【感想・ネタバレ】摩利と新吾 1巻のレビュー

あらすじ

旧き良き時代に生きた少年たちの青春浪漫。名門旧制高校・持堂院へ入学した摩利とその親友新吾、そして学友たちの友情物語。

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Posted by ブクログ

2025/1/3
文庫版全8巻再読
明治末の旧制高校を舞台にした青春もの
何度でもの再読に耐える古典少女漫画
今見ると主人公である鷹塔親子に対し
ヒロインの力不足感が印象に残る
学生時代にお互いを高め合う
理想の親友ではあるのかもしれないが
親友であってヒロインではない
もちろん春日先輩も滝川後輩も役者不足
ばあやや女中にも
一面において負けるヒロインがいていいのか
しかし当然ながら作品の根幹たるその点を
作者が意識していなかったはずがなく
主人公を理解するのはただ読者だけであり
作中で彼らを心から支えるのは
主人公という立場そのものだけという悲しみが
この作品すなわち主人公個性の不朽性を
生み出しているのかもしれない


2014/5/6
全巻再読 文庫版は全8巻
主に明治末から大正初期の旧制高校を舞台にした青春もの
特に前半の出力の大きさだけで歴史的傑作といえるできばえ
卒業後は抜きというか余韻であって
本編外の作品や尺者の他作品をみても
本作出だしのみが特に魅力的であるのは明らかか

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2018年10月26日

Posted by ブクログ

いろんなひとたちの思いびとへの記録と懐かしい母校での記憶。

新吾が恋に目覚めるところで、そこまでうじうじ悪びれなかったから新吾のことがキライになれなかったし、やっぱり何度読んでも1番に好きだと思う。摩利はせつないというよりくるしい気持ち、なぜなら愛するものはいつだって苦しまねばならん、ということ。

紫乃さんが亡くなったところから最後にかけて、うおんうおん泣いた。しあわせな最初の頃が懐かしくて何回も見てしまう。すごい好き。

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2015年09月05日

Posted by ブクログ

本作はLaLa昭和52年(1977年)の3月号に初掲載、
もう38年前のスタートになるんですね。
でも元々の
時代背景が明治~大正の旧制高校なんで、
今読んでも違和感は無くスンナリとお話に入り
込めます。

勉学に運動にストーム?に
愛すべき五目飯達が笑いに涙に真剣に生きてる
エピソードが綴られて・・・・・

あの時代の男子学生の青春群像を描いた
お馴染みの学園モノ?と最後まで読み進んで行くと・・・・・

明治43年からラストは太平洋戦争の戦後まで
長~いストーリーで
途中からガラリと内容が重くなります。

全て読み終わると・・・
スタートからは想像も出来なかった程の
胸が締め付けられるような切なさが。

舞台を欧州に変えてからは、
摩利の内面の苦悩がより深く掘り下げられてる感じで
多分、作者も書きながら
読者も読みながら共に辛さを抱えたのでは?
でもでも、それだからこその素晴らしい作品です。

その中で、
主人公たちが卒業するまでの
泣いて笑って、皆が悩みながらも輝いてた
持堂院時代!の1巻
読んでいて心置きなく楽しめました。

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2015年07月18日

Posted by ブクログ

最初に読んだのは中学時代。プリンセス復刻A5版の本だった。とにかく木原敏江さんのキャラクターの掘り下げ加減が半端なく、序盤のドタバタ劇から、中盤の青年期の悩み成長から、最後の戦後を描くまで・・・まるで自分もそこにいたように摩利と新吾と、仲間と、その時代を生き抜いたかのような読後感に圧倒される。何度も泣いて泣いてよんだ「夕暮れ銀杏」の章。前半の話では圧倒的に好きな話だった。

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2014年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もっと有名であってもいい作品のひとつだと思う。

明治〜昭和の激動の時代を、命ある限り全力で生きた少年たちの物語。

漫画において前半と後半でガラリと作風・方向性が変わることはよくあることだが、この「摩利と新吾」もそのような例のひとつであるといえる。
普通はそれは単なる作者の方向転換でしかないのだが、この作品は後半がシリアスになればなるほど前半の「平和な時代」のお祭り騒ぎの青春がどれだけ輝かしく儚く愛おしいものであったのかを実感できる構成になっている。
後半の陰を描くには前半の光が必要だったわけで、その二項対立の構成で描き手側の事情を上手くカバーできているのが凄い。

作中の言葉の節々は心にぽつぽつと印象を残す。
それだけ木原氏の言葉の選び方が巧みだということなのだろう。

後半の展開は本当に胸に迫るものがあって、誰もが摩利と新吾のその関係性の純粋さと切なさを愛おしく思わずにはいられないだろう。
彼らの幸せ(というか摩利の幸せ)は決して叶わないことだと知っていても尚、幸せになってほしいと心から祈りたくなる。

今際の際に咄嗟に叫んだ新吾のあの言葉こそが、彼自身も知らなかった彼の本心であったのだと思う。
それだけできっと摩利は、報われる。

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2013年06月06日

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木原敏江の不朽の名作。交わりそうで交わらない、恋愛のようで恋愛とは違う幼馴染みの少年ふたりの成長物語。・・・というのが何も知らない人向けの説明ですが、これじゃ全然!この壮大なスケールの漫画の良さは伝わらないですね(笑)。大正~昭和の激動の時代を生きた日独ハーフの美貌の鷹塔摩利。彼の親友であり密かな恋の相手でもある印南新吾。ある意味究極のファンタジーです。
木原先生は二人を決して「そういう関係」にしないと決めていたそうな。理由は「対等でなくなってしまうから」。男の友情が至高であるという考えも。・・・昭和の少女マンガの限界かもしれません。

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2013年02月28日

Posted by ブクログ

木原さんらしい明るさもありながら、結構シビアなところもあると思います。
しまりんごや皆が楽しくわいわいやってるのが微笑ましくて・・・思い出すだけでぐっとなる。
読み終わったあと涙が止まりませんでした。数日間思い出しては泣きました。
生活に支障をきたした作品のひとつ。

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2011年12月15日

Posted by ブクログ

少女まんが館の館主さんの言うとおり、ほんと一から十まで少女漫画な作品だった。

意味不明な心情描写(体操選手みたいに空中ブランコしているところなど)も少女漫画ならではです。

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2011年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日出処の天子読んだ後、いつもセットで紹介されていたので(同時期に連載だったのかな)気になって読んだ漫画。
普段はこういう精神的な愛情と絆で結ばれている二人が一番いい!と思っているけれど実際ここまで貫かれるとくっついてくれ…!と思わずにはいられない
大好きなんだけど2巻以降はなかなか読み返せない…

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2011年01月26日

Posted by ブクログ

全巻読み終わりました。
最初のうちは、浪漫溢るる、昔のバンカラ学生たちの青春お祭り騒ぎの様相を呈し、ただただ「面白いなー、ドイツ語の使い方とかウケるww」みたいなノリで読んでたのですが、巻を重ねるごとに話はどんどん深くなっていき、登場人物たちの細かな心理描写に加え、関東大震災や第一次、二次世界大戦など、歴史的な背景も描かれ、最後は涙でした。。。。

摩利には幸せになってほしかった。
おひさま新吾には、正直ちょっぴりイラっとした・・・。
でも、二人はやっぱり「おみきどっくり」で、最期、新吾が「まりーっ!!」と叫ぶシーンは、涙でした。
最後まで読んだあとに、また最初から読み返すと、前半の明るいバカ騒ぎが本当に愛しく思えるのでした。

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2010年09月22日

Posted by ブクログ

高校時代に読んで以来ず~っと愛し続けている私的名作です。
読み返すたびに、わんわん泣きます。

高校時代にこの作品に出会えて事で、今の私が形成されている気がします。個人的に「忍ぶれど」は胸に詰まる…

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2010年09月06日

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次の日顔がパンパンになるくらい、大号泣した! けれども印象は「大団円!」。素晴らしい青春。胸が熱くなります。
合言葉は「まりの次に」。

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2010年07月18日

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私にとって基本中の基本。こちらは「BL」ではなく「名作」だと思っております。もうもうとにかく大好きv この作品中のフレーズをより自然に理解したいなぁとドイツ語を勉強したくらいです。昔の作品と思わずに未読の方はまず読んでみて下さいませ。心が切ないくらいに暖かくなりますよ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

多分漫画を読んで感動に震えさせられた最初の作品。それは今でも変わんない。もうとにかく旧制高校時代の風景が素晴らしくて、何度読んでも憧れる。特に「青太の話」は読むたびに新しい涙が零れます。木原先生は「泣かせる」為に書いてるんじゃない、と仰ってましたが、どうしても泣いちゃうんですよね(笑)青春って元々は男の子の為にあったものなのかなあと思わせてくれる程、美しくて青い青い若者の時代の名作です。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

木原敏江さんの作品はいつも読後に清純な気持ちにさせられる。終わってからももっとキャラクター達を追いたくなる、そんな魅力と愛を感じる。
この摩利と新吾もそんな作品で、二人の青春期の成長を描いている。少年期から青年期への雰囲気、心情の変化など描写が細かく、人物描写の多彩さがすごい!
私の中でこの作品の盛り上がりのピークは新吾の成長だった。どんどん追い詰められていく新吾だったが、それを受け止めたくましく飛躍する新吾。それまでの人物描写が丁寧であったからこそ、一緒に見守り、涙することができたんだと思う。

というわけで私の中ではその後は割りと蛇足だったのだが(最後まで一気に読みましたとも)、彼らの最期を見なければ私はここまですっきりとした気持ちになれなかっただろう。
木原先生ありがとうございます。

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2013年04月16日

Posted by ブクログ

何時頃買ったのかな?よく覚えてないのですが、全巻持っています。BLのはしりなのかな?でもそればかりでなく、友情やら色々な要素を盛り込んでいて、今読んでも面白いです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

明治時代の全寮制の男子校持堂院高校を中心に繰り広げられる涙と青春の物語。短編…といっていいのか、読み切り形式で話が続くのですがとにかく1ページあたりの密度が濃い....!あり得ないの連続のような怒濤のようなギャグが続いたりするのですが、話のまとまりが詩的でグッときます。

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2009年10月04日

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