黒田龍之助のレビュー一覧

  • 世界の言語入門

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    アイウエオ順に筆者の選んだ言語が並んでいて、見開き1ページずつのエッセイが書いてある。つまりエッセイ本。
    脇には白黒の切手や絵本、ラベルなどが掲載されていることが多くて、文字も少しだけなら眺められる(こともある)。

    その言葉の特徴について知るというより、筆者の愛にあふれた言語とのふれあい話を聞いてうらやましくなるのがメイン。だから気軽に読める。
    「読んでいるうちに何か外国語が勉強したくなってくれれば、著者としてはそれで充分なのである」という狙いはどんぴしゃで、マイナー言語に手を出したくなってしまう危険な本でもある。

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    2012年03月12日
  • 世界の言語入門

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    ひとつ一つの言語に対する好奇心や思い出がステキ。自分が勉強している言語なら、「あるある!」、知らない言語なら「へー!」の連発。

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    2011年08月29日
  • はじめての言語学

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    大学入ったころに何度も何度も読んだ本。
    「言語学ってどんなものか」というのを掴むには一番の本。

    また、大学の言語学の講義によく出て来る例や話が多く載っている。
    授業の前に読んでおくと効果的かも知れない。

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    2017年08月28日
  • 世界の言語入門

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    他言語を見ると暗号を見ているようでワクワクする自分にとって、これは面白かった!
    90の各言語に関するエッセイを2ページずつ掲載。
    筆者の語り口も面白くてさくさく読めました。
    これを読むといろんな言語がペラペラ話せるようになる!わけではないけど(笑)、興味を刺激される良い本。

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    2010年03月26日
  • 世界の言語入門

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    言語学が好きなおじさんの書いたサクサク読めるエッセイのような内容。
    世界の90言語について、1言語につき2ページで言葉を添えています。
    言語入門とはありますが、その言語の使われている地域について
    旅行に行ったらこうだったとか、この言語の文字は可愛いとか、
    著者自身が思い出を掘り返して楽しんで書いたのが伝わってきて面白かったです。
    お気に入りはコサ語についての文章。
    私もさっぱり知らなかったけれど、南アフリカなどで使われている言語とのこと。


    言語学で大切なことは、広い視野から言語を眺めること。
    日本語と英語が中心で、後はせいぜい欧米やアジアの言語が二つか三つ、
    それだけで世界を推し量るのは

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    2009年12月28日
  • 語学はやり直せる!

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    語学教師の著者が語る語学勉強法。
    著者が試した勉強法や
    著者の学生時代の様子などを窺い知ることができる。
    やはり語学の王道は読書であり
    常に触れているということが大切。

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    2009年10月04日
  • 語学はやり直せる!

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    まだ半分しか読んでないけど、読みやすくて軽快でいいですね。
    語学の大事なことはやめないこと。研究と同じかもしれない。励まされる一冊。
    勿論著者の語学学習、語学教育のエキスが詰まっている。どの言語を学ぶ人も、何か学ぶ人も必読の書である。
    そう、つまらないトラウマは忘れて、とにかく楽しくやれ、だそうだ。

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    2009年10月04日
  • 物語を忘れた外国語(新潮文庫)

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    使える言語学習とかではなくて、物語で楽しみながら言語を学ぶ。それができたらとっても楽しいだろうと思う。そういう人って意外といない、って意外。でも著者の、邦訳を1,2ページ読んで原書の対応箇所を読んで、っていうのは、よほど気長に、好きな作品じゃないと私には続かないと思う。映画や戯曲で自然な会話の表現を学んでいくのは、でもとても良い。あんまりできないっていうチェコ語でも、星新一の翻訳を読んで慣れてチェコ語で講演しちゃうってすごすきる。言語って楽しいし文学も楽しい、って思わされる本。

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    2025年10月17日
  • ロシア語のしくみ《新版》

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    ロシア語というと、そもそもキリル文字の壁にぶつかるのだが、文字に限らず言語一般で躓きやすい、男性名詞女性名詞中性名詞や格も含めて、ユーモアたっぷりに説明してくれるので、ハードルがだいぶ下がった。ドリルがあるわけではないので、あくまで仕組みを理解するだけだけれど、私ぐらいの仕組みだけ知りたい人には丁度いい。

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    2025年03月02日
  • はじめての言語学

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    ネタバレ

    言語学の入門として「科目」という表現を使っているが、幅広い例と共に言語学を分かりやすく説明している。語学が好きな人には読みやすい著書だと思います。

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    2024年07月01日
  • はじめての言語学

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    「はじめての言語学」とあるように、初心者よりももっと前、「言語学ってなんだろう」という疑問を持った人におすすめの本です。言語学を少し学んでみて、よく分からなくなった人が言語学というものを振り返るためにもちょうどよい本かもしれません。

    言語学といったら「ソシュールという人が有名らしい、彼の本を読んでみよう」や「サピアウォーフの仮説に興味があるから言語学を知りたい」と思うかもしれません。私がそうでした。
    しかし、ソシュールやサピアウォーフ仮説は言語学の一面でしかありません。言語学という学問を理解するには細かすぎますし、難しすぎます。

    「はじめての言語学」は言語学をざっくりと、偏見なく見つめるこ

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    2024年01月02日
  • 世界の言語入門

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    ネタバレ

    言語学が専門の著者による、世界の90言語についての解説。序として「本書は、わたしがたった一人でさまざまな言語について考えていく。知識にも経験にも愛情にも欠ける、一人のアヤシい自称言語学者が、全世界の言語を相手になんらかの文章を捻り出そうというのだ。無謀な話ではないか」と書いており、その正直さに納得し、「そうだよね、無謀だよね」という共感を持てる人でなければ、この本は楽しめないだろう。

    そうは言いつつも、やはり言語学者なので基本的な「道の言語に対するマナーや接し方」といったお作法はしっかり押さえており、どの言語も見開き2ページしかない割にはそれなりにキッチリと論じられている。語族や語形変化、音

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    2022年12月30日
  • 世界の言語入門

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    BOOK BARで紹介されていた本。メジャーなものからマイナーなものまで、様々な言語を一言語2ページで紹介している。筆者の独特な感性で綴られる文章に、深い言語愛を感じた。言語学知識ゼロの人間にとっては難しい部分もあったが、とても読みやすく、海外旅行欲が強くなる一冊だった。

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    2022年08月07日
  • はじめての言語学

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    黒田さんは、私にとってはNHKのロシア語講座の先生。
    その黒田先生の、大学1年向けの言語学概論といったら、きっとこんな感じなのかなあ、と思いながら読む。
    前期分の授業という感じかしらね。
    だって、こんな風なんだから。

    第一章。
    一般人の「言語学」に対する思い込みに反論する。
    第二章。
    言語とは何か。
    第三章。
    音声学。
    第四章。
    文法論と意味論。
    第五章。
    言語のバラエティ。比較言語学、方言。

    語り口は平易。
    比較言語学と対照言語学の違いなんて、一言である。
    おお、初めて知った!と思ったら、よく考えたら、私も大学生の頃、日本語教育の検定をとったときに、たしかやったな、と後になって思い出した

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    2023年01月29日
  • はじめての言語学

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    言語学の「第一歩」を知りたい人にお勧めの書籍。文体も読み易く、例示も具体的なためスターターキットとしてうってつけだと思う。そのため各自で深掘りをしないといけない説もある

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    2022年06月07日
  • はじめての言語学

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    言語学の入門中の入門書。
    所々表現や文章の言い回しが面白く、クスッとする場面も多々。
    初心者に対するハードルが下げられておりオススメ。

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    2022年04月27日
  • 物語を忘れた外国語(新潮文庫)

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    英語で小説を読むことが憧れなんです。でも、なかなか読めなくて挫折したり、挫折した経験があって、踏み出す気持ちが持てなかったりして、でも英語に触れてないとなあとなんとなく英語のニュースサイトをパラパラ見たり。
    著者の外国語歴にまず圧倒される。ロシア語、英語、チェコ語?
    すごいなあ。でも同じくらいすごいのは、物語(小説、映画、戯曲など)への好奇心だ。
    好きなものをひたすら追い求めていく。美男美女の綺麗な恋愛ドラマはもういいよ、と思いながらそれでも韓国ドラマから当たりを見つけたり、
    戯曲が言語習得にいいのでは?となって、英語で戯曲といえば当然シェイクスピアなんだが、「ハムレットは自分じゃないなあ。他

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    2022年02月05日
  • 物語を忘れた外国語(新潮文庫)

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    筆者の方はさまざまな言語を、ツールとしてだけじゃなくて、そのものとして愛でて楽しんでいる感じを受けた。筆者の方は、さまざまな言語を通じて物語を楽しんでいるとともに、物語を通して言語を楽しんでいて、そこが斬新で面白かった。

    そうやって楽しんでる読書(映画鑑賞も)についてひたすら書かれてて、清々しかった。

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    2022年02月05日
  • 物語を忘れた外国語(新潮文庫)

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    本文もさることながら、あとがき以降がとっても面白い。ジュリアンが気になる。
    著者さんの言語への興味関心がとても伝わってきます。たぶん本気を出せばとてもマニアックに書きそうだけど、初心者でも楽しめるようになっています。身の回りの物語とそこに出てくる言語の徒然が愉快で、「その本読んでみたい」と何冊も思わされて、積読がまた標高を高くしそうです。細雪のロシアなのかウクライナなのかを体験したい。

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    2021年09月30日
  • 物語を忘れた外国語(新潮文庫)

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    語学を再勉強するとき、モチベーションを維持するために(本書でいう「王道」の)検定試験を利用しがち。物語を選んで言葉を吸収する、料理の素材のように単語を学習する黒田さんの学習法をもっととりいれようと思えた。

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    2021年09月21日