黒木亮のレビュー一覧

  • トリプルA 小説 格付会社 下

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    作品中ではマーシャルズと言われているが、要はムーディーズがどのように業容を拡大していき、その過程でいかに格付が歪み、サブプライムを集めたCDOや更にそれを集めたCDOスクウェアードのような商品にAAAが連発されたか、格付モデルの変更によりいかに日本の格付が歪んだか、が描かれている。
    作中では格付は投資家のためにあるべき、という理想論が何度も暗に主張されているものの、発行体から手数料を取るビジネスモデルである限りは発行体にもいい格好をしないといけない格付会社のジレンマが様々な形で描かれ、それに翻弄される正義感溢れる登場人物達の苦悩を通して、歪みが手に取るように分かる。
    格付会社の格付やモデルには学ぶところが多いんだけど、この前読んだ小説エンロンで確かカルパースの運用担当の人がリスクを見抜いてエンロンのSPVのエクイティに投資しなかったように、結局リスクを見抜く力って自分で磨かないといけないんだと思う。やっぱりサブプライムとかって普通じゃないしね。
    今はアメリカでオートローンのサブプライムが過熱気味とのこと。根本的なジレンマは、変わっていないのかもしれない。

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    2014年06月19日
  • トリプルA 小説 格付会社 上

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    格付け会社からみた金融市場を描いた作品。
    そんなに格付けを鵜呑みにする人っているんか?
    レポートに記載されているとおり、アナリストの一意見にすぎないのだけどね。
    個人的には好きな作品。

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    2014年03月29日
  • トリプルA 小説 格付会社 下

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    証券化や金融機関に対する規制等に焦点を当てた作品。
    巨大投資銀行のようなダイナミズムはないが、企画セクションの奮闘を見ることができる。
    格付け、BISは仕事で携わっていたので、個人的には楽しめた作品。

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    2014年03月29日
  • 獅子のごとく 上 小説 投資銀行日本人パートナー

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    主人公の逢坂丹が自らを裏切った邦銀から外銀へと移りパートナーへとのし上がるストーリー展開に引き込まれる。

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    2014年03月21日
  • 獅子のごとく 上 小説 投資銀行日本人パートナー

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    邦銀を辞めてアメリカの投資銀行に転職した逢坂丹(おうさか・あつし)は、父親の会社をつぶした出身銀行への恨みを晴らすごとく、がむしゃらに働き、違法すれすれの取引にも手を出すやり手である。『巨大投資銀行』の桂木英一とは対照的な「金の亡者」であるが、その生き様には、賛成できずとも、理解できるものがある。黒木氏の他の小説と同じく、実際にあった企業スキャンダルやM&Aの案件を模してストーリーが展開するので、よりリアリティのある作品となっている。

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    2014年02月13日
  • トリプルA 小説 格付会社 下

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    小説仕立てだけど専門的で、バブル~リーマンショックへの系譜が格付け会社の功罪、日系企業や銀行の放蕩傲慢、その時代を生きる主人公を通じて描かれている。時代をつくるのはその時代を生きる人。誰もが皆主人公である。知らず知らず大なり小なりの影響力を持つ。
    リスクを負う投資家を守るべしとは一貫した著者の立場。人材紹介や不動産仲介もモノを持たないビジネス。他人のふんどしで相撲をとるアドバイザリー、コンサルティング。
    真摯な姿勢で臨まないと。

    やっと読み終わった。不動産屋時代を思い出した。

    格付けも性質的には不動産の査定にも似てる。査定価格で売れなきゃ査定が間違ってたことになるし。
    ちょうどリーマンショック前後、値上がり当て込んで強気で買取推進して、結果不良在庫抱え込んでた時期もあったな。全社的に。大京はバブル期の放蕩経営で再生機構入りしオリックス傘下に入った。リーマンショック後は含み損を早々に公表し大規模リストラなど早めに対処した。株価もものすごく下がってのちに少し上がってたっけ。

    人材紹介でも、無理に押し込んだりしてもうまくいかないし。

    自分の目先の利益しか考えないでは中長期的にはだめなんだ。理念や理想が歯止めになる。

    共通する部分は多い。

    目先の利益ばかり追い求めてはダメだね。
    理念と理想を胸に、現実をみつめて「いい仕事」をしよう。

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    2012年09月11日
  • メイク・バンカブル! イギリス国際金融浪漫

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    著名な小説家が都市銀行からロンドン駐在していた数年間の仕事や生活を描いたドキュメンタリー

    何が面白いの?と思う人も多いだろうが、結構面白いんです!
    外国駐在経験者、金融機関勤務者、英国好きにお勧め、あと、中東好きにも
    仕事をしながらきちんと記録(日記?)を取っていたのであろう
    細かい打合せの席でのサンドウィッチやレストランの記述などが素敵☆

    「黒木亮」が理由で読んだが、「黒木亮」から離れて若き金山氏が好きになりました

    「米国が政治主導で金融案件をやるときには、たいてい米銀に巨額の利益が落ちる形にする。これは合法的な利益供与で、政治と金融資本の癒着ぶりをよく表している」p215

    「羹に懲りて膾を吹くでは、つまらないサラリーマン・バンカーと同じである。」同p

    「サラリーマン・バンカー」ではないという矜持は、中東での厳しい交渉とプレッシャー、その後現地の食や文化を愉しむ様子に読み取れる☆読んでいて楽しかった!

    贅沢な読書時間になります!

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    2026年08月30日
  • カラ売り屋シリーズ 金融工学の狼

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    読み始めたら、かつて単行本で読んだことがあるものだった。
    が、もう1回読んで、金融商品などの仕組みを理解できたものもあったので、2度目は無駄ではなかったように思う。

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    2026年08月24日
  • カラ売り屋シリーズ 金融工学の狼

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    <目次>
    地銀の狼
    ミスター液晶

    2026/7/10初版発行
    2024/4「カラ売り屋シリーズ マネーモンスター」から
    2本を文庫化したもの
    解説に真壁昭夫氏

    地銀~、地銀の、仕組み債、借入を伴うサブリースの
    アパート経営を軸にした

    ミスター~、液晶のバックライトの会社の栄枯盛衰

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    2026年08月17日
  • トリプルA 小説 格付会社 上

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    非常に勉強になったし、乾に感情移入し一緒に泣いたシーンも数知れず。他の作品も読みたい。ここまで実名をバンバンだしておいてムーディーズとS&Pは何故名前をわざわざ変えているのかが謎だった。やはりアメリカの格付会社なので色々うるさいのかな…

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    2026年08月08日
  • メイク・バンカブル! イギリス国際金融浪漫

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    筆者の銀行員時代の話がノンフィクションで記載されており、時代背景も感じながらとても面白かった。また、数々の箇所で筆者の考え方が書いてあり、仕事のモチベも上がった。bite the ass of a bearの覚悟で目覚めなければならない。

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    2026年04月28日
  • カラ売り屋vs仮想通貨

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    黒木亮さん作品初読み、
    普段読み慣れていない「経済小説」、
    難しさも感じながらだったが、
    ★暗号資産の不正流出事件、
    ★巨大航空会社の再建問題、
    ★イーロン・マスクの自動運転&ロケット事業、
    を題材とした中編3作品のため、
    興味を持て、楽しんで読み終えることが出来た。
    「カラ売り屋」の面々の背景等々の理解が深まれば、もっと楽しめるだろう。

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    2026年04月20日
  • カラ売り屋シリーズ ビットコインの億り人

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    ネタバレ

    好きな空売り屋シリーズの続きが出て嬉しいが、今回収録の航空会社の方はいつものようなやり合いはなく、勝手に倒れていった印象であっさりしていたのでこの評価に。
    もっと過去作みたいなやり合いで最終的に勝つみたいな展開の方が好き

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    2026年04月15日
  • 地球行商人 味の素グリーンベレー

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    各国の生活習慣や商習慣、人々の仕事に対する考え方の違いに戸惑いつつも、
    世界中に商圏を広げるべく奮闘する営業マンの心意気に感動した。

    物の売り買いを人と人がする以上、どんな国でも笑顔と挨拶と清潔感は武器になる。
    自社の製品を信じ、誠実に、当たり前のことを当たり前に、まっすぐに取り組むことの大切さを教えてくれた本だった。

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    2025年09月15日
  • カラ売り屋vs仮想通貨

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    黒木亮の半フィクション経済小説。
    株価が下がる企業に目をつけ信用取引で利益を狙うカラ売り専業ファンドを仕立てて、3つの企業事件を物語調で描く。その3つは、仮想通貨のコインチェック事件、JAL破綻、テスラの成長。
    新聞でなんとなく読んでいた舞台裏には、関わる人が神経をすり減らして、時には命を賭す覚悟で動いていたことがわかる。
    臨場感のあるタッチで夢中になって読み終わる。

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    2025年07月22日
  • カラ売り屋vs仮想通貨

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    読んでいた時に、仮想通貨の流出事件が報道され、おおっ。
    今回も様々な企業に空売りを仕掛けるのだが、企業の体制や扱っている事物について、細かく説明や分析がされている。作者の勤勉さに頭が下がった。

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    2024年10月28日
  • メイク・バンカブル! イギリス国際金融浪漫

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    著者のロンドン駐在中の日誌。小説のネタ元と言ってもいいかもしれない。作家の観察力、言語化能力というものを強く感じられた。

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    2024年10月13日
  • 地球行商人 味の素グリーンベレー

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    この本の中で出てくる国は、いわゆる発展途上国や新興国である。そのような国で味の素の製品を作って販売し、根付かせるまでの労苦は計り知れないものがある。それを覚悟の上で、現地の社員を教育しながら泥臭く歩きまわり、いっしょに汗をかき、開拓していく姿に感銘した。異なる文化・しきたり・ルール・価値観など多くのハードルを越えながら、前に進んでいく姿は胸を打つものがあった。

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    2024年04月26日
  • 獅子のごとく 上 小説 投資銀行日本人パートナー

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    主人公の個性や心情の描写に重きを置くことで、経済という取っ付きにくいテーマを分かりやすくしている。是非近いうちに、下巻も読み進めたい。

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    2024年04月21日
  • 地球行商人 味の素グリーンベレー

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    物事を成し遂げる熱量
    高い成果を上げるために自分や仲間にもリクエストを送り続ける推進力
    理解し、理解されるための継続したOJT

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    2024年02月23日