紺野登のレビュー一覧

  • 失敗の殿堂―経営における「輝かしい失敗」の研究

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    4章、9章、日本語版のための11章が特に有益です。
    ホフステードを利用した国際比較に関心のある方は必読といって良いでしょう。
    日本経済や日本企業の最近の低迷を考えるうえで本書の議論は大いに参考になります。
    一方、5章の失敗の16の型はどうたかなと思います。
    本書のタイトルは「失敗の殿堂」以外にもっと良いものがあったんじゃないでしょうか。

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    2025年06月28日
  • 知識経営のすすめ ――ナレッジマネジメントとその時代

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     わたしが最初に読んだ野中郁次郎さんの本は、この本でした。
     今でこそビジネスシーンでは誰でもが使う言葉「ナレマネ」や「見える化」は、日本企業文化の特徴である「暗黙知」を認知し、企業の価値として育み発展させていく知識経営を提唱した野中先生が始まりだったのではないでしょうか?

     その企業の真の価値は既に現場で蓄積されている暗黙知によって支えられているという指摘は、目から鱗が落ちるどころか、頭をガツンと叩かれたような衝撃を与えるとともに、現場の価値を再認識して強みを活かす自信を与えてくれました。

     以後、改めて『知識創造企業』を読んで詳細を学び、時を経て『野中郁次郎ナレッジ・フォーラム講義録』

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    2025年01月30日
  • イノベーターになる 人と組織を「革新者」にする方法

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    2018/10/22 エディオン蔦屋
    日経の本で読みやすい.

    ●二階建てイノベーション経営
    1階:事業展開
    ・事業の効率化
    ・収益源の確立
    ・経営資源の活用

    2階:事業創造
    ・顧客開発
    ・ビジネスモデル開発
    ・経営資源の組み換え

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    2018年12月24日
  • 構想力の方法論

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    構想を描く技術論。
    ない世界を作り出す構想を体系的に整理してくれる本は、無かったように感じる。とても貴重。

    構想を描くためには、客観だけでなく、主観も必要。この本を読みながら、いかに構想を描いていくのか考えていくと、色々な物事がつながっていく感覚を何より楽しい。

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    2018年07月22日
  • 幸せな小国オランダの智慧 災害にも負けないイノベーション社会

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    では3本目は「幸せな小国 オランダの智慧 災害にも負けないイノベーション社会」です。お前なんでオランダなんだよ~?と言われると思われますが、私はTPP推進派なのですが、日本の農業もたいせつ~と思っています。

    そこで私の郷里の高知県では、天才・尾崎正直知事の下、オランダの農業振興策を参考にしているとのことで、是非実態を知りたかったのですが、なかなかピッタリの書籍を探せず、本書に出会ったという感じです。

    まず著者は21世紀は「グローバル。ウィアーディング(Global Weirding)」の時代だと説きます。これは地震、津波、洪水、竜巻、豪雪などの自然災害を指すとのことです。

    これらに対処す

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    2016年05月03日
  • ビジネスのためのデザイン思考

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    ネタバレ

    デザイン思考を日本の産業界に早くから紹介し、牽引役を果たしてきた多摩大大学院紺野登教授が、ビジネスパーソンの基礎リテラシーとしてデザイン思考の概念、活用方法を紹介している本。

    デザインという言葉が日本では狭義に捉えられていることを憂い、実際にはよりダイナミックな「知のデザイン」が要請される時代である説く。

    方法論の詳細にも字幅をさいているが、
    ・エスノグラフィーデザイン:顧客や社会の現場から知を獲得する、デザイン思考の起点となる方法論
    ・ビジネスモデルデザイン:コンセプトを顧客価値や市場のエコシステムとの関連性で綜合する方法論
    ・シナリオデザイン:どのような視点をもって戦略を考えるか、また

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    2014年09月25日
  • 知識経営のすすめ ――ナレッジマネジメントとその時代

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    『SECIは単純な機会的プロセスではありません。知識創造という点で一番重要なことは、SECIの背後にある大きな目的意識、存在論だといえます。何のために存在するのか、いかにあるべきか、他社とは何が違うんだ、どんな理想状態をめざすのか。こういうところまでつながる存在論がないと知識の根本が崩れていってしまいます。
    それは究極的には自己を越えた世界の“知”の追求です。その意味で知識というのは「真・善・美」を追求するものであります。』

    ナレッジマネジメントについて極めてシンプルに整理されていて良かった。

    それにしても、グローバル・ナレッジ・リーダーの資質がすごい。
    1.確立された個(individu

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    2014年07月26日
  • 利益や売上げばかり考える人は、なぜ失敗してしまうのか

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    タイトルを読んでドキッとしました。
    正にその通りです。

    売上を伸ばそうとして一番手っ取い手法である値下げを行う。
    利益を出そうとして人件費や経費削減に走る。

    これらは結局のところ極短期の結果しか残せません。
    直近の成果を残すことばかり考えると、長期的に会社にとっては致命的な結果につながります。

    価格を下げたことで利益が減る。質が落ちる。
    人を減らしたことで質が下がり、客が逃げる。

    優秀な経営者はこれらのことをわかっていますが、
    世には経費削減の仕事こそ経営だと思っている経営者が山ほどいますね。
    彼らはマイクロマネジメントこそマネジメントだと勘違いしています。

    しかし彼らはあながち間違

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    2013年12月11日
  • 利益や売上げばかり考える人は、なぜ失敗してしまうのか

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    ドラッカー氏、松下氏、稲盛氏、クリステンセン氏、井深氏、野中氏、ポーター、ミンツバーグ、テイラー、ファヨールなどなど、過去の経営者や研究者の理論が混ざっているので、これまで読んできた本とのリンクが気持ちよかった。と同時にもっと勉強したい意欲が湧いてきた。
    よい目的が、よい会社、よい組織、よい事業、よいリーダー、よい人間関係をつくる。その結果、よりよい未来が生まれてくる。

    良い目的は共通善に根ざしており、究極の目的は幸福である。そして人々の心に訴える力を持っている。
    これらのことって、色々な書籍で言われている事だよね。

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    2013年10月20日
  • 幸せな小国オランダの智慧 災害にも負けないイノベーション社会

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    読み終わってオランダという国への興味が増した。

    オランダの強み
    社会インフラの充実
    →個人主義と共同体意識の共存

    知的弾力性
    一度決まったことについて再度見直し、ダメな部分は改める

    上記2点は、海抜が低く、昔から多くの洪水に見舞われる中で円熟してきたもの

    すぐには無理だが、日本には必要な、かつて持っていたもので取り戻すべきもの(明治維新前後の日本にはあったと自分は考える)

    また、経済危機を経て、導入した「同一労働同一賃金」という考え方のワークシェアリングは多少の問題はありながらも、閉塞感の強い日本にも導入すべきであるし、下らないシガラミを無視出来れば実現可能

    最後に個人的にはトータ

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    2012年02月20日
  • 幸せな小国オランダの智慧 災害にも負けないイノベーション社会

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    掘り下げているのに、新書であるのでサクサク読めるそんな本。
    最近読んだ新書の中では、一番な好印象。
    時々出てくる他の専門家の発言や著作からの引用が、いやらしい感じがまったくなく、説得力を加えてくれている。

    オランダと日本は異なるので、だからこそ学ぶべきところがあるのではという視点。(単純にマネしろなどとそこ浅はかなことを決して著者は論じていない。)
    災害とイノベーションという一見関係性の薄い事柄を「知的弾力性」の視点を通じて見る。

    オランダだって、問題は山積している。
    それでも終わりなき対話に真摯に向かい合い、ちょっとずつでも個々人の幸福を追求できる社会。持続性をある社会。

    日本の「男性

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    2012年02月12日
  • 知識経営のすすめ ――ナレッジマネジメントとその時代

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    ナレッジマネジメントの草分けが日本にいらしたとは、驚きました。暗黙知と形式知の利用サイクルがとってもためになりました。外資IT業界で育ってきましたが、ユーザーにツールを乱暴に与えて、使えないのはリテラシーが足りないと嘆くのは、そろそろ終わりにしたいと思っています。本書のように知識の循環までデザインして、初めて使用者側も「なぜ」使わなくてはいけない納得するのだと思います。知識を会社の中でどのように生かしていくのかを知るのに、とてもよいスタートになりました。

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    2012年01月28日
  • 知識創造の方法論―ナレッジワーカーの作法

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    抽象の度合がキツすぎて、ほとんどついてゆけず見事に敗北しました。読んだというより図をみた程度。修行を積んで戻ってきたくなる一冊でした。その前に読んだ「知識経営のすすめ」のほうが、概要が完結にまとめられていて、わかりやすい内容で、好印象でした。

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    2012年01月28日
  • 知識経営のすすめ ――ナレッジマネジメントとその時代

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    すっかり経済の低成長が定着し新商品の上市のペースも鈍ったこと、あるいはリストラやアウト・ソーシングによって現場の実務知識が流出してしまったことなどを背景に、最近は日本でもソリューション・ビジネスやナレッジ・マネイジメントという言葉だけはかなり浸透した感がありますが、本書は、そのナレッジ・マネイジメント、そして知識経営がどのような思想のもとで、どのように推進されるべき概念のものか、実際にどのように活用されているか、などを概述しています。
    前半は、観念哲学の概念論張りの説明で難しく感じるかもしれませんが、言語哲学のロゴス/パトスのような循環関係を持つSECIモデル、形式知/暗黙知をキータームを使っ

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    2011年11月15日
  • 知識経営のすすめ ――ナレッジマネジメントとその時代

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    知識経営のすすめという表題に胡散臭さを感じた。
    第4章が、場をデザインするという題目になっているので、逆に、親しみを感じた。
    知識では役に立たないが、場が共有できれば、役にたつかもしれないからだ。

    内容が、やや抽象的すぎて、現地、現物の地から強さが感じられない点が、読み終わった不安感をかきたてている。
    結局、経営は不安との戦いなのだろう。

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    2011年10月09日
  • 知識創造の方法論―ナレッジワーカーの作法

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    発売当初購入した本だったが、当時はさっぱりわからず。
    今になってようやっと7割わかった。笑


    SECIモデルという知識創造モデルの構成を、キーワードでメモしておく。

    ・共同化,暗黙知→暗黙知,経験の知,創発場,西田幾多郎的

    ・表出化,暗黙知→形式知,対話の知,対話場,プラトン的

    ・連結化,形式知→形式知,分析の知,体系場,デカルト的

    ・内面化,経験知→暗黙知,行動の知,実践場,デューイ的


    共同→表出 (経験)のときに経験から仮説がぼんやりできて
    表出→連結 (概念)のときに仮説がメタファーで表現されて
    連結→内面 (模型)のときに★因果関係がモデル化されて
    内面→共同 (実践)の

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    2011年02月26日
  • 知識経営のすすめ ――ナレッジマネジメントとその時代

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    初めて読んだのは高校時代。
    あれから大分たって今大学生の私だが
    果たして野中先生、紺野先生の理論が理解
    できるか。。。。。
    多分これは今のところ私が読んだ本で一番
    消化不足で、一番難しく、一番面白い本だと思う。

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    2009年10月04日
  • 知識創造の方法論―ナレッジワーカーの作法

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    なんと2003年発刊。現在の生成AIのテクノロジーが出た状況で、読み返すと今必要なことが記載されている。情報を生み出すだけでなく、活用することを考える。西田幾多郎の純粋経験と場の知の章、イデアと対話の知はぜひ見てほしい。

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    2025年08月25日
  • 構想力の方法論

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    構想力に関する本

    メモ
    ・構想は過去現在未来にまたがる歴史的想像力によって生み出されるナラティブな智慧。大きな時間軸での社会の再生や革新のための仕組み、関係性の創出を担う。

    ・構想とは①ビッグピクチャー②ビッグクエスチョン③新たなビューポイント

    ・未来を予測する最善の方法は未来を発明すること

    ・構想力はゼロを生み出す力

    ・構想力は想像力、主観力、実践力の融合、人間の根源的能力から生じてくる力

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    2022年12月09日
  • 構想力の方法論

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    1.好きなデザインだったので何も管変えずに購入しました。

    2.構想力を社会の中で自分がどのような生き方をしていくのか、それに向けて得た発想をどのように筋道立てていくのかを言語化する能力だと言えます。本書では、構想力を定義したうえで、日本人に欠けている部分や、過去の偉人がどのように社会を改善してきたのかを述べています。難しいですが、知識創造と目的工学の視点からアプローチしています。
    単語や文章が難しいですが、定義や偉人の偉業の部分だけでも読むことで十分元が取れる一冊です。

    3.書き方が難しいので読むのに大変苦労しました。ただ、内容は発想力というだけではなく、その先を見通して筋道立てることが構

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    2022年09月21日