エスケヱプ・スピヰド

エスケヱプ・スピヰド

627円 (税込)

3pt

昭和一○一年夏。極東の島国《八洲(やしま)》は、二十年前の戦争で壊滅状態にあった。廃墟の町《尽天(じんてん)》では、人々が暴走した戦闘機械の脅威にさらされながら生きていた。 少女・叶葉(かなは)は戦闘兵器から逃れる最中、棺で眠る奇妙な少年と巨大な《蜂》に出会い、自分を助けるよう頼む。それは、少女と少年が“主従関係の契約”を結んだ瞬間だった──。 少年の名は、金翅(きんし)の九曜(くよう)。《蜂》と少年は、《鬼虫(きちゅう)》と呼ばれる、超高性能戦略兵器であった。叶葉は、兵器であるがゆえに人の感情が存在しない九曜を一人の人間として扱い、交流していく。 徐々に心を持ち始める九曜だったが、九曜と同じ鬼虫である《蜻蛉》四天(してん)の竜胆(りんどう)が飛来し ── !?

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エスケヱプ・スピヰド のシリーズ作品

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  • エスケヱプ・スピヰド
    627円 (税込)
    昭和一○一年夏。極東の島国《八洲(やしま)》は、二十年前の戦争で壊滅状態にあった。廃墟の町《尽天(じんてん)》では、人々が暴走した戦闘機械の脅威にさらされながら生きていた。 少女・叶葉(かなは)は戦闘兵器から逃れる最中、棺で眠る奇妙な少年と巨大な《蜂》に出会い、自分を助けるよう頼む。それは、少女と少年が“主従関係の契約”を結んだ瞬間だった──。 少年の名は、金翅(きんし)の九曜(くよう)。《蜂》と少年は、《鬼虫(きちゅう)》と呼ばれる、超高性能戦略兵器であった。叶葉は、兵器であるがゆえに人の感情が存在しない九曜を一人の人間として扱い、交流していく。 徐々に心を持ち始める九曜だったが、九曜と同じ鬼虫である《蜻蛉》四天(してん)の竜胆(りんどう)が飛来し ── !?
  • エスケヱプ・スピヰド 弐
    649円 (税込)
    自国の今を知るため、帝都・東京にやってきた九曜と叶葉。復興の進む街で、九曜は機械兵を連れた不遜な少女に襲われる。『第三皇女・鴇子』 だと名乗る少女は、九曜に自らを守るように命令する。 誰から何故追われているのか記憶がないと言う鴇子。九曜は訝しむが、叶葉は彼女を放っておけないと言う。叶葉の懇願により、九曜は鴇子の情報を求めて軍の地下施設を訪れる。そこで彼を待ち受けていたのは、全滅したはずの《鬼虫》シリーズのひとりだった ── !? 第18回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作、第2弾登場!
  • エスケヱプ・スピヰド 参
    671円 (税込)
    量産型鬼虫たちが狙う第三皇女のクローン鴇子の記憶。それは、鬼虫の要を成す金属“星鉄”の存在だった。九曜たちが手にすれば、今は亡き鬼虫シリーズを復活させられるかもしれない。だが、量産型鬼虫たちが手にすれば、彼らの力は鬼虫と並ぶ。待ち受ける先にあるのは、闇か光か ──。二つの側面を併せ持つ金属“星鉄”を巡り、新たな戦いが加速し始める。 その頃尽天の町では、《蜂》と《蜻蛉》の機体、そして九曜の師であり好敵手である竜胆の体が、海から引き上げられようとしていた──。最強の兵器・鬼虫たちが繰り広げる神速アクション、シリーズ第3弾!
  • エスケヱプ・スピヰド 四
    693円 (税込)
    黒塚部隊によって、《蜂》と《蜻蛉》、そして竜胆の体が奪われた。九曜たちは仲間を奪還するため、《鬼虫》四番式・蜈蚣を目覚めさせようとする。しかし理論上は正しいはずの蘇生実験は、失敗を繰り返していた。 そんなある日、叶葉は帝都の町中で行き倒れている少女を助ける。クルスと名乗る少女は、「南が明るくなったら逃げろ」と叶葉に告げるが――? 果たして九曜は自らの半身《蜂》を取り戻すことができるのか。そしてクルスの正体とは!?
  • エスケヱプ・スピヰド 伍
    693円 (税込)
    最強の兵器《鬼虫》たちはどのようにして集まり、人間から兵器になったのか。過去の記憶が交錯する中、黒塚部隊に囚われた竜胆が蘇生する。そして、竜胆と虎杖、因縁の兄弟が再会することに。 その頃、登坂研究所では《蜂》の修理が進んでいた。中央の高官から呼び出しを受けた巴は、これを好機と内通者のあぶり出しにかかる。そして、ついに黒塚部隊の烏帽子が姿を現す。しかし巴は、烏帽子によって生命の危機に瀕してしまうのだった。 一方、帝都の異常に気づき研究所から出動した九曜は、街で朧に襲われる叶葉たちを見つける。再び朧と戦闘に入る九曜。しかし戦いの最中、叶葉と鴇子が黒塚部隊の手に落ちてしまう。九曜はたった一人で叶葉たちを追うが――。 緊迫のシリーズ第5弾!
  • エスケヱプ・スピヰド 六
    715円 (税込)
    永遠の冬の街《落地》。二十年前の戦争で《鬼虫》八番式・蜉蝣の柊が自らの生命を賭して核爆発を止めた街だ。蜉蝣の力により、今なお氷漬けのまま、その時を止めている。 叶葉達をさらった黒塚部隊の目的地は、落地であった。氷に眠る少女・柊を目覚めさせ、蜉蝣と共に配下に置くためだ。九曜は黒塚部隊の計画の隙を突き、蜉蝣と柊を奪い取ろうとする。しかし二十年の永きにわたる眠りの中で、柊は自我を失っていた。 九番式の少年と八番式の少女、二十年の時を経た邂逅の行方は──。そして、黒塚部隊の手に落ちた蟋蟀の庵と蟻の楓、そして蜻蛉の竜胆の運命は──。 最強の兵器《鬼虫》達の神速アクション、クライマックスに向けて加速する第六弾!
  • エスケヱプ・スピヰド 七
    737円 (税込)
    雪解けの始まった落地では、鬼虫と甲虫の最後の戦いが始まった。剣菱の前に立ちふさがるのは戦闘狂の烏帽子。上空では、竜胆が虎杖と兄弟の因縁の戦いを繰り広げていた。叶葉達も、神鯨の乗組員の説得に当たろうと艦橋へと赴く。そして、九曜と朧の戦いもまた──。 人間から兵器になった鬼虫達の、戦中から続く長い戦いがついに終わりを告げる。譲れない信念を掲げた鬼虫と甲虫、果たして生き残るのはどちらか──。 最強の兵器達の神速アクション、本編感動の完結!

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

エスケヱプ・スピヰド のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年12月07日

    昭和レトロ×廃墟×SF!
    ただそれだけでも充分惹かれるものがあるのに、そこに朴念仁と元気っ子とかなんだそれ最高だ最高!

    きっと文章だからこそ表現しきれる、スピード感のある戦闘描写が格好いい。
    ただの「兵器」だった九曜がだんだん人間性を取り戻す様子にほっこり。
    緩急のつけ方が上手いなぁ。

    0
    購入済み

    秀逸

    2015年03月04日

    ここ最近読んだラノベの中で間違いなくベスト。

    0

    Posted by ブクログ 2015年03月01日

     王道ボーイミールガール! ヒロインがとにかくかわいい。どっちかって言えば亜弓よりマヤ派の人むけというか、シェリルよりランカ派な人が好きそうなヒロインなんだけど、ただ健気に尽くしてくれるだけじゃなくてちゃんと自我と行動理由がある。かわいい。キャラが生きてる。みんなかわいい。

    0

    Posted by ブクログ 2012年10月01日

    電撃受賞作、久しぶりに面白い作品が来たよ!
    アクセルワールド以降、つまんなくはないし完成度も高いんだけど、何か無難、なのが多かったでの。
    もう電撃で面白い作品は出てこないのかなあ、とがっかりしてたのでこういう作品が出てきてくれるのは嬉しい。
    審査員の方々の顔ぶれがちょっと変わってたのも原因なのかなー...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年07月11日

    文章もさることながら、イラストに恵まれている、ラノベはやっぱりえも命だねぇ。 戦後、昭和101年、残された2つの兵器の戦い。 おはぎが食いたくなる良作。 あと広告に乗っていた私と電撃文庫のエッセイもロマンチックで良い。

    0

    Posted by ブクログ 2012年07月09日

    第18回電撃小説大賞受賞作を読破。

    実は第2巻が出ているのを先に見つけて、なんだか気になったので第1巻を買ってみました。

    とりあえず冒頭の「序・甲」のページを読んで、なかなかおもしろそうとは思っていたのですが。

    「昭和一〇一年、廃墟の町《尽天》」というあらすじの一文に、ほほう……となりまして。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月14日

    第18回電撃大賞受賞作。発売前のあらすじや雰囲気から期待はしていましたが……傑作でした。応募総数5000を超える投稿作品の、頂点にふさわしい完成度だったと思う。

    悪く言えば陳腐、良く言えば王道。読んでる間にいくつか過去の受賞作が頭に浮かびました。なんというか、今日まで書かれ継がれてきたライトノベル...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年07月10日

    昭和101年、数少ない戦争の生き残りである叶葉は、廃墟の町で武装兵器に襲われていた。救ってくれたのは、棺で眠り続けていた少年――かつて最強とうたわれた兵器、”鬼虫”の九曜だった――。第18回電撃小説大賞受賞作。
    面白かったです。世界観が細部まで作りこまれていて、しかし説明は最小限。文章はやや硬いなが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月22日

    最近の流行なのか、萌え系であふれるラノベの中で、この作品が大賞として選ばれたことに、少し救いが見えた思いです。こういうお話が読みたかったの!

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月15日

    戦闘兵器の少年と少女の出逢い。感情を欠落する少年が少女と過ごす日々を経て、戦う意味を得て強敵と対峙する。
    こんなラノベが読みたい!という好みのど真ん中、王道のボーイミーツガール活劇。
    少し堅めの文章と設定、だからこそ幸せとは何かが強調される。

    0

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