黒木亮のレビュー一覧

  • 獅子のごとく 下 小説 投資銀行日本人パートナー

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    一分一秒も無駄にしないで生きている。投資銀行は自らの生産性はなく、他人のふんどしで仕事をしているかのごとく好きになれなかったが、こんな生き方をしているのであれば、とてもまねはできない・・・GS恐るべし。

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    2015年06月23日
  • 赤い三日月 小説ソブリン債務(上)

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    国際金融を舞台として活躍する主人公を生き生きと描く。金融商品の組成などの知識も得られる。トルコを舞台としていて街角のレストランや市場の様子が、まるでそこにいるかのように事細かに描かれている。リアルで没入感がハンパない。得がたい一冊だ。下巻もすぐ手にとった。

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    2014年12月16日
  • トリプルA 小説 格付会社 下

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    格付会社を題材にしている経済小説。

    ニッチなテーマではあるけど、今の私にとってはどんぴしゃのテーマで、
    日本に格付会社がやってきた1985年ごろからリーマンショックまでの金融史と一緒に学べて非常に面白かった!!
    これぞ小説の力。

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    2014年09月13日
  • トリプルA 小説 格付会社 下

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    作品中ではマーシャルズと言われているが、要はムーディーズがどのように業容を拡大していき、その過程でいかに格付が歪み、サブプライムを集めたCDOや更にそれを集めたCDOスクウェアードのような商品にAAAが連発されたか、格付モデルの変更によりいかに日本の格付が歪んだか、が描かれている。
    作中では格付は投資家のためにあるべき、という理想論が何度も暗に主張されているものの、発行体から手数料を取るビジネスモデルである限りは発行体にもいい格好をしないといけない格付会社のジレンマが様々な形で描かれ、それに翻弄される正義感溢れる登場人物達の苦悩を通して、歪みが手に取るように分かる。
    格付会社の格付やモデルには

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    2014年06月19日
  • トリプルA 小説 格付会社 上

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    格付け会社からみた金融市場を描いた作品。
    そんなに格付けを鵜呑みにする人っているんか?
    レポートに記載されているとおり、アナリストの一意見にすぎないのだけどね。
    個人的には好きな作品。

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    2014年03月29日
  • トリプルA 小説 格付会社 下

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    証券化や金融機関に対する規制等に焦点を当てた作品。
    巨大投資銀行のようなダイナミズムはないが、企画セクションの奮闘を見ることができる。
    格付け、BISは仕事で携わっていたので、個人的には楽しめた作品。

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    2014年03月29日
  • 獅子のごとく 上 小説 投資銀行日本人パートナー

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    主人公の逢坂丹が自らを裏切った邦銀から外銀へと移りパートナーへとのし上がるストーリー展開に引き込まれる。

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    2014年03月21日
  • 獅子のごとく 上 小説 投資銀行日本人パートナー

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    邦銀を辞めてアメリカの投資銀行に転職した逢坂丹(おうさか・あつし)は、父親の会社をつぶした出身銀行への恨みを晴らすごとく、がむしゃらに働き、違法すれすれの取引にも手を出すやり手である。『巨大投資銀行』の桂木英一とは対照的な「金の亡者」であるが、その生き様には、賛成できずとも、理解できるものがある。黒木氏の他の小説と同じく、実際にあった企業スキャンダルやM&Aの案件を模してストーリーが展開するので、よりリアリティのある作品となっている。

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    2014年02月13日
  • トリプルA 小説 格付会社 下

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    小説仕立てだけど専門的で、バブル~リーマンショックへの系譜が格付け会社の功罪、日系企業や銀行の放蕩傲慢、その時代を生きる主人公を通じて描かれている。時代をつくるのはその時代を生きる人。誰もが皆主人公である。知らず知らず大なり小なりの影響力を持つ。
    リスクを負う投資家を守るべしとは一貫した著者の立場。人材紹介や不動産仲介もモノを持たないビジネス。他人のふんどしで相撲をとるアドバイザリー、コンサルティング。
    真摯な姿勢で臨まないと。

    やっと読み終わった。不動産屋時代を思い出した。

    格付けも性質的には不動産の査定にも似てる。査定価格で売れなきゃ査定が間違ってたことになるし。
    ちょうどリーマンショ

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    2012年09月11日
  • 地球行商人 味の素グリーンベレー

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    各国の生活習慣や商習慣、人々の仕事に対する考え方の違いに戸惑いつつも、
    世界中に商圏を広げるべく奮闘する営業マンの心意気に感動した。

    物の売り買いを人と人がする以上、どんな国でも笑顔と挨拶と清潔感は武器になる。
    自社の製品を信じ、誠実に、当たり前のことを当たり前に、まっすぐに取り組むことの大切さを教えてくれた本だった。

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    2025年09月15日
  • カラ売り屋vs仮想通貨

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    黒木亮の半フィクション経済小説。
    株価が下がる企業に目をつけ信用取引で利益を狙うカラ売り専業ファンドを仕立てて、3つの企業事件を物語調で描く。その3つは、仮想通貨のコインチェック事件、JAL破綻、テスラの成長。
    新聞でなんとなく読んでいた舞台裏には、関わる人が神経をすり減らして、時には命を賭す覚悟で動いていたことがわかる。
    臨場感のあるタッチで夢中になって読み終わる。

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    2025年07月22日
  • カラ売り屋シリーズ マネーモンスター

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    ネタバレ

    カラ売り屋シリーズ最新作。
    3つの作品から成る。

    「地銀の狼」が特に面白かった。舞台は主に銀行という事もあり、自分が好んでいる池井戸潤作品に似たものを感じたので時間を忘れてあっという間に読み終えた。
    作中に、首相や財務大臣を過去に務めた某氏をモデルとした人物が、ちょっとだけいじられるカタチでちょっとだけ登場(笑)

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    2025年05月24日
  • カラ売り屋シリーズ マネーモンスター

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    企業の闇や爆弾を握ってしまえばカラ売り側が圧倒的に有利だと感じた。最初に結末近くを描写してから過去に遡って経緯を辿る流れは理解が進みやすくて好感。

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    2024年11月26日
  • カラ売り屋vs仮想通貨

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    読んでいた時に、仮想通貨の流出事件が報道され、おおっ。
    今回も様々な企業に空売りを仕掛けるのだが、企業の体制や扱っている事物について、細かく説明や分析がされている。作者の勤勉さに頭が下がった。

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    2024年10月28日
  • メイク・バンカブル! イギリス国際金融浪漫

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    著者のロンドン駐在中の日誌。小説のネタ元と言ってもいいかもしれない。作家の観察力、言語化能力というものを強く感じられた。

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    2024年10月13日
  • カラ売り屋シリーズ マネーモンスター

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    カラ売り屋シリーズ「マネーモンスター」を読んだよ。スマートデイズや大東建託と組んだスルガ銀行をモデルにした「地銀の狼」は、金融業界の闇を思い起こさせてくれたし、「ミスター液晶」の章では、シャープや日本のどこかの会社がモデルで、今起きている経済事件がよくわかる。描写が非常に具体的で、たまに出てくる食事の場面などは懐かしい。

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    2024年09月25日
  • カラ売り屋シリーズ マネーモンスター

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    相変わらず経済小説として完成度が高い。
    3つの題材が繋がっている。
    まさに今年、日本の液晶が韓国の有機ELに取って代わられたニュース。水素トラックについてもこれからの新しいエネルギーを題材にして市場を操る「詐欺師」。そして地銀の借り手を騙しても金儲けに走る経営者と支店長。
    カラ売り屋はこれらの課題を市場より先に情報を掴んでカラ売りし、更にレポートを出して市場を煽る。
    いずれもそう簡単には利益を出し切らないが、時間をかけて株を紙屑のように下げて莫大な利益を得る。
    合間に美味しいレストランの描写、国技館での相撲力士を眺めたり、朝の山の挫折と成功を織り交ぜて。

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    2024年09月25日
  • カラ売り屋シリーズ マネーモンスター

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    「カラ売り屋シリーズ」4作。中編を三話収録、第1話「ミスター液晶」は、、放漫経営の液晶会社、第二話「水素トラック革命」は詐欺まがいの商売を行う米国ベンチャー・トラックメーカー、第三話「地銀の狼」悪徳住建会社+銀行が標的となる。こんな経営してらたそりゃ狙われるわ

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    2024年07月15日
  • 地球行商人 味の素グリーンベレー

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    この本の中で出てくる国は、いわゆる発展途上国や新興国である。そのような国で味の素の製品を作って販売し、根付かせるまでの労苦は計り知れないものがある。それを覚悟の上で、現地の社員を教育しながら泥臭く歩きまわり、いっしょに汗をかき、開拓していく姿に感銘した。異なる文化・しきたり・ルール・価値観など多くのハードルを越えながら、前に進んでいく姿は胸を打つものがあった。

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    2024年04月26日
  • 獅子のごとく 上 小説 投資銀行日本人パートナー

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    主人公の個性や心情の描写に重きを置くことで、経済という取っ付きにくいテーマを分かりやすくしている。是非近いうちに、下巻も読み進めたい。

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    2024年04月21日