あらすじ
適応障害からうつ病となり離職し、数年家に篭っていた夕霧昇は、精神科医・弱井の助けを借り復職を決意した。就労支援機関で知り合った仲間たちと支え合いながら、なんとか障害者雇用枠での働き口を見つける。一方、昇の指導を任された元アスリートの朝比奈課長は、周囲と馴染めない昇の扱い方が分からず戸惑っていた。「皆さんは一方的に守られる存在ではいられないんです」 弱井の言葉を胸に、少しずつ、自身の得手不得手を同僚に伝えようと努める昇。そして障害者雇用を進める上層部の思惑に気づき、翻弄されてゆく朝比奈は…? 精神障害者雇用の実態と課題を浮き彫りにする!!
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Posted by ブクログ
相手を正しく理解することで、お互いが居心地のよい環境を作っていけるのだと学びました。
そのためには、頭の中だけで考えず、一度まっさらな気持ちで、「人と人として」相手と向き合うことが、大切なのだとも知りました。
どの巻でもですが、この漫画には気づかされることばかりで、ありがたいです。
次回9巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
精神障害者雇用の話。
精神障害者雇用の現状、課題、難しさ、向き合い方、全てが網羅されていて希望を感じる良い巻だった。障害者も担当者も、前提となる知識の上に、お互いの理解を積み重ね、向き合っていくしかない。障害者雇用枠を設けない外資系企業、健常者の社員と同じように分け隔てなく働くことが真のダイバーシティだとする企業への戸惑いが描かれていることに救いを見出してしまった。
ハイEE(Expressed Emotion)
批判的な言動を当事者にぶつけたり、過干渉を繰り返したりする。
「家族と同居することが治療の妨げになることがあるんですね」
「これからは8割の力で仕事しましょう」
精神障害者雇用の3カ月後定着率は69.9%
1年後定着率は49.3%
「障害者雇用は一種の賭け」
Posted by ブクログ
精神障害者雇用についての巻。
あぁぁぁぁ。このタイミングで、みゆきさんの『ファイト!』の歌詞がぁ。
この漫画読む度、弱井先生が主治医ならいいのにと思ってしまう。
Posted by ブクログ
企業の障がい者枠と精神疾患患者の問題がテーマ。シナリオがよい。医療ドラマはドラマをまとめるためにデウス・エクス・マキナを使ってしまうことが多いのだが、本作ではめちゃくちゃ悲観的な話にこそならないが、かなり手応えのあるシナリオになっていて体感がある。
Posted by ブクログ
社会の中で仕事をするには、もう少しだけ勇気を持って「冒険」しなくてはいけません。うまくいかなかったことは成功したことと同じ分だけ学びになります。
お互いの違いを語り合って知ることは、人生においてもっとも面白く、豊かなことのひとつだと僕は思います。それに、自分と違う誰かを知ることは自分自身を知ることもあるんです。
今「弱み」だと思っていることは、裏を返せばみな「強み」になる。
自分の世界が狭いと、人を傷つけてることにすら気づかないんです。
必要なのはコミュニケーションと少しの配慮。何より思いやりです。
苦しかったら違う可能性を検討してもいいと思う。