今回は回想が多めでありつつ全体的に状況を進展させた巻でした。
前半はローとコラソンの話。ワンピースらしい展開。
(あくまで個人的には)コラソンが喋り始めてからのキャラがなんとなくつかめず、ローに対して強い思い入れがあるのも少し理由付けが弱い感じがしてしまった・・・。
恐らくそこはコラソンがファミリーの一員のふりをしている、本来は「善」の側の人間だから、というところによるのだろうけど・・・
コラソンの持つ能力やローがオペオペの実を食べることになった経緯なんかはとても面白かったですね。
「お前に嫌われたくなかったもんで」。ローが普段はほとんど感情を出さない賢く打算的なキャラでありながらも、なんだかんだまっすぐ生きているのはコラソンに愛された経験からだと思うととても奥行きのあるストーリーですよね。
後半は各話のタイトルにその回の中心人物が示されている。
一つ一つの戦闘シーンは薄くなってしまったけれども、バトルそのものよりもキャラクターに重心を置いているという意味では各シーンが過不足なくまとまっているなと感じました。
ベラミー、キュロスとレベッカ、ベビー5と八宝水軍、バルトロメオと揺さぶりどころが多くあって終盤までいったところでセニョールの過去。今回はどれだけ読者を泣かしにくるのかと・・・(笑)
ラオGに「便利な女」と言われたときのベビー5の表情が嬉しそうにも悲しそうにも見えるのがすごく良かったですね。77巻の中ではあのコマが一番好きかも。
あと好きな描写に関して言えば、幹部たちが負ける寸前に心の中でドフラミンゴに謝るのも名前だけの「ファミリー」ではないことが伝わってきます。
SBSで尾田さんがドフラミンゴは「育った環境で人を選ぶ」というようなことを書いていました。
ストーリーの中では過去が語られていないメンバーにもそれぞれ重いバックグラウンドがあり、それゆえにドフラミンゴへの忠誠心も強いということが、彼らをただの「悪役」で終わらせないんですよね。
ちなみに一番笑ったのは「何ベンディッシュ」。あのコンビは最高でした。
こんなにルフィの登場回数が少ない巻って珍しいような・・・?笑
麦わらの一味以外に焦点があてられることによって物語の奥行きがぐんと増したような気がしますね。
次巻も楽しみです。