黒田龍之助のレビュー一覧

  • 物語を忘れた外国語(新潮文庫)

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    外国語での読書の楽しみに関するエッセイ。

    昔は、面白いけど時々鼻につく、と感じた黒田さんの語学エッセイ。何が鼻についたかというと、マイナー好みであることへの自負(自慢げ)というか。
    最近の本では、年齢を重ねて角が取れたのか、そういう面はかなり減って読みやすくなった気がする。

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    2021年04月24日
  • 物語を忘れた外国語(新潮文庫)

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    いつも楽しい黒田先生の外国語エッセイ。
    確かに勉強や仕事のためじゃなくて
    自分が楽しみたいだけなら
    参考書をひもとくより
    原書にチャレンジしてもいいのかも。

    興味を持つと、どんどん派生していくのも
    この著者のおもしろいところ。
    スウェーデン語が気になり過ぎて
    アリスのミステリ(『スウェーデン館の謎』)
    まで手を出してしまうとかね。

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    2021年04月18日
  • 物語を忘れた外国語(新潮文庫)

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    語学を勉強している、もしくはした経験があり、中級者以上に向けた本。
    留学以外の方法で如何にしてスキルアップ出来るか?それは〝物語〟を読むことではないか…という内容。

    全てを理解しなくても何となく予想出来たり、邦訳と読み比べをしたり。言語学習で物語を読んでみようと考えたことがなかったので、目から鱗だった。
    ただあくまでも学習者に向けた本で、多数の読者に向けた本ではないと感じた。

    面白く読めた章もあったが、視点がマニアックすぎて共感出来ない所もあった。

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    2021年04月12日
  • 物語を忘れた外国語(新潮文庫)

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     英語で挫折しているので、語学の達人と言われるような人の書く文章は敬遠してきたのだが、著者が外国語習得の良き案内役としていい文章を書くらしいとの評判を聞いていたので、ちょうど文庫化された本書を読んでみた。

     外国語学習のことももちろん書かれているのだが、著者の方法は実に真っ当なもので、分からないなりに、その外国語の本を読んでみる、映像化されたものがあればそれを見てからでも良いし、順序はお好みで良い。著者は特に物語を読むことを推奨する。  
     本書はそのような各国語と各国語で書かれた小説や戯曲を素材にして、著者の経験や思いを平明な文章で綴っている。
     あまりメジャーとは言えないスラブ語圏やアジ

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    2021年03月29日
  • 世界の言語入門

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    BookBar紹介本。90の言語を紹介するエッセイ。
    世界は英語さえあればとりあえず会話はできるだろう。と思いながら読んだ。
    まぁ、あるわあるわ。聞いたことすらない言葉たち。紹介されている90言語のうちの一割も知っている言葉はないのではなかろうか。
    もちろん、英語、ロシア語、スペイン語、日本語は知っているが、それ以外の言葉が多い。特に日本人にはあまりなじみのないアフリカ地方での言葉の多様性に驚かされる。
    この多様性が「世界は英語で通じる」によって駆逐されないか。一緒くたにされていいのか、そう感じた。
    言葉の多様性を守ることと生物の多様性を守ることの大変さに、共通点がある。マイナーなものはいつで

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    2018年03月25日
  • はじめての言語学

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    初めて言語学の本を読むなら「はじめての」がいいだろう、という安直な理由で購入。講談社新書だったのもあるけど。

    言語学を学ぶ前に、という説明が最初に30ページほどあり、これが結構なわかりやすさで理解する準備が整えることができるので、自分のように言語学は初めてという人でも安心して読めるかと思います。

    言語とは記号の体系、という説明もわかりやすく楽しくて読みやすい(各所に入る自虐ネタもおもしろい)。
    期待としては、チョムスキーとか、デリダとか、レヴィ=ストロースとか、そういうのの延長というか基本としての知識教養だと勝手に考えて手に入れたのですが、だいぶ違ったようです。

    ちょっと気になったのは、

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    2018年01月18日
  • 世界の言語入門

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    文字が読めない言語(つまりアルファベットじゃないやつ)って惹かれる。
    役に立たなくても覚えたい興味心。

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    2017年10月30日
  • 外国語を学ぶための 言語学の考え方

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     外国語や言語学に関してたくさん書籍を出している著者の、外国語を学ぶ上で大切な言語学的な視点について。
     と言うと、面白くなさそうに聞こえるが、エッセイ的な要素や独特の語り口も含めて、言語に対する興味を向けさせる内容が盛りだくさんだった。特にこの本は、著者が「ことばのシェフ」(p.187)として、どういうスタンスで日々言語を教えたり、本を書いたりしているかが結構あちこちに書かれている。端的に言ってしまえば、著者の好き嫌い、がはっきり書かれている本だなと思った。
     冒頭の方に、「大学で教えていると、最近は拙著を読んで言語学を目指すことにしたということにしたという学生に出会うことが珍しくなくなった

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    2017年06月23日
  • 世界の言語入門

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    多様な言語の世界をかいつまんで取り上げ、エッセイ風にまとめられた愛のある一冊。気張らず軽く読める内容。

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    2017年04月24日
  • はじめての言語学

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    言語学についてまったく知識のない読者に向けて、言語学がどのような問題を扱っているのかということをざっくり説明している本です。いわゆる「入門書の入門書」に相当する本だと思いますが、言語学を学ぼうとする読者を対象としているというよりは、むしろ言語学になじみのない読者に向けての「教養としての言語学」というべき内容だと言えそうです。

    著者の説明も非常にユニークで、町田健とはまた違ったユーモアのセンスがあっておもしろく読みました。

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    2017年03月10日
  • ロシア語のしくみ《新版》

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    大学で第二外国語として履修してたロシア語。
    離れて久しい今は、アルファベットが読めて「こんにちは」くらいしか言えないし、当時はなんかえらく難しくて挫折した、という印象だけが残っている。。
    そんな状況で手に取った一冊。

    じゃあ何が難しかったのか、本著を読んで理解した(思い出した)。

    言葉の変化が鬼門だったのである(特に格変化!これが人称とかの変化と複合的になるともう絶望)。。。

    人名含めた名詞も数字も形容詞も動詞も前置詞もとにかく変化しまくる。
    何人称かで、時系列で、格で、男性か女性かでころころ変わり、覚えるべき決まりごとがたくさん。
    まあ、なんのことはなく新しい外国語を覚えるには根気

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    2017年02月22日
  • はじめての言語学

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    ネタバレ

    コサ語についてはうわさくらいの知識だったところ、発声法のちょっとしたコツが書いてあったものの、YOUTUBEなどで見るとさらに難しそうだった。どうやら自分の興味は言語学よりも発声学であったようで、その確認ができただけでもありがたい。チョムスキーとソシュール、どちらも今後学びたいジャンルだったが想像しているような学問ではないようだ。

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    2016年05月17日
  • はじめての言語学

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    言語学の入門書。
    言語学という科目かどういうものなのか、全体を知るにはいい一冊。
    「自分が苦労せずに手に入れたもの、たとえば性別、人種、出身地、家柄それに母語といったもので威張るのは卑怯である。その反対に、自分で努力して身につけたもの、たとえば学歴、職業などと並んで外国語を自慢するのは嫌味である。言語学ではすべての言語が平等である。」

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    2014年12月24日
  • ロシア語のしくみ《新版》

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    難しいとは聞いていたロシア語。
    どんなもんかな~と思って手にしてみたが…う~ん、やっぱりややこしい!
    キリル文字も半端にアルファベットと同じ表記のものもあってかえってわかりづらい…。
    だめだ、こりゃ。

    そして、著者はあの黒田氏。
    え?なんでロシア語?と思ったら、上智のロシア語学科卒なのでした。

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    2014年08月24日
  • 語学はやり直せる!

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    「語学はクールだ」という、著者が語学に向き合う姿勢をストレートに語り、読者を外国語学習へと誘っています。

    語学の勉強法についての本は数多く出版されていますが、どんなに効率のよい勉強法があったとしても、やっぱり外国語をものにするには時間と根気がいるという事実は否めません。そこへ本書が、読者の外国語に対する憧れを呼び覚まし、モチベーションの向上を注入してくれます。

    外国語学習に取り組むためのサプリメントのようにも思えるエッセイでした。

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    2014年02月26日
  • 世界の言語入門

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    著者はかなり専門的に言語を勉強しているが、個人的な意見も入っていて面白い。こんな種類の言語もあるのか、というものも多いが、いろんな言語に興味や好感を持つ事ができる。

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    2013年05月27日
  • はじめての言語学

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    言語学全般を出来るだけ分かりやすく解説しようとした一冊です。言語学者なのに、言語学と悪戦苦闘している様が描かれており、コミカルな一面もあります。

    一方、ソシュールとか、チョムスキーとか齧ったことがある人からすると肩すかしくらいます。

    言語学ってなあに?って人の本ということです。

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    2013年05月07日
  • 世界の言語入門

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    視野が広がる一冊!
    エッセイなので軽く世界の言葉に触れられます〜
    世界は自分の知らない常識で溢れてるなぁ〜としみじみ感じながら読みました。

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    2013年04月05日
  • 世界の言語入門

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    私を言語多様性の世界へと誘ってくれたバイブル的な本といえば、大修館書店の『世界のことば小辞典』である。(その改訂版とでもいうべき、『事典 世界のことば141』というのもある。)各言語について、それぞれの専門家がコンパクトな解説を書いているので、マイナーな言語の概略を知りたければこちらに当たってみるのが良い。

    それに対してこの本は、一人の著者がとにかく色んな言語について書いてみようと試みたものだ。90の言語について、2ページずつエッセイがしたためられている。言語学者とはいえ(いや、だからこそかもしれないが)、あらゆる言語を知っているわけではない。著者の造詣や思い入れの深さの違いを反映して、エッ

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    2013年01月30日
  • 世界の言語入門

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    90の言語についてそれぞれ見開き2ページで書かれた軽いエッセイ。
    世界には色んな言語があるんですね。

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    2012年07月08日