高遠琉加のレビュー一覧
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3冊セットで£2 -「楽園建造計画(1) 」「楽園建造計画(2) 」「楽園建造計画(3) 」セット売りのみ
状態・・・非常に良い
桜陵大学経済学部二年の三木高穂は、わけあって学生課から紹介された格安アパート、パレス・シャングリラ五反田の住人になる。そこは一階がアトリエ、二階が住居という風変わりな構造で、住人のほとんどは桜大の芸術学部生。高穂の入居初日には歓迎鍋パーティーが催されたが、寮のようなノリの和気藹々ぶりに高穂は閉口気味。特に不動産業者巡りをしている途中で出会った写真学科二年の蝶野洸には、いきなり写真を撮られたり部屋に侵入されたりと、気分を害されっぱなし。ところが、その蝶野にバーのバイ -
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●あらすじ●
桜陵大学法学部の響川はわけあって奨学金とバイトで大学に通う苦学生。ぎりぎりの生活を送る毎日なのに、アパートの立ち退きを迫られた日に盗難に遭い、手持ちの金をすべて失ってしまう。さらに過労から高熱を出し道ばたで行き倒れていたところを、高校の同級生で同じ大学の芸術学部に通うパレス・シャングリラ五反田の住人、志田に助けられる。そのままアパートの住人となった響川を志田は何かと気にかけ、金が必要ならデッサンモデルをやらないかと提案する。ところがバイト先の取引会社の役員・峰岸が、響川に同居込みの援助を申し出て・・・。端整な美貌を頑なさで隠し、必死に一人で生きようとする響川に手を差し延べる二人 -
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ネタバレ切ない片思いが丁寧な文章で紡がれていて、きれいなお話だなと思いました。先生の文章も丁寧で優しかった。登場人物みんなの生き方を肯定しているような、穏やかで寄り添うような文章で、読んでいて心地よかったです。評価は、受けの三浦くんの一途さと、攻めの堂島くんの自分の気持ちに気づかない様子をどう感じるかで決まってくるのかなと思います。
個人的に、鈍い男ってわかっていても嫌いになれない三浦くんがかわいそうだなと思いつつ、もうちょっと強い人間になってほしかったと思って☆-1。一途さを保ちつつ、成長も見せてほしかった。最後は、ついていっちゃったらダメだと思っちゃいました。あと、堂島くんの魅力が伝わる見せ場 -
Posted by ブクログ
ネタバレ27歳編では、迫られている朝倉くんの心の葛藤が伝わってきて、ドキドキしながら読みました。あとは、田丸くんとか篠塚くんがホントに性格が良くて、こういう寮仲間がいたらいいなと憧れました。
ただ、高校編に関しては、棚橋くんの裏切りをもう少し丁寧に書いていただきたかったな、という印象です。文章に現れてないけど、実は棚橋くんが知っていたという流れは、本来一種のホラーに近い、強い驚きを読者に与える「おいしい場面」なはずですが、描き方がさらっとしているので、棚橋くんの裏切りが小さいことのように感じられてしまいました。でもその裏切りが最後まで問題となるわけですし、ここが作品のコアになるとこだと思うので、も -
購入済み
先生の作風の振り幅よ
先生も後書きでおっしゃっていましたが、ここ最近先生の作品を一気読みしている中では、少し作風や文体が違いました。
全く好きではありませんでしたが、作品はしっかりしてると思います。
また違う時に読んだら好きなのかなーと思い、評価3です。登場人物のいずれにもあまり共感・好感を持てませんでした。
唯一、強く共感したのは、フリースクールに通う高校生のあゆみちゃんから「だって秋さんは、幸せそうじゃない!」と受けが詰られるところ。
秋からすると全くのとばっちりですが、この箇所はむちゃくちゃ共感しました。
…そう、客観的には秋はそこそこ幸福に見えるのですが、SSも含めた全編を通して何をそんなにさめざめと