あらすじ
政治の基本が良くわかる全く新しい教科書。もっとわがままに生きろ。無責任でいいじゃないか。権利を使え。本当の敵は誰だ。50歩と100歩は大違い。当たり前のことを疑え。政治を考える勇気が湧く本! (講談社現代新書)
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1 生命を粗末にするな
2 自分が一番
3 人は同じようなことで苦しんでいるものだ、だから助け合える
4 無責任でいいじゃないか
5 頭のよい政治家を信用するな
6 あやふやな言葉を使うな、あやふやな言葉を使うやつを信用するな
7 権利を使わない人は政治家からも無視される
8 本当の敵を見つけよう、仲間内のいがみ合いをすれば喜ぶやつが必ずいる
9 今を受け容れつつ否定する
10 当たり前のことを疑え
巻末に連絡先一覧あり
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民主党が政権を取る前の2008年に出た本。
今、著者はどんな思いだろうか?
とは言え、この本書で示唆されていることの本質は変わらない、とても重要な指摘だと思った。
本書を踏まえ、12/16の衆議院選挙に臨もうと思う。
目次から
ルール1 生命を粗末にするな
ルール2 自分が一番ーもっとわがままになろう
ルール3 人は同じようなことで苦しんでいるものだ、だから助け合える
ルール4 無責任でいいじゃないか
ルール5 頭の良い政治家を信用するな
ルール6 あやふやな言葉を使うな、あやふやな言葉を使うやつを信用するな
ルール7 権利を使わない人は政治家からも無視される
ルール8 本当の敵を見つけよう、仲間内のいがみ合いをれば喜ぶやつが必ずいる
ルール9 今を受け容れつつ否定する
ルール10 当たり前のことを疑え
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なんとなく不満を抱きながらも、実際どのようなことになってるのか分からない「政治」。
その政治について考えるスタートラインを提供してくれる一冊です。
本書では、二郎さんが政治を考えるうえでの10のルールを提唱しています。
ルール1:生命を粗末にするな
ルール2:自分が一番〜もっとわがままになろう
ルール3:人は同じようなことで苦しいんでいるものだ、だから助け合える
ルール4:無責任でいいじゃないか
ルール5:頭のよい政治家を信用するな
ルール6:あやふやな言葉を使うな、あやふやな言葉を使うやつを信用するな
ルール7:権利を使わない人は政治家からも無視される
ルール8:本当の敵を見つけよう、仲間内のいがみ合いをすれば喜ぶやつが必ずいる
ルール9:今を受け容れつつ否定する
ルール10:当たり前のことを疑え
「若者のための」という言葉が頭についているように、とても分かりやすく記述されているのでオススメです。
Posted by ブクログ
政治学は今までしっかり勉強できてなかったので、今後のために読んでみた。初心者でもわかるように分かりやすく書いてあった。現実主義と理想主義の考え方や、政治家の習性や考えも知ることができてよかった。
Posted by ブクログ
あくまで本を読んだ感想なので、著者の主張とはずれるとは思いますが、印象に残った点が2つあります。
1つは、守るべきルール(行使できる権利や良心的な義務)と、守らなくても良いルール(ステレオタイプなど)を見極めることが大切だということ。
2つ目は、メディアリテラシーを身につけ、マスメディアに対してより積極的に声を上げていくことが視聴者として重要であるということ。
筆者は、特に政治家とマスメディア、そして受け手の視聴者としての私たちのあるべき姿を強調しているように感じました。
Posted by ブクログ
彼のようなまともな左派論者が少ないから、右派の盛り上がりがあるのではないだろうか。昔は左翼と言えばインテリのイメージがあったが、最近では、左翼は論理の破綻した夢追い人。または、中韓の手先といった風情だ。
憲法9条の重要性、靖国参拝の危険性。こういったテーマは、一方向からの情報で考えるのは危険である。世に存在する対立軸を、きちんと理解する。何故、あいつらは騒ぎ立てるのか。そんなことを考えるために、必要な一冊だと思う。
Posted by ブクログ
・もはや全ての個人の利益になる公共の利益など存在しない。
・政治はステレオタイプをうまく利用している
・自分が生きやすい世の中にするために政治を利用しましょう
政治に疎いので、大変勉強になった。 良書だと思います。
Posted by ブクログ
担当教官から。
「若者のための」ってタイトルの割に、特に若者に向けたって感じではなかった。全世代共通で、政治に対して関心が薄い人向けじゃないかな。
Posted by ブクログ
生きづらさを克服するには、政治を変えるしかない、と主張する若者向けの本。著者のスタンスは左派。内容は自民党(特に小泉政権)の批判が中心。批判の内容そのものはよくあるもので、わかりやすかったが、特に見るべきものは殆どなかった。
興味深い記述を挙げるとすれば「権利(right)」と「特権(privilege)」の相違について。権利は他者の権利を侵害しない範囲で有効なのに対し、特権は他者の権利を押し退けて行使されるというもの。
最近蔓延する「権利だけ主張して義務を果たさない人間が増えている」という言説を、クレーマーやモンスターペアレントの身勝手な主張の内容は権利ではなく特権であることや、自分の生きる権利を主張できず過労死や自殺に追い込まれる人が後を絶たないことを根拠として批判している。
この本を読んで、まず第一に政治においては「声を上げる」ことが必要不可欠であることを痛感した。この本の著者の政治的スタンスは直前に読んだ『奪われる日本』と大きく異なるものの、反小泉という共通点を持っていることには興味深さと一種の救い(?)を感じた。
Posted by ブクログ
権利も主張続けないと権利をなくなる。法律は、国民の無関心にならないようになっている。しかし、安保闘争で国民に政治にあまり関心を持たないように教育がされている。
企業は公共の利益に叶うこととして主張をしているが、国民はその不利益を受けている場合がある。
Posted by ブクログ
タイトルに若者のためのマニュアルとある通り、政治のことをあまり知らない人や、これから学ぼうと思っている人にオススメできる本。前半は結構噛み砕いて政治の基礎的なことを書いてあり、読みやすい。自分達の身近なことを例にしているところもある。
後半はやや読みづらく、またこの本全体に言えることではあるが、特に著者の思想が全面に出ている感はあるので、嫌いな人は嫌がるかもしれない。それでも、ルール9の今を受け容れつつ否定するという章は、いいこと書いてある。現代の理想主義という、救世主を待っている状態は、悪しき状態であろう。
個人的には当たり前を疑えという所が最も共感した。
Posted by ブクログ
2005年8月にハリケーンカトリーナがアメリカ南部を襲った時、小さな政府を追及するブッシュ政権は不動産をさらけ出した。地震や台風等の巨大な災害のリスクが顕在化した時、人間の能力の差等ほとんど無意味になるのである。そして、等しく人間の命を守るべきという点最も重要な平等、公平の理念が必要とされる。またそのような事態に立ち入ったレバー、新自由主義者も含めて、人間は全て平等という理念を受け入れる。ならば、日常の生活においてなぜ平等をもっと受け入れようとしないというのが、内田樹の問いかけであろう。
そもそも世の中には、消防、警察、保健所等、もうけになら無いことを前提として仕事がある。さらに、農林漁業や環境保全等、補助や保護を除いた厳密な意味で採算がとれなくても世の中全体にとっても必要だという仕事が沢山ある。これらの仕事が存在し無い社会等、想像もでき無い。生まれた土地で家業を継ぐ、地域を守るという生き方を否定することは誰にもでき無い。
選択の自由といっても他社の人間の尊厳を否定することはでき無いはずである。
全てを自由に選択できるという考えは虚妄である。人間には選べ無いことからもある。だから選択の自由には限界がある。従って、自己責任という考え方にも限界はある。
熊本県の蒲島郁夫知事は、知事の給与を100万円引き下げ、月額24万円にしている。県の財政が厳しい折から、歳出削減のために祖先炊飯と言いたいのであろう。しかし、これは決してビザでは無い。働きに見合う給与をもらうのは、当然の権利である。
蒲島知事の行動は、見え透いた人気取りであり、真面目に働く者にとっては迷惑な話である。
経済の世界では、指導者の失敗は直ちに会社の倒産という形で現れ、指導者の責任が明らかになる。或いは、不法行為によって他人に損害を応用した場合には、賠償責任を追及されることになる。しかし、政治の世界には税金にツケを回すという安易な方法が存在し、指導者はしばしば責任逃れをする。
新銀行東京の失敗
石原知事は机上の空論のような経営再建計画を作り、東京都の公金から追加出資を行った。
まず6c 間接民主主義では、しがらみや既得権がモノを言ってなかなか物事が決まら無い。だから小泉が言うように、事実上の国民投票で決めた方がすっきりする。国民は地元のさえ無い自民党候補に入れるのではなく、小泉に投票するつもりで自民党を選ぶ。しかし、小泉に直接触れることでき無いので、メディアに移った象徴としての小泉に繋がった気分になる。国民投票といっても中身をよくわから無いので、とりあえず改革の象徴としての郵政民営化に賛成する。人々が求めている直接制は省庁投資しか実現され無い、疑似的直接性等だ。
他方、人々は生身の政治家との直接的な接触は禁止する。地元の面倒を売り物にしてきた鈴木宗男や亀井静香のような政治家は自民党から追放された。
4年間の小泉政治のもとで、平均所得の減少、非正規雇用の増加等各種の社会経済指標が示すように、普通の人々の生活は明らかに悪化している。にもかかわらず、政治との直接的関係を忌避する人々の顔が、そうした問題を政治に持ち込むことを望まなかったということできる。
人々が何に苦しんでいるのか、どのようなタスキを必要としているかを知ることは、政治の原点である。小泉時代にはすっかり悪者扱いされたが、鈴木宗男や亀井静香の方が、他者に対する評価能力という点では、小泉やその手下よりも、はるかに立派な政治家である。
アメリカの軍事行動に加担することが平和のためになるなどというのは、政治家の自己満足でしか無い。
国会質疑で野党からイラク等詳しい戦闘地域課と尋ねられ、小泉は自衛隊のいる所が非戦闘地域だと開き直った。これは論理学では循環論法である。自衛隊は非戦闘地域に派遣すると小泉余裕。同時に非戦闘地域とは自衛隊がいるところだという。これでは何も言ってい無いに等しい。
日本の経済の構造とは一体何なのか。それをどのように変えていくのか、小泉は一度も体系的な説明をしたことは無い。むしろ、中身をきちんと説明しなかったからこそ、構造改革という路線は人々の支持を集めた。社会保障の破壊や低賃金、非正規雇用の全面拡大という身もふたも無い内容が明らかになっていたら、構造改革があれ程の支持を集めることはなかったはずである。
小泉改革による「医療制度改革」が決定され、何年かたって、ようやく人々は曖昧なことは実際に何を意味するかを理解し、いかに始めた。しかし、これは最初からわかっていたことである。この数年前、多くの日本人は自分の首を絞めるような政策転換に対して拍手を送っていたのだ。同じ過ちを繰り返さ無いためには、政治の言葉の意味を問い詰めることが必要なのである。
独立採算の郵便局の職員は税金から給料もらっていただけではなく、田舎の方では地域の住民のために様々なサービスを行っていたという事実を日本人が知っていた奈良。郵政民営化に反対する世論はもっと大きなものだっただろう。だからこそ、為政者は自ら推し進める政策に対する反対勢力について、ステレオタイプを作り出すのである。
若者は半分の投票に行か無い。若者向けの政策を一生懸命打ち出しても、当の若者がちゃんと投票に行って、自分に入れてくれるかどうかわから無い。自分の当選を最優先にする政治家は、当てになら無い若者よりも、必ず投票に行く創価学会会員に向けた政策を訴えることになる。
小泉改革の中で改革と称された政策転換は、社会保障支出の抑制、地方自治体に対する地方交付税等公共事業費の削減であり、労働分野における規制緩和である。
こうした政策転換を強者典子的政策形式と言えば、議論としては公平である。しかし、実際にはこれらの政策転換は「改革」と称賛された。他方、福田康夫政権が誕生してから、自民党から地方再生や農業対策等が打ち出されると、多くのメディアでは、ばらまきの復活という否定的な論拠が見られた。教授への再分配が改革と称賛され、弱者への再分配がばらまきと音締められることで、富のヒエラルヒーの差異が隠されているのである。
大したことはなくても政治家が大詐欺して大きな予算を投入するような場合もあれば、逆に極めて深刻な問題であっても、政策の対象とみなされず、被害者の苦しみが、放置されている場合もある。
例えば、1993年12月に当時の GATT ウルグアイ・ラウンドの合意により、日本のコメを輸入することが決定された。
日本の農業界には黒船が来たというような色が走り、農家救済策を要求する声が高まった。そして94年には当時の自民党と社会党の連立政権の下で、総額6兆100億円のウルグアイ・ラウンド対策費が決定された。
この予算が農家の経営基盤の強化に繋がるならば納税者も納得しただろうが、実際には巨額の予算を消化すること、それ自体が目標になり、労働やかんがい施設等農業土木の公共事業にカネは聞いていた。農村地域における温泉保養施設等のハコモノに使われた事例も多い。当の農民からも、他の6兆円は何だったのかという疑問が投げかけられる。
1)世論を喚起する。
独の人の心を痛めることができれば、世論を変えることができる。特に、今はブログ等、普通の人にも表現手段がある。
2)政治参加
労働組合に入って、組織として政治家や政党に要望を伝えることはそう難しいことではなかろう。議員や政党が主催するシンポジウムや勉強会に参加して、自分が抱える現実の問題を訴えることも、その気になればできる。
3)裁判
労働組合に加入することによって、自分の権利をより強力に守ることができる。
Posted by ブクログ
私の立場からどのように政治に関わるか、関われるか?!感情に拘束されず国籍を選択したほうが良いのではないかと思うこの頃です。在日外国人の地方参政権は付与される物ではなく勝ち取るべきもの・・・。すべての出発点はそこから始まる。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
社会の惨状に悩むあらゆる人々に贈る歴史の転換点を乗り切るテキスト。
民主主義を使いこなすための10のルール。
[ 目次 ]
1 生命を粗末にするな
2 自分が一番-もっとわがままになろう
3 人は同じようなことで苦しんでいるものだ、だから助け合える
4 無責任でいいじゃないか
5 頭のよい政治家を信用するな
6 あやふやな言葉を使うな、あやふやな言葉を使うやつを信用するな
7 権利を使わない人は政治家からも無視される
8 本当の敵を見つけよう、仲間内のいがみ合いをすれば喜ぶやつが必ずいる
9 今を受け容れつつ否定する
10 当たり前のことを疑え
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
気持ちよく読める本でした。
文章はたいへん読みやすく、政治に入門しやすい内容だと思います。
政治に苦手意識や嫌悪感を持っている方にすすめたい本です!
Posted by ブクログ
「若者のための」とあるので読みやすいかと思って手に取った新書。高校時代に教わった「権利の上に眠る者は民法の保護に値しない」という丸山眞男の紹介がなつかしかった。
それにしても新自由主義の席巻ぶりはどうだろう。
学力低下の根拠の薄さに言及した部分や少年犯罪の報道姿勢に疑問を投げかけた部分にはとくに共感した。
Posted by ブクログ
非常に平易な文章で書かれていながら、政治と個人との距離を縮めるエッセンスが詰まっている好著である。
現代の若者は、一方で政治参加を求められながら、他方では自己責任論への対応を求められている。どちらも義務的な性格が強調されるから、政治参加することのインセンティブは見えてこない。著者は、「わがままになろう」「権利の主張が過剰だなんて、馬鹿なことを言うな」と語りかけ、その見えないインセンティブ、政治が個人に何をもたらすかを教えてくれる。こうした議論は当たり前のようで、最近あまり耳にしていなかったように思う。
ホッブズによれば、人間の自然状態とはアナーキーなものであり、国家という統治形態や関連する制度はそれにセーブをかけるものということだが、本質がそうであれば、民主主義体制下でも誰かが政治参加しないことで利を得る人が必ず存在するという事になる。自然状態下での対抗手段(暴力など)が禁じられている以上、不利益を被る側は政治参加しない限り一方的にやられるだけだ。
若者の政治離れの本質が「政治に対する無関心」にあるのか「近寄りたくないものからの逃避」にあるのかは知らない。いずれにせよ、目に見える形で不利益が現れるには時間がかかるから「離れて」いられるのだろう。若者だけを責めることはもちろんできないが、しかし不利益の可視化を待っていては、社会的正統性を得た寡頭制が先に実現してしまう。それでは同じ若者である自分にとって困るのだ。
しかし、もしかするともうこの国はそのような段階にきているのかもしれない。考えてみれば、民主主義が上手くいっている時にはこんな良心的な本が出てくる必要もないのだから。
Posted by ブクログ
客観的に見た政治の仕組み・システムを学びたく思い本著を手に取ったが、主な内容は主観的に見た政治とのかかわりであった。
本著から学んだことは
○権利とは最大限主張できる権利であり義務である
○当たり前を壊していくことが政治
まずはニュース新聞を読むこと、投票をすることから始めます。
「10のルール」
1 生命を粗末にするな
2 自分が一番―もっとわがままになろう
3 人は同じようなことで苦しんでいるものだ、だから助け合える
4 無責任でいいじゃないか
5 頭のよい政治家を信用するな
6 あやふやな言葉を使うな、あやふやな言葉を使うやつを信用するな
7 権利を使わない人は政治家からも無視される
8 本当の敵を見つけよう、仲間内のいがみ合いをすれば喜ぶやつが必ずいる
9 今を受け容れつつ否定する
10 当たり前のことを疑え
Posted by ブクログ
まぁ、適当にランク付け←読みたい順につけて、よんでみた。
一番目メディアと言葉
二番目対立軸とは何か
三番目理想主義と現実主義
ものすごく記憶に残っているのが、イメージからつくられるステレオタイプである。
それは主にメディアの放送からイメージから形成され、それが固執化すると、ステレオタイプに陥る。
ステレオタイプにも良い面と悪い面の両面がある。
良い面としては、処理が速くなるということではないかと思える。
一種の仕事慣れみたいなもんだ。こうなったらこれを当てはめろみたいなもん。
そこには思考が存在しない。
悪い面としては、物事をその面でしかみないことだ。
例えば、メディアが麻生内閣の支持率は20パーセントをきりました、と連日報道されたらどうなるか。
麻生の政治は糞だーと思う人が出現し、その悪い方面でしかとらえなくなるだろう。
これを心理学的にはどういうんだろうなぁ。
プラス的にいえば、一貫した態度をとるので、相手にとってはこの人は信頼できると思えるので、有益な人かもしれないが、
マイナス的にいえば、頑固な人だ。他の意見に耳に傾けない人だ。
ここで、今感じたのは、同じ言葉でも良い面と悪い面の両方があるものだ。
これは、人間でも右翼や左翼にわかれる人でも一緒。
みんなが同じ考えだら怖いよなぁーでも、自分と考えがかけ離れている人も怖いよなーと人間は思ってしまうだろう。
少なくとも自分はそうであるが、、、
予備校時代のT先生が何事にもバランスバランスといっていたが、バランスをとるのって本当難しいなぁ。
おっとっとぉーかなり脱線しちゃいました。
対立軸とは何か、理想主義と現実主義とは何かという内容も面白かったですよ。
この人の書いている立場としては、学者による反小泉構造改革派なのかなぁとは思いました。
でも、それよりも対立軸とは何か。。
これも本当に面白い。えっどんな点が面白いかなぁって、まず具体例がわかりやすかったね。第二次世界大戦の資本主義の先進国と後発国。これを争わせている間に共産主義が
勢力を伸ばすなど、語ると楽しいね!!
Posted by ブクログ
名前の通りの本
平易な文章で書かれていて非常に良いが
ただ反小泉改革の主張が多少色濃いので反対の立場の本も読むことをお勧めする
まあそれを差し引いてもしっかりとした左派の本として読んでおいて損は無い
Posted by ブクログ
若者のための政治マニュアル
(講談社現代新書)2008/11/19
著:山口 二郎
著者は、東京大学法学部卒、同学部助手を経て、北海道大学教授。論壇の第一線で政治評論を多く執筆している。
生きづらい社会を変える最強の武器は、民主主義である。日本では、一応市民的自由が保障され、一人に一票が平等に与えられている。この権利を使えば、世の中を変えることができるはずである。
しかし、普通の市民、特に若者にとって、学校で習った政治の知識と、市民としての実践の間にはとても大きな落差がある。
そんな落差を埋めるため、特に社会の荒廃で様々な被害を受けている若人々に対して、政治のスキルを提示することを目指して本書は執筆されている。
本書の厚生は以下の10のルールからなる。
①生命を粗末にするな
②自分が一番
③人は同じようなことで苦しんでいるものだ、だから助け合える
④無責任でいいじゃないか
⑤頭のよい政治家を信用するな
⑥あやふやな言葉を使うな、あやふやな言葉を使うやつを信用するな
⑦権利を使わない人は政治家からも無視される
⑧本当の敵を見つけよう、仲間内のいがみ合いをすれば喜ぶやつが必ずいる
⑨今を受け容れつつ否定する
⑩当たり前のことを疑え
7月の初旬に参議院選挙が行われた。その前に少しでも知識を得よう。興味を持とうと本書を手に取った。本書を読んで改めて思ったことは政治の世界は奥が深い。政治を知ること=世の中を知ることとはよく言ったものでその通りだと思う。
何かつかみどころのない分野。
ふわふわしているけれど、自分たちの暮らしには直結してるとも言える。
しかし、直接的に変えることはできず、何か大きな波の中で漂っているような感じとして受け取ってしまう。
全容はわからないもののもう少し俯瞰出来るところまで知識をつけ、自分なりの考えで政治というものを捉えてみたい。
まだまだ道のりは遠い。
Posted by ブクログ
権利の主張か?単なるエゴか?自分がされて許せるかどうか?が基準となるというが、それこそ良心を持った人だけを基準にしている考えだとと思う。ただ、民主主義とは自身が抱える問題を表に出す事からはじまるとの主張は当然の事でありながら出来ていない。政治に問題として取り上げられるた最初の関門は政策課題の認知である。そこには当たり前とされているものが、実は社会的偏見でないか?という視点が必要となる。良心を感じるマスコミには称賛すること。政治にへの参画意識を持つことから始めよう。という姿勢は、既得権益の再分配が新陳代謝と考えると、健全だと感じる。だが一方で物足りない感じが否めない。国益を守っていく上においては、相手が民主主義のルールではた戦わない。タイミングもこちらが最も不利な時期を狙ってくるだろう。その時、我々は無力なのか。
Posted by ブクログ
意見の偏りが見られるが、ごもっともなことが書かれている。
民主党が政権を握る以前に書かれた本であったため、リアルタイム感がなかった。
日本の政治が抱える問題については、とてもよく分かった。
Posted by ブクログ
①生命を粗末にするな
②自分が一番ーもっとわがままになろう
③人は同じようなことで苦しんでいるものだ、だから助け合える
④無責任でいいじゃないか
⑤頭のよい政治家を信用するな
⑥あやふやな言葉を使うな、あやふやな言葉を使うやつを信用するな
⑦権利を使わない人は政治家からも無視される
⑧本当の敵を見つけよう、仲間内のいがみ合いをすれば喜ぶやつが必ずいる
⑨今を受け容れつつ否定する
⑩当たり前のことを疑え
10個のルールで、民主主義とはなにか、民主主義はこうやって使うものですよっていう、理想も含みながらわかりやすく書いてくれてる。
言うこと言おう、やることやろうってこと。
「人生というのは単純だ。欲しいと思ったものは手に入る。手に入らなかったものは、欲しいものではなかったのだ」
Posted by ブクログ
基本的に著者は小泉政権の新自由主義に完全な反対方針を示している。新自由主義には現在も批判が集まっている中で様々な反省がなされているが、教育政策については、経済よりも痛烈な痛手を負わなかったためか現在も新自由主義的思想で改革が展開されている。
大学人としてはこの現状にいち早く気づくとともに、単純な新自由主義への批判にとどまらず、各人の持つ改革へのビジョンを同士を集めて一歩一歩進むこと重要である思う。
タイトルと内容の乖離があることを念頭において、読書対象として選ばれることをお勧めする。また、政治学者であるはずなのに、内田樹氏のブログ内容に寄りかかってしまっていることについては多少の疑問を覚える。政治学者としてのご本人の見識が本書を通して知りたいと感じた。
Posted by ブクログ
言っていることは当然だが忘れがちなこと。
小さな声だとしても集団で動こうとか、権利を主張しないと存在すら認知してもらえないとか、ブームに流されず冷静に現状分析して策を練ろう、など。
単著の新書なので、筆者の考えが全面に出ており好ましく感じる。が、各章のタイトルと内容が噛み合ってないことが多いため、途中からだれる。
身勝手な要求をサービスを提供する側に叩きつけるのは「権利」でなく「特権」だと説明しているのはなるほど納得。
しかし、郵政民営化に失敗した小泉政権を非難し、人情に厚い鈴木宗男や亀井静香は立派な政治家と言っているなど、理由付けが薄いと感じる部分も多々あった。
政策がしっかりしていたら秋葉原の通り魔事件や大阪の個室ビデオ放火事件も起こらなくて済んだかもしれないと書いてあるが、その理由は?希望を選び続けた結果が、総理大臣が1年ごとに変わることになってしまった現状ではないのだろうか。
書ききれなかったことが多かったのだろうが、結局は良い点をゴリ押しして失敗した政策はこき下ろすことで自身の主張の妥当性を証明する、という感じを受け取ってしまった。いいことが書いてあるのだが、人にはなかなか勧めづらい。
Posted by ブクログ
「マニュアル」という割りには筆者の主張が非常に前景化されている。個人的にはそれ自体は特段悪いことだとは思わないが、読点の打ち方があまり良くないように感じ読みにくかったのと、人に薦めるかどうかと言われると迷ったので☆3にした。
末尾に各政党やマスコミの連絡先一覧が載っているのは、本書に即していて面白いなと思った。
Posted by ブクログ
前半がわりと面白かった。
文章はやさしめで、新書苦手な私でも楽に読めた。
・当たり前の制度を疑うこと
・社会におけるリスクと自己責任のあたりは、サンデル先生読んでもやもやしてた所がすっきりした。
日本人的だ。
・内田樹の文章がちょくちょく引用される。凄く単純なのになかなか口に出せないようなことをズバッと言ってのける。すっきり痛快。
リスクの共通性、オーバーアチーブ人間とアンダーアチーブする人間、とか。
・ルール7、権利を使わない人は政治家からも無視される
忘れがち。自分からのアクションは不可欠。
当たり前を疑う、最近の私の中でのホットワード。
当たり前なんかないんだ、ってなかなか思えない頭固い私。