柳田国男のレビュー一覧

  • 遠野物語【分冊版】 1

    匿名

    購入済み

    よい

    遠野物語が好きで原書はもちろん訳本等を読んできましたが、マンガはわかりやすく、なによりはやく読めるので空き時間に軽く読むのに適していて素晴らしいと思いました。

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    2025年12月09日
  • 口語訳 遠野物語

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    口伝えで語られてきた物語を聞き集め、文語でまとめた方が柳田國男さんです。本書は、今の言葉に訳したものだそうです。遠野地方の方言、雰囲気も伝わってくるように感じました。改めて日本は山と林と水場に囲まれていることを認識します。関東平野で過ごしていると、山は遠くにあることになり、日常ではないのです。
    本書では山道を歩く時に遭遇する、摩訶不思議な体験談がいくつか出てきます。また、動物との距離も身近なんですよね。
    そう遠く無い過去の集落で、語り継がれた物語です。読んでよかった。

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    2025年10月30日
  • 先祖の話

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    日本人が何をどのように信じ、どのように生きてきたか、「日本人の心の原風景」は文字に書き残されていない。そのために、日本人の心の探究は、民俗学というかたちをとらざるを得なかった。地方に足を運び、老人たちの物語りに耳を傾けて、それらをつぶさに記録するという、膨大なエネルギーを要する作業である。
    その最高峰の仕事が、柳田国男と宮本常一であろう。

    本書では、古来日本人が、人は死ぬとその魂は隔絶した世界に行くのではなく、山に帰っていく、と思いなしていたこと、山の高みに登っていく過程で魂が浄められて神々になっていくこと、この世とあの世は断絶しているのではなく、往還可能であり、盆、正月、彼岸には先祖は生者

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    2025年09月21日
  • 遠野物語

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    遠野物語に触れたことがなかった自分にとって、めちゃくちゃ良かった。描かれているのはあくまで遠野物語の一部なので、全話知りたくなりました。
    言葉もわかりやすくしてくれていて、絵もあるので想像もしやすい。特に自分はオシラサマの話に引き込まれました。
    そもそも遠野物語は、実話を基に書かれたといいますが、読んでいると何が真実なのか、ふと考えしまいます。ただ、人間と自然(動物)の共生のなかで、人間が利益だけを求めてしまうと、遠野物語で書かれたような結果を生み出してしまうんだろうと思わされます。

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    2025年08月29日
  • 口語訳 遠野物語

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    あとがきにあった「大筋では文意を変えない。」という訳者の言葉。「柳田國男の遠野物語」を再構成ではなくそのまま再現したいという考え方が素敵でした。

    遠野の地域に古くから伝わる民俗学や妖怪伝説を学べるとっておきの作品です。

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    2025年08月20日
  • 遠野物語【分冊版】 2

    ネタバレ 購入済み

    禁断の恋 

    飼っているペットが可愛くて愛情を注ぐというのはよくあることですがこの話はリアルな愛情になってしまうんですね。最後の方は結構衝撃的ですよ。ここまでやるかとうこれぞ禁断の恋。神がいるのならどう裁くのだろう。

    #深い

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    2025年07月10日
  • 遠野物語【分冊版】 1

    購入済み

    地方に根付いた民話は深い

    遠野物語は作品名と作者は知っていてカッパの話があることも知ってはいても読んだ事はありませんでした。こうして漫画化されるとイメージが増大しますね、最初は不思議な恋愛の話でこれがオシラサマだったというの再確認。地方に伝わる民話って深いです。

    #深い

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    2025年07月04日
  • 遠野物語

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    遠野の出身ではありませんが、いち東北民として雰囲気や空気感といったものを懐かしく感じながら読んでおりました。
    一番冒頭のお話である「馬と花冠」のお話が好きです。

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    2025年06月13日
  • 遠野物語

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    柳田國男の名著「遠野物語」 今まで何度か挑戦してみたがその時は通読不可。遠野物語のエッセンスの一部に触れられた。角川さんのkadokawa masterpiece comicsに感謝。

    さてこれらの話は「全て実際にあった出来事」である。怪異譚とも怪談ともとれる。自然への畏れ、妖怪との邂逅。現代では全て失われてしまったものかも知れない。然し確かにこれらのものは存在していたのだと我々は理屈抜きで感じてもいる。

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    2025年05月18日
  • 遠野物語

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    鯨庭さんの作品が結構好きなので読みました!
    この作品は遠野物語の行間を「補足」して創られた物語で、遠野物語原作をそのまま漫画化したものではありません。
    鯨庭さんの「驚きながら、あなたも言い伝えの断片にある隙間について想像してみてほしい」という言葉の通り、遠野物語本編を読んだ上でこの作品を読み、実際に遠野を訪れてみて「言い伝えの断片にある隙間」を考えてみてほしい。人の営みを語り継ぐ意味や必要性、そもそもなぜ人は物を語るのか、原点に立ち戻るきっかけを与えてくれる経験になると思います。

    昨年の夏に遠野に行った。花巻から電車で訪れたところ、確かに柳田國男が紹介しているように、周りを山に囲まれた真緑の

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    2025年05月12日
  • 遠野物語

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    遠野物語、漫画で読みやすい。もう日本にいないニホンオオカミや最近震災のことで話題になったオシラサマまで。

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    2025年04月19日
  • 新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺

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    『遠野物語』柳田國男

    オーディブルで聴いたが、古い言葉遣いが残っているため、なかなか一度で聞き取ってすべてを理解することは難しかったが、それでも聴いていて没頭する物語もあり、ときおり私は「え!」と叫びながら、ぞくぞくするということがあった。

    いったい、このぞくぞくする、ということは、どういう感動なのか、とも思う。

    柳田國男は、青年時代に文学者たちと交流し、自らも詩を試みたが、やがて彼ら自然主義文学者から決別して、この『遠野物語』という、山の中の生活のなかに、残っていた前近代的な物語を、書き残すことを仕事とするようになった。

    恋とか私小説とか、そういったものと、決別すること。それは、自己

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    2025年01月18日
  • 遠野物語・山の人生

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    遠野で起こった不思議な出来事が、柳田國男の美しい筆致で次々描かれている。
    先日、遠野旅行へ行ってきたので、とても興味深く読んだ。

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    2024年08月31日
  • 口語訳 遠野物語

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    引き込まれるような面白さ。

    スラスラと読める感じでした。
    読んでいると、物語の様子や情景が浮かんでくる感じでした。

    遠野へ実際に行ってみたくなりました。

    堅苦しくなく読める一冊だと思います。

    #深い

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    2024年06月03日
  • 新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺

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    ネタバレ

    明治はまだ人の寿命が短く(とはいえ兵役や戦災で死ぬことはまれで)生と死が近かった時代。山道に馬の屍体があり「これの皮が欲しいが、取ると狼が付け狙って殺されることになるだろう」と伯父が言うなど狼·熊、化かす狐が身近。殺人の祟りで児が皆ある年限で死ぬといった怨念話も。活字で読んだら怖いが、聞き取り調査で読み書きできない語り手から採取する時は普通の話題(当時録音は困難)。文語記述が簡潔で内容にマッチし、グリム童話や、著者の指摘・対比する今昔物語と訣別して「これは現代の話である」と序文で断定される。民話や民謡は作ろうとして作れるものでなく、個人でない集団の無意識が自ずと形をなしていくのかも知れない

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    2023年10月22日
  • 先祖の話

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    この本にかかれている先祖に対する考え方は、昭和30年代頃まで一般的だったと思われる。
    その後、核家族化の進行や脱宗教などを背景に変化が生じており、先祖への崇敬は廃れてきている。
    いずれにせよ、日本が世界のなかで長寿企業が多い背景には、この本に書かれている宗教的事情が事業の永続に対して多大な好影響を及ぼしたことがあると考えられる。

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    2023年07月06日
  • 遠野物語・山の人生

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    昔話というデータを収集し、そのような話が誕生に至った経緯を考察。その結果、山男・山姥・天狗・鬼なども「やまびと」に還元される。便利な機器のない時代にもかかわらず恐ろしいまでの研究魂に圧倒。

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    2023年04月12日
  • 口語訳 遠野物語

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    一度は読んでおきたい「遠野物語」だが、なかなかハードルが高くて手が出ていなかった。口語訳本を古本屋で見つけたもの。原本との違いは分からないけれども、落下傘読みとしては非常に良いツールと思う。

    この手の話にはもっとエロ的要素がある様に思っていたが、夜のような話は一切ないのがちょっと不思議。柳田国男のフィルターがあったのではないかしら?と疑ってみたり…

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    2023年01月09日
  • 沖縄文化論集

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    【沖縄文化論の草分け論集】
    明治政府による廃藩置県で琉球王国が滅亡し沖縄県とされたのは、1879年である。日本で沖縄文化研究の本格的な気運をつくったのは民俗学の創始者の柳田国男だった。柳田は南島こそ日本文化の源流と見ていたのだ。柳田の『海南小記』に刺激されて、折口信夫も沖縄を訪ね、『琉球の宗教』を書く。他方、民芸運動の主唱者柳宗悦は、沖縄における「民衆芸術」の営みを愛でた。
    本書は、柳田、折口、柳をはじめとする沖縄文化論の草分けの論考が詳細な注記とともに読みやすい形で提供されている。返還50周年を機に、沖縄の文化を見つめ直すのに格好な本である。
    柳田「日を経て南の風の吹く頃には、遙かなる常夏の

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    2022年10月14日
  • 新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺

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    それぞれの逸話が独立している上に数が物凄いので、暇つぶしにめちゃくちゃいい〜〜…と思ってたら
    予想以上に一個一個面白くて時間溶けました

    もっとはよ読めばよかった

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    2022年05月05日