【感想・ネタバレ】教養としての「税法」入門のレビュー

あらすじ

所得税や消費税など、税金は私たちにとって身近なものですが、
そもそもなぜ、税金は課されるのでしょうか?
その答えが、「税法」(税金関係の法律の総称)にあります。
税法を学ぶにあたっては、「どのような歴史があって、今の姿があるのか」という点を大雑把にでもとらえておくことが重要です。
そこで本書では、「税が誕生した背景」「税金の制度や種類」「税法の重要な判決」など、
税法の歴史から仕組み、考え方までをまとめました。
税の基本的な原則を丁寧に、大学で学習する学問的な内容までを
豊富な事例とともにやさしく解説します。
税法に関するすべてがこの1冊で深くわかります。

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Posted by ブクログ

税の知識だけでなく、裁判にも興味を持てる。判例に基づく説明で理解しやすい。また改めて読み直したい一冊。

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2025年06月20日

Posted by ブクログ

 教養としての「税金」を読み終え、税について興味の火が灯ったところで続けて購入したのが本書である。こちらは税務判例の読み方や、法律の読み方に焦点を絞った解説で、丁寧な解説が、難解な税法をより身近に、そして「さらに深く知りたい」という知的欲求を喚起する、まさに理想的な入門書としての役割を果たしている。
 本書は、300ページを超える対策であるが、詳細事項は各単元ごとにまとめてあるため、それらを飛ばして通読することを想定すれば約200ページほどになるため、初学者にも挫折しにくい構成となっているのが嬉しい。再読する際は興味の湧いた分野を深掘りすることも可能な本書の作りは読者のニーズにマッチした本の形と言えるだろう。
 税を学ぶ全ての人におすすめしたい一冊に仕上がっており、入門書としても教養としても幅広い読者の期待に応えてくれるはずである。

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

従来の税法とは大きく異なり、税務訴訟の面白さ、歴史についてしっかり学べました。興味が生まれたので税務訴訟関連の本も読んでみようと感じる本でした。

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2024年09月25日

Posted by ブクログ

税金について漠然としか知らなかったが、法律によってちゃんとルールが定められていること、ルール枠内でしか課税できないことなど、初めて知ることができた。税法の歴史についても解説されていて、現在に至るまでのバックグラウンドを知ることができる点は、まさに教養・入門としてオススメかと。

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2023年05月13日

Posted by ブクログ

テーマから読みづらそうというイメージを持っていたが、良い意味で裏切られた。

「税法」の成り立ちや、いまの「税法」に至るまでに影響を与えた訴訟を取り上げながら、概要を知ることができる。社会人に身近な源泉徴収や確定申告などの話もあるので、個人的には読んでて面白かった。
このあたりの理解が曖昧な人やなぜこういう仕組みになっているんだろうと一度でも疑問に思ったことがある人は楽しめそう。

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2024年09月11日

Posted by ブクログ

勉強になりました。
本書でも言及があった、源泉徴収と年末調整という制度によって、給与所得者が税について知らないまま一生を過ごすという一面に対して、
個々人がこう言った本で勉強していくのが大事なのだな、と思いました。

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2023年08月14日

Posted by ブクログ

 さらっと税法の知識を仕入れたいと思い購入。
 どの分野でも歴史は大事だと著者が言っている通り、税法の歴史的背景を語り口調で説明してくれるので読みやすく理解しやすい。
 青色申告制度や源泉徴収制度、法律と通達と判例の関係など、仕事が経理なのでよく聞くけどいまいちわかってない自分のような人に貸してあげたい。

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2020年02月23日

Posted by ブクログ

一般の読者向けに書かれた税法の入門書です。

重要な事件の判例を紹介しながら、税法の基本知識が親しみやすい文章で説明されています。また、税法の根本的な考えかたにそのつど立ちもどってていねいな解説がなされており、知識ゼロから税法の本質に近づくことのできる本だと感じました。

わたくしは、税金についてごく基本的なことを知っておきたいと思い手に取ったのですが、藤田宙靖の『行政法入門』(有斐閣)や『伊藤真の憲法入門』(日本評論社)などを思わせるような内容で、これから本格的に税法について学ぼうと考えている読者が最初に読む本としても役立つのではないかと思います。

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2020年02月03日

Posted by ブクログ

題名どおりの本でした。全く法律に関わってない人には、ちょっと難しいかも。教養として、読んでおきたい本です。

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2019年01月08日

Posted by ブクログ

税法の歴史を、判例をベースに解説している本。
弁護士の先生による著者で、主に法の解釈に重きをおいて解説されている印象。
タイトルの通り、教養として知っておくべき事例を抑えられていると思うし、これを読めば税法の法解釈の原則が理解できる。
税金について法知識がない人向け

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2018年07月01日

Posted by ブクログ

税法の基礎知識を学ぶために読書。

・武富士事件

・マグナカルタ
・地租改正
・アメリカ独立戦争 代表なくして課税なし
・シャウプ勧告→税制への提言

・重要判決
サラリーマン税金訴訟
ストック・オプション訴訟

・文理解釈が大原則
ホステス源泉徴収事件

・拡張解釈
レーシングカー事件

・青色申告
帳簿保存義務あり
青色申告特別控除
青色事業専従者給与

・その他
タックスミックス
垂直的公平、水平的公平
トリクルダウン→法人税が減税されれば、会社が設備投資などにお金を使うようになり、雇用も促進され、消費も上向くはず、という理論。
目的論的解釈
類推解釈

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2018年06月24日

Posted by ブクログ

著者は税務案件に携わってきた弁護士で現在は大学教授。税法の基礎について軽く読めた。
税法は、侵害規範であるがゆえに、文理解釈が大原則で、民法や商法で広く見られる類推解釈などは基本的には認められない。この原則は悪質な相続税回避スキームを取り扱った武富士事件でも通底している。
また、弁護士として事件に関わった経験から、国税当局や裁判所(地裁、高裁、最高裁それぞれ)に対する見方が垣間見れて面白かった。

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2023年11月26日

Posted by ブクログ

大学時代、ほかの人があまり履修しない税法をかじり、結構興味がある分野。
文体が優しいので読みやすいと思う。

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2020年11月11日

Posted by ブクログ

帯にある「なぜ税金は課されるのか」という点はいまいち分からなかった。税法の基本的原則と重要判例について説明されており、最低レベルの知識は付くと思われる。。

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2018年03月04日

Posted by ブクログ

租税法律主義=武富士事件で税務署が負けた
地裁は、国が負けやすい。高裁は保守的、国が負けにくい。最高裁は常識的な座りの良さ。

サラリーマン税金訴訟=大島訴訟。敗訴だがその後税法改正に繋がった。

租税の機能=財源調達、所得再配分、経済安定化、

ストックオプション訴訟。一時所得ではなく給与所得になった

憲法違反は裁判で勝つことは難しい。個別の税法解釈のほうが勝ちやすい。

平成23年税務調査が厳格化され、件数が減った

税法は平等性公平性が要請される。税務職員の答えが間違っていてもそれに従っても、その通りにはならない。ただし加算税の対象にはならない。「正当な理由」になる。

税法は文理解釈が大原則。厳格解釈の要請がある。税法は侵害規範だから。

その他、目的論的解釈(趣旨解釈)、拡張解釈、限定解釈、縮小解釈、類推解釈は許されない。

レーシングカー事件=レーシングカーを普通乗用車とした。拡張解釈ではないかと批判がある。

本税、と加算税=過少申告加算税10%、無申告加算税15%、不納付加算税10%、重加算税35%、

源泉税関係は勝訴しやすい。裁判所に源泉制度について納税者に同情がある。

不服申立前置主義=いきなり訴訟はできない。ただし3ヶ月には訴訟できる。

最近は無謀な課税をしなくなった。その結果訴訟件数も減った。

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2017年10月02日

Posted by ブクログ

弁護士による税法入門書。判例をベースに解説が進むことや引用が豊富であることが特徴だが、期待したほど判例の数が多くなくやや物足りなかった。入門書なら岩波新書「日本の税法(三木義一)」の方がオススメ。

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2017年09月17日

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