あらすじ
「子の世話は母親じゃなきゃダメ」誤った母性神話が専業主婦・家入稲穂を、産後うつへと追い詰める。我が子を可愛いと思えない。母親だから頑張らなきゃ。呪縛や苦しみから解放するために、弱井は彼女に、助産院と保育園の助けを借りることを勧める。一方、会社での激務と子育てに板挟みの夫・太一も、その余裕のない日々から稲穂との衝突が絶えず、家庭はピリついていた。次第に関係が悪化してゆく子育て世代の夫婦に、本当に必要なこととは…? DVに苦しんだ精神保健福祉士・真紀の過去編も収録。最新精神医療が、現代の家庭問題に向き合う――!!
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Posted by ブクログ
産後うつの話し、正直読む前はあまり興味なかったけど、読み始めたら内に秘めた苦しい思いがたくさん伝わってきて、ボロボロ泣きながら読んだ。こんなに苦しいんだな。そして苦しいこと、辛いことはお互いにあるんだな、とも思った。魔法の言葉、というのも使えるものだし、自分も使っていけたらいいな、と思う。
Posted by ブクログ
専門的な内容も、優しい言葉づかいとヨワイ先生達の明るさのおかげで、無理なく理解していけました。
優しさや明るさが特徴的てすが、その分、暗い部分への理解も深いのだろうなぁ、と感じました。
次回8巻も楽しみにしてます。
Posted by ブクログ
「不安」を感じるのはとてもいいことなんですよ。不安を感じられなければ、僕たちは危険から身を守ることができませんから。
大切なのは不安をなくすことではなく、コントロールすること。
周りの声を受け止め過ぎて、自分の本当の気持ちがわからなくなっている状態です。だからもう一度、ゆっくり「自分の声」に耳をすませてみてほしいんです。
人間は誰でも自分の考えをコントロールする力を持っています。ストレスによってその力が弱まっているだけ。「会話」は頭を整理し現実と思いこみの違いを認識するための効果的な方法なんです。
魔法の言葉。「今日はどうやった?」と聞いてみてください。「聞いてほしい」と思っているはずです。
聞くこともサポートのひとつです。ルールはアドバイスをしない、批判をしないこと。
大切なキーワード。「ありがとう」と言ってあげてください。「認められたい」と思っているはずです。
隣にいるのは敵ではなく、一番の味方のはずだということを。
一番苦しめるのは自らを責め続ける自分自身の声です。
今、一番大切なのは虐げられる恐れのない場所で安全に過ごすこと。
愛ってさ、一緒にいて心から安心できることだと思うの。
とことん自信を失くし、自分を縛る人の元で言うことを聞いていれば楽になれる。そう錯覚して何度も同じことを繰り返す。ボロボロになるまで。
自分を何もできないちっぽけな人間だと思うのは、あなたを虐げている人にそう思わされているだけだよ。そのほうが都合いいからね。
大切なのはどれほど多く与えたかではなく、どれだけ大きな愛をこめて与えたかということ。
これからはあなたが自分の行動を決めていいんです。あなたは自由なんですよ。
でも、私なんかに何ができるのか・・・
もうこんなに頑張っているじゃないですか。一番大切なことをあなたは自分の力ですでにやり遂げているんですよ。
「逃げる」ことです。今は籠の中に閉じ込められた鳥のような気持ちでしょう。でも、本当のあなたは自分の翼で大きく羽ばたける力を持っている人です。一歩足を踏み出せば、あなたを助けたいと思う人たちが必ずいます。
忘れないでね。自分で手に入れたものは誰にも奪われない。この手で頑張ってつかんだものはあなただけのものなのよ。
岩国さんの秘密
いつも明るくみんなを励ましてくれる岩国さんにも、
かなり辛い過去があったんですね。
付き合う相手、特に結婚相手によって、人の運命は翻弄される気がします。
でも岩国さんが弱井先生に出会えて良かった!
弱井先生の婚約者の方の話もかなりショックでしたが、
これから謎が明かされるのでしょうか。
思い出を美化しない
やたらと最近、幸せだなぁと感じてると思ったら、忘れてたんです。過去のこと。
希死念慮、統失、躁鬱、境界性、アルコール依存、に加えてDVもあったのでした。3度戻りました。
なんて人生だったんだろう?
そして何もないことがこんなに平和で幸せだと知らなかった。
加害者がいない人生が快適そのもの。
そして、乗り越えてきて起業家になり、また新たに国際社会の役に立つ会社を作ってる。
幸せなんだ、私、とっても。
彼らを助けられるようになりたい。
DV、お産、身近な問題の解決へ
産後うつ、産後クライシスについて、社会状況から体調面まで、的確に分かります。出産が、会社にとって負担になり歓迎されない状況での、核家族·ワンオペ育児。離婚も、産後数ヶ月が多いとの統計があり、誰にでも起こりうる、危機。男性目線の辛さもあり、男女問わず勉強になるのではないでしょうか。助けを求めていいんだよ、こういう対策もあるんだよ、というメッセージは、若い方に届いてほしいです。
また、よわい先生の婚約者のはるみさんの人となりや死因がわかった回でした。余計に、よわい先生の辛さがこたえます。
DVをする人の手口もかかれています。自分が無力だ、と洗脳された方に、逃げられただけで頑張った!と伝えているのは、DVから逃げる大変さがよくわかって、読めて良かったです。
泣ける
産後うつのお話、ずっと泣きながら読みました。
私も子どもがすぐ死んでしまうのではないかと不安で不安で、今もそうなので…。
自分への問いかけをして、都度認知を正すように心がけます。