小泉喜美子のレビュー一覧

  • 時の娘

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    ネタバレ

    ネットで見かけて。

    リチャード三世の謎を解くミステリーとあった。
    リチャード三世については、
    行方不明だった遺体が最近駐車場で見つかったということは知っていた。
    そのニュースで悪名高い王様だった、と報じられたいたような…。
    兄の遺児を殺害し王位を簒奪した、ということらしい。

    マンホールに落ち(骨折か?)入院しているグラント警部が、
    リチャード三世の肖像画を見て、被告人ではなく裁判官の顔だと思ったことから、
    暇に飽かせて謎を解いていくと言うお話。
    トーマス・モアの書いたリチャード三世は伝聞で根拠がないとか、
    殺されたはずの王子たち以外にも邪魔な王位継承者は他にもいたのにとか、
    リチャード三世

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    2024年06月06日
  • 女には向かない職業

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    私立探偵事務所の共同経営者が自殺してしまい(この自殺は事件性はないもの)、22歳の女主人公コーデリアが1人で初めての依頼を受ける話。
    イギリスを舞台とする話の、食事や服飾の描写を読むのが楽しかった。(個人の感想です)
    事件の解決自体は、急にコーデリアがデキる奴になった感がありましたが、初仕事にしては上出来なんでしょうね。あとがきにコーデリア再登場のゴシックミステリが紹介されていたから、そこで彼女の成長を確認したいです。

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    2024年06月04日
  • 女には向かない職業

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    読書の日々で、合間に海外ミステリーをはさみたいなって時期があり、今回はこの本をチョイスした。
    地味ーーーに話が続いていくけど、読むのが止まらない。

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    2023年12月20日
  • 女には向かない職業

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    イギリスの少し古めの推理小説に抵抗がなければ、楽しめる。
    出版が時代的に少し古いので、そのためか翻訳されている会話も少々堅苦しいセリフ回しが多い。また、文章も回りくどい。
    英語を忠実に、そのまま前から訳したような文章が、読むリズムをもたつかせる。

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    2023年02月26日
  • 時の娘

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    書物や文献を紐解き、歴史上の人物・リチャード三世の素顔を暴くミステリー。
    “回想の殺人”みたいなものと思っていたけれど、また違った良さがあった。
    彼の意外な一面や故意に捏造された箇所など、学校では教えてもらえなかった新事実が発覚する。
    これまで悪名高いといわれていた人物の印象が、この一冊でガラリと変わってしまうのが面白い。

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    2023年02月19日
  • 女には向かない職業

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    イギリスの作家「P・D・ジェイムズ」の長篇ミステリ作品『女には向かない職業(原題:An Unsuitable Job for a Woman)』を読みました。

    「オリヴァー・ハリス」、「ジム・ケリー」に続き、イギリスのミステリ作品です。

    -----story-------------
    探偵稼業は女には向かない。
    ましてや、22歳の世間知らずの娘には―誰もが言ったけれど、「コーデリア」の決意はかたかった。
    自殺した共同経営者の不幸だった魂のために、一人で探偵事務所を続けるのだ。
    最初の依頼は、突然大学を中退しみずから命を断った青年の自殺の理由を調べてほしいというものだった。
    「コーデリア」は

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    2023年02月15日
  • 女には向かない職業

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    22歳のコーデリアはパートナーが突然自殺し探偵事務所を引き継ぐこととなる。
    ミステリーとしてはありきたりな内容だが、これが30年以上前に書かれた作品と思うと感慨深い。

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    2022年07月17日
  • ミステリー作家の休日

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    いかにもミステリ!というものは最初の話だけだったように思う。
    古い時代が舞台なので、少し読みにくさがある。

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    2022年07月05日
  • 死だけが私の贈り物

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    ネタバレ

    悪くはないけど、絶賛というほどでもない。後半は流し読み。超高級食材を雑に調理したみたいな惜しさを感じた。レトロお洒落な装丁に惹かれて読んだので、お母さんが島田髷で出てきた時はちょっとあれ?って思った。いや、このイラストとデザインはめちゃめちゃ好きだけどね。

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    2021年12月23日
  • 時の娘

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    悪名高いリチャード三世にまつわる謎を現代の警部が推理する歴史ミステリー
    現代の、といっても1951年発表なので日本語訳もやや古めかしくてそれもまた趣深い

    日本で言えば新説・蘇我入鹿みたいな感じかなぁ
    マンガ「天智と天武」でもあってたね

    それでも「怖い絵」でお馴染み中野京子先生によれば「やはりリチャードが第一容疑者」とのことだけど

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    2021年08月01日
  • 時の娘

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    この表紙は、かの悪名高リチャード三世の肖像画だとか。大分印象が異なるな、というのが正直なところ。歴史上の評価が時間を経て変化するのはよくあること。これもまたそのひとつかも。

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    2020年12月19日
  • 女には向かない職業

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    ピーター・ロビンスンを読んだら女性作家の推理小説を読みたくなって読んでみた。「女には向かない職業」というのにも興味がわいた。

    22歳のコーデリア、雇い主の探偵が自殺し事務所はコーデリアに譲るとの遺言。そこに21歳の息子の自殺の真相を知りたいとのその父よりの依頼。

    文体が修飾が多くてしばしば読み止まってしまう。が向こう見ずともいえるコーデリアの行動に目が離せない。

    真相がこういうのありかなあとちょっと疑問。

    瀬戸川猛資氏の解説がおもしろい。
    どうして探偵が「女には向かない職業」で、小説でも女性探偵が少ないのか、という状況が生まれてしまう背景として、名探偵を主人公に据えたミステリが男性原理

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    2020年11月30日
  • ミステリー作家の休日

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    タイトル通りなミステリー作家の息抜きみたいな雰囲気の短編集だった。
    前半の肩透かし感で、読むのやめようかと思ったけど、尻上がりに読み応えや私好みな感じになって、ひと安心。

    順つけるなら、紫陽花、次点でパリかな



    それにしても、40年前からあるんですねー、〇〇って。
    予想外でびっくりしたので、⭐︎一つ追加しちゃった(笑)

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    2020年10月27日
  • 女には向かない職業

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    主人公は22歳の女探偵コーデリア。
    ある日突然大学を辞め自殺した青年の父親からの依頼が舞い込んだ。
    息子が自殺した理由を調べて欲しい、と。
    ひたむきで健気、だけど時折見せる激しさが年相応で人格者じゃない未熟さが良い。
    事件の謎を追いつつ、コーデリアの魅力に惹かれながら読む一冊。
    あと、この結末は意外だった。

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    2020年06月17日
  • 時の娘

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    骨折で入院した刑事グラントは、友人の女優マータが暇つぶしにとお見舞いに持ってきてくれた〈ミステリーを隠した肖像画〉カードのなかに、一際印象深い一人の男の顔を見つける。それは幼い甥たちを殺した残虐な王として知られるリチャード三世だった。肖像画がどうしても人殺しに見えないという刑事の勘から、ベッドの上で歴史の独自調査をはじめたグラント。やがてマータの紹介で知り合った大英博物館に入り浸りの青年キャラダインも加わり、歴史の裏に隠されたミステリーにのめり込んでいく。


    リチャード三世の悪逆非道なイメージは、トマス・モアとそれを鵜呑みにしたシェイクスピアが作り上げた!とする歴史ミステリー。今ではわりとよ

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    2020年05月02日
  • 皮膚の下の頭蓋骨

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    前作と比べて、心理描写が細かいので、読みにくかったです。なかなか事件が起こらないので、中盤で一息ついて
    読みました。

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    2019年09月18日
  • 月下の蘭/殺人はちょっと面倒

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    『月下の蘭』、『殺人はちょっと面倒』の二冊の合本。歌舞伎などの古典芸能をテーマにしている短篇集な訳ですが、そのテーマ元を知ってても先の展開が読めてしまうという事はなく、どの作品も良い感じにツイストが効いてて面白かった。
    『殺人はちょっと面倒』の方がタイトルがステキねとは思っていたけれど、まさか作品のアレがそういう方向でか~なるほどー! と思う所があったので(あまりハッキリ書くと面白みがなくなるのでぼかしておきますが)、こういうのもアリだなぁと。堪能しました。

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    2019年07月04日
  • 女には向かない職業

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    探偵事務所の主を自殺という形で失った女探偵コーデリア。

    新米探偵が依頼を受けた、ある青年の自殺の理由。

    今は居ないバーニイの教えを胸に刻みながら
    ひたむきに事件の真相を暴いていく。

    コーデリアが危険な目に合いながらも冷静に切り抜ける姿に頑張れ!って言いたくなる。
    後半は、そっちに行くか~って感じの事件解決だったけど
    探偵として頑張るコーデリアを応援したくなりました。

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    2019年01月25日
  • 時の娘

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    リチャード三世について、またイギリス王位継承制度について知っていたらもっと楽しめたかな。

    ドラマの「99.9%」で、真実はいくつもあるが事実は1つだけというようなセリフがありましたがそれを思い出しました。
    本作は歴史ミステリであり、安楽椅子探偵物であり、さらに法廷ミステリ的なアプローチもあるかなと思います。

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    2018年10月09日
  • 女には向かない職業

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    コーデリア・グレイ・シリーズ第1作。

    探偵事務所のパートナーが亡くなり、新米のコーデリアはたったひとりで探偵業を続けることになった。さっそく、高名な科学者の息子の自殺理由を調べてほしいとの依頼がきて、ケンブリッジに赴くが……。

    タイトルになっている「女には向かない職業」というフレーズが作中に何度も登場する。その言葉どおり、探偵業の厳しさがコーデリアに襲い掛かる。そのたびに亡きパートナーの教えを思い出し、あきらめずに頑張る姿がけなげだ。終盤に他シリーズの主人公であるダルグリッシュ警視が登場する。

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    2018年02月09日