黒田龍之助のレビュー一覧
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言語学というよくわからない学問をできるだけ分かりやすく書いた本である。日本語なり英語なりの学問と言えば語学としてはなじみがあってイメージしやすい。ところが言語学となると果たして何を扱う学問であるのかが分かりにくい。何を目的としてどのようなことを行う学問なのかのイメージが湧かないのである。
本書ではソシュールやチョムスキーといった言語学の大家の論をさりげなく紹介し、それがどのように言語学の世界で使われているのかを具体例に沿って述べている。私は他の本でいきなりこれらの言説に触れて面食らったことがあるが、はじめにこちらを読むべきであった。
言語学にまつわる誤解に触れた章もおもしろい。たとえば言 -
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言語学の入口。そもそも言語学は何を扱うのかという大前提から、言語学の歴史、言語学の諸分野が、具体例と共に、ユーモアを交えて分かりやすく書かれている。ここから興味のある分野を深められるように、参考文献も付されている。
極力専門用語が避けられているので、何もわからない人でも読み通せると思う。反面、もし言語学をかじったことがある人にはちょっともどかしさもあるかもしれないが、用語として何となく入っているものと知識との紐つけができるかもしれない。
ことばは、時としてとんでもない科学・偏見がまかり通ってしまうことがあるが、そういうものにもしっかり警鐘を鳴らす。
「言語学」を学問として学ぶ人 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
TOEICの点数にこだわらない。
最適なメソッドは一人ずつ違う。
楽しむための上手な時間のかけ方。
勉強に使えるさまざまなグッズ。
魅力的な語学教師の姿とは。
多すぎる「語学の迷信」から解放。
楽しく語学に再チャレンジ。
[ 目次 ]
第1章 語学がいっぱい
第2章 語学を続けるために
第3章 語学の「常識」を疑う
第4章 理想の語学教師を求めて
第5章 語学のプロは修業する
第6章 たとえば英語学習をやめてみる
おわりに―語学のある日々
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メ -
Posted by ブクログ
【星:3.5】
タイトルのとおりで、言語学を学んだことがない人向けに、言語学とはどんなものなのかということ説明した本。
発音、文法、言語の分け方などのテーマを設けて、それぞれのテーマについて説明する中で、言語学について理解していこうといったテイストである。
各テーマについての説明自体はとても分かりやすいのだが、内容の本丸(と私は思っている)である、「言語学ってどんな学問なの?」というのがどうも見えてこなかった。
その理由ははっきりとわからないのだが、以下のことかなぁとは思う。
①最初に「言語学はみんながイメージするものとは違う」的なことが書いてあったが、読んでみても「言語について研究する -
Posted by ブクログ
タイトルの通り、言語学にはじめて触れる人向けにわかりやすく書かれている本でした。
わかりやすさを強調するあまり、不要な例えや言い回しが多いのが気になりますが。
1番印象的だったのは、言語学の立場や考え方についての説明です。
・そもそも、「ことばの乱れ」という発想が言語学にはない。
・言語に名称を与えるのは政治と歴史であり、言語学では判断できない。
・言語学では、《美しい言語》も《汚い言語》もない。
こういった説明は〇〇学といったイメージからくる堅苦しさをほぐしているようでとても良かったです。
言語学は字面通りのいわゆる言語に対する学びだけでなく、言語を通して、その言語を話す人たちの -
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【序】
「線状性」=語の順番、並べ方⇔絵
文字と意味の恣意性
「二重分節性」=限られた音・単語から無限の文が作りだせる
【1】
「比較」は歴史的に同系関係が証明されている言語間でしか使えない(語族・語派)
→証明されていない場合は「対照」
【2】
共通語ピジン→クレオール
フランス語もクレオール?ガリア語+ラテン語
【3】
協調の原則
【4】
格にあわせて曲用
形容詞が名詞に近いタイプ
形容詞が動詞に近いタイプ
【5】
tense 時間の捉え方
aspect 場面の捉え方
フランス語の時制
テンスだけでなくaspectも組み合わされている
【6】
【終】