吟のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
戦争が終わる。
島田宗吾との剣菱との戦闘が、黒塚夕馬と竜胆の戦闘が、百舌重蔵と巴月との戦闘が、そして朧と九曜の戦闘がついに終了する。戦争が終わる。終わってしまった後を生き続ける彼らもまた動き出す。
本編完結、ってことは、短編集が出るんですね? と帯の文句を深読みしてしばらく待つことにする。
一冊で本当に全て終わるのか。答えはイエス。百舌親子のことも鴇子・鵠子のこともも全て回収、鬼虫と甲虫との戦闘は綺麗に相似を対にして、伍長の過去も、叶葉も綺麗に攫ってきちんと終わる。流石「終わらせること」をテーマにした話だけある。
様々な人物が交錯するため視点切り替えも頻繁に発生するのがやや読みづらいといえば -
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Posted by ブクログ
第4巻を読破。
前回、なんとか〈星鉄〉の半分を入手することができた九曜たち。
その〈星鉄〉を使って、手もとに残っている〈鬼虫〉復活を目論むのだけれど――
唯一、機体と本体が無事な四番式の井筒さんの覚醒を目指すのだけれども、目覚めない。
万字さんは本体が炭化しまくっているからどうしようもなくて――って!
炭化って((゚Д゚ll))
自爆したって話ですが、どんだけ火力がすごいんだ、この人の能力。
なんて思っていたら、どうやら万字さんと縁のありそうな子が登場。
とってもぼんやりした子かと思っていたら、あるスイッチが入っちゃうと苛烈な性格に豹変して。
万字さんと同じ能力を持った〈甲虫 -
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Posted by ブクログ
第3巻を読破。
今回もまた、ドキドキハラハラ手に汗にぎる展開でしたー(>_<)
特にラスト方面が本当にもう、ね!
姿を現し始めた新たな敵。
彼らは〈甲虫〉という機体を操って九曜たちとぶつかるのですが――
これまではまだ〈鬼虫〉の方が性能が段違いだったのだけれど、今回からは数字付きの〈甲虫〉が登場しました。
九曜はすでに相棒を失った状態だったから仕方ないとはいえ、巴さんと剣菱さんまでが手こずるような、そんな強敵でした。
旧型と新型。
うん、確かにそうだなあと思いました。
〈鬼虫〉は20年前の兵器で、〈甲虫〉は戦後に造られた兵器だろうし……。
しかも唯一〈鬼虫〉が勝っていた鉄隕 -
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Posted by ブクログ
第2巻を読破。
前作ラストで八州を見て回ると旅に出た叶葉と九曜。
やってきたのは復興が進む帝都《東京》。
冷凍睡眠から目覚めてからずっと少数で生活をしていた叶葉は人混みに酔ってしまって。
九曜は相変わらずでしたけれどww
そうだった。
叶葉たち《尽天》の人たちは20年前――終戦前に冷凍睡眠に入った人たちだったな。
目覚めた後も廃墟という、閉鎖された場所で生活していたからな。
通貨が新しくなっていることを知らなかった模様。
しかし、おバカキャラっぽい叶葉の方がすぐに気づいたのは意外。
さりげなく聡い子ですよね、叶葉ってば。
笑
さて、そんな二人の前に現れたのは傲岸不遜な少 -
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Posted by ブクログ
第18回電撃小説大賞受賞作を読破。
実は第2巻が出ているのを先に見つけて、なんだか気になったので第1巻を買ってみました。
とりあえず冒頭の「序・甲」のページを読んで、なかなかおもしろそうとは思っていたのですが。
「昭和一〇一年、廃墟の町《尽天》」というあらすじの一文に、ほほう……となりまして。
しかもあらすじで「伍長」とか出てくるから、すでにイメージは昭和の大戦という形で出来上がって。
読み進めていくとPCとか機械兵とか、鬼虫〈きちゅう〉などなど、昭和っぽくない単語がぼろぼろ出てきて、すっかり魅了されてしまいました。
おもしろかったですー(*´▽`)
伍長の家で女中として働いてい -