小泉喜美子のレビュー一覧
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ネタバレネットで見かけて。
リチャード三世の謎を解くミステリーとあった。
リチャード三世については、
行方不明だった遺体が最近駐車場で見つかったということは知っていた。
そのニュースで悪名高い王様だった、と報じられたいたような…。
兄の遺児を殺害し王位を簒奪した、ということらしい。
マンホールに落ち(骨折か?)入院しているグラント警部が、
リチャード三世の肖像画を見て、被告人ではなく裁判官の顔だと思ったことから、
暇に飽かせて謎を解いていくと言うお話。
トーマス・モアの書いたリチャード三世は伝聞で根拠がないとか、
殺されたはずの王子たち以外にも邪魔な王位継承者は他にもいたのにとか、
リチャード三世 -
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イギリスの作家「P・D・ジェイムズ」の長篇ミステリ作品『女には向かない職業(原題:An Unsuitable Job for a Woman)』を読みました。
「オリヴァー・ハリス」、「ジム・ケリー」に続き、イギリスのミステリ作品です。
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探偵稼業は女には向かない。
ましてや、22歳の世間知らずの娘には―誰もが言ったけれど、「コーデリア」の決意はかたかった。
自殺した共同経営者の不幸だった魂のために、一人で探偵事務所を続けるのだ。
最初の依頼は、突然大学を中退しみずから命を断った青年の自殺の理由を調べてほしいというものだった。
「コーデリア」は -
Posted by ブクログ
ピーター・ロビンスンを読んだら女性作家の推理小説を読みたくなって読んでみた。「女には向かない職業」というのにも興味がわいた。
22歳のコーデリア、雇い主の探偵が自殺し事務所はコーデリアに譲るとの遺言。そこに21歳の息子の自殺の真相を知りたいとのその父よりの依頼。
文体が修飾が多くてしばしば読み止まってしまう。が向こう見ずともいえるコーデリアの行動に目が離せない。
真相がこういうのありかなあとちょっと疑問。
瀬戸川猛資氏の解説がおもしろい。
どうして探偵が「女には向かない職業」で、小説でも女性探偵が少ないのか、という状況が生まれてしまう背景として、名探偵を主人公に据えたミステリが男性原理 -
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骨折で入院した刑事グラントは、友人の女優マータが暇つぶしにとお見舞いに持ってきてくれた〈ミステリーを隠した肖像画〉カードのなかに、一際印象深い一人の男の顔を見つける。それは幼い甥たちを殺した残虐な王として知られるリチャード三世だった。肖像画がどうしても人殺しに見えないという刑事の勘から、ベッドの上で歴史の独自調査をはじめたグラント。やがてマータの紹介で知り合った大英博物館に入り浸りの青年キャラダインも加わり、歴史の裏に隠されたミステリーにのめり込んでいく。
リチャード三世の悪逆非道なイメージは、トマス・モアとそれを鵜呑みにしたシェイクスピアが作り上げた!とする歴史ミステリー。今ではわりとよ