黒木亮のレビュー一覧

  • 地球行商人 味の素グリーンベレー

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    ネタバレ

     どのカテゴリに入れるか悩んだ末、「成功法則」に分類した。

     私と味の素は案外交流は短い。母親は調理によく使っていたが、私はほとんど使わず。この数年、料理研究家のリュウジ氏のyoutube動画を見るようになってから。氏のレシピには味の素がよく登場する。ここで味の素を入れると美味しくなる、という単純な事実を再認識することになる。

     さて、その味の素がどのように世界を席巻したのか。それぞれの国で売り方や商品開発のやり方が変わる。

     そもそも全く手がかりのない国でセールスマンや総務担当者を雇い、会社組織を立ち上げるのである。本書に出てくる事例だと、1970年代に開拓したフィリピンなど当時はイン

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    2025年07月13日
  • メイク・バンカブル! イギリス国際金融浪漫

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    経済小説家、黒木亮の自叙伝。
    1980〜90年代のロンドン当時30代前半で邦銀駐在員とに赴任した筆者が、数々の国際協調融資を取りまとめたシーンを描く。
    借り手に懐に入り込み融資の内容とリスクを査定、自身のネットワークを駆使して貸し手を募り、融資団を形成し、クロージングまでまとめあげる。その中で生じる中東、アフリカ社会特有の数多のトラブル。
    トップレフトとは融資や証券引受における主幹事。その地位を得るには率先して行動をすることが何よりも求められる。
    グローバル市場、特に金融を舞台に働く人はぜひ手に取っておきたい一冊。

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    2025年07月02日
  • 地球行商人 味の素グリーンベレー

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    味の素がいかに新興国で地に足ついた販売ができるのか、丁寧に取材したノンフィクション。主にセールスオペレーションと商品開発について触れられている。新興国の消費財ビジネスに携わった人間なら誰でも知っている味の素の凄さを改めて実感する一冊。

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    2025年02月23日
  • 獅子のごとく 上 小説 投資銀行日本人パートナー

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    これほど読んでいてドッと疲れる本はない。
    目的のためならルールを破っても動き続ける主人公の姿に半ば呆れつつ、また魅了されている自分もいる。

    本書で大変興味深いのは、法を破ってでも外資金融で上り詰めようとする主人公のモチベーションが、極めてパーソナルな事情であること。そしてそこへの執着が尋常ではないことだ。
    世界を変えたい、お金持ちになりたいという壮大なビジョンではなく、青年期に体験した絶望・屈辱ただ一点を梃子にして、常人とは思えないレベルで働き、悪事を犯す。

    このようなある意味異常な執着を持てる人間が、成功者になれるのかもしれない。

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    2025年01月11日
  • カラ売り屋シリーズ マネーモンスター

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    ネタバレ

    カラ売り屋って何屋さん?レベルの私でも楽しめた。特に「水素トラック革命」は、莫大なお金が飛び交うので興奮した。巻末の「仕組み債」に関する資料も勉強になった。

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    2024年11月03日
  • 獅子のごとく 上 小説 投資銀行日本人パートナー

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    最近読んだ小説で最も興奮した。
    ゴールドマンサック初代日本代表をモデルにした本。
    仕事を作るためには、事業を広げるためには
    上にのしあがるためにはを学べる。

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    2024年08月24日
  • カラ売り屋シリーズ マネーモンスター

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    ネタバレ

    痛快な勧善懲悪ものとして楽しめてしまうのだが、巻末の参考資料やプレジデント誌への寄稿などによって、これらが実際に起きた経済事件であることにあらためて思いを馳せ、その当時の株式市場のざわざわした空気を思い出したりなどして。

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    2024年05月30日
  • カラ売り屋シリーズ マネーモンスター

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    『マネーモンスター』 黒木 亮 著

     これは面白いです! 真山仁氏の「ハゲタカ」シリーズは通読しましたが、黒木亮氏の「カラ売り」シリーズは初めてで引き込まれました。

     パンゲアというカラ売り屋の活動を、「ミスター液晶(液晶バックライト)」「水素トラック革命(水素自動車)」「地銀の狼(ス〇ガ銀行)」の三本立てで描いています。それぞれ独立しており、短編としても読めますが、前者2作は、かつて携わった業務内容であり、また最後は最近話題になった「ス〇ガ銀行」の話でもあり、いずれも一気読みコースでした。

     「VIVANT」でもカラ売りは取り扱われていましたが、何となく悪者イメージ。しかし、こちらのカ

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    2024年05月26日
  • カラ売り屋シリーズ マネーモンスター

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    金融業界に従事する者として必須だと思い読んだ。スタートアップの観点、大企業の観点、地銀の観点、そして仕組債についてなどもちろん短略化はされているものの考えなくてはいけないトピック満載だった。金融業界の人はもちろん他の業界の人も教養として十分大事な内容。

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    2024年05月05日
  • 獅子のごとく 下 小説 投資銀行日本人パートナー

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    外資系金融という専門性の高い職業について、主人公の個性的なキャラクターで読ませてくれた。「オーバーウェルム」は個人的流行語になりそう。

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    2024年05月03日
  • 地球行商人 味の素グリーンベレー

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    『味の素』、自分の親の世代は家に常備され日常的によく使っていた記憶があるが、最近はほとんど使わない。色んなありとあらゆる調味料が氾濫しているから!

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    2024年03月30日
  • 地球行商人 味の素グリーンベレー

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    味の素グリーン・ベレー
    フィリピン、ベトナム、中国、ナイジェリア、ぺry-、インド、エジプト
    古関啓一氏、宇治弘晃氏、小林健一氏など

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    2024年03月19日
  • 獅子のごとく 上 小説 投資銀行日本人パートナー

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    IBを目指したことがある人は読んだことがあると思うが、
    単純にストーリーとしておもしろい。
    再読したい。IBの華々しく汚い世界観をGS内のポジション争いと交えて描かれている。痛快。

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    2023年01月02日
  • カラ売り屋vs仮想通貨

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    暗号資産、なんとも夢がある話ではないか。私も今年の春頃からCoincheckにお世話になっている。ブロックチェーン、ハードフォーク、トークン、マイニング…なかなか私の頭では理解が不十分なところはあるが、興味は尽きない。

    この本、3編ともだが金額が莫大過ぎてピンとこない。でも実際この規模で動いているのなら私の投資なんぞ微塵の影響もないんだろう。金が金を生むって言葉通り、ある一定の資産を作るとビクトリーロードに乗る権利が発生する。そしてその中でも一握りの人間だけが億り人になる。

    失敗例もよく聞く。いかにして人間の欲を制御できるかがキーか。あー、本のレビューじゃなくなってるな。本の方は、メインの

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    2021年12月21日
  • トリプルA 小説 格付会社 下

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    (上下巻合わせてのレビューです。)

    骨太小説。
    こういう小説は、読む前に少しためらいがありますが、
    いざ読んでみると面白すぎてあっという間に読んでしまいました。

    この小説は、格付け会社を中心に日本の(そして世界の)マーケットの歴史をざっと振り返ることができる本。
    それが小説になっているのだから、いわゆる経済系の本より数段読みやすい構成になっています。
    (一部、本名をぼかしてあります。)

    ちょうど、山一證券破綻のドラマを見ていたので、
    色々な方向から日本経済を見るきっかけになりました。

    今、ちょうど高い理想(社会を)と

    こんなに面白い小説なら、もっと早くに読んでおくべきでした。

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    2021年06月22日
  • トリプルA 小説 格付会社 下

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    山一証券の破綻、エンロン事件、リーマンショックなどの現実に起きた事件を、格付け会社の目線で描いた、事実に基づいた物語。
    「依頼格付け」と「勝手格付け」、発行体の信用力が国の信用力にキャップされてしまう「カントリーシーリング」、MBSやCDOなどの証券化商品など、分かりやすく説明されているので知識がつきます。
    そして、臨場感ある格付け委員会の描写、なるべく低利で資金調達したい発行体と、なるべく高利で金を貸したい投資銀行、その間に立たされる格付け会社の立場、格下げをすると発行体から容赦なく非難される、他の格付け会社よりも高い格付けをすると営業上有利になる投資家を無視した格付け会社の利益相反な行動原

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    2021年04月03日
  • トリプルA 小説 格付会社 上

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    安定の黒木亮。
    投資銀行に限らず格付機関を舞台にしてと面白い。
    (マネー戦争の本質は変わらないし、プレイヤーが変わっただけで舞台は一緒だからというのもありますが)

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    2021年03月29日
  • トリプルA 小説 格付会社 上

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    (上下巻合わせてのレビューです。)

    骨太小説。
    こういう小説は、読む前に少しためらいがありますが、
    いざ読んでみると面白すぎてあっという間に読んでしまいました。

    この小説は、格付け会社を中心に日本の(そして世界の)マーケットの歴史をざっと振り返ることができる本。
    それが小説になっているのだから、いわゆる経済系の本より数段読みやすい構成になっています。
    (一部、本名をぼかしてあります。)

    ちょうど、山一證券破綻のドラマを見ていたので、
    色々な方向から日本経済を見るきっかけになりました。

    今、ちょうど高い理想(社会を)と

    こんなに面白い小説なら、もっと早くに読んでおくべきでした。

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    2019年11月23日
  • 国家とハイエナ

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    破綻国家の債務を二束三文で手に入れ、欧米で債務国相手に訴訟を起こし、投資額の10倍、20倍のリターンをむしり取る「ハイエナ・ファンド」、事実に基づいた小説。『ヴェニスの商人』のシャイロックも真っ青だ!

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    2018年03月16日
  • 赤い三日月 小説ソブリン債務(下)

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    トルコ担当の銀行マンの奮闘と成長を描く国際金融ストーリー。日常の業務と顧客面談にフォーカスされているあたり、かなり面白かった。

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    2015年06月29日