森本あんりのレビュー一覧

  • 反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

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    アメリカがなぜアメリカなのかが学べる本。ここ数ヶ月アメリカの歴史について勉強していましたが、特にアメリカの宗教観を勉強する上では最適な本のひとつかと思います。
    アメリカのルーツを辿ることで、今のアメリカのふるまいを理解できる、そんな内容です。
    特にトランプ氏を理解する上では相当参考になりましたね。
    めちゃくちゃアメリカ的だなと思います。
    しばらくこの流れが続くのか、反知性主義反権威主義が発動して、思想の異なる人がまた出てくるのか。
    動向が気になります。

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    2026年03月06日
  • 反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

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    反知性主義:
    アメリカが生んだ「熱病」の正体

    今流行り?の「反知性主義」って何?ということが知りたくて読んでみました。
    一言で言えば「長いものには巻かれるな!」的なアメリカンスピリットのことのようです。
    そういった心意気がどうやって育まれて来たのかをキリスト教の伝道過程を丁寧に追っていくことによって解説しています。
    「反知性」とは、知性に対して反対しているわけではなく、知識を独占している階級に反抗する姿勢を指しています。
    その点を誤解すると、言葉の意味が全く変わってしまうので注意が必要です。
    意外だったのは、アメリカの政教分離が、より重要な宗教と政治を切り離すために行われたというくだり。

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    2026年01月08日
  • 反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

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    中世を経なかった国家のアメリカで、権威の監視装置として反知性主義が育った。また根底にはプロテスタントの平等主義、誰でも信仰によって救われる、労働によって救われるという価値観がある。
    それは確かに素晴らしいことかもしれないが、進化論などの科学を否定するなどは見直されて欲しい。様々な課題がある中で人類として共同して取り組むのが阻害される。そして今をどこまで平等と言えるのか。
    いずれにしろアメリカという国の理解がとても深まった。

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    2026年01月02日
  • 反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

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    とてもおもしろかった。コテンラジオのリンカン回の最初のほうで、チャーチ型とセクト型の話とともに紹介されていて気になったが、まさにまさにで、アメリカという国のあり方、社会の構造や人々の考え方に対してとても理解度が高まったように思う。
    本当に日本とは全然ちがうなあと思うが、じゃあ日本はどのように解釈するといいだろうか?というのを、それはそれで考えてみたい気がする。

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    2025年12月12日
  • 魂の教育 よい本は時を超えて人を動かす

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    ネタバレ

    一つ一つがとても知らない世界だらけで、

    引き込まれながら読みました。

    何だか全然関係ないような細かい話のようで、なんでか読み進めてしまう、素晴らしい書き手・語り手の技でした。

    森本あんりさんの子どもの頃のこと、どんな子だったか、名前、

    懸賞論文への応募と新聞社の論調に合わせた作文で勝ち取った豪華旅行(やっぱすごい、小さいときから書ける人だったのですね)、

    どうやって大学(ICU)に行くことになったか、

    ガールフレンドが教会に行っていたからクリスチャンになった、

    交換留学での出会い、

    プリンストン神学大学に行くことになったか、

    その5年間のアメリカ生活での豊かな人間関係、

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    2025年12月02日
  • 反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

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    とても良かった。反知性主義とは単なる知性に対する反発ではない。知性と権力の固定的な結びつきに対する反感である、と。そう考えると、そこには危険性と同時に可能性もある。そして、読んで特に考えたことは、「それってあなたの感想ですよね?」的な言い回しで相手を"無知性"と一方的に切り捨てる所作を見ながら我々はワーキャーしてる場合ではないのだ、ということである。当の本人(たち)にそれを省みる姿勢が欠如しているのであれば、結局はどっちもどっちなんだ、と、早晩気が付かなければならない。知性を反知性で斬るならば、別の次元の知性に確固たる足場を作らねば。

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    2025年11月18日
  • キリスト教でたどるアメリカ史

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    大統領就任の際聖書に手を置いて宣誓するように、キリスト教の強い国家だ。一口にキリスト教と言っても、カトリックやプロテスタント、正教会という大規模な教派の他にいくつもの小規模な教派が存在している。
    アメリカについても同じで、キリスト教のなかでも数多くの教派が存在している。それぞれの教派がアメリカの政治や生活についてどのような考え方を持ち、何を主張しているかを知ると、アメリカという国の理解が高まる。
    本著はその助けになると感じた。

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    2025年10月05日
  • 不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)

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    世の中では寛容が良いことで、不寛容は悪いことだという風潮がある。しかし、寛容であるはずのリベラル層が不寛容な言説に染まったり、一神教は不寛容だが多神教は寛容なので日本人はやさしいといった、寛容の意味合いを履き違えた話も散見される。

    寛容という言葉には、前提として評価する側の絶対的な正しさがある。間違っているけど赦す、という一方的な立場を正当化する危うさは、時には戦争や排斥を生み出すロジックとなってきた。寛容の起源にキリスト教の異教徒や異文化に対する理解という流れがあり、聖書や教義が絶対的に正しいという立場が見え隠れする。

    この本では、アメリカ建国にまつわる寛容・不寛容の流れをもとに説明され

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    2025年10月02日
  • 反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

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    アメリカがいかに宗教国家であるかというアメリカで定期的に生じる宗教的な熱病を歴史的にみていくことで説明していく本。説得力は高い。

    そして、アメリカ的なキリスト教はやはり独特のもので、それがある種のポピュリズム的な動きと連動しやすいものであることがよくわかる。

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    2025年05月28日
  • 魂の教育 よい本は時を超えて人を動かす

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    ユーモラスな語り口ながら、実に真摯に学問に向き合ってきたことがよく分かる。
    人生の歩みも、そこで出会った本も、とても面白い。
    本は絶対的なものとして存在するのではなくて、その人の、その人生のその時に、「現れる」ものなんじゃないかな。
    本書で登場する本はどれも興味深いが、中でも「ローマ書」「ニコマコス倫理学」「光の子と闇の子」はぜひとも読みたい。とくにニーバーは、現代でも必読のような気がする。

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    2025年05月01日
  • 反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

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    感染症におけるマスクの有効性や進化論を否定したり、地動説を唱えたりする人たちは、どうしてそういう考えに至ったのかを納得したくて読み始めたんだけど、完全には納得できなかった。

    ざっとこの本の結論をまとめると、アメリカは、ヨーロッパの権威から逃れてきた人たちから成立した国なので、反権威主義としての反知性が根本的な気質として備わっている。
    また、封建主義を歴史的に経験していないため、知識人が社会の権威者としての存在に近かったことも大きく影響している、となる。

    そういう意味では、日本という国の成り立ちが、周辺諸国(古代においては中国、近代においては欧米)から知識を取り入れることで成長してきたことか

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    2025年03月01日
  • 教養を深める 人間の「芯」のつくり方

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    混乱の時代にあっても、人間がより人間らしくあるために必要な知の営みリベラルアーツ。
    4人の識者とリベラルアーツの本質に迫る。

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    2024年08月29日
  • 反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

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    ネタバレ

    アメリカの反知性主義の「ヒーロー」たちの歴史を追った本。学歴や派閥や権威にとらわれず、自分の力で聖書を読んで人々にわかりやすく伝える、というあり方はある種理想的にも聞こえるし、イエス自身が律法学者を批判しているように反知性主義的なところがあるので説得力もある。けれども、それが行き過ぎると結局悪い意味で世俗的であったり、現世利益的であったり、排外主義につながったりする。というか、それまで積み重ねてきた学問研究とか教養というものへのリスペクトがないよね。宗教が権威的になったり、権力と癒着するのはたしかにもっての外ではあるけれども。ジャクソン大統領とか若干のトランプみを感じた。ポリティカルコレクトネ

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    2024年06月14日
  • 教養を深める 人間の「芯」のつくり方

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    アリストテレスが、1つの徳だけに秀でるのは良くない(≒ギフテッドではなくラウンデッドであるべき)と考えていたという話は興味深い。スペシャリストやエキスパートであることが称揚されるが、そうなるなという教えは結構衝撃を受ける。

    人々を挑発する知がリベラルアーツだという宣言は、森本あんりらしくて好きかもしれない。また、教養というのはアクセサリーのように付けたり外したりと「身につける」ようなものではなく、自分の中で育むものだというのはおっしゃる通りかと。

    後半の4人の識者との対談も面白いけれど、AIの捉え方が画一的というか、執筆時期も関係しているのかもしれないけれど、ちょっと敵対的に見る傾向が強

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    2024年04月16日
  • 教養を深める 人間の「芯」のつくり方

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    森本あんり先生が、五木寛之、藤原正彦、上野千鶴子、長谷川眞理子という、錚々たるメンバーと教養について対話する本。

    情報が氾濫し、価値が揺らぎ、予測不能なこの時代に本当に必要なものは決してファスト教養のようなペラペラの外観ではない。真の教養とは何か、AIが台頭してきている世の中で我々は何を考えるべきか、これから社会が必要とする力はどのようなものであり、教育は何を果たすべきか。碩学たちの熱い思いが伝わってくる良書。

    「何かを解決するためではなく、そもそも解決など不可能だということに気がつくために考える。答えを見つけるためではなく、探し続けるために問う。
    人間がどんな時にも人間性を失わずにいるこ

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    2024年03月18日
  • 反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

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    アメリカを理解する視点として、このキーワードが実に重要なことがわかりやすく書かれていた。実に自分がものを知らないかがわかったというのもおかしな話ではあるが、このことを教えてくれることはいわゆる学校ではないように思う。

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    2023年11月25日
  • キリスト教でたどるアメリカ史

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    やはり米国史はキリスト教の理解なくして学べないと痛感させられました。
    本書の内容は、冗長な記述もなくとても簡潔でありながら、しかし要点はきっちり押さえてあって、まさに過不足なく書かれているといった印象です。
    米国のキリスト教の歴史を学ぶ第一歩として最適な基本書といってよいでしょう。

    ないものねだりで注文をつけるとすれば、各州の位置がわかる地図と、各宗派に関するごく簡単な説明が冒頭にあればなおよかったでしょうか。
    そのあたりの基礎知識がなかったため、「メリーランドが……」とか「メソジストが……」とかいう記述が出てくるたびに、その州の位置や宗派の概要を調べないといけませんでした。

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    2023年11月17日
  • 異端の時代 正統のかたちを求めて

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    2018年初版の本ですが、これは名著ですね。「正統」と「異端」とは何か?について、著者の専門である宗教史・宗教社会学を軸に論じ、それを現代政治に敷衍している内容。後半の宗教史的な部分は(予備知識が薄いため)やや難解でしたが、全体を通して著者の言わんとすることは明確で、言われてみればその通りなのですが、ともすると私自身も持ってしまっている誤ったイメージ(正統と異端に対する)を正してもらった気がします。

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    2022年07月09日
  • 不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)

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    「寛容」の如何を問うとするよりは、むしろそれを通した初期アメリカ社会から連なる歴史と人々のあり方を知る端緒となった。
    それが現在の、そして我々日本の基部の上でどう受容されうるか。

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    2021年12月02日
  • 反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

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    進化論否定、トランプを信用など、アメリカで起きていることが理解し難いが、この本を読むとそこに至る経緯がわかる。かと言って、進化論否定を肯定する物ではない。

    アメリカには、ヨーロッパ階級社会から逃れてきたスタートがある。特定の知識階級が正しさを決めることへの反発。
    それに対して、その正しさの拠り所が聖書であるなら、聖書を読むことは自分でもできるわ、となっていく。この過程の説明はとても面白い。なるほどな、と納得する。

    一方で、この場合、聖書の存在が大きすぎる。聖書にさえしたがっていれば道徳的に社会的に問題がない。というのは無理な話で、多くの書物にあたって多角的に物を見ることか望ましいと思うけれ

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    2021年10月16日