山口二郎のレビュー一覧

  • 若者のための政治マニュアル

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    彼のようなまともな左派論者が少ないから、右派の盛り上がりがあるのではないだろうか。昔は左翼と言えばインテリのイメージがあったが、最近では、左翼は論理の破綻した夢追い人。または、中韓の手先といった風情だ。

    憲法9条の重要性、靖国参拝の危険性。こういったテーマは、一方向からの情報で考えるのは危険である。世に存在する対立軸を、きちんと理解する。何故、あいつらは騒ぎ立てるのか。そんなことを考えるために、必要な一冊だと思う。

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    2015年04月27日
  • 政治のしくみがわかる本

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    たびたび選挙がありますが、
    そういうときに、そもそも政治っていま、どうなっているのか、
    政治の何がアツい話題なのかがわからなかったりします。
    若い人はとくにそうだろうと思います。
    僕くらいの30代の人にしてみれば、
    なんとなく、起こっていることはわかるのだけれど、
    善し悪しの区別がよくわからなくなったりします。
    ちょっと考えるとよさそうなのですが、
    深く考える、あるいは長期的な視点で考えるとよくなさげ、
    でも、僕とは違った境遇の人にとってはよいことだ、
    そんな葛藤が生まれたりしながら、やっぱり
    よくわからないな、という結論に落ちついたりします。
    さらに、選挙の候補者や政党のマニフェストを読んで

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    2014年12月19日
  • ポピュリズムへの反撃 現代民主主義復活の条件

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    立ち止まって、今の日本の政治状況を再考できる。皮肉なことに、本書だけに影響を受けると、その状況も悪いポピュリズムに陥ることもある。ジャーナリズム(主にテレビと新聞)の劣化が一番、気になる。マクルーハンではないが、「メディアはメッセージ」になっている。メディアは器ではない、メッセージそのものだ。

    自民党政権に戻っても、テレビ、新聞は相変わらずで、原発問題、集団的自衛権など扱いが、偏向している。政治家、官僚、マスコミが変わるように、有権者も変わらなければ。

    ・アメリカの場合、有権者登録の際、党籍も登録する。
    ・マンハイム:イデオロギーの虚偽意識への変化。自由の国アメリカでのマッカーシズムのよう

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    2014年05月21日
  • 若者のための政治マニュアル

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    ・もはや全ての個人の利益になる公共の利益など存在しない。
    ・政治はステレオタイプをうまく利用している
    ・自分が生きやすい世の中にするために政治を利用しましょう

    政治に疎いので、大変勉強になった。 良書だと思います。

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    2013年10月14日
  • 政治のしくみがわかる本

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    今回の参議院選挙に投票する為に勉強しようと思い読んだ。お恥ずかしながら、政治について全然わからないから。
    この本を読んで、ステレオタイプとは、部分的にしか知らないことを理解し解釈するために用いる固定化されたイメージのことだと知った。私は雰囲気の良しあしにとても騙されやすいと自覚している。だからさまざまなイメージや好感度をあげる策にまんまと騙される。きっと私だけじゃなく、世の中そんなものだろうから、体裁に惑わされない目利きをもつには書物を読み、いろんな考えを持つべきだと思った。
    与党は行政府を支配し、政策を実現する立場。対して野党は、政府の誤りを批判する立場だとわかった。今の政治のあり方を否定し

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    2013年07月21日
  • 政権交代とは何だったのか

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    政治の本は、分かりにくいと感じることが多かったが、ともも読み易い文章で、良く理解できた。
    筋の通ったぶれない政治を強く望む。

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    2012年09月23日
  • 政権交代とは何だったのか

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    野田政権に、国民に選ばれたという正統性はない。あまり背伸びするよりも、3・11以降の眼前の問題について、徹底的に対処療法を重ねるべき。

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    2012年04月29日
  • 政権交代とは何だったのか

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    民主党の学者というイメージが強い、山口二郎教授による今回の政権交代の仮総括。橋下徹大阪市長にバンバン論破されていた山口先生・・・本当に「政権交代とは何だったのか」という思いであったようだ。

    本書は日本の現状の政治について分かりやすくまとめてあり、民主党の失敗を身内から記述している点が興味深い。と、言うより勇気ある著書であると感じた。また、それをふまえた国会の実際の運用については、確かに考えておかなければならない部分である。

    政治学の責任を論じている点からも、より具体的で行動的な学者であるということが分かった。ただ、最終的なまとめとして民主主義の帰結を論じている部分が散漫な感じだった。

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    2012年04月11日
  • 政権交代とは何だったのか

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    民主党の論理的支柱とでもいうべき山口二郎氏の民主党の政権交代からの検証本。予想とはかなり違い、世論の支持を失った民主党ではあるがその原因はどこにあるかを検証している。

    1章で、鳩山、管、野田政権について総括し、2章で議員官僚制ともいうべきシステムの問題点について述べている。3章では、失敗した点について、税制、社会保障、沖縄基地、マニフェストなどの点から論じている。後の章で、政党政治、政治学、民主主義についても検証している。

    読んでみて感想は、政治家も官僚も、国会議員の与党(民主党)も野党(自民党)も、国民も未熟であるということである。もう少し、知恵を回せばと思うのは、過去を振り返るからでき

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    2013年04月23日
  • 政権交代とは何だったのか

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    【読書その17】政権交代前から、民主党を軸とする政権交代の必要性を説いてきた、北大教授の山口二郎氏の著書。
    政権交代前の「政権交代論」に続き、平成21年9月の歴史的な政権交代後、約2年半が経過した後、改めて交代後の軌跡をたどり、政策形成の在り方、政と官の関係、国会政治の形などを通じ、民主党政権の意義等を検証。
    著者自身の政権交代への想いもあり、熱くなりそうなところ、冷静かつ客観的に分析をしている良著。
    政権交代を振り返ることは、年金分野で昼夜問わず、命を削りながら奮闘していた激動の日々を振り返ること。
    政権交代してもう2年半が経過したのかと非常に考え深い。

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    2012年02月15日
  • 若者のための政治マニュアル

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    担当教官から。
    「若者のための」ってタイトルの割に、特に若者に向けたって感じではなかった。全世代共通で、政治に対して関心が薄い人向けじゃないかな。

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    2012年01月14日
  • 政治のしくみがわかる本

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    議会制民主主義の問題点など現代政治の良い部分も悪い部分も書いてくれている本。しかしこれもある程度の政治知識ないし近代の政治についても知ってる方が深く入れるかもしれない。その場合は池上彰の著書がおすすめかもしれない

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    2011年06月21日
  • 若者のための政治マニュアル

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    ネタバレ

     生きづらさを克服するには、政治を変えるしかない、と主張する若者向けの本。著者のスタンスは左派。内容は自民党(特に小泉政権)の批判が中心。批判の内容そのものはよくあるもので、わかりやすかったが、特に見るべきものは殆どなかった。

     興味深い記述を挙げるとすれば「権利(right)」と「特権(privilege)」の相違について。権利は他者の権利を侵害しない範囲で有効なのに対し、特権は他者の権利を押し退けて行使されるというもの。

     最近蔓延する「権利だけ主張して義務を果たさない人間が増えている」という言説を、クレーマーやモンスターペアレントの身勝手な主張の内容は権利ではなく特権であることや、自

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    2011年06月06日
  • 若者のための政治マニュアル

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    権利も主張続けないと権利をなくなる。法律は、国民の無関心にならないようになっている。しかし、安保闘争で国民に政治にあまり関心を持たないように教育がされている。
    企業は公共の利益に叶うこととして主張をしているが、国民はその不利益を受けている場合がある。

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    2011年05月29日
  • 若者のための政治マニュアル

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    タイトルに若者のためのマニュアルとある通り、政治のことをあまり知らない人や、これから学ぼうと思っている人にオススメできる本。前半は結構噛み砕いて政治の基礎的なことを書いてあり、読みやすい。自分達の身近なことを例にしているところもある。
    後半はやや読みづらく、またこの本全体に言えることではあるが、特に著者の思想が全面に出ている感はあるので、嫌いな人は嫌がるかもしれない。それでも、ルール9の今を受け容れつつ否定するという章は、いいこと書いてある。現代の理想主義という、救世主を待っている状態は、悪しき状態であろう。
    個人的には当たり前を疑えという所が最も共感した。

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    2011年04月06日
  • ポピュリズムへの反撃 現代民主主義復活の条件

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    【読書】著者は北海道大学の山口二郎氏。著者の本では、他に「政権交代論」を読んだことがある。ポピュリズムという言葉は、小泉政権以降で政治を考える上での重要な視点。ポピュリズムというとしばしば批判的な意味で使われる。それが19世紀のアメリカから出発したことを知る。誕生は、ワシントンやジェファーソンというような指導階級から、庶民出身のジャクソンが大統領になるところから。その成果は大衆民主制の土台を作ったところ。ポピュリズムとの関係で一番考えたのは、現代政治におけるイシューの単純化、二項対立。小泉政権における抵抗勢力の設定、構造改革などの言説。社会の複雑化の中で一定程度簡素化は大事なこと。しかし、単純

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    2011年03月27日
  • ポピュリズムへの反撃 現代民主主義復活の条件

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    この中で、子ども手当をどう評価するのか、ということが述べられている。なるほど、そういう見方もあるなぁ、と啓蒙された。自分もポピュリズムに引っかかりやすい思考パターンを持っているのに気づかされた。

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    2011年03月27日
  • 政治のしくみがわかる本

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    [ 内容 ]
    日本の政治はどんなしくみになっているのでしょうか。
    政治家とはどんな人たちで、国会や内閣で何をしているのでしょう。
    政治は私たちの生き方を大きく左右しますが、どこに注意をして、どういうふうに接したらよいのでしょうか。
    政治を見たり考えたりするときのヒントがたっぷりな一冊です。

    [ 目次 ]
    1章 政治とは何のためにあるか
    2章 理想の力、現実の重み-世の中をどうやって変えるのか
    3章 メディアと政治-政治を見るときに注意すること
    4章 政治家と政党-どういう人たちが何をしているか
    5章 議会制民主主義とは何か-国会が大切なわけ
    6章 議院内閣制のしくみ-総理大臣がいちばん偉い?

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    2011年03月24日
  • 若者のための政治マニュアル

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    ネタバレ

    2005年8月にハリケーンカトリーナがアメリカ南部を襲った時、小さな政府を追及するブッシュ政権は不動産をさらけ出した。地震や台風等の巨大な災害のリスクが顕在化した時、人間の能力の差等ほとんど無意味になるのである。そして、等しく人間の命を守るべきという点最も重要な平等、公平の理念が必要とされる。またそのような事態に立ち入ったレバー、新自由主義者も含めて、人間は全て平等という理念を受け入れる。ならば、日常の生活においてなぜ平等をもっと受け入れようとしないというのが、内田樹の問いかけであろう。

    そもそも世の中には、消防、警察、保健所等、もうけになら無いことを前提として仕事がある。さらに、農林漁業や

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    2011年02月27日
  • 若者のための政治マニュアル

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    私の立場からどのように政治に関わるか、関われるか?!感情に拘束されず国籍を選択したほうが良いのではないかと思うこの頃です。在日外国人の地方参政権は付与される物ではなく勝ち取るべきもの・・・。すべての出発点はそこから始まる。

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    2011年02月22日