木原敏江のレビュー一覧
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甘くゆる~くちょっと怖い大正浪漫ミステリ。ワケアリ美貌の御曹司+ぴかぴかお日さま新吾くん的色気ゼロちゃきちゃき庶民娘、という取り合わせは木原さんの超定番パターン。Posted by ブクログ
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平安古典「とりかへばや物語」をベースにした作品。
コミカルな明るさを最初に感じるが、読み進めていく内にキャラクターの薄暗い感情を丁寧にすくい上げるシリアスな面がどんどん出てきて、その匙加減がよい。
華やかさの裏にある恐ろしさをさらりと描けるのはすごいことだと思う。Posted by ブクログ -
「孤独で陰気な美青年」、その見た目で誤解されがちなフランス貴族カミーユ・ル・フォーブと、チャーミングな婦人記者ベルのラブコメ…とまとめてしまうとあまり魅力的じゃないけれど、そこは木原先生、素晴らしいのです。ポーやルイ・ド・グウルモンの詩と同時に井上靖・宮沢賢治の詩も愛せる木原さんだからこそ、こういう...続きを読むPosted by ブクログ
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大正浪漫探偵文庫も、これで完結です。
「青くゆらめくもの」は、結構好きです。
あと、女性史向けの短編がいくつか。こうやって読むと制約の多い少女マンガよりも、女性誌の方が、自由にかけることが多くて、木原 敏江には向いているのかも。
まあ、その制約のなかで、どこまでやれるかというのも、それはそれで楽...続きを読むPosted by ブクログ -
第一印象は「摩利と新吾」のころからずいぶん絵が変わったなあということ。女の子がかわいくなったし、男の人は精悍になった。ストーリーは別のシリーズの続編みたいだけど、これだけで読んでもOK。フランス革命中期に貴族を外国へ亡命させる秘密結社があった。主人公の二人は仇同士だったが、その仕事を通じてお互いを相...続きを読むPosted by ブクログ
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「合掌」の文庫版、2巻目です。
この人のマンガは、恋愛が1番上位にある価値観で、それのせいでおこる犯罪については、本当にあっさり片付けてしまっています。
これは、木原 敏江が、物語至上主義だからなのだと思います。
そして、その人の人格と、作品とは、別のもの。良いものは、良い。
このきっぱりした考...続きを読むPosted by ブクログ -
大正浪漫探偵譚の方は、元の本が完結する前に文庫が出だして、文庫の方は完結するのか、ちょっと心配していました。
全4巻。ちゃんと完結してよかったです。
ずっと、「いつも、『合掌』で終わる」と思っていたのですが、最初の数話は、「合掌」なかったんですね。
今回、読み返して、はじめて気づきました。Posted by ブクログ -
文庫版で「大正浪漫探偵譚」シリーズがとうとう完結ということで、こっちから、順番に読んでいきます。
「大正浪漫探偵譚」シリーズの方の決めぜりふは、
「合掌」
でした(笑)
今回、そういえば、こっちのシリーズにも決めぜりふがあっただろうとか思って読んでいたところ、
「愛してるよ おくさん」
が...続きを読むPosted by ブクログ