清武英利のレビュー一覧

  • しんがり 山一證券最後の12人

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    昔、本社勤務の頃の自分を思い出して、気持ち悪くなった。会社は欲にまみれた組織で、利に聡い者が役員になり、いざという時に持ち前の逃げ足の速さを発揮する。
    矜持を持ったしんがりメンバーは今の時代、存在するのだろうか。強い愛社精神など持ち合わないのが一般的でクールな生き方となった今、沈む船から一目散に逃げ出すことは、役員から平社員まで恥ずかしいことではないとされるだろう。
    それゆえに、もはやこの作品も歴史小説と言えるかもしれない。

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    2025年12月01日
  • しんがり 山一證券最後の12人

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    山一証券破綻期に会社の破綻理由や清算業務に向き合った社員の話。損か得かではなく、善悪で生きる様子に心を惹かれた。

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    2025年11月11日
  • 記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記

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    新聞にも紹介されていた話。会社の関係で読む機会を得た。
    記者から巨人軍の球団代表に転身した著者の半生が描かれている。著者が今までに知り合った人にまつわるエピソードをより集めたものだが、記者ならではの斜に構えた視点は、生きづらそうと感じるものの見習うべきところもある。
    著者のことはあまり知らなかったが、著作の名前は聞いたことがあったので、機会があったら読んでみようと思う。
    この本自体は、テーマらしいテーマがなく、半生記のため興味深くは読めたが、何度も読み返したい、と思う内容ではなかった。

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    2025年10月25日
  • サラリーマン球団社長

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    サラリーマン球団社長と言う、かなり地味な存在に焦点を当てた本。阪神の野崎氏と広島の鈴木氏、2名のエピソードが交代で出てくるのだが、どちらかに絞った方がいい気もする。

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    2025年09月17日
  • サラリーマン球団社長

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    とくに野球好きでもない会社員が成り行きで球団の運営に携わることに。素人いびりはあっただろうによくここまで続けられたなぁと感服。
    著者も野球関係者のようで、主に主役の2人の一人称で展開される中、たまに著者の一人称が入るので読みづらかった。

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    2025年09月15日
  • アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録

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    映画を見てから読みました。本から読んでたらあまりよく理解出来てなかったと思います。なので星少なめです。
    とても素敵なお話です。
    町工場を営む主人公が医学という違う世界に飛び込んで行くのは並大抵の努力じゃなかったと思います。子どものためといってもここまでできるかなぁ。
    実話だということに驚きです。

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    2025年09月06日
  • アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録

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    映画を先に観た。
    立派な両親だ、「何処の馬の骨」と言い放つ医者がいかにもな態度でリアル
    本としては聞き語りなので文字数も少なく簡潔
    変に増やしてないところはいいが少し物足りなさもあり
    佳美さんの健気さと強さと、洗礼を受けたことが心の支えになっていたのならよかった


    東大の研究を担っていたのは、医学部きょうじゅの渥美和彦、『鉄腕アトム』の作者、手塚治虫の旧制中学の同級生であり、お茶の水博士のモデルの1人


    やれることをやるのではなく、やらなければならないことをやるのが重要なのだ、

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    2025年07月22日
  • しんがり 山一證券最後の12人

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    山一證券の破綻はバブル崩壊の象徴としてよく覚えている。コンプライアンスというのは日々の業務の中で軽視されがちだが、何故必要なのかよく分かる。
    そして経営者が何をしてはいけないのかもよく分からせてくれる。

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    2025年05月29日
  • 石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの

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    エンターテインメントではない でも真実でもない 積み上げられた事実のみが存在する  鮮やかな伏線回収や心を震わせる感動のラストではなく 事実の力強さがここに在った

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    2025年05月04日
  • プライベートバンカー 完結版 節税攻防都市

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    シンガポールでプライベートバンカーとして働くためにやってきた日本人杉山智一が主人公。どうやら、実名らしい。富裕層が税逃れのために海外に移住する。その資産管理をするのがプライベートバンカーということだ。全く縁のない話で、読んでても残念ながら感情移入できなかったし、理解力が足りないためか、面白がる余裕もなかった。

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    2025年04月24日
  • サラリーマン球団社長

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    2000年代に球団社長を務めた阪神タイガース野崎氏、広島カープ鈴木氏が、監督の交代や選手の移籍、球団再編の局面でいかに対応したのかを追うノンフィクション。
    野崎氏と鈴木氏の夫々のエピソードを並行して取り上げていますが、私は圧倒的に野崎氏の部分が面白かったです。
    野崎氏が阪神電鉄関係会社から阪神タイガースに出向となったのは藤田監督の退任の時期。その頃の阪神はまさに万年Bクラスの暗黒時代。それはスカウトや編成などが旧態依然としたやり方で全く機能していなかったからでした。
    阪神タイガースのオーナー久万氏、在版スポーツ紙のマスコミ、そして発言力の大きな阪神タイガースOBなど、球団の運営方法をめぐる魑魅魍魎とのやりとりが、非常にリアルに描かれています。こんなことをしていたから、強くなれなかったのか、と改めて実感。
    意外だったのは、スカウト情報をパソコンでデータ化し、球団フロントで共有するシステムを、日本球界で最初に導入したのは野崎氏が球団代表だった2001年の阪神タイガースだった事です。野崎氏とシステムを提案した担当者吉村氏が改革を進めるのですが、スカウトからは拒否反応を示され、結局システムを運用するには至りませんでした。ちょうど星野監督の時代です。もしも、この時にシステムを定着させることができていたら、2005年のリーグ優勝から再び暗黒時代に戻ることはなかったかもしれません。吉村氏は後に日本ハムに移籍し、阪神タイガースでやろうとしたスカウトのシステム化を実現し、ヒルマン監督時代の日本ハムを支えることになります。
    2004年の球団再編の局面では、巨人の動向を気にかけ、渡辺恒雄氏の顔色をうかがう阪神の久万オーナーに、野崎氏は振り回されることになります。しかし野崎氏は、阪神タイガースだけではなく、球界全体の発展を目標に、1リーグ制を支持していた巨人=渡辺氏に毅然と反旗を振りかざしたのでした。阪神タイガースの球団運営を近代化、正常化した野崎氏ですが、その成果を評価されるよりは、どちらかというと旧主派、保守派からは疎んじられる結果を招きました。それでも筋を通すところが、読んでいて痛快ではあります。
    広島カープの鈴木氏については、黒田投手のドジャーズ移籍や、のちのカープ復帰、緒方選手の引退をめぐるやりとりなど、こちらも当事者の口から語られる興味深いエピソード満載です。

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    2025年04月19日
  • アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録

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    ネタバレ

    実話としては残しておいて良かったなぁと思うのですが、書き手が聞き伝えなので感情移入出来ないのと同じような内容が繰り返されてしまい残念でした。もっと深い感情や経緯を記して欲しかったです。佳美さんには、もう少し人生を楽しんで欲しかったです。

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    2025年03月28日
  • 奪われざるもの SONY「リストラ部屋」で見た夢

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    ソニーにおけるリストラについて、個人にフォーカスして羅列している。ソニーにはリストラ部屋があり、そこでキャリアデザインの名の下、社員を辞めさせようとしていたとのこと。

    昨今は大企業はどこも早期退職者を募っているものの、どこも似たような事が行われてるんだろうなと思う。

    創業者の井深大や盛田昭夫が、社員は家族などと言っていたそうだが、そんなものは後の後継者になると形骸化し、実際は首切りに走る。

    会社経営なんてそんなものといえばそれまでかもしれない。だから、いつ会社に首を切られてもいいように保険をかけておく必要があるなと思う。

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    2025年03月14日
  • アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録

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     「ディアファミリー」という映画が非常のよかった。その原作になった本ということで手にしてみた。トーカイメディカルが国産のIABPを開発するために頑張るというノンフィクション。悪くはない本だったが、映画ほどのインパクトはなかった。

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    2025年03月12日
  • アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録

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    ノンフィクションの読み物として大変心が暖かくなる作品でした。
    この話を知れてよかったです。

    時々誰の一人称なのかが分からなくなる所があり少しだけ読みにくかったです。それでも作者の様々な方から聞いた話を1本のお話に繋げられたこのに感謝を。

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    2025年02月19日
  • アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録

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    大泉洋さんと菅野美穂さん主演で映画化された『ディア・ファミリー』の原作となるノンフィクションです。

    名古屋で町工場を営む筒井夫婦の次女・佳美さんは生まれた時から心臓に難病を抱え、9歳で余命10年と宣告される。娘のために多額の治療費を準備していた筒井夫婦は、その資金を使って娘を救うため「人工心臓」を作ることを決意する…。

    心臓どころか医療のど素人だった筒井夫婦が、娘のためとはいえゼロから勉強し「人工心臓」を作るって、とてつもない挑戦ですよね。その情熱にはただただ頭が下がります。夫婦だけでなく佳美さんも、姉・奈美さんも妹・寿美さんも、とても明るく前向きで家族思いで、人として強いなぁと感じました。

    こちらは元新聞記者さんが書いたノンフィクションなんですが、正直なところ、ちょっと読みにくさがありました。事実を元にしたフィクションとして読んでみたかったです。そういう意味ではぜひ映画を観たいなぁ。

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    2024年11月04日
  • アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録

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    名古屋市東区にある「東海高分子化学株式会社」の二代目である筒井宣政の二女佳美は、生まれたときから心臓が悪く、長く持たないかもしれないと言われていました。

    佳美の体が精密検査に耐えられるまで大きくなるのを待ち、筒井夫婦は九歳になった佳美を連れて色々な医療機関を回りますが、どこも手術はできないと言われてしまいます。海外の病院にもカルテを送ってもらいますが、やはり手術は不可能という答えでした。

    そこで夫婦は、佳美のために貯めたお金を研究のため寄付しようと考えますが、東京女子医大の小柳助教授に提案され、人工心臓を作ることに決めます。
    無謀な挑戦に思えますが、宣政は本気で人工心臓の勉強をし、研究のための新会社も作り、多額の研究費を投じます。

    娘のためとはいえ、そこまでできる親がどれほどいるのかと、宣政の情熱に心動かされます。

    食べていくためカテーテルを作るようになったのは、宣政が当初思い描いていた未来ではなかったのかもしれませんが、多くの人を救うことになります。この物語で、人を救っている筒井家族のことを知ることができました。

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    2024年10月30日
  • アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録

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    映画「ディアファミリー」のテレビでの紹介を見て、本書を手に取りました。
    ノンフィクション小説としての出来は期待した程ではありませんでしたが、我が子のために人工心臓までを作ろうとする両親の思いやその娘である佳美さんの健気な優しさ、佳美さんを守ろうとする姉妹の言動に心を動かされました。
    人工心臓の開発はかなわずも、IABPというカテーテルの開発に取り組むことについて父親と佳美さとのやり取りやそれをやり遂げた後、佳美さんが売れる度に患者が助かったと喜ぶくだりは心が熱くなりました。
    子供の病気に対する親の気持ち、その子供の心情、こんな劇的なことがなくても、同じようなドラマがあると思うと毎日元気に暮らすことの感謝や人への優しさを考えさせられました。

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    2024年09月12日
  • アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録

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    人口心臓かと思いきや… ビジネス伝記物にしては、パンチに欠けた。
    心臓がカテーテルになってしまったのが一番の原因だが、著者の力量も大きいかな。

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    2026年01月03日
  • 石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの

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    骨太な警察小説。ノンフィクションで、実名での作品。
    2課の活躍する小説はこれが初めてでした。
    情報がいかに大事か、同じ課でも詮索されないようにする徹底ぶり。
    今回の事件、恥ずかしながらこの作品を読むまで知りませんでした。
    国家の裏金を何億も私的利用するなんて、中々に闇が深い。
    完全解決もしてない為、警察内部での社内政治的な1面も感じ、なかなかモヤモヤしました。

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    2024年07月15日