柳田国男のレビュー一覧

  • 遠野物語・山の人生
    河童とか座敷童のでてくる遠野物語読んでみたかったのですが早池峰山とかは一度登ってみたいとおもいました。

    山の人生の方は神隠しとか山の神に嫁入り、山姥とか奇怪な事例と考察があっが平地に暮らす人々とは違う文化や暮らしぶりが窺われた。サンカのことにも少し触れていましたが流浪の民が日本にもいたことにロマン...続きを読む
  • 禁忌習俗事典 タブーの民俗学手帳
    禁忌について収集した本なので、当たり前なんですが、やってはいけないこと、避けるべきことばかりが載っていて、読んでいると興味深さよりも窮屈で息苦しい気分に。
    今と医療の状況が異なる上に、どうしてそうなるかが不明で、何かというとモノノケの類の仕業だったりしていた時代だと仕方がないのかもしれないのですが、...続きを読む
  • 神隠し・隠れ里 柳田国男傑作選
    神隠しと隠れ里をテーマにしたアンソロジー。
    「神隠しにあいやすき気質」では柳田國男の幼い時の体験が記される。狐の穴の話が興味深かったです。
  • 雪国の春 柳田国男が歩いた東北
    東北文化論。
    特に「雪国の春」、「雪中随筆」、「豆手帖から」、「東北文学の研究」を興味深く読んだ。
  • 口語訳 遠野物語
    やたら人が死んだり殺したりで驚く。遠野には生きているものにも死んだものにも、よくわからないものにも惹かれる魔力のようなものがある場所なのだろうか。
  • 禁忌習俗事典 タブーの民俗学手帳
    日本各地の「忌」を集めたタブーの事典。
    葬式と出産という正反対のことが不浄のものとして2大タブー視されているのが面白いと思った。とにかく血に関することは穢れとして遠ざけられていたらしい。月経中の女性が家とは別の小屋に軟禁されていたというのもかなり闇深い。その他、忌まれる場所、忌まれる方角、忌まれる日...続きを読む
  • 新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺
    慣れなくて、読むのに時間がかかったが話が色々入ってた面白かった。
    人は呆気なく死んでしまうのねと感じる。
  • 遠野物語・山の人生
    ごく短い物語ばかりたんたんと続くのだけれど、読み進むうちに不可思議な酩酊感に襲われる。文語のリズムが心地よい。京極夏彦のリミックス版と平行して朗読してみたら面白いかもしれない。例えば宮沢賢治との関連を読み解きながら。
  • 毎日の言葉
    言語にまつわる書籍ははじめてで、新しい知識ばかり。女性向けに書かれていることもありとても取り組みやすい一冊ではないかしら。
    巷ではサヨウナラについてその言い方の美しさをまことしやかに語られているが、その誤りに気づかせてくれる。(あいさつの言葉)

    また頻用するドウモアリガトウやモウシワケゴザイマセン...続きを読む
  • 遠野物語・山の人生
    「山に埋もれたる人生あること」

    柳田国男は、歴史として農民の厳しい現状を様々な人たちに伝えたかったのではないかと考える。この本が出版されたのが1926年 また、本文の初頭に「三十年あまり前」 と書かれていることから、この本に書かれている時代として1896年以前に起こった貧困問題が書かれているのでは...続きを読む
  • 日本の伝説
    日本昔話を子供の頃、よくテレビや絵本で見ていたが、ほとんどの話はハッピーエンドに終わる。それは子供の教育に良くないということで、「砂糖漬け」してしまっている現状だ。原作の昔話は、婆を煮て食べてしまうなど、残酷な話も多い。その昔話が伝える教訓やメッセージを読み手が汲み取ることが大切なのではないか。
    ...続きを読む
  • 野草雑記・野鳥雑記
    柳田國男がこんなに読みやすい文章を書くとは知らなかった。身近な雑草の呼び名と童歌の関係などについて徒然なるままに語った散文で読みやすい。長らく忘れていた草や鳥の名前がたくさんで出てきて懐かしい。
  • 新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺
    無駄なことを挟まず淡々と語られる。伝承があるような地域に縁がなく、このような話にはとても惹かれた。大体は意味もなく人の力ではどうすることもできないようなことばかりで、だからこそ人々は恐れたし言い伝えられてきたんだろうと思う。
  • 口語訳 遠野物語
    岩手県、遠野地方に伝わる昔話を集めた話。

    どこか懐かしさを感じる昔話あった山男、妖怪、日本狼や不思議な話が語られる。彼らどこに行ってしまったのだろうか?

    【柳田国男】
    「日本人とは何か」その答えを求め、日本列島各地や当時の日本領の外地を調査旅行した、日本民俗学の開拓者。
  • 婚姻の話
    婿入り婚があって、それから嫁入り。
    自由恋愛があって、明治以降、武士にならって見合いが主流になり、再び自由恋愛となる。見合いは長い歴史の中で、ほんの少しの間。
  • 婚姻の話
    婿入り婚があって、それから嫁入り。
    自由恋愛があって、明治以降、武士にならって見合いが主流になり、再び自由恋愛となる。見合いは長い歴史の中で、ほんの少しの間。
  • 神隠し・隠れ里 柳田国男傑作選
    テーマは興味深いのだが、ちょっと読みにくかった。天狗に未来を見せてもらう話は、こう来るとは思わなかった。過去を見る方を選んでいたらどうなってたんだろう。
  • 神隠し・隠れ里 柳田国男傑作選
    いちおう「神隠し・隠れ里」なるテーマのもとに編まれたアンソロジーなのだが、編者の大塚英志さんという方がちょっと変わった人なのか、あんまりテーマと関係ない文章もけっこう含められている。それでも、未読の柳田の文章を読めると言うだけでありがたいのだが。
    異界を暗示する「神隠し」のようなテーマに関しては、柳...続きを読む
  • 口語訳 遠野物語
    『遠野物語』で検索したら沢山出てきたのですが、原典は私に理解できなさそうな気がするので、わかりやすい口語訳のものを選びました(あとがきには、原典の文体だからこそ『遠野物語』は素晴らしい、というようなことも書いてあったけど・・・)。
    注釈が多く、それを確認しながら読み進めるのは最初面倒でしたが、一つ一...続きを読む
  • 海上の道
    「妹の力」のように沢山の採取したフォークロアの披露で脱線気味ということはなく、読み易い。
    それでも、え、あの話まだ続いていたんですか、ってまるで落語の崇徳院のような感想を持った処もあったけれど。
    地道に証拠を積み上げ、結論を急いで出すことがない。最後に仮説を提示するする姿勢は、プロの論考というべきも...続きを読む