戸田山和久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いい意味でのタイトル詐欺。
普通の人が入門として想像するような哲学の本ではなかった。どちらかと言うと、一般的な哲学をアップデートして、より現代的な哲学をやっている。
現代は科学(特に脳科学/認知科学、あるいは生物科学や量子力学)が進歩したことで、精神的/観念的な従来の哲学の価値を侵食してきている。それに対して、それら科学の知見に哲学が接近/融合して、新しい価値を生み出そうという試みが本書の内容なのだろう。
正直、この種の議論に触れるのは初めてだったので、全てを理解できたわけではないが、議論の内容は興味深いものが多かった。いつかもう一度読み返したいなあ、と思わせる内容だった。 -
Posted by ブクログ
論理思考系の本は、必要に迫られて少しずつ読んでいるのですが、
この本は結構自分好みでよかったです。
ただし、結構なボリュームで、読み切るのにとんでもない時間がかかりました。
本の文体が口語体で、読みやすいっちゃ読みやすいんですが、
ちょっと冗長なところがあるのも事実。
それがすごいボリュームになっちゃってるんですが、
それでも内容自体はとても分かりやすくて、個人的にはおススメ。
単なるHowの話だけでなく、
「じょうずに考える」ことは、そもそもなぜ必要なのか?から
考えてくれていることもポイント高し。
ちょっと読むのが大変ですが、是非手に取ってもらいたい本です。 -
Posted by ブクログ
「暗記パン」で詰め込むようなものは、日々の仕事や人付き合いの中で、役に立ったり、自己肯定感の充填の足しになるとは思うものの、それだけでは豊かで楽しい人生を送れるとは言えない。世界を、宇宙を、人類を、より高い視座から、より広く、より詳しく、知りたいと思い、そのための習慣と行動の積み重ねこそが、幸せを呼ぶのだ。若者たちよ。目先のことに要領よく立ち回ることだけに血道をあげるのではないぞよ。志を高く持って、世界をよりよくするための取組みに飛び込んでいきたまえ・・というようなことを、卑近な言葉で語っておられる。
いまさら倉田百三や阿部次郎に親しむ大学生は0.1%以下であろうから、啓蒙のために戸田山先生に -
Posted by ブクログ
ネタバレとある講座きっかけで拝読
読むのが楽しかった
中世の大学
野生の研究者
自ら学べる自由
学生の時に出会えたら、とも思うけど
いま大人になっても学び、学ぶ仲間もいて
学び続ける人生って良いなと楽しくなる本
下記、メモ
-相対化とは何か。当たり前と思い込むことによって思考を縛っていることがらを、視点をずらして当たり前でなくしてしまう手続き
-「違いを保持した連帯」の紐帯として必要なのは認知的共感ではないか
-「キミもボクも、少し言葉を知らなすぎるね」「その通りだね」
(『ちびまる子ちゃん』スピンオフ、『永沢君』より。永沢君と藤木くんの会話)
-われわれは誰かがつくってくれた言葉を借り -
Posted by ブクログ
大学入学時の新入生や教養というものに興味を持った人向けに書かれた本。
かなりなフランクな口調で書かれていて趣味で適当に書いたんじゃないか?と心配になってくるが、そこはさすがに大学教授。
パッと見適当に見えても、議論のポイントはぶれず、うやむやに済ますことはしない。まあ、他へのディスりが凄い所はあるが。。
教養(リベラル・アーツ)とは何か?というと
読み取った言葉で言うと
知識 + 良く生きることへの希求
という事になりそうだ。
他者に知識をひけらかすのでなく、ましてやマウンティング取って貶めるなんてもっての外。
単純に知識を得て、学ぶこと自体が楽しみであり、それを求め続ける事で我々は如何 -
Posted by ブクログ
p.42 一方、論文の場合、こういった感情に訴えるやり方を禁じ手だ。ヘタ夫くんは、動物実験のテレビ映像を見てチンパンジーに同情するあまり、感傷的な自己語りに陥ってしまっている。動物実験は残酷だなと衝撃を受けた事は、ヘタ夫君が動物にも権利があると思うようになった原因というか経緯ではあるだろう。しかし、その事は動物に権利を認める根拠・理由にはならない。根拠や理由と呼んで良いのは主張を論理に論理的に支える力のあるものに限られる。どんなに感情を揺さぶられることがあったとしても、我々の理性を動かすものでなければ根拠にはならない。
p.47 論文の評価のほとんどは、論証が正しくなされているかによって -
Posted by ブクログ
論理的思考とは何か?を知りたくて読み始めたけれど、論理の穴についての解説が日常の仕事で役立ちそうだった。
論理といえども100%完璧なものはなく、だからこそどの程度で突っ込むのをやめるのかもわきまえるセンスが必要。さらには疑似論理など論理を破壊する思考法も現実多用している人も多く、こうやって系統的に整理されていてわかりやすかった。
そのほかに改めて大事なことだと思ったのは、語彙の量を増やすこと。
言葉にすることで初めて思考が深くなる。今まで知らない概念を新たに獲得することには、新しい言葉を覚えることが最も良い方法だと再認識した。
これからは、言葉を書き留めて、その意味や覚えておきたい内容を -
Posted by ブクログ
100分で名著の解説をされていた戸田山先生。こ取り上げられていた本は「華氏451℃」だったが、解説が面白かったので、先生の著書を検索。本書はタイトル通り「思考の方法」について解説されて一冊。「よく考えなさい」と言われることが多いが、「こういうふうに考えるとうまくいくよ」と教わることはあまりない。この本では、よく考えることのトレーニングが最も必要な高校生や大学生向けにとても平易な言葉で説明されていてわかりやすい」。また、練習問題があって、大人でも苦労するが、理解が進むし面白い。そこそこの分量だが難しくないので、大人でも、文章を書いたり、企画を練ったり、議論したりすることが多い人にはおすすめの一冊
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Posted by ブクログ
論文の教科書を謳うだけあって、入門書として最適の一冊。内容もジョークまじりの物語形式で書かれているせいか、難しく感じることが少なく、その分活字への抵抗がある人にも読みやすいと思えた。
決して薄い本ではないが、それでも万人におすすめできる。
論文の書き方なんてまともに習ったことがない。そしてろくに書き方も知らないまま、僕は大学を卒業した。
違う大学だった友人にも聞いてみた。すると同じような答えが返ってきた。
論文の書き方を、大卒者でさえ多くの人はきちんと知らない。こんなレベルが日本の大卒なのだ。
まさに本書で描かれている作文ヘタ夫くん(主役)は、多くの日本人のように感じた。
論文はほかの執筆