黒田龍之助のレビュー一覧

  • はじめての言語学

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     言語学というよくわからない学問をできるだけ分かりやすく書いた本である。日本語なり英語なりの学問と言えば語学としてはなじみがあってイメージしやすい。ところが言語学となると果たして何を扱う学問であるのかが分かりにくい。何を目的としてどのようなことを行う学問なのかのイメージが湧かないのである。
     本書ではソシュールやチョムスキーといった言語学の大家の論をさりげなく紹介し、それがどのように言語学の世界で使われているのかを具体例に沿って述べている。私は他の本でいきなりこれらの言説に触れて面食らったことがあるが、はじめにこちらを読むべきであった。
     言語学にまつわる誤解に触れた章もおもしろい。たとえば言

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    2015年02月25日
  • ロシア語のしくみ《新版》

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    旧版を読んでいるが、新しいものが出たということで、もう一度読んでみた。
    以前はミニCDがついていたけれど、今回は音声ダウンロードができるということ。
    ここに八年という時間を感じる。

    で、内容は…というと。
    一字一句をチェックしたわけではないけれど、まあ旧版と変わってはいないかな。

    もっとも、いまだにロシア語の格変化のしくみが身についていない私には、読んで、ああそうそう、そうだった、という確認ができるいい機会にはなった。

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    2014年12月27日
  • はじめての言語学

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     言語学の入口。そもそも言語学は何を扱うのかという大前提から、言語学の歴史、言語学の諸分野が、具体例と共に、ユーモアを交えて分かりやすく書かれている。ここから興味のある分野を深められるように、参考文献も付されている。

     極力専門用語が避けられているので、何もわからない人でも読み通せると思う。反面、もし言語学をかじったことがある人にはちょっともどかしさもあるかもしれないが、用語として何となく入っているものと知識との紐つけができるかもしれない。

     ことばは、時としてとんでもない科学・偏見がまかり通ってしまうことがあるが、そういうものにもしっかり警鐘を鳴らす。
     
     「言語学」を学問として学ぶ人

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    2014年03月12日
  • 語学はやり直せる!

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    ゆるーい感じなのに、心にしっかり響く内容。

    久々に黒田先生にお会いして、この本のタイトルどおり、また頑張ろう!って思えた☻

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    2014年01月19日
  • 語学はやり直せる!

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    「〇〇しないといけない」「△△でないとダメ」といった、せっかくの学習意欲に水を差す噂を、気持ちよく払い飛ばしてくれます。
    英語ばかりにこだわらず、自分が興味あるものをやるのが一番だし、だからといって英語も否定していない。勉強に詰まった時、考え方の方向転換するのにいいでしょう。大人になってまた勉強してみたい人にも、無責任ではない希望を持たせてくれるのが嬉しいです。

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    2013年02月18日
  • 語学はやり直せる!

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    この著者の著作は共感を伴って読んでしまう。

    語学学習の誤解と真実。
    語学学習には外国に行けばいい?
    外国人に習ったほうがいい
    英会話スクールとは…
    英語至上主義

    教える上でちょっと首肯し難い点もあったけど、そういう考え方もあるでしょう。

    これくらいいいたいことが言えたら、すっきりするだろうなあ…(笑)

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    2012年04月07日
  • 語学はやり直せる!

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    [ 内容 ]
    TOEICの点数にこだわらない。
    最適なメソッドは一人ずつ違う。
    楽しむための上手な時間のかけ方。
    勉強に使えるさまざまなグッズ。
    魅力的な語学教師の姿とは。
    多すぎる「語学の迷信」から解放。
    楽しく語学に再チャレンジ。

    [ 目次 ]
    第1章 語学がいっぱい
    第2章 語学を続けるために
    第3章 語学の「常識」を疑う
    第4章 理想の語学教師を求めて
    第5章 語学のプロは修業する
    第6章 たとえば英語学習をやめてみる
    おわりに―語学のある日々

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メ

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    2011年05月23日
  • 世界の言語入門

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    世界各地の90の言語が、見開き1ページに簡潔に解説されています。
    ひとりの言語学者が、愛を込めて世界の言語を語る、というカンジ。”世界の言語入門”というより”世界の言語オタク入門”です。世界の言語について詳しく”学びたい”と思っている方にはおすすめできませんが、世界の言語が好きで好きで仕方ない言語マニア見習いの方にはぜひおすすめです。

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    2011年02月12日
  • 世界の言語入門

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    各国の言語が2ページほどでわかりやすく解説されていました。気になったところから読めるのがおすすめ。かなりマイナーな言語もあっておもしろかった!

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    2010年07月09日
  • 世界の言語入門

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    言語学者である著者が世界の90言語について語ったエッセイ。文法的な説明などはそれほどなくて、旅行の思い出みたいな章もあるので言語入門というタイトルはどうかと思うが、言語に対する著者の情熱や考え方が伝わってくる。
    日本語や英語など今まで知っていた言語とは全く違う構造の言語もたくさんあるようで、新しい言語を学んでみたくなった。

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    2025年12月17日
  • はじめての言語学

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    ゆる言語学ラジオから。
    入門書といった位置づけで取っ掛りにはちょうどよい!
    自分はガッツリ理系だったので人文系の新書を読むのが新鮮だった。

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    2025年08月29日
  • はじめての言語学

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    【星:3.5】
    タイトルのとおりで、言語学を学んだことがない人向けに、言語学とはどんなものなのかということ説明した本。

    発音、文法、言語の分け方などのテーマを設けて、それぞれのテーマについて説明する中で、言語学について理解していこうといったテイストである。

    各テーマについての説明自体はとても分かりやすいのだが、内容の本丸(と私は思っている)である、「言語学ってどんな学問なの?」というのがどうも見えてこなかった。

    その理由ははっきりとわからないのだが、以下のことかなぁとは思う。
    ①最初に「言語学はみんながイメージするものとは違う」的なことが書いてあったが、読んでみても「言語について研究する

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    2025年08月09日
  • 物語を忘れた外国語(新潮文庫)

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    語学を学ぶには、その言語の物語を読むことの面白さを教えてくれるエッセイ。
    さまざまな文学作品が紹介されている。

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    2025年02月09日
  • はじめての言語学

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    ウラル・アルタイ語族などはトンデモ学説であリ、存在しないことを知った。
    また、世界史の民族移動で出てくるインド・ヨーロッパ語族についても、そもそも語族とは何かというところから記述している。

    言語と方言の違いについても記述があり、そこで挙げられる言語と方言の違いの要件に鑑みれば、琉球語も方言ではなく言語と言えるのではないかと私は思えるのだが、この本では明言は避けられていたので、さらに詳しい本を読んでみたくなった。

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    2024年08月24日
  • はじめての言語学

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    言語学は何を学ぶ学問かと言うのがざっくりと書かれていて、読みやすかった。
    特に音韻については参考になった。

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    2024年04月13日
  • はじめての言語学

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    タイトルの通り、言語学にはじめて触れる人向けにわかりやすく書かれている本でした。
    わかりやすさを強調するあまり、不要な例えや言い回しが多いのが気になりますが。

    1番印象的だったのは、言語学の立場や考え方についての説明です。

    ・そもそも、「ことばの乱れ」という発想が言語学にはない。

    ・言語に名称を与えるのは政治と歴史であり、言語学では判断できない。

    ・言語学では、《美しい言語》も《汚い言語》もない。

    こういった説明は〇〇学といったイメージからくる堅苦しさをほぐしているようでとても良かったです。

    言語学は字面通りのいわゆる言語に対する学びだけでなく、言語を通して、その言語を話す人たちの

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    2023年09月10日
  • ロシア語のしくみ《新版》

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    ロシア語を学びたいと思って最初に手にとりました。予備知識なしでも興味深く読めましたが、ロシア語検定に合格してから、再読するとさらに樂しく読めました。
    こんな時期ですが、早く戦争が終わって学んだロシア語が役に立てばいいなと思います。

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    2023年07月22日
  • 外国語を学ぶための 言語学の考え方

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    【序】
    「線状性」=語の順番、並べ方⇔絵

    文字と意味の恣意性

    「二重分節性」=限られた音・単語から無限の文が作りだせる

    【1】
    「比較」は歴史的に同系関係が証明されている言語間でしか使えない(語族・語派)
    →証明されていない場合は「対照」

    【2】
    共通語ピジン→クレオール

    フランス語もクレオール?ガリア語+ラテン語

    【3】
    協調の原則

    【4】
    格にあわせて曲用

    形容詞が名詞に近いタイプ
    形容詞が動詞に近いタイプ

    【5】
    tense 時間の捉え方
    aspect 場面の捉え方

    フランス語の時制
    テンスだけでなくaspectも組み合わされている

    【6】

    【終】

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    2022年11月07日
  • 世界の言語入門

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    世界の色んな言語について、見開き1ページの短いエッセイが続いてゆく。
    詳しく知ってる言語はともかく知らない言語についても書いてるってところはナゾだけど、どちらにしても同じ分量しか書いてないから短くて読みやすい。新しい言葉を学びたくなる本。

    「言葉の森から出られない」を読んだときにも思ったけど、言語学者の言語の捉え方って独特よね。

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    2022年02月21日
  • 物語を忘れた外国語(新潮文庫)

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    実用的な語学、武器としての語学なんて、くそ!という論調。
    楽しむために語学はある。そのために映像や翻訳でも楽しむ。
    肩の力を抜いて読む本。

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    2021年06月25日