【感想・ネタバレ】世界の言語入門のレビュー

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黒田龍之助
1964(昭和39)年、東京生れ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。東京大学大学院修了。スラブ語学専攻。2021年3月現在、神田外語大学特任教授、神戸市外国語大学客員教授。外国語の面白さ、それを学ぶ楽しさを語らせたら並ぶ者がないと言われる。『羊皮紙に眠る文字たち』『はじめての言語学』『ぼくたちの外国語学部』『ポケットに外国語を』『寝るまえ5分の外国語』『ロシア語だけの青春』など著書多数。

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2024年05月11日

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「世界の言語入門」黒田龍之助 講談社現代新書 古本300円 著者自身も知らない言語を紹介するエッセイが面白い。ロシア語専門だけあって旧ソ連諸国の言語に関するエッセイは色々と面白いところが多くて、言語学習テキストを買いたくなったw

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2022年07月02日

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やはり、流石黒田先生のエッセイと言えよう、とての気に入った。当然著者は一人である訳だから、それぞれの言語の記述内容にムラはある。しかし、そのムラがまた味わいとなり楽しめた。また知らない言語に対する純粋で謙虚な姿勢、変わらない知的好奇心は心から尊敬する。

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2018年07月17日

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本書は、語学マニアなら一読すべき。しかし、注意が必要。学びたくなるマイナー言語が続々と登場する。見開き1ページにつき1言語を五十音順に著者の思い出や研究?と共に辿るスタイル。エッセイなので、堅苦しい言語学の話は一切ない。むしろ、著者が各言語に持つイメージなどが中心なので、かなり主観的。だからこそ、すべての言語が魅力的で今すぐ学び始めたくなる。「音の響きが独特」なんて知ったら、世界の言語の広さと深さに興奮する。特に興味を持ったのが、コサ語。これは、何とかして音源を取り寄せたい。「ポコン」って、どんな音だろう。

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2013年01月18日

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アイウエオ順に筆者の選んだ言語が並んでいて、見開き1ページずつのエッセイが書いてある。つまりエッセイ本。
脇には白黒の切手や絵本、ラベルなどが掲載されていることが多くて、文字も少しだけなら眺められる(こともある)。

その言葉の特徴について知るというより、筆者の愛にあふれた言語とのふれあい話を聞いてうらやましくなるのがメイン。だから気軽に読める。
「読んでいるうちに何か外国語が勉強したくなってくれれば、著者としてはそれで充分なのである」という狙いはどんぴしゃで、マイナー言語に手を出したくなってしまう危険な本でもある。

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2012年03月12日

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ひとつ一つの言語に対する好奇心や思い出がステキ。自分が勉強している言語なら、「あるある!」、知らない言語なら「へー!」の連発。

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2011年08月29日

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他言語を見ると暗号を見ているようでワクワクする自分にとって、これは面白かった!
90の各言語に関するエッセイを2ページずつ掲載。
筆者の語り口も面白くてさくさく読めました。
これを読むといろんな言語がペラペラ話せるようになる!わけではないけど(笑)、興味を刺激される良い本。

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2010年03月26日

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言語学が好きなおじさんの書いたサクサク読めるエッセイのような内容。
世界の90言語について、1言語につき2ページで言葉を添えています。
言語入門とはありますが、その言語の使われている地域について
旅行に行ったらこうだったとか、この言語の文字は可愛いとか、
著者自身が思い出を掘り返して楽しんで書いたのが伝わってきて面白かったです。
お気に入りはコサ語についての文章。
私もさっぱり知らなかったけれど、南アフリカなどで使われている言語とのこと。


言語学で大切なことは、広い視野から言語を眺めること。
日本語と英語が中心で、後はせいぜい欧米やアジアの言語が二つか三つ、
それだけで世界を推し量るのは、はじめから間違っている。
そういうときにコサ語を聞くとよい。言語に対して謙虚になれる。


田中芳樹さんだったかな・・・が昔、著書で言っていたことを思い出します。
世界で一番最初にできたレストランは日本だと本にあったのを見て、
「もっと何百年も昔に中国には立派なレストランができている、
日本とアメリカとヨーロッパだけが”世界”だと考える人が多くて困る」
というようなことを言っていたのです。
言語だけでなくいろいろな面で謙虚にありたいものです。
昨年の春頃からベトナムやカンボジアの歴史に興味を持って
植民地でない独自の歴史がとても面白くて驚きましたが、驚くなんて失礼。
知らないだけで世の中にはたくさんの情報が溢れているだけなんですよね。
そろそろ若さを言い訳にできない年齢。知識を身につけたいものです。

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2009年12月28日

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ネタバレ

言語学が専門の著者による、世界の90言語についての解説。序として「本書は、わたしがたった一人でさまざまな言語について考えていく。知識にも経験にも愛情にも欠ける、一人のアヤシい自称言語学者が、全世界の言語を相手になんらかの文章を捻り出そうというのだ。無謀な話ではないか」と書いており、その正直さに納得し、「そうだよね、無謀だよね」という共感を持てる人でなければ、この本は楽しめないだろう。

そうは言いつつも、やはり言語学者なので基本的な「道の言語に対するマナーや接し方」といったお作法はしっかり押さえており、どの言語も見開き2ページしかない割にはそれなりにキッチリと論じられている。語族や語形変化、音韻や発音の特性など、複数の視点から各言語を見つめ、著者なりの感想や印象もしっかり出している。むしろ、その言語に詳しくないからこそ、ある程度、突き放した視点で深入りせずにその言語について論じることができているのではないか、という印象。

取り上げている90の言語の中に、日本国内ですらほぼ知られていないアイヌ語が取り上げられているのも良い。「小さな存在を効率よく無視するのではなく、多様性から言語を考えていきたい」(P.20)という一文からは、著者がこの本を書いた思想の根幹を感じさせられる。

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2022年12月30日

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BOOK BARで紹介されていた本。メジャーなものからマイナーなものまで、様々な言語を一言語2ページで紹介している。筆者の独特な感性で綴られる
文章に、深い言語愛を感じた。言語学知識ゼロの人間にとっては難しい部分もあったが、とても読みやすく、海外旅行欲が強くなる一冊だった。

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2022年08月07日

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こんなにもいろんな言語があるのか
エッセイであり研究本ではないので
適度な適当感があって読みやすいし
ユーモアがあって読みやすく楽しい

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2018年04月23日

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一人の言語学者さんが90の言語について書いたエッセイ。この方はロシアとか東欧のスラブ系の言語が専門だそうで取り上げる言語も知らないから調べた的なことも多い。こういうマニアックな話は好きだし知ってる言語が出てくると嬉しい。

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2017年08月05日

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90言語について見開き1ページで綴られていく。

こんな言葉があるのか、と感心するばかり。アイウエオ順に思い浮かべていってもこんなに出てこないだろう。
ちょっとした言語豆知識のようでさらっと読めて興味深かった。言語学、楽しそうだなあ。
やっぱり何を読んでも、この方の著作に早く出会って講義を受けてみたかった。今からでも一般向けのものを探してみようか。

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2016年03月14日

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世界各地の90の言語が、見開き1ページに簡潔に解説されています。
ひとりの言語学者が、愛を込めて世界の言語を語る、というカンジ。”世界の言語入門”というより”世界の言語オタク入門”です。世界の言語について詳しく”学びたい”と思っている方にはおすすめできませんが、世界の言語が好きで好きで仕方ない言語マニア見習いの方にはぜひおすすめです。

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2011年02月12日

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各国の言語が2ページほどでわかりやすく解説されていました。気になったところから読めるのがおすすめ。かなりマイナーな言語もあっておもしろかった!

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2010年07月09日

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世界の色んな言語について、見開き1ページの短いエッセイが続いてゆく。
詳しく知ってる言語はともかく知らない言語についても書いてるってところはナゾだけど、どちらにしても同じ分量しか書いてないから短くて読みやすい。新しい言葉を学びたくなる本。

「言葉の森から出られない」を読んだときにも思ったけど、言語学者の言語の捉え方って独特よね。

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2022年02月21日

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BookBar紹介本。90の言語を紹介するエッセイ。
世界は英語さえあればとりあえず会話はできるだろう。と思いながら読んだ。
まぁ、あるわあるわ。聞いたことすらない言葉たち。紹介されている90言語のうちの一割も知っている言葉はないのではなかろうか。
もちろん、英語、ロシア語、スペイン語、日本語は知っているが、それ以外の言葉が多い。特に日本人にはあまりなじみのないアフリカ地方での言葉の多様性に驚かされる。
この多様性が「世界は英語で通じる」によって駆逐されないか。一緒くたにされていいのか、そう感じた。
言葉の多様性を守ることと生物の多様性を守ることの大変さに、共通点がある。マイナーなものはいつでも窮地に立たされるのかと思うと、社会の狭量にため息が出る。

暗い話は置いておいて、90言語の中でも「コサ語」が気になる。生で聞いてみたい。

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2018年03月25日

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文字が読めない言語(つまりアルファベットじゃないやつ)って惹かれる。
役に立たなくても覚えたい興味心。

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2017年10月30日

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多様な言語の世界をかいつまんで取り上げ、エッセイ風にまとめられた愛のある一冊。気張らず軽く読める内容。

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2017年04月24日

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著者はかなり専門的に言語を勉強しているが、個人的な意見も入っていて面白い。こんな種類の言語もあるのか、というものも多いが、いろんな言語に興味や好感を持つ事ができる。

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2013年05月27日

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視野が広がる一冊!
エッセイなので軽く世界の言葉に触れられます〜
世界は自分の知らない常識で溢れてるなぁ〜としみじみ感じながら読みました。

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2013年04月05日

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私を言語多様性の世界へと誘ってくれたバイブル的な本といえば、大修館書店の『世界のことば小辞典』である。(その改訂版とでもいうべき、『事典 世界のことば141』というのもある。)各言語について、それぞれの専門家がコンパクトな解説を書いているので、マイナーな言語の概略を知りたければこちらに当たってみるのが良い。

それに対してこの本は、一人の著者がとにかく色んな言語について書いてみようと試みたものだ。90の言語について、2ページずつエッセイがしたためられている。言語学者とはいえ(いや、だからこそかもしれないが)、あらゆる言語を知っているわけではない。著者の造詣や思い入れの深さの違いを反映して、エッセイも玉石混淆である。

著者の専門はロシア語なので、スラブ系の言語やそれ以外の東欧の言語もテリトリー内である。マケドニア語とかリトアニア語とか、著者の実体験に基づいたエッセイは、読んでいて楽しい。一方、アジアの言語(とりわけ南アジアや東南アジア)に対しては、あまり著者の愛が感じられない。アフリカ・オセアニアの言語はほとんどリストに含まれていないし、南北アメリカ大陸・オーストラリア・ニューギニアに至っては、完全にスルーされている。ナバホ語とケチュア語くらい入れて欲しかった。全体的に言って、軽いエッセイだからすぐに読めるのだが、カバーしてる言語の広さ、個々の言語に対する深さ、どちらもやや物足りなかった。『世界の言語入門』という教科書的なタイトルも、あまり相応しくない。

それにしても、アジアの言語は話者数が多い。ベンガル語、パンジャブ語、ジャワ語、テルグ語、マラーティー語、タミル語、ウルドゥー語あたりは5000万人以上もの話者を擁する巨大言語なのに、学習者の何と少ないことか。

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2013年01月30日

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90の言語についてそれぞれ見開き2ページで書かれた軽いエッセイ。
世界には色んな言語があるんですね。

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2012年07月08日

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とにかく紹介されている言語が多いので、気になる言語ほどちょっと物足りないかな、と感じてしまうかと思います。
しかし、思いもよらぬ言語に興味が出てきたりするので先入観無しに読みきってしまうことをお勧めします。
これを読んでから、世界言語百科なんか眺めたら面白いですよ。

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2011年07月08日

Posted by ブクログ

見開き1ページで1言語。全90言語に触れる事ができる1冊。内容はエッセイ式のためとても読みやすい。色々な言語に触れてみたい人、外国が好きな人にオススメ☆

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2011年05月17日

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ネタバレ

≪内容≫
黒田龍之助が世界に溢れる言語のうち、90言語を紹介。
世界の言語について、一人でどれだけのことが語れるか。

≪感想≫
冒頭で書かれているように、本書は言語学の入門ではなく、どちらかというと90の言語に関するエッセイ。それこそ著者の専門としての言語についての詳しい記述も面白いが、ただ漠然としたイメージだけで語ってみたり、小説からの引用だったり、極個人的な経験をつらつらと述べてみたりと、どうにか90言語をクリアしようという冒険心みたいなものが窺われて面白く読めた。言葉に対する平等な姿勢だったり敬意だったり、そういうものが随所から溢れているので、著者につられて新しい言語を学んでみようかなという気持ちになれるかもしれない。数ある言語に対する興味を持つための、ちょっとしたイントロダクションとしては好著だと思う。

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2011年07月15日

Posted by ブクログ

作者の主観で、知識も愛情も異なる多数の言語について
記されているので、数多くの言語について
正確な情報を知りたい!という方には向かないかもしれません
。しかしもともと言語が好きで、
言語に関するちょっとした知識や小ネタ、
言語に対する愛情を感じたい人にはお勧めの一冊です。

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2010年12月29日

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[ 内容 ]
90言語で世界一周!英語、仏語からサーミ語、ゾンカ語まで。

[ 目次 ]
アイスランド語
アイヌ語
アイルランド語
アゼルバイジャン語
アフリカーンス語
アムハラ語
アラビア語
アルバニア語
アルメニア語
イタリア語〔ほか〕

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2010年12月17日

Posted by ブクログ

世界中の言語の中から選った90言語を紹介。

いや、「言語を紹介」というより、
「それら言語を使う国・地域を紹介」というカンジ。

一応「○○語族」などの分類や言語学的なミニコラムも載っているけど、
それでも「言語」の「入門」というには少し物足りなさを感じた。

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2017年08月28日

Posted by ブクログ

 世界のあらゆる言語の中から著者が勝手に90を選んで、それらの言語について著者の考えるところを見開き1ページで述べたエッセイ。
 「著者の考えるところ」というのは本当に雑多で個人的なもので、言語名からもつイメージ、その言語を著者が学習したエピソード、話されている地域に旅行した話、などが中心で、それぞれの言語の概説といったものでは全くない。そういう意味で「世界の言語入門」というタイトルはいささか内容とはあっていないので、もっとエッセイ風の軽いタイトルをつけた方が良いと思う。よく似た町田健の『言語世界地図』とも趣が異なる。様々な言語についての知識を得ようとする本ではない。
 個々の言語についてのエッセイそのものは他愛のない内容だが、著者の人柄や言語学習への想いが率直に伝わってきて、とても面白かった。また、タミル語については大野晋批判(おれも日本語起源説に胡散臭さを感じて全然大野晋の著作を読んでいない)、ビルマ語は俳優・矢崎滋のお父さんの話(矢崎滋の従兄がおれの大学の時のゼミの先生だった)、ラオス語は外大の比較言語学の授業の話(おれが卒業した直後の比較言語学の担当が黒田先生でなんか悔しい)なんかが、おれ個人的な思いもあって面白かった。「言語学コラム」も、特に「言語連合」「語族」が面白い。この本を読んでこの著者のほかの本も読みたくなったし、また四人称のあるアイヌ語とか色々な言語を勉強してみたくもなった。(09/01/21)

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2010年01月21日

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