木原敏江のレビュー一覧

  • 天まであがれ! 2

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    不覚にもマンガで泣いてしまった、久しぶりに。

    新撰組ってそもそも泣かせる題材ではありますが、鴨を暗殺したあたりからどうしても暗く重くなっていく。
    そこをどう描くかが、作家それぞれの想いと工夫と力量の生かし所なのだろうな。

    総司が戦場に向かう歳三を、弱った身体で追うシーン、哀しかった。
    もう生きて会うことはないだろうとわかっていて、希望を捨てずお互いを思いやり笑って別れる。
    現実ではできないからこそ想像の世界で鮮やかに描ききった、この時代(幕末ってのもそうだし70年代というのも)ならではの作品。

    最後まで摩利と真吾の原点だなあと思う作品だった。

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    2011年10月15日
  • 杖と翼番外編 2 赤い石

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    健気でかつしっかり者でかわいい女性はいいですね。
    しかし、リュウがよく残ってたものだ。モテモテ(笑)。

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    2011年07月25日
  • 仏蘭西浪漫探偵譚 水晶と天鵞絨

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    「孤独で陰気な美青年」、その見た目で誤解されがちなフランス貴族カミーユ・ル・フォーブと、チャーミングな婦人記者ベルのラブコメ…とまとめてしまうとあまり魅力的じゃないけれど、そこは木原先生、素晴らしいのです。ポーやルイ・ド・グウルモンの詩と同時に井上靖・宮沢賢治の詩も愛せる木原さんだからこそ、こういう作品が書けるんだろうなあーとしみじみ。木原さんの漫画で嫌いなものは無いです。

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    2011年06月23日
  • 夢の碑 とりかえばや異聞

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    久しぶりの再読。戦国時代の身代わり劇に人外異形が絡むラブロマンファンタジー。時を超えて、わたしが「乙女」に戻れる一冊。

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    2011年03月08日
  • 花の名の姫君

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    なんだか、木原敏江がというか、「天までのぼれ」が読みたい気分だということで、秋田文庫の木原敏江のシリーズに手を出しています。

    「花の名の姫君」は、歌舞伎を素材にしたマンガなんだそうです。

    いくつもの時代物のマンガを描いているので、こういう作品は、得意です。というか、こう、大げさに見栄をきるそんなのを楽しんで描いているような気がします。

    すごく、陰性の人間を描いても、カラリとしているところは、もしかすると、こういったお芝居からきているのかなぁとも思います。

    お気に入りは、「轟く滝の下で」。
    まか不思議な仙人(美形。暗い)が出てくると、この人の世界だなぁと。
    しかも、あっさり、すくわれちゃ

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    2010年12月28日
  • 大正浪漫探偵譚 4 望月の祭り

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    大正浪漫探偵文庫も、これで完結です。
    「青くゆらめくもの」は、結構好きです。

    あと、女性史向けの短編がいくつか。こうやって読むと制約の多い少女マンガよりも、女性誌の方が、自由にかけることが多くて、木原 敏江には向いているのかも。

    まあ、その制約のなかで、どこまでやれるかというのも、それはそれで楽しいものですが。

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    2010年12月19日
  • 天まであがれ! 1

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    ネタバレ

    沖田さんと架空のヒロインこよりちゃんを中心としたお話。結果は史実通りでも、展開がオリジナルだったりして面白いです。そして沖田さんが自分の理想像に近い。優しくて強くて明るくて。本当はどうだったかなんてわかりませんが、なんとなく総司のイメージはこれ。血なまぐさい組織で一・二を争う剣の使い手と言われながらちっとも怖いイメージがわかないのは、近藤さんや土方さんをまっすぐに信頼する純粋さにあるのだろうかと勝手に妄想しています。2巻も楽しみ☆

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    2011年06月26日
  • 杖と翼番外編 1 悲歌 elegie

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    第一印象は「摩利と新吾」のころからずいぶん絵が変わったなあということ。女の子がかわいくなったし、男の人は精悍になった。ストーリーは別のシリーズの続編みたいだけど、これだけで読んでもOK。フランス革命中期に貴族を外国へ亡命させる秘密結社があった。主人公の二人は仇同士だったが、その仕事を通じてお互いを相棒として認めあう。そのエピソードのいくつかである。本編のほうも読みたくなりました。

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    2011年09月09日
  • 大正浪漫探偵譚 2 見返り美人

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    「合掌」の文庫版、2巻目です。

    この人のマンガは、恋愛が1番上位にある価値観で、それのせいでおこる犯罪については、本当にあっさり片付けてしまっています。
    これは、木原 敏江が、物語至上主義だからなのだと思います。

    そして、その人の人格と、作品とは、別のもの。良いものは、良い。
    このきっぱりした考え方が、物語の根底に流れています。

    そんな風に、きっちりと切り分けて考えられるといいと思うのですが、凡人には、なかなかそうはいきません。

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    2010年04月10日
  • 大正浪漫探偵譚 1 四十七文字

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    大正浪漫探偵譚の方は、元の本が完結する前に文庫が出だして、文庫の方は完結するのか、ちょっと心配していました。
    全4巻。ちゃんと完結してよかったです。

    ずっと、「いつも、『合掌』で終わる」と思っていたのですが、最初の数話は、「合掌」なかったんですね。
    今回、読み返して、はじめて気づきました。

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    2010年02月12日
  • 仏蘭西浪漫探偵譚 水晶と天鵞絨

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    文庫版で「大正浪漫探偵譚」シリーズがとうとう完結ということで、こっちから、順番に読んでいきます。

    「大正浪漫探偵譚」シリーズの方の決めぜりふは、

    「合掌」

    でした(笑)
    今回、そういえば、こっちのシリーズにも決めぜりふがあっただろうとか思って読んでいたところ、

    「愛してるよ おくさん」

    が、毎回の決めぜりふでした。
    まっとうすぎて、けっこう、覚えてなかったという。

    合掌……は、強烈すぎですね。

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    2010年01月16日
  • 摩利と新吾 4巻

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    夢殿「おまえ…新吾の信頼を失いたいか?」紫乃「まっぴらだ!」こんなことを言ってくれる友がいたら、素晴らしい人生を過ごせるだろうなぁ。篝「…ぼくが死んだら、今度は誰と海へ行くの?」強烈な殺し文句にヤられた。この瞬間から篝ファン。(2010-01-08L)

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    2010年01月28日
  • 天まであがれ! 2

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    青春の1ページという作りで、泣けます。
    沖田と土方の別れのシーンは傑作。

    西洋もの全盛期の時代にあって、ある意味、時代を先どりした作品だったと思います。

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    2009年12月30日
  • 天まであがれ! 1

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    おそらくは新選組を扱った初めての漫画。
    木原敏江さんは最も好きな漫画家であり、これは新選組を好きになってきっかけ本。
    思いっきり少女漫画ですが、試衛館から五稜郭までちゃんと書かれてます。
    「燃えよ剣」が根底にあることも伺われます。
    中島梓氏の解説も一読の価値あり。

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    2009年12月30日
  • 杖と翼番外編 1 悲歌 elegie

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    「杖と翼」の番外編です。
    逃がし屋の2人が、活躍する連作短編。

    しかし、日本人がフランス革命に詳しいわけは、やっぱり、良質なマンガがあったからだと思います。

    タイトル、eの上には、最後のe以外には、強調(?)の記号が付いています。

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    2010年01月16日
  • 天まであがれ! 1

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    実は伯母の蔵書の中から偶然見つけた漫画。
    当然文庫でなくコミックスで読んだのですが、自分の手元にほしいので文庫で購入。
    当時私は全然新選組なんて興味なかったんですが、この漫画を見たら好感度が増しました。
    パッチパチの目でいかにも!って感じなんですが、ハマると抜け出せない魔力・・・う〜ん。
    一生懸命なこよりちゃんが可愛らしい。

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    2009年11月15日
  • 岩を枕に星を抱き

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     これもまた、一文無し? になった女の子が財閥の王子様とロマンスをする話、と言ってしまったら身もフタもないけど、いくつになっても女性はこんな話が大好き。とくに木原先生は、一作めの主役は捨てキャラで、二作め以降のよりひねくれたキャラを主役においたときのほうがいきいきしてます。史実をもとにしたファンタジー万歳! 絵も充分生きてます!

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    2009年10月04日
  • 摩利と新吾 欧州秘話 ユンター・ムアリー

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     …結局まりとしんごはこの話では逢わないのだけど、大人になってはじめてしみじみわかる「恋愛よりも自分の人生」。もちろん恋愛は人生になくてはならないものだけど、それがすべてじゃない。若いうちは、ぜったいにわからない。誰になにを言われてもわからない。当時の連載中の熱い時期にこれをリアルタイムで読みたかったなー。「わたくしの人生ですわ」これを心底実感をもって言えるようになれる日がくるだろうか。絵もまだまだ美しい。

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    2009年10月04日
  • 夢の碑 とりかえばや異聞

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    自分内で木原ブーム。とりかえばや異聞はともかく女が!!オスカル!!(笑)ラストは壮絶かつ、木原先生らしいコミカルな顛末(どんなや)。夢の碑シリーズは残酷な結末が多いのだけど、この作品だけは読後が爽やか〜。

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    2009年10月04日
  • 仏蘭西浪漫探偵譚 水晶と天鵞絨

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    いつからか、木原先生は作品に意識的に「毒」を入れるようになったなあ。確かに甘いだけじゃバリエーションも尽きますね…。内容は青ひげ公をモチーフにしたロマンチックコメディーつーか、ハーレクインつーか…。1作に1カット出てくるカミーユの歪んだ微笑は凄すぎます。

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    2009年10月04日