あらすじ
女王メルトラと猫の長官ディナンの策略によって引き起こされた争いは、亡命者の運命を飲み込んでいく。偶然にも白三日月の国の要人警護を請け負ったユウファ達。赤燕の国の刺客が彼らを襲い、両国を巡る戦争の火ぶたは突如切って落とされた。積み上がる死体と仲間達の負傷。そして囚われの身となるイルナ。満身創痍となりながら手に赤き焔の刃を握り、ユウファは己の宿命と向かい合う。そして赤刀に眠るアルナが目覚める時、二人の切なる想いと共にすべての因果が巡りだす――。
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素晴らしい作品だった
3冊しかないのに5〜6冊読んだかのように思える程濃い内容だった。
詰め込み過ぎたと言う感じも無く、読みやすく、独特な世界観が広がるこの作品を私は何時までも忘れないと思います。
Posted by ブクログ
シリーズとして1巻,2巻の展開を含めて綺麗に物語が閉じたという印象。
1,2は悪く言えば普通だったが、3につなぐことで逆になくてはならないものとしての輝きを得たようにも思う。
言血なる今作特有のワードについても、最初から詳しく説明しすぎないからこそ世界が広がり続けたように感じる。
物語が綺麗に広がり、綺麗に閉じた。面白かった。
こういうときは小説を読めて良かったと思う。