山口二郎のレビュー一覧

  • 政治のしくみがわかる本

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    [ 内容 ]
    日本の政治はどんなしくみになっているのでしょうか。
    政治家とはどんな人たちで、国会や内閣で何をしているのでしょう。
    政治は私たちの生き方を大きく左右しますが、どこに注意をして、どういうふうに接したらよいのでしょうか。
    政治を見たり考えたりするときのヒントがたっぷりな一冊です。

    [ 目次 ]
    1章 政治とは何のためにあるか
    2章 理想の力、現実の重み-世の中をどうやって変えるのか
    3章 メディアと政治-政治を見るときに注意すること
    4章 政治家と政党-どういう人たちが何をしているか
    5章 議会制民主主義とは何か-国会が大切なわけ
    6章 議院内閣制のしくみ-総理大臣がいちばん偉い?
    7章 現代日本の民主政治-どんな問題があるか
    8章 私たちが政治を動かす

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

    0
    2011年03月24日
  • 若者のための政治マニュアル

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    ネタバレ

    2005年8月にハリケーンカトリーナがアメリカ南部を襲った時、小さな政府を追及するブッシュ政権は不動産をさらけ出した。地震や台風等の巨大な災害のリスクが顕在化した時、人間の能力の差等ほとんど無意味になるのである。そして、等しく人間の命を守るべきという点最も重要な平等、公平の理念が必要とされる。またそのような事態に立ち入ったレバー、新自由主義者も含めて、人間は全て平等という理念を受け入れる。ならば、日常の生活においてなぜ平等をもっと受け入れようとしないというのが、内田樹の問いかけであろう。

    そもそも世の中には、消防、警察、保健所等、もうけになら無いことを前提として仕事がある。さらに、農林漁業や環境保全等、補助や保護を除いた厳密な意味で採算がとれなくても世の中全体にとっても必要だという仕事が沢山ある。これらの仕事が存在し無い社会等、想像もでき無い。生まれた土地で家業を継ぐ、地域を守るという生き方を否定することは誰にもでき無い。


    選択の自由といっても他社の人間の尊厳を否定することはでき無いはずである。
    全てを自由に選択できるという考えは虚妄である。人間には選べ無いことからもある。だから選択の自由には限界がある。従って、自己責任という考え方にも限界はある。

    熊本県の蒲島郁夫知事は、知事の給与を100万円引き下げ、月額24万円にしている。県の財政が厳しい折から、歳出削減のために祖先炊飯と言いたいのであろう。しかし、これは決してビザでは無い。働きに見合う給与をもらうのは、当然の権利である。
    蒲島知事の行動は、見え透いた人気取りであり、真面目に働く者にとっては迷惑な話である。

    経済の世界では、指導者の失敗は直ちに会社の倒産という形で現れ、指導者の責任が明らかになる。或いは、不法行為によって他人に損害を応用した場合には、賠償責任を追及されることになる。しかし、政治の世界には税金にツケを回すという安易な方法が存在し、指導者はしばしば責任逃れをする。

    新銀行東京の失敗
    石原知事は机上の空論のような経営再建計画を作り、東京都の公金から追加出資を行った。

    まず6c 間接民主主義では、しがらみや既得権がモノを言ってなかなか物事が決まら無い。だから小泉が言うように、事実上の国民投票で決めた方がすっきりする。国民は地元のさえ無い自民党候補に入れるのではなく、小泉に投票するつもりで自民党を選ぶ。しかし、小泉に直接触れることでき無いので、メディアに移った象徴としての小泉に繋がった気分になる。国民投票といっても中身をよくわから無いので、とりあえず改革の象徴としての郵政民営化に賛成する。人々が求めている直接制は省庁投資しか実現され無い、疑似的直接性等だ。
    他方、人々は生身の政治家との直接的な接触は禁止する。地元の面倒を売り物にしてきた鈴木宗男や亀井静香のような政治家は自民党から追放された。

    4年間の小泉政治のもとで、平均所得の減少、非正規雇用の増加等各種の社会経済指標が示すように、普通の人々の生活は明らかに悪化している。にもかかわらず、政治との直接的関係を忌避する人々の顔が、そうした問題を政治に持ち込むことを望まなかったということできる。

    人々が何に苦しんでいるのか、どのようなタスキを必要としているかを知ることは、政治の原点である。小泉時代にはすっかり悪者扱いされたが、鈴木宗男や亀井静香の方が、他者に対する評価能力という点では、小泉やその手下よりも、はるかに立派な政治家である。


    アメリカの軍事行動に加担することが平和のためになるなどというのは、政治家の自己満足でしか無い。
    国会質疑で野党からイラク等詳しい戦闘地域課と尋ねられ、小泉は自衛隊のいる所が非戦闘地域だと開き直った。これは論理学では循環論法である。自衛隊は非戦闘地域に派遣すると小泉余裕。同時に非戦闘地域とは自衛隊がいるところだという。これでは何も言ってい無いに等しい。


    日本の経済の構造とは一体何なのか。それをどのように変えていくのか、小泉は一度も体系的な説明をしたことは無い。むしろ、中身をきちんと説明しなかったからこそ、構造改革という路線は人々の支持を集めた。社会保障の破壊や低賃金、非正規雇用の全面拡大という身もふたも無い内容が明らかになっていたら、構造改革があれ程の支持を集めることはなかったはずである。


    小泉改革による「医療制度改革」が決定され、何年かたって、ようやく人々は曖昧なことは実際に何を意味するかを理解し、いかに始めた。しかし、これは最初からわかっていたことである。この数年前、多くの日本人は自分の首を絞めるような政策転換に対して拍手を送っていたのだ。同じ過ちを繰り返さ無いためには、政治の言葉の意味を問い詰めることが必要なのである。


    独立採算の郵便局の職員は税金から給料もらっていただけではなく、田舎の方では地域の住民のために様々なサービスを行っていたという事実を日本人が知っていた奈良。郵政民営化に反対する世論はもっと大きなものだっただろう。だからこそ、為政者は自ら推し進める政策に対する反対勢力について、ステレオタイプを作り出すのである。


    若者は半分の投票に行か無い。若者向けの政策を一生懸命打ち出しても、当の若者がちゃんと投票に行って、自分に入れてくれるかどうかわから無い。自分の当選を最優先にする政治家は、当てになら無い若者よりも、必ず投票に行く創価学会会員に向けた政策を訴えることになる。


    小泉改革の中で改革と称された政策転換は、社会保障支出の抑制、地方自治体に対する地方交付税等公共事業費の削減であり、労働分野における規制緩和である。

    こうした政策転換を強者典子的政策形式と言えば、議論としては公平である。しかし、実際にはこれらの政策転換は「改革」と称賛された。他方、福田康夫政権が誕生してから、自民党から地方再生や農業対策等が打ち出されると、多くのメディアでは、ばらまきの復活という否定的な論拠が見られた。教授への再分配が改革と称賛され、弱者への再分配がばらまきと音締められることで、富のヒエラルヒーの差異が隠されているのである。


    大したことはなくても政治家が大詐欺して大きな予算を投入するような場合もあれば、逆に極めて深刻な問題であっても、政策の対象とみなされず、被害者の苦しみが、放置されている場合もある。
    例えば、1993年12月に当時の GATT ウルグアイ・ラウンドの合意により、日本のコメを輸入することが決定された。
    日本の農業界には黒船が来たというような色が走り、農家救済策を要求する声が高まった。そして94年には当時の自民党と社会党の連立政権の下で、総額6兆100億円のウルグアイ・ラウンド対策費が決定された。
    この予算が農家の経営基盤の強化に繋がるならば納税者も納得しただろうが、実際には巨額の予算を消化すること、それ自体が目標になり、労働やかんがい施設等農業土木の公共事業にカネは聞いていた。農村地域における温泉保養施設等のハコモノに使われた事例も多い。当の農民からも、他の6兆円は何だったのかという疑問が投げかけられる。


    1)世論を喚起する。
    独の人の心を痛めることができれば、世論を変えることができる。特に、今はブログ等、普通の人にも表現手段がある。

    2)政治参加
    労働組合に入って、組織として政治家や政党に要望を伝えることはそう難しいことではなかろう。議員や政党が主催するシンポジウムや勉強会に参加して、自分が抱える現実の問題を訴えることも、その気になればできる。

    3)裁判
    労働組合に加入することによって、自分の権利をより強力に守ることができる。

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    2011年02月27日
  • 若者のための政治マニュアル

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    私の立場からどのように政治に関わるか、関われるか?!感情に拘束されず国籍を選択したほうが良いのではないかと思うこの頃です。在日外国人の地方参政権は付与される物ではなく勝ち取るべきもの・・・。すべての出発点はそこから始まる。

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    2011年02月22日
  • 若者のための政治マニュアル

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    [ 内容 ]
    社会の惨状に悩むあらゆる人々に贈る歴史の転換点を乗り切るテキスト。
    民主主義を使いこなすための10のルール。

    [ 目次 ]
    1 生命を粗末にするな
    2 自分が一番-もっとわがままになろう
    3 人は同じようなことで苦しんでいるものだ、だから助け合える
    4 無責任でいいじゃないか
    5 頭のよい政治家を信用するな
    6 あやふやな言葉を使うな、あやふやな言葉を使うやつを信用するな
    7 権利を使わない人は政治家からも無視される
    8 本当の敵を見つけよう、仲間内のいがみ合いをすれば喜ぶやつが必ずいる
    9 今を受け容れつつ否定する
    10 当たり前のことを疑え

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2010年11月23日
  • 若者のための政治マニュアル

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    気持ちよく読める本でした。
    文章はたいへん読みやすく、政治に入門しやすい内容だと思います。
    政治に苦手意識や嫌悪感を持っている方にすすめたい本です!

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    2010年09月24日
  • 若者のための政治マニュアル

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    「若者のための」とあるので読みやすいかと思って手に取った新書。高校時代に教わった「権利の上に眠る者は民法の保護に値しない」という丸山眞男の紹介がなつかしかった。

    それにしても新自由主義の席巻ぶりはどうだろう。
    学力低下の根拠の薄さに言及した部分や少年犯罪の報道姿勢に疑問を投げかけた部分にはとくに共感した。

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    2010年07月25日
  • 若者のための政治マニュアル

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     非常に平易な文章で書かれていながら、政治と個人との距離を縮めるエッセンスが詰まっている好著である。

     現代の若者は、一方で政治参加を求められながら、他方では自己責任論への対応を求められている。どちらも義務的な性格が強調されるから、政治参加することのインセンティブは見えてこない。著者は、「わがままになろう」「権利の主張が過剰だなんて、馬鹿なことを言うな」と語りかけ、その見えないインセンティブ、政治が個人に何をもたらすかを教えてくれる。こうした議論は当たり前のようで、最近あまり耳にしていなかったように思う。

     ホッブズによれば、人間の自然状態とはアナーキーなものであり、国家という統治形態や関連する制度はそれにセーブをかけるものということだが、本質がそうであれば、民主主義体制下でも誰かが政治参加しないことで利を得る人が必ず存在するという事になる。自然状態下での対抗手段(暴力など)が禁じられている以上、不利益を被る側は政治参加しない限り一方的にやられるだけだ。

     若者の政治離れの本質が「政治に対する無関心」にあるのか「近寄りたくないものからの逃避」にあるのかは知らない。いずれにせよ、目に見える形で不利益が現れるには時間がかかるから「離れて」いられるのだろう。若者だけを責めることはもちろんできないが、しかし不利益の可視化を待っていては、社会的正統性を得た寡頭制が先に実現してしまう。それでは同じ若者である自分にとって困るのだ。
     
     しかし、もしかするともうこの国はそのような段階にきているのかもしれない。考えてみれば、民主主義が上手くいっている時にはこんな良心的な本が出てくる必要もないのだから。

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    2009年10月04日
  • 若者のための政治マニュアル

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    客観的に見た政治の仕組み・システムを学びたく思い本著を手に取ったが、主な内容は主観的に見た政治とのかかわりであった。

    本著から学んだことは
    ○権利とは最大限主張できる権利であり義務である
    ○当たり前を壊していくことが政治

    まずはニュース新聞を読むこと、投票をすることから始めます。


    「10のルール」
    1 生命を粗末にするな
    2 自分が一番―もっとわがままになろう
    3 人は同じようなことで苦しんでいるものだ、だから助け合える
    4 無責任でいいじゃないか
    5 頭のよい政治家を信用するな
    6 あやふやな言葉を使うな、あやふやな言葉を使うやつを信用するな
    7 権利を使わない人は政治家からも無視される
    8 本当の敵を見つけよう、仲間内のいがみ合いをすれば喜ぶやつが必ずいる
    9 今を受け容れつつ否定する
    10 当たり前のことを疑え

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    2009年10月04日
  • 若者のための政治マニュアル

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    まぁ、適当にランク付け←読みたい順につけて、よんでみた。
    一番目メディアと言葉
    二番目対立軸とは何か
    三番目理想主義と現実主義

    ものすごく記憶に残っているのが、イメージからつくられるステレオタイプである。
    それは主にメディアの放送からイメージから形成され、それが固執化すると、ステレオタイプに陥る。
    ステレオタイプにも良い面と悪い面の両面がある。
    良い面としては、処理が速くなるということではないかと思える。
    一種の仕事慣れみたいなもんだ。こうなったらこれを当てはめろみたいなもん。
    そこには思考が存在しない。
    悪い面としては、物事をその面でしかみないことだ。
    例えば、メディアが麻生内閣の支持率は20パーセントをきりました、と連日報道されたらどうなるか。
    麻生の政治は糞だーと思う人が出現し、その悪い方面でしかとらえなくなるだろう。
    これを心理学的にはどういうんだろうなぁ。
    プラス的にいえば、一貫した態度をとるので、相手にとってはこの人は信頼できると思えるので、有益な人かもしれないが、
    マイナス的にいえば、頑固な人だ。他の意見に耳に傾けない人だ。
    ここで、今感じたのは、同じ言葉でも良い面と悪い面の両方があるものだ。
    これは、人間でも右翼や左翼にわかれる人でも一緒。
    みんなが同じ考えだら怖いよなぁーでも、自分と考えがかけ離れている人も怖いよなーと人間は思ってしまうだろう。
    少なくとも自分はそうであるが、、、
    予備校時代のT先生が何事にもバランスバランスといっていたが、バランスをとるのって本当難しいなぁ。
    おっとっとぉーかなり脱線しちゃいました。

    対立軸とは何か、理想主義と現実主義とは何かという内容も面白かったですよ。
    この人の書いている立場としては、学者による反小泉構造改革派なのかなぁとは思いました。
    でも、それよりも対立軸とは何か。。
    これも本当に面白い。えっどんな点が面白いかなぁって、まず具体例がわかりやすかったね。第二次世界大戦の資本主義の先進国と後発国。これを争わせている間に共産主義が
    勢力を伸ばすなど、語ると楽しいね!!

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    2009年10月04日
  • 若者のための政治マニュアル

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    名前の通りの本
    平易な文章で書かれていて非常に良いが
    ただ反小泉改革の主張が多少色濃いので反対の立場の本も読むことをお勧めする
    まあそれを差し引いてもしっかりとした左派の本として読んでおいて損は無い

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    2009年10月04日
  • 「改憲」の論点

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    各章が短いので当たり前だけれどつまみ食いみたいな感じはある、その論点もあるんだなということを知る入口になる

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    2026年03月14日
  • 政治のしくみがわかる本

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    きっかけ
    選挙があった際に子供に選挙の仕組み教えられるほど知らないなと思って読んだ本
    内容
    政治の仕組みに
    感想
    間隔が空くほどダラダラと読んでしまってちょっと失敗。
    政治家の他に官僚という専門家がいるとかが学べた。
    本を十分に学習できなかったけど、総理選挙も相まって政治に対して疑問を多く持つきっかけの一つにはなった気がする。chat GPTにも色々聞いてるから、本で学習したのか曖昧になってしまったけれども。
    メディアによる認知バイアスを気をつけてと書いておきながら、小泉政権のことについて熱を持って述べていて、これも鵜呑みにするのではなくバイアスかからないように俯瞰で見る方がいいんだろうなと思った。
    最後に政治を考えるおすすめの本を紹介しているけど、どれもお堅いものではなさそうで、中でも動物農場は小説だし過去に英文を読む本で出てきた題材なのでテンションが上がった。

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    2025年10月06日
  • 自民党の変質

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    私は恥ずかしながら政治に関して興味を向けたのが20代半ばに差し掛かってからだったので、政党の経緯といったものを全然知らなかった。
    本書で丁寧にまとめてくれてはいるが、まぁなんとも、政党というのはわかりにくい。
    各党が離合集散しているし、政治家も入れ替わっているし、自民党内でいえば派閥がいくつもある。
    前提知識を持たない若い人が足を踏み入れることに意欲がわかない原因のひとつには、これもあるんじゃないだろうか。
    つまり「内輪ノリ」感があるのである。

    有権者が政治に関われるのはほぼ選挙時の投票だけ。
    応援したり、調べたり街頭演説を聞きに行ったりといったアクションは取れるが、多少なりとも結果に効果を及ぼせるのは投票だけである。
    官僚や有識者は政治家の意思決定の材料となる情報を政治家に提供するが、それも関わっている個々人が左右できるほどのものではないだろう。

    なので党内の総裁選だの、派閥争いだのは国民そっちのけの内輪で盛り上がっているだけに感じられる。
    本書の「公明党は怒っている」の項でも触れられているような、国会審議を経ずに防衛装備移転三原則の解釈を変えるような勝手な行動も、国民が政治に関わることへの無力感を高めるだけである。
    透明性が低いが故の「なにやってんの?」もあるし、勝手なこと(ないし呆れるようなこと)をするなという意味でも「なにやってんの?」という気持ちになってしまう。

    代議制・間接民主制を採択している以上、庶民は持ち分の仕事や私生活に集中し、政治家に政治は任せる。これが正しい形。
    投票する国民一人一人が狭い視野ばかりで投票先を選ぶのではなく、持てる視野の最大限の高さで以て投票先を選びたいものであるが、ノブレス・オブリージュのとおり、政治に関わる人にはより一層、驕りなく高い視点から政策を進めてもらいたい。

    一冊通して気になる話題は多いのだが、私が特に印象付けられたのは最終章の「日本外交の退却戦」についてである。

    アナロジーとして感じたのは、これは加齢と重なる部分があるということだろうか。
    普段、ビジネス書や自己啓発書の類を多く読むからだろうか、「まだいける、チャンスはある」という、夢を持ち続けさせるような、発破をかけるような言説によく触れる。
    リソース(お金、時間、才能、実績、体力など…)が足りず、中々夢は叶えられず、目標は遅々として達成されない。
    それでも、「まだ努力が足りない」、「発掘されていない才能があるはず」、「自分は遅咲きなのでは」と無意識に現状を正当化し、夢を持ち続けている。そんな努力を、周囲は応援してくれる。
    この構図は、まだ日本はアメリカや中国に一矢報いえる、という夢を持たせてしまう。

    私は既に齢37になってしまっているが、現実問題、ここから大きな挽回はまず見込めないだろう。
    今からアスリートにもミュージシャンにもなれないし、経営者や発明家や芸術家になって偉業を成し遂げることもまずない。
    現実をよく見据えて、これまでに積み上げたものを最大限活かしながら、人生折り返し後の消化試合というプロセスを楽しむ。

    日本も、過去には栄華を誇ったこともあったろうが、人口も経済力も数倍~数十倍ある大国に囲まれている以上、リアリズムを持って強かに立ち回る視点に軸を置かなければならないだろう。
    変にプライドを持ったり卑下したりというのはどちらもリアルから目をそらしてしまっている。
    新陳代謝には時間がかかる。一発逆転などそうそうあるものではないのだから、実直に努力・実績を積み重ねながら、しなやかにこの先の未来を楽しんでいく。

    韻を踏む歴史の中では、ポピュリズムやファシズムが周期的にやってくる。その土壌となっているのが、反知性主義であったり、科学や論理を軽視し、信仰宗教に縋ってしまう心理的脆弱性であったり、権力者の扇動・認知戦に巻き込まれてしまう弱さ、操作しようとする傲慢さであったりする。
    これは大きな波なので、遅れさせ得たとしても、避けることは叶わない。

    人生を楽しむためのフィクションと、安全かつ快適に生き抜くためのリアリティを明確に線引きした上で、双方を磨く。こんな視座を持つことが大事なのだろう。

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    2025年08月01日
  • 自民党の変質

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    佐藤氏の著作、特に国際政治関係はほぼほぼ読んでいるので、特に目新しさはない。小泉純一郎が総理総裁になってから、既に55年体制の自民党とは異なる政党になっているので、変質が政党単位から派閥単位にまでなっただけ。流動的な世の中の趨勢はミネルヴァのフクロウにしかわからんが、その中でも佐藤氏の著作は数々のヒントを提示してくれるので今後も読み続けたい。

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    2024年09月25日
  • 異形の政権――菅義偉の正体

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    安倍政権では官邸への権力集中に反比例して、霞が関(官僚)に緩みが生じた。
    こんな政治の状態を放置しておくと日本は奈落の底に沈む、というのが佐藤優さんの心配事だ。

    出版時は菅政権だったのでこんなタイトルだが、現状理解のために自民党政権の変遷や世界の状況も再確認している。

    本書は菅政権の問題点を明らかにし、その解決策を示そうとしたものだ。
    だが、菅政権の分析は2章までの70ページで、総じて民主主義の危機を論じている。

    スウェーデンに民主主義の多様性の調査機関V-Demがある。
    この機関によると、民主主義から権威主義へは
    「選挙によって政権獲得 → メディアと市民社会の弾圧 → 社会を分断 → 敵対者を貶める → 選挙をコントロール」
    の段階を経るとしている。
    まさに、トランプ前大統領が取ってきた手法と一致する。

    日本も同様に、民主主義から権威主義に傾いている。
    権力の内側・外側の両方から権力構造を明らかにし問題を正すことが、民主主義を取り戻すために必須の作業だ。

    山口二郎さんは、立憲民主党を核とする野党共闘で政権交代することが適切と考え活動している。
    佐藤優さんは、混乱を避けるため政権交代はせずに、与党と官僚機構の綱紀粛正を実現させるのが良いとしている。

    "おわりに"の日付が2021年8月なので、コロナが蔓延する中で東京五輪が行われていた頃に本書は書かれている。
    菅政権の終わりは2021年9月末だから、本書の出版時には菅は次期総裁選に出馬できない状況に追い込まれている。

    本書では、佐藤さんも山口さんも、菅政権はふらふらしながらもしぶといと予想していた。
    ところが自民党は、前回の総裁選で一度潰した岸田を総理にした。
    自民党内部のくだらない権力争いの結果なのだろう。

    さて、最近はレビューが長くなりがちなのだが、本書で明かされた菅義偉の正体にも触れておこう。

    タイトルにある「異形の」は、菅政権の姿を分析して出てきた言葉だ。
    菅義偉が、これまでの総理大臣と明確に異なるのは、
    ・派閥に属さない
    ・叩き上げ(世襲議員ではない)
    であることのようだ。
    このことが、人を信用しない、任せられない=自分で決める。という基本姿勢を生み、いろんな人事にも表れている。

    2020年9月14日、安倍晋三氏の後任の自民党総裁として選出された菅義偉氏は、決意表明のなかでこう語った。
    「私が目指す社会像。それは自助、共助、公助、そして『絆』であります」
    「まずは、自分でできることは自分でやってみる。そして、地域や家族で助け合う。その上で、政府がセーフティーネットで守る」

    ライバルを蹴落としながら競争に勝ってきた人は、自分の努力の賜物だと自己評価する。
    ダメなやつは努力してないからだと決めつけがちだ。
    そして自分の足を引っ張る奴を遠ざける努力も惜しまない。

    菅首相による日本学術会議会員6名の任命拒否とその理由を話さない姿勢は問題視された。
    この6人は、特定秘密保護法を「民主主義の基盤そのものを危うくしかねない」と批判したり、安全保障関連法に反対している。
    つまり、菅義偉が強く関わった法案を強く非難した(気に食わなかった)人達だ。

    菅さんは、政治思想としてマキュアヴェッリを信奉しており、政治姿勢の特徴である「答えない、説明しない」も正にその教えに従っている。

    昔は、「無知なやつら(国民)には本心や真実は隠して、良い方向(自分の理想)に導く」不言実行が有能だとされていた。
    今の時代は情報の検索が容易になり、隠し事がしにくくなったので、有言実行・正直丁寧で信頼と共感を得ることが好まれる。
    日本社会をこうしたい!というビジョンを語らず、政治や社会の不備は国民の自己責任に押し付けた菅政権は想定以上に国民から嫌われた。

    それでも、野党はそれ以上に信頼を失っているし、次期総裁候補と期待される政治家も見当たらない。
    「誰でも代わり映えしないなら菅のままでいいか」というのが当時の空気だったから、佐藤さんも山口さんも菅政権継続との予想が外れた。

    今後の日本の経済状況次第なのだろうが、(既に2年になる)岸田政権は長く続きそうだ。
    今は統一教会の問題の冷却期間が必要だし、「誰でも代わり映えしないなら岸田のままでいいか」という雰囲気。

    自民党の支持理由のトップは、
    「ほかの政党より良さそうだから」
    内閣の支持理由のトップは、
    「他の内閣より良さそうだから」

    内閣改造するたびに「他の内閣」になるのだから、日本の政治はどんどん劣化しているということ。
    改善が望めないなら劣化させないように、ということで現状維持を選択するのが今の日本か… (-_-;

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    2023年08月13日
  • 異形の政権――菅義偉の正体

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    菅政権退陣後にこの本で元首相のことを読むと、当時からこういう考え方をしているんだ、と発見があります。

    0
    2021年11月15日
  • 長期政権のあと

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    戦後の自民党政権の系譜を理解するのによい一冊。佐藤優さん、山口先生のと著書を普段から目を通している読者には、ちょっとものたりない内容。

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    2020年12月30日
  • 資本主義と民主主義の終焉――平成の政治と経済を読み解く

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    こうして振り返ると「平成」っていいことあったんかなって思ってしまう。
    日本は成熟期なのに、いつまで成長、成長といい続けるのか。
    やり方がまずいから結果も伴わない。年収がいっこうに上がらない。むしろ下がってる。

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    2020年09月22日
  • 長期政権のあと

    Posted by ブクログ

    まあ結構当たり前な総論的な話が多く、深みはない。佐藤氏の発言もほぼ以前に読んだ内容ばかりで新鮮味はない。

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    2020年09月14日
  • 政治のしくみがわかる本

    Posted by ブクログ

    個人の意見や考えなんて大きな影響とならないと思い、なんとなく選挙に参加していたけど、今後はもう少し積極的に政治について考え行動したい思う。総理大臣は自らが投票した党から選ばれているのだから。

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    2020年06月16日