あらすじ
歌舞伎町の路上に集う少年少女の間で流行する、市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)。父親からの虐待から逃げ出した少女・雫も危険な夜の街に身を寄せていた。一方、違法薬物使用で逮捕された狐島唯人は、刑務所での厳しい生活を始める。社会から隔絶・遮断され、犯罪者というレッテルにより厚くなる心の鎧。仮釈放後、回復支援施設「ダルク」で仲間と出会った唯人は新たな支えを得て社会復帰を試みる。しかし、これまで重ねてきた嘘に自分自身が苦しめられることになり…。「回復するためには、本当の自分のままでいられる場所を見つけることが必要です」 過去のトラウマに苦しむ唯人に、弱井が示す真の自立への道とは? 行き場のない寂しさを募らせながら進行する孤独の病「薬物依存症」編、完結!!
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Posted by ブクログ
薬物依存症も人それぞれにいろんなことを抱えてて、一律に同じように解決にはつながらないと思うんだけど… 本当の自分で入れる場所を見つけることが大事なんだなーと理解した。 そう感じることができない人もいるんだよね。 薬はやっぱり、いいイメージがないな…
Posted by ブクログ
安全に失敗する経験をしておけばひとり立ちした時に役立つからね。
繋がってさえいてくれれば、いつだって軌道修正できる。
正直に語ることが出来る居場所をひとつでも多く作ること。
「外の世界」に出る前に見つけてほしいですね。自分だけの武器を。
隠したいことは隠せばいい。でも、何もかも隠したら苦しくなるのは自分だからさ。
昔と同じ仕事はしないこと。できちゃう分頑張り過ぎるからね。
人のためじゃない。自分のために生きたいと思わないと。
自分と人を大事にすることの意味が初めて分かったんだ。そこまで誰かを大切に思う気持ちってきっと一方通行じゃないはずだよ。
嘘をつくことは相手に対して自ら心に壁を作る行為です。つけばつくほど心は孤独になる。
もし、「この人なら話したい」と思える人と出会えたならそれはとても幸せなことかもしれません。
嘘をつかなくていい相手がひとり、またひとりと増えるたび気持ちが軽くなる。
弱いのはいじめをする人です。本当に強い人は他人と戦いません。
小さな嘘が重なってやがて大きな嘘になった時、自分に心底失望し孤立してしまう。
回復するためにはこの世界でたった1か所でもいい。本当の自分のままでいられる場所を見つけることが必要です。
大切なものはひとつずつちゃんと数えて失くさないようにするんだよ。
依存先を増やせば増やすほど、心は自由になります。本当の自立とは依存先を自分で選択する自由があること。
人との繋がりconnectionがあって初めて回復に向かうことができる。
Posted by ブクログ
薬物は意外と身近にある物かもしれないことに少しびっくりしました。
ヨワイ先生のような方がいらっしゃると、少し生きづらさが緩和されるのかなと思いました。
Posted by ブクログ
今回のShirinkは薬物依存の話
依存addictionの反対語は回復recoveryではありません。人との繋がりconnectionがあって初めて回復に向かうことができるのです
というヨワイ先生の言葉、涙が出る
Posted by ブクログ
アディクション編の続き。単なる病気に落とし込まず、社会的弱者としてのレッテル貼りへの抵抗、みたいな画一的な描かれ方もしていないのが、本書の素敵さだわな。
Posted by ブクログ
いま読んでる医療ドラマまんがの中でいちばんよくできている。エンタメ、物語としての結構を付けすぎない、ドキュメンタリに近い(でも演出はある)、その按配が優れていることが理由であろう。