戸田山和久のレビュー一覧

  • 思考の教室 じょうずに考えるレッスン
    最近、若いひとたちと話すと”考える”という言葉の内容が「思いつくのを待つ」になっていることを感じることが時々ある。確かに”考える方法”を学ぶことがない中で、「発想」とか「イノベーション」といった言葉が流行るので、”考える”=”思いつく”と間違って思いこんでしまうのだろうか。
    ”考える”ということには...続きを読む
  • 教養の書
    教養とは何か、教養があると何が良いのか、凄く分かりやすく、腑に落ちる気がしました。
    大学生や高校生でこれが分かって勉強できたら、将来、自分の世界が変わる気がします。
  • 教養の書
    「ひとはなぜ学ばないといけないのか」
    という本は数あれど、大抵は頭でっかち

    学ぶことは瑞々しい喜びなのだということを心から感じられるという点でこの本は比類ない

    学生時代に読みたかったなぁ…
  • 教養の書
     
    「ああ,なんて浅はかなんだ」

    本書を読んで強く思いました。もちろん,浅はかなのは本書でありません。私です。

    「教養が大事」と頭ではわかっていましたが,「では教養とは何か?」「なぜ大事なのか?」と問われたらしどろもどろです。

    博識(知識が多いこと)が教養の条件だったらうんちくを披露する隣のお...続きを読む
  • 哲学入門
    ちくまセールでタイトル買いしたけど、よくみてみたら著者は同じ研究室棟にいる教授だった。

    情報系の人が哲学やるんだ、と最初はびっくりしたけど読んでみたらすごいしっくり。元々哲学とかめっちゃ概念的で全くよくわからないというイメージだったけど、この本は噛み砕いて噛み砕いて超理論的に説明してくれるので(時...続きを読む
  • 教養の書
    昔から好きな戸田山先生。
    語り口がぶっ飛んでいる。
    自分は、科学哲学を入り口にして(科学哲学とか言ってる時点で、既に嫌らしさを自分に感じる
  • 教養の書
    教養とは何か、についてこれほど直球で語っている本はないのではないか?

    教養はよい、のてはなく茨の道であるが、著者の案内に従い茨の道を歩む決意をした。

    やや文体に好き嫌いか分かれる点は注意。
  • 教養の書
    格調高い装丁に反してとても砕けた語り口の文章。しかし内容は真剣そのものでかなり骨太。高校生、大学生だけでなく社会人も読む価値がある。注記も含めて非常に面白い。
    教養とは?なぜ必要なのか? という根本的な疑問に対して様々な題材を用いて多角的にアイディアを提供してくれる。紹介されている書籍・映画も少し視...続きを読む
  • 教養の書
    とても、面白くためになる本です。教養がある人になりたいなあと思っていた私にはピッタリの本でした。 そもそも、教養とはなにか?どうしたら、教養を身につけられるのか?が、映画や、本などを例にあげて、しっかりと、書いてあります。
    私が一番感銘を受けたのは、ウェルメイドな映画はたいてい二重構造になっ...続きを読む
  • 新版 論文の教室 レポートから卒論まで
    大学生の時に読めばよかったと後悔。
    小学校の先生も国語で「説明文」の授業をするんだら、こういう本を読むのもいいかもしれない。
  • 教養の書
    教養とは何か、についてわかりやすく理解できる内容。それよりも教養を養うことが楽しそう、もっといろいろな思考をして自ら考える力を高め続けたい、と思えた。


    ・人類にとって教養を学ぶ意味は、世代を超えた情報の担い手になること。他の動物と決定的に異なる点は、世代ごとの伝達が遺伝子だけでなく情報で結ばれて...続きを読む
  • 新版 論文の教室 レポートから卒論まで
    大学生向けの論文執筆の指南書だが、わざとアホでも読みやすい文体で書かれていながら、きちんとした論文作成の基本を抑えている。真面目な学生のみならず、普段本など読まない学生をも対象として読ませようとする筆者の努力が伝わる。

    そもそも、まともに文章の書き方などならわず作文のようにベタに最初から最後まで書...続きを読む
  • 新版 論文の教室 レポートから卒論まで
    著者のユーモアがふんだんに盛り込まれており読みやすい。
    ポイントごとに練習問題があり、理解が深まるよう配慮されている。(僕は面倒くさいのでやってない)
  • 新版 論文の教室 レポートから卒論まで
    大学入学後、実験レポートを書くことになり、取り敢えず入門書ということで急いで読んだ本。

    軽いタッチで、何よりも文章が読みやすい。それでいて、内容もしっかりしている(…気がする)。熟練するのにはこれから実際の経験を重ねていく必要があるだろうが、書き方のイメージは掴めたように思う。
    ぜひ手元に置いてお...続きを読む
  • 哲学入門
    「入門」とあるので、古今東西の哲学を紹介する本かと思ったら、いきなり今を生きる自分たちが抱える問題に関わる議論が展開されていた。序章からテンションがあがる上がる。
    そして文体は、なぜか懐かしの「昭和軽薄体」を彷彿とさせる。軽いノリでガッツリ哲学的議論を展開できてしまうのがすごい。
    最後までちゃんとつ...続きを読む
  • 哲学入門
    最後まで読み終えて、感無量だ。

    まず哲学観が変わった。西欧とか東洋とかそういう伝統を踏まえた議論ではなくて、神が死に、ニーチェも死んだ現代のための哲学だ。「にもかかわらず」「だからこそ」考える営みだ。

    次に、力強い解放感を感じた。究極の目的なんてないんだと著者は説得力を持って結論する。破壊力満点...続きを読む
  • 哲学入門
    本作は科学的な唯物論を前提としつつ「意味」や「道徳」などこれまで哲学専門とされてきた「存在しなさそうでしてるもの」の問題について哲学的観点から考察する骨太な哲学入門書だ。
    当たり前だけど哲学は死ぬほど難しい。実証的ではない故に答えがひとつに定まらないからだ。完璧に理解とか正直ムリゲー。
    ただ、「哲学...続きを読む
  • 恐怖の哲学 ホラーで人間を読む
    借りたもの。
    ホラーを観る(楽しむ)ということ、そこにある「恐怖とは何か」を、哲学の表象として読み解いていく本。
    目次を開いた地点で、文庫なのにその情報量の多さに驚愕……それだけ内容が濃い。

    著者曰く「アラコワイキャー」という一連の流れ、“恐怖”が様々な感情の複合であることに始まり、その“本質”は...続きを読む
  • 恐怖の哲学 ホラーで人間を読む
    相変わらず面白い。恐怖、ホラーがメインテーマであることは間違いないのだが、さもすると陳腐な結論で終わりがちな、「人間とは何か」を問う書でもある。参照される思考体系の接続、一歩引いて考え直すタイミングなど改めて感心。小利口な文体と難解な単語で悦に浸っている輩はアホやなと思いながら読み終えたら、あとがき...続きを読む
  • 新版 論文の教室 レポートから卒論まで
    本書の初版や科学哲学で著名な戸田和久氏の論文作成術指南。
    論説文を構成するための段取りを軽妙な語り口で紹介する。
    様々な論文作成本から参照されており口ングセラーとなっている。