あらすじ
適応障害からうつ病となり離職し、数年家に篭っていた夕霧昇は、精神科医・弱井の助けを借り復職を決意した。就労支援機関で知り合った仲間たちと支え合いながら、なんとか障害者雇用枠での働き口を見つける。一方、昇の指導を任された元アスリートの朝比奈課長は、周囲と馴染めない昇の扱い方が分からず戸惑っていた。「皆さんは一方的に守られる存在ではいられないんです」 弱井の言葉を胸に、少しずつ、自身の得手不得手を同僚に伝えようと努める昇。そして障害者雇用を進める上層部の思惑に気づき、翻弄されてゆく朝比奈は…? 精神障害者雇用の実態と課題を浮き彫りにする!!
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Posted by ブクログ
精神障害者雇用の話。
精神障害者雇用の現状、課題、難しさ、向き合い方、全てが網羅されていて希望を感じる良い巻だった。障害者も担当者も、前提となる知識の上に、お互いの理解を積み重ね、向き合っていくしかない。障害者雇用枠を設けない外資系企業、健常者の社員と同じように分け隔てなく働くことが真のダイバーシティだとする企業への戸惑いが描かれていることに救いを見出してしまった。
ハイEE(Expressed Emotion)
批判的な言動を当事者にぶつけたり、過干渉を繰り返したりする。
「家族と同居することが治療の妨げになることがあるんですね」
「これからは8割の力で仕事しましょう」
精神障害者雇用の3カ月後定着率は69.9%
1年後定着率は49.3%
「障害者雇用は一種の賭け」