あらすじ
米陸軍特殊部隊と同じ異名をとるチームは、いかにして世界の食品市場を攻略してきたのか。立ちはだかる、国家の動乱と異文化の壁!
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Posted by ブクログ
どのカテゴリに入れるか悩んだ末、「成功法則」に分類した。
私と味の素は案外交流は短い。母親は調理によく使っていたが、私はほとんど使わず。この数年、料理研究家のリュウジ氏のyoutube動画を見るようになってから。氏のレシピには味の素がよく登場する。ここで味の素を入れると美味しくなる、という単純な事実を再認識することになる。
さて、その味の素がどのように世界を席巻したのか。それぞれの国で売り方や商品開発のやり方が変わる。
そもそも全く手がかりのない国でセールスマンや総務担当者を雇い、会社組織を立ち上げるのである。本書に出てくる事例だと、1970年代に開拓したフィリピンなど当時はインターネットやPCもない時代。そこまでやるか、という努力の末、マーケットを獲得していく。
うそをつかず、いいものを、という基本線をゆるがせにすることなく、正々堂々と売っていく。不純物や体に悪い成分を含まず、安く、使いやすく、保存がきき、そしてうまい。
ナイジェリアで使われていた納豆と似た豆を使った旨味調味料。製造の過程でどうしても砂が混じる。「これをウチの会社できちんと作れたら?」苦闘の末、技術的な問題はクリアされ…
全編、血沸き肉躍る、兆戦譚の連続。
「ごく普通の行政手続きに手数料(賄賂)を要求される」
「ナイジェリアなどでは、セールスのため外出/出張するのに現職警官がボディーガードとして護衛をする」
味の素、すごい会社。
Posted by ブクログ
味の素がいかに新興国で地に足ついた販売ができるのか、丁寧に取材したノンフィクション。主にセールスオペレーションと商品開発について触れられている。新興国の消費財ビジネスに携わった人間なら誰でも知っている味の素の凄さを改めて実感する一冊。
Posted by ブクログ
『味の素』、自分の親の世代は家に常備され日常的によく使っていた記憶があるが、最近はほとんど使わない。色んなありとあらゆる調味料が氾濫しているから!
Posted by ブクログ
各国の生活習慣や商習慣、人々の仕事に対する考え方の違いに戸惑いつつも、
世界中に商圏を広げるべく奮闘する営業マンの心意気に感動した。
物の売り買いを人と人がする以上、どんな国でも笑顔と挨拶と清潔感は武器になる。
自社の製品を信じ、誠実に、当たり前のことを当たり前に、まっすぐに取り組むことの大切さを教えてくれた本だった。
Posted by ブクログ
この本の中で出てくる国は、いわゆる発展途上国や新興国である。そのような国で味の素の製品を作って販売し、根付かせるまでの労苦は計り知れないものがある。それを覚悟の上で、現地の社員を教育しながら泥臭く歩きまわり、いっしょに汗をかき、開拓していく姿に感銘した。異なる文化・しきたり・ルール・価値観など多くのハードルを越えながら、前に進んでいく姿は胸を打つものがあった。