木原敏江のレビュー一覧

  • 完全版 白妖の娘 1

    これも復讐譚

    自死した姉の仇を、とトトキさん、妖と契約するのは古典的なモチーフです。
    彼女はかなりの癖っ毛なので、それでも疎んじられたのでしょう。
    木原さんの作品も、もっと読んでみたいです。
  • あーら わが殿! 2巻

    摩利と新吾ファンにおすすめ

    もうひとつの「摩利と新吾」 という副題がついている通り、木原敏江先生の長編名作『摩利と新吾』の原型といえるような作品です。同じ登場人物がどんどん出てくるので、まりしんファンは楽しめると思いますよ!
    ただ二つの作品のストーリーに関連があるわけではないので、まったく別ものとして読んだ方がいいと思います...続きを読む
  • 伊勢物語

    ひらがながおおくて

    いささかよみづらい

    とても雰囲気は伝わってくるし、原文読んでもちんぷんかんぷんなので、この世界を知るにはきっと最高です。

    絵も綺麗で、憧れてしまう。
  • 杖と翼 1

    良い意味で思ったのと違う

    キラキラの少女マンガ的絵柄なのだけど、中身は骨太で、深いです。
    ベルばらアフターの歴史の勉強にもなりました。
  • 夢の碑 鵺 前編

    美しい

    江戸時代のお話です。武家のお家の事とか道行とか話はもちろんおもしろいのですが、なんと言っても美しい男子を愛でる作品です。篠夫の若衆姿も町人風も目の保養。月代がない方がやっぱりいいね!
  • 夢の碑 渕となりぬ 前編

    猿楽一座

    室町時代、観阿弥世阿弥も出てきます。美しき能役者が貧しい一座を盛り立てていく姿の表と裏。兄弟の中でひとりだけ突出して美しい羽角…何か秘密がありそうです。
  • 夢の碑 風恋記 前編

    素敵な装束

    鎌倉時代のお話です。装束がいいです。着物の柄がきれいで烏帽子もいい! 無骨な鎌倉と禍々しい京の都。鬼が出てくる話には一番合った時代かも…
  • 杖と翼 1

    寝る前に読むものではなかった…。凄いボリュームで飛ばし読みしちゃったよ。でも面白かったんだから、きちんと読んだら歴史と青春と少しの恋愛で凄く面白いんだと思う。でも、扉絵はビビった。三白眼のこれがイケメン?!って。でも読んでたらちゃんとイケメン箇所もあった!
  • 銀色のロマンス

    ロマンスシリーズ

    ロマンスシリーズ4作品収録。
    表紙で損してるような。
    「銀色のロマンス」の切ない感じがたまらない。
    「日なた日かげへのロマンス」も木原さんの描く少年はかわいくてしょうがない。
  • 夢の碑 青頭巾

    幻想ホラー

    幻想ホラーとでもいいましょうか。
    ここに出てくる秋篠は「鵺」の篠夫のご先祖さまですね。
    絵柄もこのころが一番美しくて良いです。
  • 摩利と新吾 3巻
    篝の登場で
    新吾への思いを望まぬかたちで
    暴露された摩利。

    強引に思いを遂げた感のある夢殿先輩ですが、
    よーく比べると
    摩利は幼いころから新吾と一緒、でも新吾への
    恋心を意識したのは17歳、
    夢殿先輩が摩利に惚れたのは持堂院に入学して来た
    摩利が16歳の春。

    それから摩利も夢殿先輩も切ない恋に悩...続きを読む
  • 摩利と新吾 欧州秘話 ユンター・ムアリー
    摩利と新吾のその後、
    欧州に暮らす摩利が主人公の
    20代最後~30歳頃の年齢設定のようです。

    3話のストーリーなんですが、
    3話目でも本編連載終了から4年後に初出の作品。
    いかに「摩利と慎吾」の人気が当時も根強かったか判ります。

    各話の
    未だに随所で写真の新吾へ語りかけてる摩利が
    なんとも痛まし...続きを読む
  • 摩利と新吾 5巻
    この巻の「奇々怪々」
    新年会の合間にとうとう新吾が摩利の背中に
    指文字で・・・・
    マリガ スキダ アイシテル

    摩利の人生で最高の瞬間だったんじゃないかな?
    幸せに輝いてる
    美しく、そして残酷なシーン。

    やっと告白出来たと笑顔の新吾の純真さが
    (本人に悪気が無い分)
    後の展開を知ってるだけに何とも...続きを読む
  • 夢みるゴシック 1 それは常世のレクイエム~夢みるゴシック~
    木原 敏江とか、萩尾 望都とか、青池 保子とか、未だに、元気に書き続けてくれていて、なんか、嬉しいです。最近、竹宮 惠子は、見ていないので残念ですが。

    お得意のゴシックホラーミステリーロマン。
    なんと、主人公は詩人のパイロン。これは、フランケンシュタインの誕生に立ち会った人ということで、このからみ...続きを読む
  • 花の名の姫君
    ジェットコースターのような目まぐるしい展開にはじめはなんじゃこりゃと思ったが、歌舞伎の漫画化だと分かって納得した。姫君たちが皆、愛らしく魅力的。
  • 夢の碑 鵺 後編
    この間の夢の碑の鵺が6-9だったけれど、文庫の後編があったので。
    14-17とどっちにしろ歯抜けだけど、最終回まであるので取り合えず満足。
    他に2編。木原敏江らしい悲劇。
  • 黄昏のシンデレラ
    表題作他3編。
    「黄昏のシンデレラ」はニューヨークが舞台のハードボイルドな切ないラヴ・ストーリー。
    他人への成りすましなど、犯罪の手口はありふれているが、
    孤独なヒロインがかわいくて可哀相で……(涙)幸せになってほしかったなぁ。
  • 夢の碑 とりかえばや異聞
    時代は元々の平安から少し下って近世(?)に。「異聞」とあるようにストーリーも変わっていてまた別の世界になっている。
  • 仏蘭西浪漫探偵譚 水晶と天鵞絨
    陰気な夫、テキパキした妻のアンバランスな夫婦のかけ合いが楽しい。
    青髭公をモチーフにした話でもあるので、明るさの中にも仄暗い部分があってそこも楽しめる。
  • 摩利と新吾 1巻
    木原敏江さんの作品はいつも読後に清純な気持ちにさせられる。終わってからももっとキャラクター達を追いたくなる、そんな魅力と愛を感じる。
    この摩利と新吾もそんな作品で、二人の青春期の成長を描いている。少年期から青年期への雰囲気、心情の変化など描写が細かく、人物描写の多彩さがすごい!
    私の中でこの作品の盛...続きを読む