荒木飛呂彦のレビュー一覧
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再読時登録。謎の音のスタンド戦の決着。正直この正体には気付けなかったし、非常に驚かされた。
黄金長方形は実際にあるものだがこれが本当にこの能力に適用してこんな効果を生むようなものか、というのはわからない。しかしそれに異様な説得力があるのが最も凄いところである。
この巻の引きに当たるシュガーとのやり取りにはまたジョニィとジャイロの名コンビ性がまた印象的。この二人は「大胆さ」と「慎重さ」がそれぞれ割り振られているんじゃなく、状況によってそれが入れ替わるというのが素敵。ちなみにそれはジョニィが爪の能力を解説するシーンにも現れてたりする。根本的に似たもの同士だからこういう不思議な関係で成立するんだろう -
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ネタバレ再読時登録。リンゴォ戦は今までの「知略」が鍵になるジョジョらしい戦闘とは随分趣きが違うが、紛うことない名勝負である。その中で描かれる「決闘」とそれによって高められる「男の価値」というテーマは類を見ない素晴らしさ。SBRの中でも最も印象的な戦いと言っても良いほど戦闘の展開もテーマも心に残る。
そしてルーシーが動きだすが、ジョニィとジャイロと違う場所で話が動き始めたことで今までのジョジョの中でも最も勢力が複雑化していき、話に重みが出ている。今までのジョジョにはいないタイプのヒロインであるルーシーの動きや、凄まじく勘の鋭いブラックモアの魅力からも目が離せない。 -
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久しぶりに漫画を読んだらやめられなくなって、漫画喫茶に行ったり、ゲオで借りたりしながら、2~3週間かけて今日やっと読み終わりました。
「ジョジョの奇妙な冒険」の第7部です。第1~4部までは読んだことあるけれど、作品としてはこの第7部が一番好きかもしれない。
僕が言うのもなんだけど、構想力とか、一つの作品を描ききる力とか、テクニカルな部分はもちろんのこと、その背後にある思想性もシリーズを重ねる毎に着実に深化してしてきていると強く感じる。常にアンテナを張りつつ、よく考え、そしてそのアウトプットを作品に反映させながら一貫したテーマ(人間賛歌)をより深めていこうするその姿勢は素晴らしいものがあると感じ -
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身軽なというか、風が通り抜けるような結末。
第7部はずっと映画を観ている気分でした。緻密な絵柄は漫画から一コマずつのカット(「イラスト」ではない)に進化し、ストーリーには思想とエンターテインメントが共存していたと思います。さすがにいろいろとバランスを崩していたといわざるを得なかった第6部を乗り越え、シリーズでも屈指のロマンティックな物語へと結実しました。どこか達観していたり完成していたりしたこれまでの「ジョジョ達」と比べ、もがき、泣いて、あきらめかける主人公ジョニィも新鮮でしたね。(荒木さんに萌えキャラが描けるようになったことも。)第8部にも大いに期待です。 -
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漫画家・荒木飛呂彦が、その創作の源泉である「ホラー映画」について、十の項目に分類して独自の視点で語りつくしたガイドブック。
60年代以降から現在まで、S級からZ級まで、様々な映画を観てきた作者自身が選ぶホラー映画「ベスト20」のリストつき。
紹介されている映画を片端から観れば、どの作品が『ジョジョ』のネタに使われているか解っちゃって、ファンにはたまらないかも。
汚いけど面白いホラーもあれば、怖いけど美しいホラー、笑いと恐怖が程よくブレンドされたホラー、と一口にホラー映画と言っても色々な作品があります。「ホラー映画だから」と忌避するのではなく、まずはこの本を読んで、それから自分の嗜好に合