【感想・ネタバレ】ビジネスのためのデザイン思考のレビュー

あらすじ

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画期的デザイン思考モデルの提案。モノづくりに止まらず、イノベーションやビジネスモデルの設計につながる手法・手順・ツールを体系的に示した知識創造のための斬新なテキスト。
【主な内容】
【PARTI 知のデザインの世紀】/ 第1章 知識デザインとデザイン思考/ 第2章 産業社会の知となったデザイン/ 第3章 イノベーションを生むデザイン・マインド/ 【PARTII デザイン経営の知的方法論】/ 第4章 コンセプトをデザインする(質的データのデザインの方法論)/ 第5章 ビジネスモデルをデザインする(関係性のデザインの方法論)/ 第6章 シナリオをデザインする(時間・空間のデザインの方法論)/ さいごに-「場」のデザイン

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Posted by ブクログ

ネタバレ

デザイン思考を日本の産業界に早くから紹介し、牽引役を果たしてきた多摩大大学院紺野登教授が、ビジネスパーソンの基礎リテラシーとしてデザイン思考の概念、活用方法を紹介している本。

デザインという言葉が日本では狭義に捉えられていることを憂い、実際にはよりダイナミックな「知のデザイン」が要請される時代である説く。

方法論の詳細にも字幅をさいているが、
・エスノグラフィーデザイン:顧客や社会の現場から知を獲得する、デザイン思考の起点となる方法論
・ビジネスモデルデザイン:コンセプトを顧客価値や市場のエコシステムとの関連性で綜合する方法論
・シナリオデザイン:どのような視点をもって戦略を考えるか、またはイノベーションを志向するかの指針を与える方法論
という三つのアプローチをどう統合的に使うのかという問いこそ、もっとも重要なメッセージであると感じた。

著者自身は、次のように語っている。
「これらが、今後の経営の知の方法論のすべてというわけではないが、フォーマルな分析的戦略に対しての、現場の生命感(エスノグラフィー)、従来の企業の枠組みにとらわれない関係性(ビジネスモデル)、一元的なマインドセットにとらわれない可能性(シナリオ)など、これからの経営にとって、有意義な視点を補完する役割を担っているのである。」

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2014年09月25日

Posted by ブクログ

まず"デザイン”という言葉自体が内容をわかりにくくしているような気がします。内容はナレッジ・マネージメントに通じる本です。細かく拾っていくと事例も結構多くあげられているのでナレッジマネージメントとしては参考になる部分が多いです。ただこの本だけで完結する知識ではないので、ナレッジ・マネージメントを勉強するために使う1冊と位置づけで読むのがよいかと思います。最初に戻りますが一般に”デザイン”という言葉から想像すること(形状のデザイン性)を前提にするとまったく期待はずれの内容になってしまうかもしれませんのでご注意を。自分も、もともとは違う意味で捕らえ購入してしまい積読でした。

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2011年11月13日

Posted by ブクログ

まず、重要なのは何が起こるかわからない時代に今、自分がいるという自覚を持つことだろう。アップル社にみられるように、PC業界から音楽配信サービス業界、ウォークマン業界、ケータイ業界へと業界を超えての展開は、企業にとって業界内のシェア争いだけをしていた従来とは全く異なっており、どこに将来の敵、あるいはどこから革新的プロダクトが出現するかわからない。これまでのデータが通用しない''不確実性''が政治、経済等すべての分野でいえる。つまりは過去の経験が通用しないということ。つまり、自由でクリエイティブな発想あるいは未来を自由にデザインする能力が求められている。構造においてもヒエラルキー構造下のトップダウン方式は圧倒的なカリスマによる例外で、ネットワーク型(横のつながり)であったり、ボトムアップ(下から上がってくる意見)ができるように組織の早期移行が急務だ。
思うに"個"の重要性が高まっているのが現代なのだろう。世界は急速に変わる中で、人任せ的な高度依存・現状維持愛好・先送り愛好社会の日本で個として自覚できるか、活動する勇気があるか、大きな分岐点に特に若年層は位置している。

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2011年11月12日

Posted by ブクログ

挿絵が良かった。
デザインという単語を「形状を(目的に沿うように)決めること」という意味でとらえてしまうので、最後までデザインという単語が出てくるたびに違和感を持って読んだ。
ただ、ビジネス・商売をデザインというものの見方で切るとこうなるよという話なのかなと。
そう言う観点では、どのような商売にも、誰のために何をするのかという目的があって、それに合うように商売のやり方(製品やサービス)を決めるのだとも言えるだろう。
またしばらく間を置いて読んでみたい。

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2011年10月27日

Posted by ブクログ

世界を変えるデザイン展も紹介いただいている!コトづくりのデザイン、実践的方法論、改めてまとまったものを読んで整理された感触。

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2011年01月22日

Posted by ブクログ

2012.01.12 エスノグラフィーなどの調査によるコンセプトデザイン。そしてビジネスモデルデザイン。さらには事業継続のためのシナリオデザインまで。具体的なメソドについて詳しく解説されていてとても参考になると同時に、とても刺激になる書籍であった。とってもグッド。

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2012年01月11日

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