永井孝尚のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
コーヒーを通した物語から現存する企業の戦略を学び、主人公のさくらたちが成長する姿を書いた一冊。
物語形式なので読みやすく、すぐに読めました。ただコーヒーについての豆や焙煎に関する基礎知識やスターバックスやドトールなどの戦略などコーヒーと昨今のブームになるまでの歴史的背景も本書を読んで理解することができました。
また、ブルーオーシャン戦略をはじめとするマーケティングの理論も理解することもできました。そして、イノベーションを起こす過程も本書で理解できた気がします。
本書を読んで一番に思ったことは数値的な部分で見えている事に対して戦略をとるよりも本書の物語でも実践しているらしさを大事にしていくことがこれからのマーケティング3.0の時代には必要になってくるのだということを強く感じました。 -
Posted by ブクログ
著者は、日本アイ・ビー・エム㈱ソフトウェア事業部シニアマーケティングマネジャー。マーケティングプロモーションの傍ら、セールスとして全国を飛び回り、3年間でおおくの大規模プロジェクトを獲得する。現在はソフトウェア事業で事業戦略を担当。
著書に「残業3時間を朝30分で片づける仕事術」「バリュープロポジション戦略50の作法」等がある。
前作が「マーケティング理論」をテーマとしてして描かれているのに対して、本書は「ビジネス戦略」に焦点が当てられている、根底のテーマとして「成功体験からの脱却」がある。1990年のバブル経済崩壊で終わった日本の高度経済成長。しかしその後の20年間、日本経済が苦しみ続けているひとつの要因は、いまだに過去の成功体験にとらわれていることにある。
この「成功体験からの脱却」に必要な3つのシフトである①網羅思考から、仮説思考・論点思考へのシフト②すべてやる思考からやらないことをあえて決断する思考へのシフト③成功た経験にこだわる同質集団から、成功体験にとらわれない多様な集団へのシフトを基に以下の10の物語から成っている。
①業績悪化の真犯人は誰だ
②なぜマクドナルドはリーダーであり続けるのか
③実験は「結論」からはじめろ
④あらゆる事態にそなえるな
⑤「平等から公平へ」シフトしたパナソニック
⑥マツダがガソリン車でハイブリッド車に対抗できた理由
⑦ローコストキャリアが大手航空会社に勝つ方法
⑧「1+1+1+=3」を超えるチーム作り
⑨撤退する勇気
⑩社員14人で業界シェア80%を握るコミーの戦略
仮説思考・論点思考、コトラー、ポーター、ランチェスターなどの差別化戦略・競争戦略、さらにミンツイバーグ等の創発戦略といったような知識が紹介されている。
しかし、それは読んでいるものへの負担を極力少なくした形で最高の理解を与えている。前作と変わらぬ警戒なストーリー展開と新たな知識の紹介。
前作と切り離しても素晴らしい一冊である。
難しい言葉は一切出てこない。しかし、読み終わった後には難しい書物よりも素晴らしいインプットができているという人は多いはずである。