吟のレビュー一覧

  • 血翼王亡命譚III ―ガラドの夜明け―

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    おお、面白かった。デビュー作を3巻できれいにまとめた。言血をめぐる世界を中心に据えた、まさしく血翼王の亡命譚だった。

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    2016年10月10日
  • 血翼王亡命譚I ―祈刀のアルナ―

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    剣と魔法のハイファンタジー。
    世界観が結構独特。

    言血と呼ばれる人の血液に知識や記憶や想いや痛みが記憶され、王族はその力を歌によって引出し奇跡を起こし、戦士はその流れを制御することで力を引き出す世界で、王女とそれを守る騎士が罠に嵌って命を狙われる物語。

    普通のライトノベルに比べ、なかなかよく書き込まれている印象。
    字が小さくて読むのが辛い(笑)

    読んでて驚いたのは、いろいろあって最終的に少年が姫を助け出す王道展開になったなっと思ったら、その姫が亡くなってしまったこと。
    え? ヒロインいなくなっちゃったよ? いいの? と思った。
    タイトルにIと付いているからには最初から2巻以降もあるはずな

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    2016年09月21日
  • 血翼王亡命譚II ―ナサンゴラの幻翼―

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    1巻でアルナが死んで物語がどう続くのか多少不安だったが、アルナの喪失感がありつつも、物語として面白い。鳥献や虫、言血などのこのファンタジー独自の設定が良い。イルナもしっかり存在感があり、ヒロインとして十分魅力がある。次巻は9月と早いのは嬉しいが、まさか完結したりしないだろうな。

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    2016年07月31日
  • 血翼王亡命譚I ―祈刀のアルナ―

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    ネタバレ

    随分と凝った設定だな、という印象。子供の生まれ方については、十二国記をちょっと彷彿とさせるけど、こっちの方がもっと生々しい感じ。一人称は割りと苦手な方だけど、あんまりそれを感じさせなかった。悪くはない。凝った設定が理解しにくい、というほどのこともなく、それなりに世界に入り込むことはできた。


    ただ、ナンバリングしてあるのに、このラストって……!? という感じだったので、うーん……?? この話はここで終わりで、同じ国を舞台にした別の物語という意味でのナンバリングならいいけど、そうでないなら続きがある必要はないんじゃないかな、と思った。

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    2016年03月19日
  • サクラ×サク 04 滅愛セレナーデ

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    四巻ではハイジの出番は少なくなっています。
    四巻を読んでいるのに、第一巻を読んでいるような気分になりました。つまり、説明文が多かったです。
    ハイジ一行の代わりに出番が多かったのは亞璃簾宮太華子(以下、アリス)と咎埜不人でした。
    そういえば、四巻の表紙で前に立っているのはアリスで、その後ろにサクラが居ますね。
    アリスと不人の関係を見てると、サクラとハイジの関係を思い出してしまいました。
    全く一緒、というわけではないのですが、同じ時代に敵国同士ということで、ハイジと不人はいいライバルになるかもしれませんね。

    そんなこんなで、個人的にアリスと不人はなかなか面白い人かもと思っていたのですが、この巻で

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    2016年02月12日
  • サクラ×サク 03 慕情編

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    久しぶりにラノベを読んでいて心を乱されました。
    二年前ほどだったら、どうしてこの登場人物はこんな不幸な目に合わなければならなかったのか、思い悩み枕に涙するほどでした。
    今回の不幸は酷いです。
    もしこれから読む人がいるなら心していて欲しいと思います。これって十文字青作品だからね。

    さて、では今の自分はどうなのか。
    こういった不幸も楽しんでしまう自分がいます。
    こう書くとどんなねじ曲がった根性をしている人だと考えるかもしれないですね。
    でも慣れって怖いです。
    ラノベの大抵の流れには慣れてしまって、そこまで読んでいてハラハラすることは少ないんですよね。
    この巻ではハラハラしまくりです。
    こういう不

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    2016年02月11日
  • サクラ×サク 02 ボクノ願イ叶ヱ給ヘ

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    今回は姫が太守を勤めるファウラス城市の第八公軍が帝国に対して打って出ます。
    話の内容を簡単に説明するとこんな感じです。
    ハイジは一巻の頃から変わらないけど、姫、ギチコ、ルルチナは少し変わった?・・・そんなことはないか。

    サクラ×サクの第二巻では作中によく引き込まれてしまいました。
    時間があるとは言え、没頭してしまい、一気に三時間で読み終わってしまいました。
    かといって短いというわけでもなく、充実した内容です。

    この作品の好きなところと言ったら、出てくる人間がちょうどいいところだと思います。
    登場人物は自らの悪いところと向き合いながらも、前を向いて進み続ける。
    こういった状況が自然に書かれて

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    2016年02月09日
  • サクラ×サク 01 我が愛しき運命の鏖殺公女

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    この本をなぜ選んだのかと聞かれれば、十文字青さんが書いた作品だからです。
    とは言え、そんなに長く十文字さんの作品が好きでい続けているわけではありません。
    初めて読んだのは8年前に薔薇のマリア。それからずっとこの作者の本は読んでいませんでした。
    そして去年、灰と幻想のグリムガルを読んで、自分の中で再ブレイクしました。
    灰と幻想のグリムガルの後は、大英勇は無職で何が悪い、実存性ドグマストラを読み、今回のサクラ×サクを読みました。

    感想としては、やっぱり十文字さんの作品は好きだな、という所です。
    何で好きなんでしょうか。
    曖昧で言葉にしにくいのですが、ひとつだけ言えるのは、読んでいて背筋がゾクゾク

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    2016年02月04日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    だいぶ趣味全開で、それはそれでいい感じです。
    受賞デビュー作なら充分では。あと恋愛展開しないところも好感。

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    2013年12月07日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    ザ・普通な良作。王道なボーイ・ミーツ・ガール。

    SFというかスチームパンク的なものに昭和をぶっこんだ世界観や、真っ直ぐな主人公、ヒロインのキャラクタァ、ロマン溢れるメカメカしい設定。それらの要素を、堅すぎず柔らかすぎず、それでいて安定感のある文章でまとめられあげており好感触。

    惜しむらくは、設定、キャラ、ともにところどころで「ありがち」なところがあり、どこまでいってもこの作品ならではの突き抜けたサムシングが感じられず、普通の良作で終わってしまったという感が。そんな筈はないのだが根底に流れるものが同じなせいか、ものすごく既視感を感じる作品。

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    2013年12月01日
  • エスケヱプ・スピヰド 伍

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    5
    竜胆負けるな。早く戻ってこい。
    ヒロインは相変わらず守られヒロインで残念。
    今回攫われるし、次の話に持ち越しになるし。
    戦う女子の巴は重症だし。
    柊に期待。

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    2013年11月26日
  • エスケヱプ・スピヰド 参

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    3
    今回戦闘のときヒロインは留守番だった。
    足手まといになるよりも良いことだが、空気だった。

    あとがきに宣伝してあった短編(電撃文庫MAGAZINE29) は九曜が蜂となる前日の話。
    九曜は出てこないが、他の虫たちが登場。

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    2013年06月15日
  • エスケヱプ・スピヰド 弐

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    2

    将棋の勝負を挑んで負け続ける九曜が可愛い。
    カラーを見て蜘蛛と蟷螂が敵だと思っていたが、味方だった。
    こんなに頼もしい味方はいない。
    蜘蛛の巴好き。

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    2013年05月26日
  • エスケヱプ・スピヰド

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     仮想戦後の廃墟、夏の焼けつくような陽ざし、戦闘機械の少年は人間の少女と出逢う。

     という舞台立ては非常に好きで、そこに惹かれて読み始めたんだけど、ライトノベル臭が肌に合わずあまり集中できなかった…特に少女のキャラ立てがいかにもって感じで。ライトノベルレーベルの作品に何言ってんだ、という感じですが。テーマも結構使い古されているものだし……。
    <壱番式>以下の呼称の仕方には燃える。あと、非戦闘要員の一人で生きられない少女が指令の立場に仮初にでも立つところとか。ガールミーツメカは良いよすごく良いんだ……。

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    2013年03月22日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    王道少年向けラノベ。
    叶葉かわいいし、九曜もかわいい。
    ただ、私は少年でなければ少女でもないので、ちょっと戦闘シーンが長く感じました。中高生の子にはどんぴしゃなんじゃないかなー。

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    2013年01月14日
  • エスケヱプ・スピヰド 参

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    最近のライトノベルに慣れすぎたせいか、ちょっと読みづらかった。
    内容も、敵の重鎮が出てきたりで盛り上がり面白かったことは面白かったんだけど…前巻の方が良かったかな。

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    2013年01月02日
  • エスケヱプ・スピヰド 参

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    戦争と戦闘と再起の話。シリーズ第三巻。相変わらずの戦闘描写は申し分ないケド今後の展開が好みから外れそうで不安。王道ではあるけれど、うーん。次の舞台が北っぽいので氷上や吹雪の中での戦闘があれば盛り返しそうではある

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    2012年12月22日
  • エスケヱプ・スピヰド 参

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    ままならぬ戦闘と展開は、
    とても素晴らしいと思うのですが、
    そんの分伏線と見場が強引でしらける。

    何と言いますか、硬派さだけって感じですねえ。

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    2012年12月11日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    ネタバレ

    世界観とか設定としてはすごく面白いと思う。私は機械とか結構好きなので読んでいても飽きなかった。どちらかと言うと男性向けなのかな?これはアニメでも面白いと思う。
    ただ、気になった点がいくつか。
    まず、表現の使いまわしが少し多い気がする。あと、大事なところで台詞がない。九曜が蘇生したときの叶葉の司令の言葉はせめて欲しかったなぁと。
    文章力は今後に期待。

    何はともあれ叶葉ちゃんが可愛い。
    2人で旅に出ちゃったけど2巻は菘とか出てくるのかな?

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    2015年07月19日
  • エスケヱプ・スピヰド 弐

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    面白い、というよりは、よくできていた、という感じだろうか。こう、熱い展開とか、立ちまくったキャラとかがいるわけではないが、しっかりと作られた物語のようなものがある。
    しかし、鴇子や菊丸の抱える孤独は感じ入るものもあったのだが、なんだろうなあ、なんか物足りない。孤独に対する寂寥感を描くならもっと書き込んでほしいし、ラノベ的なエンタメ性を追求するならもっと盛り上げてほしい、からだろうか。むう。
    だけどまあ、今はとにかく鍋がうまい、それだけでいいような気もするといえばする。

    どうでもいいけど口絵の巴は明らかに穿いてないですねありがとうございます。

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    2012年07月08日