月子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
精神科病院内に臨時で新設されたコロナ病棟で働く医療従事者(主に看護師)のお話でした。
あまり知られていないかもしれないけれど、精神科に入院されている方がコロナになった場合、身体に深刻なダメージを受けても転院先がなく断られるケースも多いのです。
同じ「病院」であっても、精神科は重篤になった方の治療をすることはできません。呼吸器などの機器もないところが殆どでしょう。
そうしたコロナ情勢中で、作中の病院ではコロナ病棟を新設されたようですね。
ただ、そこで働く医療従事者はただでさえ慣れない身体ケアに疲弊しつつ、日ごろ患者さんとの関わりで大切にしている気持ちも封印しなくてはならなくなります。
読んでいて -
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今まで一番長いケース。患者に肯定的でいながら治療に導くあたりが良。辛い現場を抜ける事が逃げなんかじゃないって念を押す所も。
あと現代語に「トラウマ」が軽率的に使われているという注意に感謝。人が深刻な事態だけを「トラウマ」と呼ぶのを願う。 -
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とっても情に厚い漫画。やがて順調に人生を進めてる人だけどその過程も辛さがあり、見る価値が存分にある。世の大半は精神障害について語りたくないこそよく学んで、それに苦しんでる人を見下さない必要がある。
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匿名
ネタバレ 無料版購入済み分かりやすくて勉強になる
まだまだ偏見の強い精神疾患のことを知るにはとても良い漫画だと思う。監修もついてるっぽいし。
ここで出てくる症例や弱井先生の治療も一つのケースなんだろうけど、周りに同じような疾患を抱えてる人や自分がもしそうなった場合に、どう支えられるか・対処できるか、手元に置いておきたい漫画だと思いました。読んで良かったです -
Posted by ブクログ
弱井先生のような、精神科医の中でもIQが高く学歴もあり、人間としての魅力にも溢れている。
そして患者に寄り添う。
ときには優しく手を差し伸べたり、差し伸べるだけが優しさではないと知っての見守りだったり。
そのような精神科医には、現在の精神科医療においてお会いできる機会はかなり少ないと感じる(個人的に)
なので、読んだ感想としては
『弱井先生のような医者がもっと増えてほしい!』と切実に思いました。
作品として、絵も柔らかいタッチで読みやすいし、とてもわかりやすく描かれています。
また現代の精神科医療において、ポピュラーな疾患を取り扱っているので、非医療者でも『名前は聞いたことあるけど、こんな病気 -
購入済み
とても考えさせられました
全巻、毎話考えさせられながら読んでいます。
今回「あ、わたしもそうかも知れない」と感じる話があって、ふとふに落ちた感じがありました。
自分のことを知って受け入れることの大切さ、適当でかつ前向きでいることの大切さも実感しました。 -
Posted by ブクログ
「不安」を感じるのはとてもいいことなんですよ。不安を感じられなければ、僕たちは危険から身を守ることができませんから。
大切なのは不安をなくすことではなく、コントロールすること。
周りの声を受け止め過ぎて、自分の本当の気持ちがわからなくなっている状態です。だからもう一度、ゆっくり「自分の声」に耳をすませてみてほしいんです。
人間は誰でも自分の考えをコントロールする力を持っています。ストレスによってその力が弱まっているだけ。「会話」は頭を整理し現実と思いこみの違いを認識するための効果的な方法なんです。
魔法の言葉。「今日はどうやった?」と聞いてみてください。「聞いてほしい」と思っているはずで