木原敏江のレビュー一覧

  • 杖と翼番外編 1 悲歌 elegie

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    第一印象は「摩利と新吾」のころからずいぶん絵が変わったなあということ。女の子がかわいくなったし、男の人は精悍になった。ストーリーは別のシリーズの続編みたいだけど、これだけで読んでもOK。フランス革命中期に貴族を外国へ亡命させる秘密結社があった。主人公の二人は仇同士だったが、その仕事を通じてお互いを相棒として認めあう。そのエピソードのいくつかである。本編のほうも読みたくなりました。

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    2011年09月09日
  • 大正浪漫探偵譚 2 見返り美人

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    「合掌」の文庫版、2巻目です。

    この人のマンガは、恋愛が1番上位にある価値観で、それのせいでおこる犯罪については、本当にあっさり片付けてしまっています。
    これは、木原 敏江が、物語至上主義だからなのだと思います。

    そして、その人の人格と、作品とは、別のもの。良いものは、良い。
    このきっぱりした考え方が、物語の根底に流れています。

    そんな風に、きっちりと切り分けて考えられるといいと思うのですが、凡人には、なかなかそうはいきません。

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    2010年04月10日
  • 大正浪漫探偵譚 1 四十七文字

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    大正浪漫探偵譚の方は、元の本が完結する前に文庫が出だして、文庫の方は完結するのか、ちょっと心配していました。
    全4巻。ちゃんと完結してよかったです。

    ずっと、「いつも、『合掌』で終わる」と思っていたのですが、最初の数話は、「合掌」なかったんですね。
    今回、読み返して、はじめて気づきました。

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    2010年02月12日
  • 仏蘭西浪漫探偵譚 水晶と天鵞絨

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    文庫版で「大正浪漫探偵譚」シリーズがとうとう完結ということで、こっちから、順番に読んでいきます。

    「大正浪漫探偵譚」シリーズの方の決めぜりふは、

    「合掌」

    でした(笑)
    今回、そういえば、こっちのシリーズにも決めぜりふがあっただろうとか思って読んでいたところ、

    「愛してるよ おくさん」

    が、毎回の決めぜりふでした。
    まっとうすぎて、けっこう、覚えてなかったという。

    合掌……は、強烈すぎですね。

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    2010年01月16日
  • 摩利と新吾 4巻

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    夢殿「おまえ…新吾の信頼を失いたいか?」紫乃「まっぴらだ!」こんなことを言ってくれる友がいたら、素晴らしい人生を過ごせるだろうなぁ。篝「…ぼくが死んだら、今度は誰と海へ行くの?」強烈な殺し文句にヤられた。この瞬間から篝ファン。(2010-01-08L)

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    2010年01月28日
  • 天まであがれ! 2

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    青春の1ページという作りで、泣けます。
    沖田と土方の別れのシーンは傑作。

    西洋もの全盛期の時代にあって、ある意味、時代を先どりした作品だったと思います。

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    2009年12月30日
  • 天まであがれ! 1

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    おそらくは新選組を扱った初めての漫画。
    木原敏江さんは最も好きな漫画家であり、これは新選組を好きになってきっかけ本。
    思いっきり少女漫画ですが、試衛館から五稜郭までちゃんと書かれてます。
    「燃えよ剣」が根底にあることも伺われます。
    中島梓氏の解説も一読の価値あり。

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    2009年12月30日
  • 杖と翼番外編 1 悲歌 elegie

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    「杖と翼」の番外編です。
    逃がし屋の2人が、活躍する連作短編。

    しかし、日本人がフランス革命に詳しいわけは、やっぱり、良質なマンガがあったからだと思います。

    タイトル、eの上には、最後のe以外には、強調(?)の記号が付いています。

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    2010年01月16日
  • 天まであがれ! 1

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    実は伯母の蔵書の中から偶然見つけた漫画。
    当然文庫でなくコミックスで読んだのですが、自分の手元にほしいので文庫で購入。
    当時私は全然新選組なんて興味なかったんですが、この漫画を見たら好感度が増しました。
    パッチパチの目でいかにも!って感じなんですが、ハマると抜け出せない魔力・・・う〜ん。
    一生懸命なこよりちゃんが可愛らしい。

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    2009年11月15日
  • 岩を枕に星を抱き

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     これもまた、一文無し? になった女の子が財閥の王子様とロマンスをする話、と言ってしまったら身もフタもないけど、いくつになっても女性はこんな話が大好き。とくに木原先生は、一作めの主役は捨てキャラで、二作め以降のよりひねくれたキャラを主役においたときのほうがいきいきしてます。史実をもとにしたファンタジー万歳! 絵も充分生きてます!

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    2009年10月04日
  • 摩利と新吾 欧州秘話 ユンター・ムアリー

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     …結局まりとしんごはこの話では逢わないのだけど、大人になってはじめてしみじみわかる「恋愛よりも自分の人生」。もちろん恋愛は人生になくてはならないものだけど、それがすべてじゃない。若いうちは、ぜったいにわからない。誰になにを言われてもわからない。当時の連載中の熱い時期にこれをリアルタイムで読みたかったなー。「わたくしの人生ですわ」これを心底実感をもって言えるようになれる日がくるだろうか。絵もまだまだ美しい。

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    2009年10月04日
  • 夢の碑 とりかえばや異聞

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    自分内で木原ブーム。とりかえばや異聞はともかく女が!!オスカル!!(笑)ラストは壮絶かつ、木原先生らしいコミカルな顛末(どんなや)。夢の碑シリーズは残酷な結末が多いのだけど、この作品だけは読後が爽やか〜。

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    2009年10月04日
  • 仏蘭西浪漫探偵譚 水晶と天鵞絨

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    いつからか、木原先生は作品に意識的に「毒」を入れるようになったなあ。確かに甘いだけじゃバリエーションも尽きますね…。内容は青ひげ公をモチーフにしたロマンチックコメディーつーか、ハーレクインつーか…。1作に1カット出てくるカミーユの歪んだ微笑は凄すぎます。

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    2009年10月04日
  • 夢の碑 青頭巾

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    夢の碑シリーズ。『青頭巾』『水面の月の皇子』『読み人しらず』『封印雅歌』『影に愛された男』の5編を収録。『水面の〜』は、観阿弥・世阿弥の『夢幻花伝』と関連する作品。『夢幻花伝』を読んだ時はイケ好かない野郎だと思ってた紗王も、こっちを読むと切ない気持ちになるから、不思議。ごく短い短編なのに。この中では『読み人知らず』が一番好きです。いちばん軽く読めるからか(笑)上人が異形の姫を追っかける、ろまんちっく・コメディー。

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    2009年10月04日
  • 大江山花伝

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    「大江山花伝/鬼の泉/花伝ツァ/夢幻花伝」を収録。ずっと読みたかった「大江山花伝」が入ってたのでこれを買ったのだけど、駆け足気味でやや不満。鬼の話としては、「花伝ツァ」のほうが好き。「夢幻花伝」は、観阿弥・世阿弥の話をDOZI様流にアレンジしたもの。毎度ながら、そのアレンジっぷりに脱帽!将軍サマが好きだー

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    2009年10月04日
  • 銀晶水

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    「銀晶水」「黄昏のシンデレラ」「花かんむりの牢屋城」「夜想曲(ノクターン)」の4篇を収録。

    【銀晶水】15世紀半ばのブルゴーニュ大公国が舞台。お耽美。美青年への縛めものは趣味じゃありませんが…救いのないラストに見えるのに、すっきり美しいのはDOZI様ならではの手腕。

    【黄昏のシンデレラ】NYが舞台の、遺産にからんだサスペンスもの。途中で犯人読めたけど、面白かった。“トートに牙を隠して”。

    【花かんむりの牢屋城】爆笑!思わず「これはひどい」タグをつけたくなってしまった(もちろん、愛をこめて)。良くも悪くもDozi様節炸裂!童話パロディ風のごった煮。クローホーガン兄が良い。(このネーミング!

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    2014年10月21日
  • 大正浪漫探偵譚 3 風に羽衣

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    大正浪漫探偵シリーズ3巻。
    出てること全然知らなかった!銀座で発見してビックリ。地元の本屋め・・・・。木原敏江はやっぱり最高だな♡

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    2009年10月04日
  • 仏蘭西浪漫探偵譚 水晶と天鵞絨

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    フランスのサスペンス物。古い貴族の末裔・「現代の青ひげ」ことル・フォーブの屋敷に、記者のベルは姉の行方を探して潜り込む。ハーレクイン読んだことないけど、ハーレクインぽいらしい。笑 ロマンチック・コメディ。
    時々正確がブッ壊れる、カミーユ・ル・フォーブがとてもナイスです。
    他、『木原版西鶴・好色五人女』シリーズ2編を収録。

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    2009年10月04日
  • 夢の碑 渕となりぬ 後編

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    深い渕の底に捕らわれてしまったのは、いったい誰だったのか…!?どびっくりの最終巻。あまりの展開に、“エ〜〜ッ!!”と叫んでしまった・・!
    「夢の碑」シリーズタイトルの由縁も、最後のモノローグで明かされます。余韻のある一冊です。

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    2009年10月04日
  • 夢の碑 渕となりぬ 中編

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    「夢の碑」室町幽玄編・その2。う〜んドロドロしてまいりました・・!素直な乙輪はかわいいです。妖しい魅力の白楊太夫も素敵です。ただ、なよっちい羽角があんまり好みじゃないので、星ひとつ減点。

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    2009年10月04日