物語を忘れた外国語(新潮文庫)

物語を忘れた外国語(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

大学で言語学やロシア語を教え、時にはチェコ語で講演もする。スラブ諸語を研究する言語学者が何より愛するのは小説である。『犬神家の一族』を英語版で楽しみ、『細雪』のロシア人一家についてあれこれ推理。スウェーデン語に胸をときめかせ、物語に描かれる大学教授の人望のなさに溜息をつく。文庫版書下ろしエッセイ「長い長い外国語の話」も収録。言葉はきっとあなたの世界を広げる翼になる。(解説・林巧)

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物語を忘れた外国語(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年02月18日

    ふと目についたので、なにげなく購入した本。思いのほか、引き込まれた。黒田という人のことは知らなったのだが、言語学の感覚で世界のあちこちを感じる、という味わいの軽妙なエッセイで、楽しい読書であった。いろいろな国の映画、いろいろな国の文学が、探す気になりさえすれば、手に届くところにあるのだな、と気づく。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月05日

    英語で小説を読むことが憧れなんです。でも、なかなか読めなくて挫折したり、挫折した経験があって、踏み出す気持ちが持てなかったりして、でも英語に触れてないとなあとなんとなく英語のニュースサイトをパラパラ見たり。
    著者の外国語歴にまず圧倒される。ロシア語、英語、チェコ語?
    すごいなあ。でも同じくらいすごい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月05日

    筆者の方はさまざまな言語を、ツールとしてだけじゃなくて、そのものとして愛でて楽しんでいる感じを受けた。筆者の方は、さまざまな言語を通じて物語を楽しんでいるとともに、物語を通して言語を楽しんでいて、そこが斬新で面白かった。

    そうやって楽しんでる読書(映画鑑賞も)についてひたすら書かれてて、清々しかっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月30日

    本文もさることながら、あとがき以降がとっても面白い。ジュリアンが気になる。
    著者さんの言語への興味関心がとても伝わってきます。たぶん本気を出せばとてもマニアックに書きそうだけど、初心者でも楽しめるようになっています。身の回りの物語とそこに出てくる言語の徒然が愉快で、「その本読んでみたい」と何冊も思わ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月21日

    語学を再勉強するとき、モチベーションを維持するために(本書でいう「王道」の)検定試験を利用しがち。物語を選んで言葉を吸収する、料理の素材のように単語を学習する黒田さんの学習法をもっととりいれようと思えた。

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    Posted by ブクログ 2021年05月09日

    日本の小説を外国語で読んでみるって、面白そう。海外映画を字幕と吹替の両方をいったりきたりして観るのが好きだし、海外文学を原書で読むよりもハードルは低そうだから。

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    Posted by ブクログ 2021年05月02日

    エッセイをほとんど読まないが、本書は非常に魅力的で面白く読めた。作者の捻くれた性格を不快に思わせない「物語愛」を強く感じられ、外国語に対する合理的な考え方にシンパシーを覚えた。読みたい海外文学もたくさんできた!

    p23 常に新しいものをおいかけるばかりが読書ではない

    p67 その土地に根差した小...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月25日

    実用的な語学、武器としての語学なんて、くそ!という論調。
    楽しむために語学はある。そのために映像や翻訳でも楽しむ。
    肩の力を抜いて読む本。

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    Posted by ブクログ 2021年04月24日

    外国語での読書の楽しみに関するエッセイ。

    昔は、面白いけど時々鼻につく、と感じた黒田さんの語学エッセイ。何が鼻についたかというと、マイナー好みであることへの自負(自慢げ)というか。
    最近の本では、年齢を重ねて角が取れたのか、そういう面はかなり減って読みやすくなった気がする。

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    Posted by ブクログ 2021年04月18日

    いつも楽しい黒田先生の外国語エッセイ。
    確かに勉強や仕事のためじゃなくて
    自分が楽しみたいだけなら
    参考書をひもとくより
    原書にチャレンジしてもいいのかも。

    興味を持つと、どんどん派生していくのも
    この著者のおもしろいところ。
    スウェーデン語が気になり過ぎて
    アリスのミステリ(『スウェーデン館の謎...続きを読む

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