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スウェーデン、フィンランドなど北欧諸国を抑えて「子どもの幸福度」1位に輝くオランダ。400年の交流がありながら、日本人はこの小国をあまり意識してこなかった。ところが震災を経て混迷を深めるいま、1000年に及ぶ洪水との死闘を乗り越え、欧州屈指の低失業率で経済的にも安定を続けるオランダが一躍注目されている。自由闊達な対話を認め、問題解決に向け協力し合う関係性豊かな社会。日本人にもっとも欠けている「不確実性に強い知的弾力性」はどこからくるのか? <オランダ的思考>の強さの秘密。【オランダから何を学べるか?】◎対話を続けるオランダの災害対策「デルタプラン」 ◎「ポルダー」が地域連携の文化を生み出した ◎オランダでワークシェアリングが成功した理由 ◎1時間当たりのGDPが世界でもっとも高いオランダ ◎世界最大の「農業ビジネス国」 ◎知の交流を促進する新しい「場」のサービス ◎「仕事=会社に来ること」ではない……
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Posted by ブクログ
読み終わってオランダという国への興味が増した。
オランダの強み
社会インフラの充実
→個人主義と共同体意識の共存
知的弾力性
一度決まったことについて再度見直し、ダメな部分は改める
上記2点は、海抜が低く、昔から多くの洪水に見舞われる中で円熟してきたもの
すぐには無理だが、日本には必要な、かつて持っていたもので取り戻すべきもの(明治維新前後の日本にはあったと自分は考える)
また、経済危機を経て、導入した「同一労働同一賃金」という考え方のワークシェアリングは多少の問題はありながらも、閉塞感の強い日本にも導入すべきであるし、下らないシガラミを無視出来れば実現可能
最後に個人的にはトータルフットボールに見るオランダ人分析が一番面白かったという印象
Posted by ブクログ
掘り下げているのに、新書であるのでサクサク読めるそんな本。
最近読んだ新書の中では、一番な好印象。
時々出てくる他の専門家の発言や著作からの引用が、いやらしい感じがまったくなく、説得力を加えてくれている。
オランダと日本は異なるので、だからこそ学ぶべきところがあるのではという視点。(単純にマネしろなどとそこ浅はかなことを決して著者は論じていない。)
災害とイノベーションという一見関係性の薄い事柄を「知的弾力性」の視点を通じて見る。
オランダだって、問題は山積している。
それでも終わりなき対話に真摯に向かい合い、ちょっとずつでも個々人の幸福を追求できる社会。持続性をある社会。
日本の「男性的(性別により役割分担される)」で「寛容性が低い(多様性を認めない・受け入れにくい)」社会と対極に位置するオランダ社会を通じて、われわれ一人一人の変革の必要性について考えざるを得ない読後感となる。
ただ、失われた20年で、日本から「ソーシャルキャピタル」も失われたことになっていますが、これってそうでしたっけ。むしろ、ボランティアの精神なんかがその隙間を埋めるように浸透したように思います。。
Posted by ブクログ
FBのお友達の推薦。
とてもおもしろい。一つ一つがどうというより、オランダをみる観点が納得感がある。
(1)カギになるのが、デザインやアートなどの要素であることはなんとなくわかっている。だだ、その力が表層の差異化だけでなく、産業や組織の深層レベルで発揮されなければならないのだ。(p226)
著者は断定しているが、自分もなんとなくそうだと思う。福岡伸一さんが「うつくしいかどうか」が決めてといったのとも近い。
知識産業化とはイノベーションというのも、うつくしいかどうか、いいデザインとおもえるかどうかがカギじゃないかな。
(2)創造性経済の根幹をなす知的資産を生み出す場として都市が注目されている。(p95)
(3)干拓地を中心とするボルダーという共同体を中心としたボルダーモデルがオランダ復活の決め手。(p49)
必ずしも、自治会とかいうのにこだわらず、職場のタテ関係ではない、よこのつながり、それがFBであろうと、マンション管理組合であろうとかまわないので、そういうよこのつながりを大切にしていくことが、都市の再生の一歩のような気がしてきている。
なお、オランダの都市計画については、角橋さんの『オランダの持続可能な国土・都市づくり』(学芸出版社)が参考になると思う。(自分は、2010.8.2にブログでコメントしている)。
Posted by ブクログ
3.11をきっかけに、インターネット、情報通信を用いたネットワークの力が発揮された。
おりしも、日本でも、働きかたや、コミュニケーションの仕方が急速に変わってきている。
オランダでは、いわゆるフューチャーセンターから、イノベーションが生まれており、我が国への示唆となっているという筆者からの紹介がなされている。
仕事=会社に来ること、つまりは、ネットワーク上で出来ることを、わざわざオフィスに集まって行っていたり、社員の仕事を定型化させる仕事をしているのであれば、投資効果が低いと主張される。
未来への集合知を生み出すのがフューチャーセンター。
Posted by ブクログ
では3本目は「幸せな小国 オランダの智慧 災害にも負けないイノベーション社会」です。お前なんでオランダなんだよ~?と言われると思われますが、私はTPP推進派なのですが、日本の農業もたいせつ~と思っています。
そこで私の郷里の高知県では、天才・尾崎正直知事の下、オランダの農業振興策を参考にしているとのことで、是非実態を知りたかったのですが、なかなかピッタリの書籍を探せず、本書に出会ったという感じです。
まず著者は21世紀は「グローバル。ウィアーディング(Global Weirding)」の時代だと説きます。これは地震、津波、洪水、竜巻、豪雪などの自然災害を指すとのことです。
これらに対処するには「知的弾力性」が必要であると著書はいい、その典型がオランダ及びオランダ人だそうです。
なぜオランダは知的弾力性を持つようになったか?それは、度重なる洪水などの災害で「社会的思考(ソーシャル・シンキング)」を培ってきたというのだ。その結果、オランダ人の間には災害や危機に対する能力を解決する能力「ソーシャルキャピタル(社会的知的資本)」が蓄積されたのだ。
現在の社会においては、ソーシャルキャピタルが不確実性に対する社会の許容度や知的弾力性を高め、天災等による危機に対する復元力をもたらすからである。またソーシャルキャピタルは、イノベーションに欠かせない知の多様性(ダイバーシティ)という側面も持っている。
著者は指摘する。20世紀の工業国家の優等生だった日本は、21世紀の知的経済社会にうまく対応できてないと説く。それを克服するためには社会システムの変化を起こさないといけないそうだ。
一般的には災害の対策は、技術的問題あるいは「モノ」、「カネ」の問題に帰してしまいがちだが、肝心なのは危機や不確実性に対応する社会の知的弾力性、すなわち智慧なのだ。
オランダでは初夏にもなると、どこともなく人々が運河沿いのカフェに集まってビールを飲んだり、水辺で語り合う。これは「ヘゼリッヒハイト(gezelligheid)」というオランダ語で共生する、共に飲み食いするといったオランダ人の人生観・幸福感を反映したものである。
国土の4分の1が海水面以下というオランダは、何度も大洪水に見舞われてきた。1953年の大洪水の後、オランダは多数の堤防やダムを建設して「一万年に一度」の確率の洪水に備えられるようにした。
いまオランダから学べることは、「災害に強い知的国家」の本質とは何かである。その基本単位は、社会や過去の仕組みに単純に依存しない「個」とその相互の関係性、対話力ではないか?と筆者は説く。
ところで割り勘は英語で「Go Dutch」というが、協力的かつ個人的なオランダ人は単純に人数頭で割り勘しない。一人一人が飲んだ量に応じて割るのだ。
そんなオランダ人は3.11の時も大使館に「国外へ逃避したい」という自国民の声に反対して、東京在住のオランダ人に東京に滞在しても大丈夫だという判断を下している。
なぜなら、彼らには「知の弾力性」があったため、予め大掛かりなシュミレーションをしていたという。例えば大使が死んで、日本語ができるオランダ人スタッフが一人だけになったらどうするか、テーラーメイドの実験をやったそうだ。そして災害慣れしているオランダ大使は、OKの命を下したそうだ。
またオランダは1980年代に経済危機に陥ったが、見事オランダ人の智慧で解決している。即ち政・労・経お互い議論を行い、「同一労働・同一賃金」、「ワークシェアリング」、「ダイバーシティの導入」を行って、窮地から立ち直り経済繁栄をもたらし、国債はトリプル・エーの格付けを得た。
と本書の触りだけ紹介したが、とても複雑かつ有機的なので、私の筆ではこの程度でしか書けない。一言でいうと、オランダは「知の弾力性」による社会的知的資本を下に「知識経済とイノベーション」を標榜しているのだ。結果も出ており「購買力平価ベースの一人当たりのGDPランキング」では、毎年10位(日本は25位)を保っている。
私の知りたかったオランダ農業の事も一定量記載がある。関心のある方是非本書を取って欲しい。このブログは没論理的であるが、この書籍は一貫して論理的整合性が取れている。
と本書の触りだけ紹介したが、とても複雑かつ有機的なので、私の筆ではこの程度でしか書けない。一言でいうと、オランダは「知の弾力性」による社会的知的資本を下に「知識経済とイノベーション」を標榜しているのだ。結果も出ており「購買力平価ベースの一人当たりのGDPランキング」では、毎年10位(日本は25位)を保っている。
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ビジネス・実用
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