木山泰嗣のレビュー一覧
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朝生で憲法改憲をテーマに議論されているのを観たが、恥ずかしかなら憲法に対しての知識がほとんど無く、憲法の基礎を学びたいと思い一番簡単そうに書かれている憲法の本が本書でした。
憲法や法律関係の授業は、難しい言葉が多く解りにくい印象で毛嫌いしていたが、この本はとてもわかり易い。
小学校高学年くらいから読めるし、大人も意外と知らなかった基礎的な事が勉強になると思う。
けんぽうくんが公園でシマ男(シマウマ)とライ男(ライオン)に、
憲法のことをに教えてくれるゆるーい授業形式で展開されます。
65歳のけんぽうくん(日本国憲法)のお父さんの「大日本帝国憲法」は56歳で亡くなって・・・という、日本国憲 -
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ゼロからわかる日本の所得税制
著者:木山泰嗣
発行:2025年6月30日初版1刷発行
所得税の角度から、個人に関わる税制全体の課題を議論している。直近で発行されているので、具体例が新しくて身近。読み終わると、自分が払っている税金の全体感を、できれば項目別に論点をそれぞれ見える化してほしくなる。そんなサービス、ネットで作ってもらえないかな。
所得税の仕組みについて冒頭で説明があるが、何度か論理が頭に入ってこない感覚があった。そこを越えると具体論に入る。後半に仕組みの振り返りがあり、そこはすんなり入ってきた。
収入-経費=理論所得
理論所得-所得控除=課税所得
課税所得×税率表=所得税額
所得 -
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年末に多くの方が経験したことがあるであろう年末調整。企業が代わりに納税してくれるとはいえ、毎年慣れることもなく、複雑な数式と格闘し、修正を加えながら控除を申請する。そもそも控除対象がどれだけあるかもはっきりと分かっていないまま提出することが当たり前に続いていた。
本書は、ゼロから所得税の仕組みについて解説してくれる。一度通読すると、所得まつわる様々な周辺事項について腑に落ちる体験をすることができるだろう。例外のケースに疑問を感じたり、税に対する自分の意見をある程度の具体性を持って述べることができるようになると思われる。
著者の書籍を何冊か読んでいる自身の感想として本書の特筆すべき点として -
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税金の3要素
公平・中立・簡素
はたして公平だろうか、中立ってなんだろう、
ちっとも簡素じゃないし。
国の財政で、税金が絶対必要であり、
そのおかげで、助かっている国民はたくさんいる。
だけど、格差社会の中、税金を払えないほど困窮している人もたくさんいる。
事業を始めてから、簿記や税金のことをずいぶん勉強をした。
確定申告をして初めて関心を持てた。
生活に本当は密接している税金のことを、
これから社会に出る若者や高校生などに、
基礎知識として、教養として身に着けることは、
ある意味、自分の生活を守るために必要だと思う。
この本がその一冊になると思う。 -
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著者は『反論する技術』を書いた弁護士さん。大学のゼミ生OBから寄せられた声をもとにQ&A形式で書かれているので読みやすい。たしかに社会人1年目や、これから社会に出る前の学生時代にこういうのを読んでおけたら良かったなぁと感じた。
社会人約20年の人間が読んでもなにか得るところがあるかな?と思いながら読み始めたところ、さすがに既に「知っている」内容が多かった。ただ、これら全部「できている」ベテラン社会人がどれだけいるだろうか。普段の振る舞いの答え合わせのようなつもりで読むことになった。著者さんと同じだと安心する内容もあり、もう少し意識しなきゃなと思う内容もあり。 -
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一般の読者向けに書かれた税法の入門書です。
重要な事件の判例を紹介しながら、税法の基本知識が親しみやすい文章で説明されています。また、税法の根本的な考えかたにそのつど立ちもどってていねいな解説がなされており、知識ゼロから税法の本質に近づくことのできる本だと感じました。
わたくしは、税金についてごく基本的なことを知っておきたいと思い手に取ったのですが、藤田宙靖の『行政法入門』(有斐閣)や『伊藤真の憲法入門』(日本評論社)などを思わせるような内容で、これから本格的に税法について学ぼうと考えている読者が最初に読む本としても役立つのではないかと思います。