黒木亮のレビュー一覧

  • カラ売り屋シリーズ マネーモンスター
    痛快な勧善懲悪ものとして楽しめてしまうのだが、巻末の参考資料やプレジデント誌への寄稿などによって、これらが実際に起きた経済事件であることにあらためて思いを馳せ、その当時の株式市場のざわざわした空気を思い出したりなどして。
  • カラ売り屋シリーズ マネーモンスター
    『マネーモンスター』 黒木 亮 著

     これは面白いです! 真山仁氏の「ハゲタカ」シリーズは通読しましたが、黒木亮氏の「カラ売り」シリーズは初めてで引き込まれました。

     パンゲアというカラ売り屋の活動を、「ミスター液晶(液晶バックライト)」「水素トラック革命(水素自動車)」「地銀の狼(ス〇ガ銀行)...続きを読む
  • カラ売り屋シリーズ マネーモンスター
    金融業界に従事する者として必須だと思い読んだ。スタートアップの観点、大企業の観点、地銀の観点、そして仕組債についてなどもちろん短略化はされているものの考えなくてはいけないトピック満載だった。金融業界の人はもちろん他の業界の人も教養として十分大事な内容。
  • 獅子のごとく 下 小説 投資銀行日本人パートナー
    外資系金融という専門性の高い職業について、主人公の個性的なキャラクターで読ませてくれた。「オーバーウェルム」は個人的流行語になりそう。
  • 地球行商人 味の素グリーンベレー
    『味の素』、自分の親の世代は家に常備され日常的によく使っていた記憶があるが、最近はほとんど使わない。色んなありとあらゆる調味料が氾濫しているから!
  • 地球行商人 味の素グリーンベレー
    味の素グリーン・ベレー
    フィリピン、ベトナム、中国、ナイジェリア、ぺry-、インド、エジプト
    古関啓一氏、宇治弘晃氏、小林健一氏など
  • メイク・バンカブル! イギリス国際金融浪漫
    読み進めるのにとっても苦労した一冊。

    無論、面白くないわけでは決してない。この本の発売前、黒木氏のファンの集まりに参加させていただけることになり、それに備えるため、主に初期の作品群(青い蜃気楼、赤い三日月、シルクロードの滑走路、トップレフト、トリプルA、獅子のごとく、ザ・コストカッター)を寝る間も...続きを読む
  • 獅子のごとく 上 小説 投資銀行日本人パートナー
    IBを目指したことがある人は読んだことがあると思うが、
    単純にストーリーとしておもしろい。
    再読したい。IBの華々しく汚い世界観をGS内のポジション争いと交えて描かれている。痛快。
  • カラ売り屋vs仮想通貨
    暗号資産、なんとも夢がある話ではないか。私も今年の春頃からCoincheckにお世話になっている。ブロックチェーン、ハードフォーク、トークン、マイニング…なかなか私の頭では理解が不十分なところはあるが、興味は尽きない。

    この本、3編ともだが金額が莫大過ぎてピンとこない。でも実際この規模で動いている...続きを読む
  • トリプルA 小説 格付会社 下
    (上下巻合わせてのレビューです。)

    骨太小説。
    こういう小説は、読む前に少しためらいがありますが、
    いざ読んでみると面白すぎてあっという間に読んでしまいました。

    この小説は、格付け会社を中心に日本の(そして世界の)マーケットの歴史をざっと振り返ることができる本。
    それが小説になっているのだから、...続きを読む
  • トリプルA 小説 格付会社 下
    山一証券の破綻、エンロン事件、リーマンショックなどの現実に起きた事件を、格付け会社の目線で描いた、事実に基づいた物語。
    「依頼格付け」と「勝手格付け」、発行体の信用力が国の信用力にキャップされてしまう「カントリーシーリング」、MBSやCDOなどの証券化商品など、分かりやすく説明されているので知識がつ...続きを読む
  • トリプルA 小説 格付会社 上
    安定の黒木亮。
    投資銀行に限らず格付機関を舞台にしてと面白い。
    (マネー戦争の本質は変わらないし、プレイヤーが変わっただけで舞台は一緒だからというのもありますが)
  • トリプルA 小説 格付会社 上
    (上下巻合わせてのレビューです。)

    骨太小説。
    こういう小説は、読む前に少しためらいがありますが、
    いざ読んでみると面白すぎてあっという間に読んでしまいました。

    この小説は、格付け会社を中心に日本の(そして世界の)マーケットの歴史をざっと振り返ることができる本。
    それが小説になっているのだから、...続きを読む
  • 国家とハイエナ
    破綻国家の債務を二束三文で手に入れ、欧米で債務国相手に訴訟を起こし、投資額の10倍、20倍のリターンをむしり取る「ハイエナ・ファンド」、事実に基づいた小説。『ヴェニスの商人』のシャイロックも真っ青だ!
  • 赤い三日月 小説ソブリン債務(下)
    トルコ担当の銀行マンの奮闘と成長を描く国際金融ストーリー。日常の業務と顧客面談にフォーカスされているあたり、かなり面白かった。
  • 獅子のごとく 下 小説 投資銀行日本人パートナー
    一分一秒も無駄にしないで生きている。投資銀行は自らの生産性はなく、他人のふんどしで仕事をしているかのごとく好きになれなかったが、こんな生き方をしているのであれば、とてもまねはできない・・・GS恐るべし。
  • 赤い三日月 小説ソブリン債務(上)
    国際金融を舞台として活躍する主人公を生き生きと描く。金融商品の組成などの知識も得られる。トルコを舞台としていて街角のレストランや市場の様子が、まるでそこにいるかのように事細かに描かれている。リアルで没入感がハンパない。得がたい一冊だ。下巻もすぐ手にとった。
  • トリプルA 小説 格付会社 下
    格付会社を題材にしている経済小説。

    ニッチなテーマではあるけど、今の私にとってはどんぴしゃのテーマで、
    日本に格付会社がやってきた1985年ごろからリーマンショックまでの金融史と一緒に学べて非常に面白かった!!
    これぞ小説の力。
  • トリプルA 小説 格付会社 下
    作品中ではマーシャルズと言われているが、要はムーディーズがどのように業容を拡大していき、その過程でいかに格付が歪み、サブプライムを集めたCDOや更にそれを集めたCDOスクウェアードのような商品にAAAが連発されたか、格付モデルの変更によりいかに日本の格付が歪んだか、が描かれている。
    作中では格付は投...続きを読む
  • トリプルA 小説 格付会社 下
    証券化や金融機関に対する規制等に焦点を当てた作品。
    巨大投資銀行のようなダイナミズムはないが、企画セクションの奮闘を見ることができる。
    格付け、BISは仕事で携わっていたので、個人的には楽しめた作品。