木山泰嗣のレビュー一覧
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著者は『反論する技術』を書いた弁護士さん。大学のゼミ生OBから寄せられた声をもとにQ&A形式で書かれているので読みやすい。たしかに社会人1年目や、これから社会に出る前の学生時代にこういうのを読んでおけたら良かったなぁと感じた。
社会人約20年の人間が読んでもなにか得るところがあるかな?と思いながら読み始めたところ、さすがに既に「知っている」内容が多かった。ただ、これら全部「できている」ベテラン社会人がどれだけいるだろうか。普段の振る舞いの答え合わせのようなつもりで読むことになった。著者さんと同じだと安心する内容もあり、もう少し意識しなきゃなと思う内容もあり。 -
Posted by ブクログ
一般の読者向けに書かれた税法の入門書です。
重要な事件の判例を紹介しながら、税法の基本知識が親しみやすい文章で説明されています。また、税法の根本的な考えかたにそのつど立ちもどってていねいな解説がなされており、知識ゼロから税法の本質に近づくことのできる本だと感じました。
わたくしは、税金についてごく基本的なことを知っておきたいと思い手に取ったのですが、藤田宙靖の『行政法入門』(有斐閣)や『伊藤真の憲法入門』(日本評論社)などを思わせるような内容で、これから本格的に税法について学ぼうと考えている読者が最初に読む本としても役立つのではないかと思います。 -
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税法の基礎知識を学ぶために読書。
・武富士事件
・マグナカルタ
・地租改正
・アメリカ独立戦争 代表なくして課税なし
・シャウプ勧告→税制への提言
・重要判決
サラリーマン税金訴訟
ストック・オプション訴訟
・文理解釈が大原則
ホステス源泉徴収事件
・拡張解釈
レーシングカー事件
・青色申告
帳簿保存義務あり
青色申告特別控除
青色事業専従者給与
・その他
タックスミックス
垂直的公平、水平的公平
トリクルダウン→法人税が減税されれば、会社が設備投資などにお金を使うようになり、雇用も促進され、消費も上向くはず、という理論。
目的論的解釈
類推解釈 -
Posted by ブクログ
《弱点を質問攻めにする》
・どのような意見でも、必ず、その立場によって「強い面」と「弱い面」があります。声の大きい人,押しが強い人は「強い面」をたくみに強調して、議論を有利に進めます。
・議論のポイントは「相手の弱点」を攻め続けること。攻め続けるというのは質問し続けるという意味。自分の弱点ではなく、相手の弱点に目を向けて、その弱点をさまざまな角度から質問する。話題の大半が「相手の弱点」になれば、相手の主張が弱く見えてくる。
→自分の議論,会話を考えると、相手の弱い面が見えたとき、いたたまれなくなり話をずらす傾向があると思う。また自分の弱い面が出たときに謝罪に回り、そこに集中していってしま -
Posted by ブクログ
字数は少なかったけど、内容はまぁまぁ面白かった。
・議論で必要なこととして、
まず相手にどう勝ちたいのかを決めることによって、その方法が違ったものになる。
例えば相手の気持ちを害さない様に自分の意見を通して納得させるには、相手の細かい言葉尻などを指摘しない。
まず相手の話をしっかり聞き、そこで相手を褒める。
しかしただ褒めるのではなく「一生懸命調べたこと」とか「熱意がある」ことに対して褒めるであって、こちらに不利になる意見を褒める訳ではない。
相手を屈服させる為の議論であれば、言葉尻などを責めたりするのも有効。
しかし言葉尻ばかり責めていると、自分の意見に自信がないと捉えられることもあるので -
Posted by ブクログ
人と話している際、または議論している際、このままだと相手の言いなりになってしまう、という危機感を感じることがある。そして、それを防ぐために、さまざまな抗弁をすることになる。
その抗弁をパターン化したのがこの本である。
「弁護士だけが知っている」はちょっと言い過ぎで、書いてあることのほとんどは皆が普段実施していることである。
例えば、「相手の入っていることを受け入れる気がないときに、相手の細かいミスを指摘し続けろ。そうすると相手の戦意が落ちてくる。」というような内容が書かれている。これは、(少なくとも私は)知らず知らずに実践していることである。
このように書き物として整理されると、パターン化、体