吟のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
剣と魔法のハイファンタジー。
世界観が結構独特。
言血と呼ばれる人の血液に知識や記憶や想いや痛みが記憶され、王族はその力を歌によって引出し奇跡を起こし、戦士はその流れを制御することで力を引き出す世界で、王女とそれを守る騎士が罠に嵌って命を狙われる物語。
普通のライトノベルに比べ、なかなかよく書き込まれている印象。
字が小さくて読むのが辛い(笑)
読んでて驚いたのは、いろいろあって最終的に少年が姫を助け出す王道展開になったなっと思ったら、その姫が亡くなってしまったこと。
え? ヒロインいなくなっちゃったよ? いいの? と思った。
タイトルにIと付いているからには最初から2巻以降もあるはずな -
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Posted by ブクログ
ネタバレ随分と凝った設定だな、という印象。子供の生まれ方については、十二国記をちょっと彷彿とさせるけど、こっちの方がもっと生々しい感じ。一人称は割りと苦手な方だけど、あんまりそれを感じさせなかった。悪くはない。凝った設定が理解しにくい、というほどのこともなく、それなりに世界に入り込むことはできた。
ただ、ナンバリングしてあるのに、このラストって……!? という感じだったので、うーん……?? この話はここで終わりで、同じ国を舞台にした別の物語という意味でのナンバリングならいいけど、そうでないなら続きがある必要はないんじゃないかな、と思った。 -
Posted by ブクログ
四巻ではハイジの出番は少なくなっています。
四巻を読んでいるのに、第一巻を読んでいるような気分になりました。つまり、説明文が多かったです。
ハイジ一行の代わりに出番が多かったのは亞璃簾宮太華子(以下、アリス)と咎埜不人でした。
そういえば、四巻の表紙で前に立っているのはアリスで、その後ろにサクラが居ますね。
アリスと不人の関係を見てると、サクラとハイジの関係を思い出してしまいました。
全く一緒、というわけではないのですが、同じ時代に敵国同士ということで、ハイジと不人はいいライバルになるかもしれませんね。
そんなこんなで、個人的にアリスと不人はなかなか面白い人かもと思っていたのですが、この巻で -
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久しぶりにラノベを読んでいて心を乱されました。
二年前ほどだったら、どうしてこの登場人物はこんな不幸な目に合わなければならなかったのか、思い悩み枕に涙するほどでした。
今回の不幸は酷いです。
もしこれから読む人がいるなら心していて欲しいと思います。これって十文字青作品だからね。
さて、では今の自分はどうなのか。
こういった不幸も楽しんでしまう自分がいます。
こう書くとどんなねじ曲がった根性をしている人だと考えるかもしれないですね。
でも慣れって怖いです。
ラノベの大抵の流れには慣れてしまって、そこまで読んでいてハラハラすることは少ないんですよね。
この巻ではハラハラしまくりです。
こういう不 -
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今回は姫が太守を勤めるファウラス城市の第八公軍が帝国に対して打って出ます。
話の内容を簡単に説明するとこんな感じです。
ハイジは一巻の頃から変わらないけど、姫、ギチコ、ルルチナは少し変わった?・・・そんなことはないか。
サクラ×サクの第二巻では作中によく引き込まれてしまいました。
時間があるとは言え、没頭してしまい、一気に三時間で読み終わってしまいました。
かといって短いというわけでもなく、充実した内容です。
この作品の好きなところと言ったら、出てくる人間がちょうどいいところだと思います。
登場人物は自らの悪いところと向き合いながらも、前を向いて進み続ける。
こういった状況が自然に書かれて -
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この本をなぜ選んだのかと聞かれれば、十文字青さんが書いた作品だからです。
とは言え、そんなに長く十文字さんの作品が好きでい続けているわけではありません。
初めて読んだのは8年前に薔薇のマリア。それからずっとこの作者の本は読んでいませんでした。
そして去年、灰と幻想のグリムガルを読んで、自分の中で再ブレイクしました。
灰と幻想のグリムガルの後は、大英勇は無職で何が悪い、実存性ドグマストラを読み、今回のサクラ×サクを読みました。
感想としては、やっぱり十文字さんの作品は好きだな、という所です。
何で好きなんでしょうか。
曖昧で言葉にしにくいのですが、ひとつだけ言えるのは、読んでいて背筋がゾクゾク -
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ザ・普通な良作。王道なボーイ・ミーツ・ガール。
SFというかスチームパンク的なものに昭和をぶっこんだ世界観や、真っ直ぐな主人公、ヒロインのキャラクタァ、ロマン溢れるメカメカしい設定。それらの要素を、堅すぎず柔らかすぎず、それでいて安定感のある文章でまとめられあげており好感触。
惜しむらくは、設定、キャラ、ともにところどころで「ありがち」なところがあり、どこまでいってもこの作品ならではの突き抜けたサムシングが感じられず、普通の良作で終わってしまったという感が。そんな筈はないのだが根底に流れるものが同じなせいか、ものすごく既視感を感じる作品。 -
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Posted by ブクログ
面白い、というよりは、よくできていた、という感じだろうか。こう、熱い展開とか、立ちまくったキャラとかがいるわけではないが、しっかりと作られた物語のようなものがある。
しかし、鴇子や菊丸の抱える孤独は感じ入るものもあったのだが、なんだろうなあ、なんか物足りない。孤独に対する寂寥感を描くならもっと書き込んでほしいし、ラノベ的なエンタメ性を追求するならもっと盛り上げてほしい、からだろうか。むう。
だけどまあ、今はとにかく鍋がうまい、それだけでいいような気もするといえばする。
どうでもいいけど口絵の巴は明らかに穿いてないですねありがとうございます。