吟のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
成人の儀を行うために赤燕の森へと向かった王女と二人の護衛は
夜の森で何者かの襲撃にあう
限定的にしか知られることのない儀式の日取りの漏洩
一向に見えない敵の意図
真意を探るため逃避行を続ける王女と護舞官はやがて
その足下を揺るがすほどの真実へとたどり着くのだった
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衝撃、のひとこと
きっとこうなるだろうという予想が裏切られたのもさることながら
シリーズものとして次巻が出るというのにこのラスト!と驚きを隠せない
願わくば、しゃべる剣☆的な展開にはならないことを…
とにかく文章がとてもよかった
描写や表現、間の取り方みたいな空気も
しっかり物語に引き込むようになっていて巧いなぁ -
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Posted by ブクログ
『ぼっち系主人公と最終兵器お姫様の邂逅』
メインキャラである主人公や姫達のある意味純粋培養的なキャラ達が印象的。
主人公が対人関係で悩む所等は、個人的に過去の自分を思い出してグサグサくる所もありました(特に自室でベットに寝転びながら悩む所とか)。
全体の流れとしてはお姫様と新米軍属主人公のファンタジー戦記モノかな?
今の所は戦記と言うより「姫と騎士」モノな感じかもしれないです。
主人公であるハイジのキャラクター造形が暗めの一般人系ぼっちなのに+和ませ系の天然タイプという所はすこし新しさを感じました。これからも主人公が一般人ぼっちスタンス(基本は優秀でエリートなのですが実感していない)で -
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Posted by ブクログ
鬼虫の要・星鉄を手に入れた九曜たちは四番式・井筒の復活を試みるも中々成果を結ばない。そんな中、叶葉は勤め先の捨屋の前で行き倒れになった少女・久留守を助ける。インバネスコートに帽子という季節はずれの出で立ちの久留守は叶葉の申し出もそこそこに(でもしっかり三人前は食って)「南があかるくなったら、あぶないから、にげたほうがいい」と言い残すと姿を消す。果たして帝都は炎を操る甲虫の襲撃を受ける中、弩将の井筒が目を覚ます――。
溜めが長いことが特徴なのかも知れない。だがそれがいい。今巻は目覚めた井筒の逡巡を巻の半分ほどの時間(尤も他の描写も並行しながらなので、単純に半分とも言えないが)を使って悩ましてい -
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Posted by ブクログ
ネタバレ新しい住居で暮らしはじめた叶葉の元に、鬼虫の資料を携えて尽天から菘がやって来た。叶葉と鴇子、菊丸は捨屋で働き、九曜は可児らと協力の任につく。あらたに加わった菘も整備士として日々を暮らすことになった。
そんな折、<星鉄>を巡る鴇子の記憶が蘇る。<星鉄>は鬼虫の秘密だった。そんな<星鉄>で精製された刀・流星刀を御所の倉で触れた九曜は突然昏倒してしまう。
段々と敵方の姿が見えるようになってきたシリーズ三冊目。九曜の攻撃も菊丸のロケットパンチもパワーアップ、巴・剣菱も参戦の上、可児等の援助も受けられる様になっても相変わらず苦しい戦いを続けるのが何とも秀一。鬼虫の機体が敵方へ渡り、<星鉄>の半分も敵方 -
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ネタバレ廃墟から復興しつつある都市に舞台を移し、ボーイ・ミーツ・ガール第二段。叶葉と機体の大半を失った九曜は帝都≪東京≫に辿り着く。皇女を名乗る少女・鴇子と護衛・菊丸と下町と呼ばれるエリアで暮らしはじめるが、鴇子を狙って謎の兵器「甲虫」が動き出す。再びの戦闘に巻き込まれて不利な形勢に立たされた叶葉たちだったが、そこに現れたのは先の戦争で失われたはずの「鬼虫」シリーズ、剣菱と巴だった。それぞれ利害の一致した一同は、鴇子の失われた記憶を求めて廃墟に出撃する。
あ…ありのまま今読んだことを呟く! ロ ケ ッ ト パ ン チ が出た……な…何を言っているのかわからねーと思うが超高速とか魔性ロリとか恐ろしい片 -
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Posted by ブクログ
かつての戦争で荒廃した都市の中で生きる生存者の少女・叶葉、そして兵器≪鬼虫≫の≪蜂≫・九曜のガールミーツメカもしくはボーイミーツガール。
戦争が終わった日常には長物の九曜だったが、叶葉らとの交流を通じて徐々に生存者の集団に馴染んで行く。しかしそこに鬼虫の≪蜻蛉≫・竜胆が現れ、再び戦闘が始まる。
戦闘! メカ! あとエスケヱプとか旧体な文字遣い!
所々文体が崩れて口語体になる所書きになるが、それを差し引いても世界観は濃密、描写秀。だが戦闘描写が濃厚かつスピード感があるので思考回路が落ちる。なれている人であれば平気か。
戦闘クライマックスの描写については、乗っているときに読めばアドレナリンが -