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旧き良き時代に生きた少年たちの青春浪漫。名門旧制高校・持堂院へ入学した摩利とその親友新吾、そして学友たちの友情物語。
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Posted by ブクログ
2025/1/3 文庫版全8巻再読 明治末の旧制高校を舞台にした青春もの 何度でもの再読に耐える古典少女漫画 今見ると主人公である鷹塔親子に対し ヒロインの力不足感が印象に残る 学生時代にお互いを高め合う 理想の親友ではあるのかもしれないが 親友であってヒロインではない もちろん春日先輩も滝川後輩も...続きを読む役者不足 ばあやや女中にも 一面において負けるヒロインがいていいのか しかし当然ながら作品の根幹たるその点を 作者が意識していなかったはずがなく 主人公を理解するのはただ読者だけであり 作中で彼らを心から支えるのは 主人公という立場そのものだけという悲しみが この作品すなわち主人公個性の不朽性を 生み出しているのかもしれない 2014/5/6 全巻再読 文庫版は全8巻 主に明治末から大正初期の旧制高校を舞台にした青春もの 特に前半の出力の大きさだけで歴史的傑作といえるできばえ 卒業後は抜きというか余韻であって 本編外の作品や尺者の他作品をみても 本作出だしのみが特に魅力的であるのは明らかか
いろんなひとたちの思いびとへの記録と懐かしい母校での記憶。 新吾が恋に目覚めるところで、そこまでうじうじ悪びれなかったから新吾のことがキライになれなかったし、やっぱり何度読んでも1番に好きだと思う。摩利はせつないというよりくるしい気持ち、なぜなら愛するものはいつだって苦しまねばならん、ということ。...続きを読む 紫乃さんが亡くなったところから最後にかけて、うおんうおん泣いた。しあわせな最初の頃が懐かしくて何回も見てしまう。すごい好き。
本作はLaLa昭和52年(1977年)の3月号に初掲載、 もう38年前のスタートになるんですね。 でも元々の 時代背景が明治~大正の旧制高校なんで、 今読んでも違和感は無くスンナリとお話に入り 込めます。 勉学に運動にストーム?に 愛すべき五目飯達が笑いに涙に真剣に生きてる エピソードが綴られて・...続きを読む・・・・ あの時代の男子学生の青春群像を描いた お馴染みの学園モノ?と最後まで読み進んで行くと・・・・・ 明治43年からラストは太平洋戦争の戦後まで 長~いストーリーで 途中からガラリと内容が重くなります。 全て読み終わると・・・ スタートからは想像も出来なかった程の 胸が締め付けられるような切なさが。 舞台を欧州に変えてからは、 摩利の内面の苦悩がより深く掘り下げられてる感じで 多分、作者も書きながら 読者も読みながら共に辛さを抱えたのでは? でもでも、それだからこその素晴らしい作品です。 その中で、 主人公たちが卒業するまでの 泣いて笑って、皆が悩みながらも輝いてた 持堂院時代!の1巻 読んでいて心置きなく楽しめました。
最初に読んだのは中学時代。プリンセス復刻A5版の本だった。とにかく木原敏江さんのキャラクターの掘り下げ加減が半端なく、序盤のドタバタ劇から、中盤の青年期の悩み成長から、最後の戦後を描くまで・・・まるで自分もそこにいたように摩利と新吾と、仲間と、その時代を生き抜いたかのような読後感に圧倒される。何度も...続きを読む泣いて泣いてよんだ「夕暮れ銀杏」の章。前半の話では圧倒的に好きな話だった。
木原敏江の不朽の名作。交わりそうで交わらない、恋愛のようで恋愛とは違う幼馴染みの少年ふたりの成長物語。・・・というのが何も知らない人向けの説明ですが、これじゃ全然!この壮大なスケールの漫画の良さは伝わらないですね(笑)。大正~昭和の激動の時代を生きた日独ハーフの美貌の鷹塔摩利。彼の親友であり密かな恋...続きを読むの相手でもある印南新吾。ある意味究極のファンタジーです。 木原先生は二人を決して「そういう関係」にしないと決めていたそうな。理由は「対等でなくなってしまうから」。男の友情が至高であるという考えも。・・・昭和の少女マンガの限界かもしれません。
木原さんらしい明るさもありながら、結構シビアなところもあると思います。 しまりんごや皆が楽しくわいわいやってるのが微笑ましくて・・・思い出すだけでぐっとなる。 読み終わったあと涙が止まりませんでした。数日間思い出しては泣きました。 生活に支障をきたした作品のひとつ。
少女まんが館の館主さんの言うとおり、ほんと一から十まで少女漫画な作品だった。 意味不明な心情描写(体操選手みたいに空中ブランコしているところなど)も少女漫画ならではです。
全巻読み終わりました。 最初のうちは、浪漫溢るる、昔のバンカラ学生たちの青春お祭り騒ぎの様相を呈し、ただただ「面白いなー、ドイツ語の使い方とかウケるww」みたいなノリで読んでたのですが、巻を重ねるごとに話はどんどん深くなっていき、登場人物たちの細かな心理描写に加え、関東大震災や第一次、二次世界大戦...続きを読むなど、歴史的な背景も描かれ、最後は涙でした。。。。 摩利には幸せになってほしかった。 おひさま新吾には、正直ちょっぴりイラっとした・・・。 でも、二人はやっぱり「おみきどっくり」で、最期、新吾が「まりーっ!!」と叫ぶシーンは、涙でした。 最後まで読んだあとに、また最初から読み返すと、前半の明るいバカ騒ぎが本当に愛しく思えるのでした。
高校時代に読んで以来ず~っと愛し続けている私的名作です。 読み返すたびに、わんわん泣きます。 高校時代にこの作品に出会えて事で、今の私が形成されている気がします。個人的に「忍ぶれど」は胸に詰まる…
次の日顔がパンパンになるくらい、大号泣した! けれども印象は「大団円!」。素晴らしい青春。胸が熱くなります。 合言葉は「まりの次に」。
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