反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

1,925円 (税込)

9pt

アメリカでは、なぜ反インテリの風潮が強いのか。なぜキリスト教が異様に盛んなのか。なぜビジネスマンが自己啓発に熱心なのか。なぜ政治が極端な道徳主義に走るのか。そのすべての謎を解く鍵は、米国のキリスト教が育んだ「反知性主義」にある。反知性主義の歴史を辿りながら、その恐るべきパワーと意外な効用を描く。※新潮選書版に掲載の図版の一部は、電子版には収録しておりません。

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反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    もともとの意味での反知性主義とは、「かなり特定の系譜をもったアメリカ的な現象」なのだという。
    カトリック世界を脱出して新世界を作り出そうとした人々がたどった歴史的経緯によって生み出され、展開してきたのだという。
    それを解説した一冊。知らないことだらけだったが、いろいろ腑に落ちる。

    ほぼ丸々、アメリ

    0
    2025年10月24日

    Posted by ブクログ

    アメリカのキリスト教は、平等や自由を尊ぶ精神と相俟って変異し、アメリカの反権威主義=反知性主義をもたらす、というストーリーをアメリカ宗教史に鑑みながら紹介した著作。

    0
    2025年09月12日

    Posted by ブクログ

    アメリカでの、「信仰復興運動」「リバイバリズム」の歴史について、反知性主義とからめて、書かれています。

    アメリカの歴史や成り立ちは、おもに政治制度などを追う形でざくっと勉強したように思いますが、宗教に特に焦点を当てて辿ってみると、またこんなに違って見えてくるんだなーと。

    「信仰復興運動」というの

    0
    2025年07月22日

    Posted by ブクログ

    冒頭で日本における『反知性主義』と本来のアメリカにおけるそれとは微妙に意味が異なると書かれているが、微妙どころではない。この本を読むと完全に意味をはき違えている事が理解される。日本では知性に欠ける指導者が人気を博す事を揶揄する場合に使われることが多いが、本来の意味での反知性主義とは『上から目線への抵

    0
    2024年11月07日

    Posted by ブクログ

    政教分離後エンタメ化した伝道集会が熱狂を呼び、ナショナリズムや平等意識と相性が良く、権力と知性の世襲が嫌われた。誰でも回心してまじめに生きれば救われる、帰依すれば聖書にないことは否定しなければいけない。それが今のアメリカの一部だと理解しました。

    0
    2024年02月10日

    Posted by ブクログ

    いまを知るためには歴史を知る必要があるし、歴史を知るためにはその中で大きな役割を果たしてきた宗教について知ることが欠かせない。アメリカがなぜ「アメリカ」なのか、本書を読んでようやく理解することができた。
    サンデー以降、現代につながる流れや、他国での思想についても学びたい。

    0
    2023年06月09日

    Posted by ブクログ

    アメリカの反知性主義について書かれた本。
    社会的病理・ポピュリズム・ナショナリズム等で象徴的なキーワードとして聞いたことがあったが、その根底にあるアメリカ独自のキリスト教思想や歴史について記載されていて、非常に面白く興味深い内容だった。

    ■アメリカはもともと中世の無い社会、王様のいなかった社会だっ

    0
    2022年11月07日

    Posted by ブクログ

    アメリカの反知性主義について分かりやすく書かれた1冊。キリスト教の流入から端を欲し、平等な社会であるアメリカだからこそ、知性と権力に反したリバイバルが反知性主義につながる過程が分かりやすく書かれている。

    0
    2022年04月10日

    Posted by ブクログ

    反知性主義とは知性に反対する主義ではなく、知性が権威を不当に行使している構造をチェックしようとすること。また、チェックしようとする過程で新たな知的創造が生み出される可能性もある、というのが本書のポイント。なので、都市文明を大学の外から鋭く批判したエマソンやソローも反知性主義。また、フィニーという反知

    0
    2020年11月05日

    Posted by ブクログ

    反知性主義とは知性の欠如を礼賛するものではなく、むしろエスタブリッシュメント化した知性に異を唱え本質への議論を巻き起こす、極めて知的な営みが出発地点だったということがわかる。
    アメリカにおけるキリスト教の在り方、変遷を学ぶという観点でも実に興味深い内容。
    インテリの2時間かかる難解な説教より、身振り

    0
    2020年09月09日

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