戸田山和久のレビュー一覧

  • 哲学入門

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    本作は科学的な唯物論を前提としつつ「意味」や「道徳」などこれまで哲学専門とされてきた「存在しなさそうでしてるもの」の問題について哲学的観点から考察する骨太な哲学入門書だ。
    当たり前だけど哲学は死ぬほど難しい。実証的ではない故に答えがひとつに定まらないからだ。完璧に理解とか正直ムリゲー。
    ただ、「哲学は問い方が大事」という著者の基本姿勢は普段の問題解決においても非常に重要であるように思う。つまり事象を様々な観点から分解し、極限まで具体化して問う。そして出た答えもこれまた極限まで抽象化、一般化する。このような思想家の高度な思考プロセスが疑似体験できるため学びはたくさんある。論理的思考力を鍛えたい方

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    2018年05月22日
  • 恐怖の哲学 ホラーで人間を読む

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    借りたもの。
    ホラーを観る(楽しむ)ということ、そこにある「恐怖とは何か」を、哲学の表象として読み解いていく本。
    目次を開いた地点で、文庫なのにその情報量の多さに驚愕……それだけ内容が濃い。

    著者曰く「アラコワイキャー」という一連の流れ、“恐怖”が様々な感情の複合であることに始まり、その“本質”は何かを模索していく過程に、哲学史における表象の解釈の変化をも垣間見る。
    心理学や生物学、脳科学の話にも触れ、哲学という抽象概念を扱っている分野からも少し離れつつ、それを丁寧に検証していく。

    恐怖というものが、自身に迫った脅威の表象から、身体的な知覚表象を越え、実在しないものを恐れるようになる等、高

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    2016年03月30日
  • 恐怖の哲学 ホラーで人間を読む

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    相変わらず面白い。恐怖、ホラーがメインテーマであることは間違いないのだが、さもすると陳腐な結論で終わりがちな、「人間とは何か」を問う書でもある。参照される思考体系の接続、一歩引いて考え直すタイミングなど改めて感心。小利口な文体と難解な単語で悦に浸っている輩はアホやなと思いながら読み終えたら、あとがきの最後で笑った。
    「魂があるから、理性があるから、言語があるから、人間は特別なんだとハナから決めてかかるヘッポコ哲学者には、彼らの思惑に反して、人間のユニークさは決して理解できないだろう。そういう哲学者の首をチェンソーではねてまわりたい、と思う今日この頃。」
    帯の意味不明だった絵はこれを描いてい

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    2016年01月27日
  • 新版 論文の教室 レポートから卒論まで

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    本書の初版や科学哲学で著名な戸田和久氏の論文作成術指南。
    論説文を構成するための段取りを軽妙な語り口で紹介する。
    様々な論文作成本から参照されており口ングセラーとなっている。

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    2015年12月06日
  • 哲学入門

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    哲学書というと堅くて、他の哲学者の理論を延々と説明する事が多いイメージがありますが、この本は通して口語で時に冗談めいた例えがあり、すっと理解できることが多かったです。無味乾燥で抽象的な言葉から、意味や自由、責任、道徳などが語られていてカッケーと思いました。

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    2015年01月31日
  • 哲学入門

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    「意味」「機能」「目的」「道徳」…凡そ物理的世界から切り離され、「いわゆる哲学」の領分とみなされがちなこれらの抽象概念を、人間という特定の観察者の視点を排し、物理的・科学的に記述しようとする試み。各章の構成は「問題提起→次の章で検討→新たな問題出現」、とシンプルな直線構造で読み進めやすいが、何せ各章の内容がそれだけで独立した新書が一冊書けるんじゃないかと思えるほどに濃密で、安易な読み飛ばしを阻んでいる。議論が展開されるフィールドも記号論・情報論・進化論・認知論とまさに多岐にわたり、思わず見当識を失いそうになるが、程よい間隔で総括が挟み込まれ、読み進めるうちに自分のロケーションをすぐに取り戻せる

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    2014年06月20日
  • 新版 論文の教室 レポートから卒論まで

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    良書!勉強になった。読み返す必要あり。読書案内もあたっていきたい。類書の選別をしているのも参考になる。この本と、自分が具体的に参考にする「論文」があればやっていけそう。

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    2014年04月17日
  • 新版 論文の教室 レポートから卒論まで

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    他の論文作成マニュアルと比べて、網羅的だし、基本を丁寧に説明してあるし、頭から順番に読んでいけば相当に高度なスキルが身につくようにできていると思う。
    特に例として使われているアウトラインは、じっくり見ていくと勉強になる。

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    2018年10月14日
  • 思考の教室 じょうずに考えるレッスン

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    考えることについてが中心だが少しだけ上手に書くことも説明していた。主張と根拠のつながりは「ツッコミ」が入らないほど強いサポートになっているというのは話す時も書く時も使える技術だ。
    考える技術があることはさまざまな情報が錯交するこの時代に必要不可欠な能力だと感じた。

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    2025年12月12日
  • 教養の書

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    だいぶ砕けたラフな文章で教養の意義などが語られていて、とても面白く教養について学べました。

    それなりに勉強をしてきた、高校生や大学新入生あたりをターゲットにした内容かと。

    分かりやすいんだけど、脱線したり、砕けすぎて逆に分かりにくいなあと思った所もありましたが、途中から、直接お話しを聞いているような感覚になり、それはそれでいい感じでした。

    大人が読んでも新しい発見があるはず。

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    2025年09月26日
  • 哲学入門

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    「唯物論的・発生的・自然主義的観点からの『哲学入門』」(原文ママ)の本です。

    「プラトンもアリストテレスも、デカルトもヘーゲルも、ニーチェもフッサールもハイデガーも出てこない」(原文ママ)ので、それを求めていると面食らいます。

    ただ、「科学が進んできた現在において、形而上のものを語ろうとするとこうなるよね」という腹落ち感はものすごくある本だと思います。現代人向けの哲学入門だと感じました。

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    2025年08月31日
  • 恐怖の哲学 ホラーで人間を読む

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    ホラーを「楽しむ」ということについて、我々人間は何をやっているのかを哲学や生物学的に検討していく本。
    なかなか歯応えがあった。

    結論としてはホラー作品を楽しむということは、生存本能に根差したリアクションである恐怖を味わいながらも、その恐怖は現実的脅威ではないとい上位的な認知をかけることで、ホラー作品に狂乱や逃走することなく、恐ろしさを楽しむという振る舞いをしているのだ。
    そしてそれは、なかなか倒錯した楽しみであり、あるいみ人間らしい楽しみなのである。

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    2025年07月13日
  • 教養の書

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    「教養」というワードに惹かれて読んでみた。
    教養の意義とか高め方についてはわかっていたつもりではいたがやはり大いに参考になった。これに感化されて「トゥルーマンショー」も観てみたし「華氏451度」も読んで観てみようと思った。積読になっているシェークスピアとかいろんな古典もちゃんと読まないとと思った。

    けど、読み終わって「教養」以上に印象に残ったのは「大学」の存在意義についてだった。
    昨今は少子化で誰でも大学に入れるから学士や学歴の価値は相対的に下がっているしインターネットのおかげで学びたいことは必ずしも大学生とならずとも学ぶことができるよな、と最近思っているけど、これ読んでたしかに大学の存在意

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    2025年07月11日
  • 教養の書

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    【星:4.5】
    大学教授で科学哲学を専門とする著者が、永年考え続けた「教養とは何か」という問いに対して語り尽くす。

    私として頭には、「教養」とは「井の中の蛙が大海がある事に気づくことができる手段」という結構ありふれた内容が残るに留まった。
    でも、読み終わって見て、結構な満足感が残った。

    私の頭に残った内容が著者の言わんとしていることかは疑わしいが、前述のありふれた内容を、とても分かりやすく説明してもらったと感じた。

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    2024年11月21日
  • 教養の書

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    教養というものに真正面から対峙する 大学生に向け、「教養とは何で、身に付けて欲しい理由、身に付けるためのアドバイス」を力説した著書である。学生時代に読めていたらきっと参考になったであろうが、年齢に関係なく興味深く読める内容でもある。
    著者は教養とは「社会の担い手であることを自覚し、公共圏における議論を通じて未来へ向けて社会を改善し存続させようとする存在であるために必要な素養・能力(市民的器量)であり、また己に規矩を課すことによってそうした素養・能力を持つ人格へと自己形成するための過程も意味する。」(少し長いが、まとめると「人間らしさの維持」とおうこと)と定義。そしてそれを手に入れるための、多く

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    2025年12月16日
  • 最新版 論文の教室 レポートから卒論まで

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     レポートがまともに書けなくて困っていたので読んだ。本書を読んで驚いたのは、私がいままで書いた(つもりでいた)レポートは全く論文の形式を成していなかったということだ。ヘタ夫は私自身にほかならない。
     何よりも大事なのは、本書で知ったやり方をどれだけ実践できるかだ。徹底的にやろうとしたらかなり大変そうだが慣れていくしかないだろう。いやむしろ大学生なのだからこれぐらいできなければいけない。
     ただ本書だけでは不十分なので、巻末の推薦図書を4冊ほど読み、あと類義語辞典もかって万全の体制で次のレポートに臨みたい。

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    2024年02月28日
  • 新版 論文の教室 レポートから卒論まで

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    とてもためになる本。しかも面白い。子供達がどういう進路に進もうと、大学入学までに読んでおいて欲しいと思う。
    自分も人に何かを説明する時、色々なことに気をつけている。だから少し長くなる。無駄と思えるところを削り、簡潔な文章にしようと推敲する。だから時間が掛かる。その代わり、ちゃんと読んでくれれば理解できるはず、というものを書いているつもり。
    ■「問い」と「主張」と「論証」
    ■アブストラクト
    ■アウトライン
    ■全体の構成
    ■パラグラフ
    ■論証の形式

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    2024年02月11日
  • 哲学入門

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    いい意味でのタイトル詐欺。
    普通の人が入門として想像するような哲学の本ではなかった。どちらかと言うと、一般的な哲学をアップデートして、より現代的な哲学をやっている。

    現代は科学(特に脳科学/認知科学、あるいは生物科学や量子力学)が進歩したことで、精神的/観念的な従来の哲学の価値を侵食してきている。それに対して、それら科学の知見に哲学が接近/融合して、新しい価値を生み出そうという試みが本書の内容なのだろう。

    正直、この種の議論に触れるのは初めてだったので、全てを理解できたわけではないが、議論の内容は興味深いものが多かった。いつかもう一度読み返したいなあ、と思わせる内容だった。

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    2024年02月12日
  • 思考の教室 じょうずに考えるレッスン

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    論理思考系の本は、必要に迫られて少しずつ読んでいるのですが、
    この本は結構自分好みでよかったです。
    ただし、結構なボリュームで、読み切るのにとんでもない時間がかかりました。

    本の文体が口語体で、読みやすいっちゃ読みやすいんですが、
    ちょっと冗長なところがあるのも事実。
    それがすごいボリュームになっちゃってるんですが、
    それでも内容自体はとても分かりやすくて、個人的にはおススメ。

    単なるHowの話だけでなく、
    「じょうずに考える」ことは、そもそもなぜ必要なのか?から
    考えてくれていることもポイント高し。

    ちょっと読むのが大変ですが、是非手に取ってもらいたい本です。

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    2023年08月24日
  • 新版 論文の教室 レポートから卒論まで

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    仕事で論文を書く機会があり購入。読みやすいしわかりやすい。
    この本のおかげで、それなりに形にできた。感謝

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    2023年04月06日