反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

ビジネス・実用
1,925円 (税込)

9pt

アメリカでは、なぜ反インテリの風潮が強いのか。なぜキリスト教が異様に盛んなのか。なぜビジネスマンが自己啓発に熱心なのか。なぜ政治が極端な道徳主義に走るのか。そのすべての謎を解く鍵は、米国のキリスト教が育んだ「反知性主義」にある。反知性主義の歴史を辿りながら、その恐るべきパワーと意外な効用を描く。※新潮選書版に掲載の図版の一部は、電子版には収録しておりません。

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反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ものすごくおもしろかった!キリスト教に国だとは知っていただけど伝統的なキリスト教観とは全く違う、ということがよくわかった。なんでトランプみたいな人が支持されるんだろうと思ってたけどこりゃ納得。
    ユーモアと皮肉のある分かりやすい文体もステキ。

    0
    2026年03月09日

    Posted by ブクログ

    もともとの意味での反知性主義とは、「かなり特定の系譜をもったアメリカ的な現象」なのだという。
    カトリック世界を脱出して新世界を作り出そうとした人々がたどった歴史的経緯によって生み出され、展開してきたのだという。
    それを解説した一冊。知らないことだらけだったが、いろいろ腑に落ちる。

    ほぼ丸々、アメリカのローカルな事情と論理から成り立っているので、そんなことに世界を巻き込まないで欲しいと思うが、仕方ないのだろう。
    われわれは明確に意識はしないが、中国のローカルな事情と論理に基づく世界観を受け入れ続けてきた日本からすれば、それがアメリカに代わっただけともいえるわけだし。

    0
    2025年10月24日

    Posted by ブクログ

    アメリカのキリスト教は、平等や自由を尊ぶ精神と相俟って変異し、アメリカの反権威主義=反知性主義をもたらす、というストーリーをアメリカ宗教史に鑑みながら紹介した著作。

    0
    2025年09月12日

    Posted by ブクログ

    冒頭で日本における『反知性主義』と本来のアメリカにおけるそれとは微妙に意味が異なると書かれているが、微妙どころではない。この本を読むと完全に意味をはき違えている事が理解される。日本では知性に欠ける指導者が人気を博す事を揶揄する場合に使われることが多いが、本来の意味での反知性主義とは『上から目線への抵抗』である。
    日本で何故このような勘違いが横行するのかと考えるに、そもそも権力者に知性がないことが原因と思われる。大物政治家の子や孫が世襲で権力を維持することに対する反感は日本にもそれなりにあるが、その人たちに知性が感じられないのでそれを『反知性主義』と呼称するのがしっくりこない。何とも残念な状況。
    それはそれとしてアメリカという国の作られ方や、ヨーロッパ知識人との考え方の違いなど、今まで知らなかった史実をたくさん知ることができた。その意味でオススメ。

    0
    2024年11月07日

    Posted by ブクログ

    政教分離後エンタメ化した伝道集会が熱狂を呼び、ナショナリズムや平等意識と相性が良く、権力と知性の世襲が嫌われた。誰でも回心してまじめに生きれば救われる、帰依すれば聖書にないことは否定しなければいけない。それが今のアメリカの一部だと理解しました。

    0
    2024年02月10日

    Posted by ブクログ

    いまを知るためには歴史を知る必要があるし、歴史を知るためにはその中で大きな役割を果たしてきた宗教について知ることが欠かせない。アメリカがなぜ「アメリカ」なのか、本書を読んでようやく理解することができた。
    サンデー以降、現代につながる流れや、他国での思想についても学びたい。

    0
    2023年06月09日

    Posted by ブクログ

    アメリカの反知性主義について書かれた本。
    社会的病理・ポピュリズム・ナショナリズム等で象徴的なキーワードとして聞いたことがあったが、その根底にあるアメリカ独自のキリスト教思想や歴史について記載されていて、非常に面白く興味深い内容だった。

    ■アメリカはもともと中世の無い社会、王様のいなかった社会だった歴史から、知識層が大きな力をもってきた。それに対抗するものが反知性主義。
    ■アメリカではキリスト教が独自の解釈で広まった。神との契約とは、神からの無償の慈悲を指すモノから、自らもしっかり信仰しないといけないという考えに変わる。これが信仰復興運動につながる。
    ■アメリカキリスト教の副産物として、極端に平等を求める思考がある。信仰復興運動と相まって強烈な反インテリにつながる。インテリなだけでは大統領になれない。

    0
    2022年11月07日

    Posted by ブクログ

    アメリカの反知性主義について分かりやすく書かれた1冊。キリスト教の流入から端を欲し、平等な社会であるアメリカだからこそ、知性と権力に反したリバイバルが反知性主義につながる過程が分かりやすく書かれている。

    0
    2022年04月10日

    Posted by ブクログ

    アメリカ建国の歴史からひもときながら、本来ポジティブな意味で使われていた「反知性主義」の歩みを概観している。中世なき近代、宗教改革なきプロテスタンティズム、王や貴族の時代を飛び越えた共和制の国アメリカ。この文脈で考えると、そこで「知性」が果たした役割は大きく、著者が書くように、「双子」のように生まれた「反知性主義」の流れがよく理解できる。知性が次第に権力や富と結びついていった中での反骨としての「反知性」だ。
    情熱的で世俗的なリバイバリズムの説教の話は面白かった。天国や来世ではなく、信仰は現世の利益に結び付くというアメリカ的なキリスト教、牧師養成学校としてスタートしたハーバードのような「知性」への反感。良し悪しは別として、ほとんど理解できないと思っていたアメリカの現大統領の行動を理解する一助にもなった。

    0
    2026年04月29日

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。反知性主義は平等の理念から来るアメリカ大衆の反権威的な思想。アメリカ社会が解った気になれる良い本。
    反知性主義というと知性を否定する愚かな思想と誤用されるが、著者は本来の反知性主義は社会の健全さを示すポジティブなものだったと主張する。良い反知性主義があるのはまあ理解できる。著者はあとがきで知性に優れた真の反知性主義者の活躍に期待している。でもそれって反権威の知性主義者のことではないか。
       知性に優れた真の反知性主義者=反権威の知性主義者
       知性に劣った偽の反知性主義者=ただの愚か者
    こうなるともはや反知性主義という呼び方自体が不要では。とにかく反知性主義というネーミングは悪いなぁ。著者のせいじゃないけど。
     
    本書の内容は次の引用で概ねまとまっている。
    (p264から引用) リバイバリズムは、ピューリタニズムの極端な知性主義への反動として生まれ、独立期には信教の自由を求める政治家と宗教家との連合を作り出した。そしてジャクソニアン・デモクラシーとアメリカの自然志向を背景に、ビジネス的な実利精神と融合してキリスト教を大衆化し、フィニーやムーディやサンデーといったヒーローたちを輩出した。反知性主義は、その後も現代に至るまでアメリカに固有の現象として定着し、知性の越権行為が疑われるところでは敏感にそれを察知して批判力を発揮する。

    0
    2026年03月24日

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