森本あんりのレビュー一覧

  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 宗教国家アメリカのふしぎな論理

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    米国だけが 異質な理由。宗教史の観点からの解説。
    現世での成功を持て囃し それを軸に国家を作ってきたこと、 その裏には繰り返される平等主義からの権威への挑戦がある。それが反権威主義となって繰り返される。
    ひとつの軸

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    2021年04月30日
  • 不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)

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    通販生活の表紙に「私はあなたの意見には反対だけど、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」というヴォルテールの言葉が掲げられていた。確かに、美しい言葉かもしれないけど、この通りにするのは、かなり無理をして、頑張らないといけない感じする。

    この本によると、中世の「寛容」は、大きな悪が実現しないように小さな悪をそのままにしておくという、かなり消極的な、相対的な考え方だったというのです。金貸しも、娼婦も、それ自体は悪には違いないけど、それが無くなったら、社会全体はもっと悪くなるので、まぁ、放っておくか。そんな考え方だと。

    なるほど。

    この現実主義が、カトリック教会をさまざまな極論から守り、

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    2021年02月13日
  • 異端の時代 正統のかたちを求めて

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    ・O正統とL正統
    ・異端が正統を作る「異端は弾圧されたから姿をけしたのではなく、姿を消したから異端なのである」P59
     

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    2021年02月25日
  • キリスト教でたどるアメリカ史

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    キリスト教の知識がなく恐らく1/10も吸収できてないけど、宗教を軸にすることでアメリカ史の点と点が繋がった感じ。面白かった。

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    2020年02月18日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 宗教国家アメリカのふしぎな論理

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    アメリカを知るためには、アメリカ人の宗教観への理解を深めることが不可欠だと思う。
    その意味で、この本はアメリカという国の本質を理解する上で、とても興味深い本だった。
    アメリカの反知性主義を知ると、ヒラリーがトランプに負けたことにも合点がいくし、今年の選挙で民主党が勝つことも懐疑的になる。

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    2020年02月15日
  • 異端の時代 正統のかたちを求めて

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    権威が失われつつある今、どうすれば正統が復活するかの処方箋を示していると言える。とはいえ、正統を定義するのは社会が時間をかけて気づいてきたコモンセンスなので、時代の空気との競争ではある。

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    2018年10月20日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 宗教国家アメリカのふしぎな論理

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    反知性主義がなぜ発生するか、ポピュリズムとは何か、そして日本は何故、「半」知性主義なのか、筆者の言葉で一般読者向けに語られており、非常にわかりやすい。参考文献も豊富で、初学者には良いエントリーとなった。

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    2018年07月15日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 宗教国家アメリカのふしぎな論理

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    アメリカは「敗けを理解できない」というのは、私も感じていたが、それは戦争の歴史だけでなく、宗教の歴史からも説明できるんですね。
    アメリカだけでなく、世界的に「異端」の種が蔓延している中、良く考えて、慎重に、世の中を見ていく必要がありますね。

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    2018年03月03日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 宗教国家アメリカのふしぎな論理

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    おもしろかった!
    「宗教は、ウィルスが宿主の中で適合して亜種を生み出すように、その土地に適応して変化する。」

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    2018年01月16日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 宗教国家アメリカのふしぎな論理

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    アメリカは言わずと知れた超大国で、芸術も音楽もスポーツも優れたものがいくらもあります。
    ノーベル賞の受賞数だって300以上あり、2位のイギリスの3倍と圧倒しています。
    それなのに、大統領選となると、稀に頭がちょっとアレで思慮に欠ける人を選んでしまうのは何故だろうと、これは長年の素朴な疑問でした。
    言うまでもなく、直近ではトランプさんですが、少し遡ってブッシュさん(特にジュニア)、かなり遡ってアイゼンハワーさんも結構なアレだったと物の本で読んだことがあります。
    中でもトランプさんなんて、我が邦のどこの村にも1人はいる、尊大で金持ちの保守オヤジと大差ないですもんね。
    個人的には、こういうタイプの人

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    2018年01月08日
  • 不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)

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    アメリカ的な寛容論を紹介する議論だが、タイトルは「不寛容論」となっている。それだけ、ちょっと屈折した寛容論なのかな?

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    2025年05月28日
  • キリスト教でたどるアメリカ史

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    ヨーロッパ各国もキリスト教国なのだが、米国がそれとは全く異なる「キリスト教国」である所以を理解する貴重な本。1620年のメイフラワー号事件、盟約から始まり、決して熱心なクリスチャンばかりでなかった初期の人たちのことが意外だったし、1776年の独立時のワシントンやジェファーソンも正統的なクリスチャンではなく、むしろ理神論者だったいうことも不思議。その中で会衆派、長老派が少数派に転落し、メソジスト派、そしてバプテスト派が増えていって、現在の共和党の岩盤支持層と言われる流れへの繋がりが興味深い。奴隷制、人種分離主義がキリスト教信仰と矛盾するように思われる点がどういう理屈づけができるかも理解が進む。

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    2025年05月09日
  • 反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

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    米国はキリスト教主義の国と言われるが、同じキリスト教のヨーロッパ各国と違いは何なのか?それが政治に影響を与えていることはここ近年の共和党の岩盤支持層がキリスト教福音派と報道されることが多い、その深い意味は何なのか?米国建国前のメイフラワー号での移民の歴史から説き起こし、数回起こったリバイバル(信仰復興)運動との関係から説明する。独立前の第1回の運動ではジョナサン・エドワーズ、ジョージ・ホイットフィールド、19世紀の第2回にはチャールズ・フィニー、ドワイト・ムーディー、19世紀終わりから20世紀初頭の第3回はビリー・サンデーと大衆説教者が続き、にはまたピューリタンが英国教会に出自はあるが、改革派

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    2025年04月29日
  • 教養を深める 人間の「芯」のつくり方

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    最近巷でよく聞く「教養を身に着けたい!」という声。
    が、その内実をよくよく聞くと知識人ぶって一目置かれたいだとか世界のエリートがやっているから身につけなくちゃというものが多い。

    でも、それってホントに教養なの?
    という疑問から始まった本書。

    本書でいう教養とは
    良き市民をつくるためのベースである。

    そのため、知識を付ければ良いというものでなく
    それらから影響を受けて醸成されて人格を形成せねばならないため必ず時間がかかる。

    という内容をベースに様々な社会的潮流について4人の学者と対談している。

    教養の意義については手放しで賛成ではあるが、せっかく日本人の議論なのに東洋哲学・思想の出てく

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    2024年02月25日
  • 反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―

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    アメリカにおいてのキリスト教について、詳しく知ることができた。私はこの一冊だけではいまいち「反知性主義」についてうまく飲み込めず理解できなかったので、著者の別の本も読んでさらに理解を深めたいと思いました。

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    2023年11月30日
  • 不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)

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    BIBLIOTHECAで紹介された本。読み応えがあった。「悪を最小限に抑えるために寛容になる」というフレーズが印象的だった。

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    2023年04月23日
  • キリスト教でたどるアメリカ史

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    タイトル通り。新大陸発見から現代まで200頁ほどによく纏まっている。各教派毎の説明と人物や用語に都度英訳がついているので、基礎書籍として使い易そう。

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    2021年08月30日
  • 不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)

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    「反知性主義」を面白く読みました。「不寛容論」も分析すべき現代アメリカの問題を論じてるのかと思い、書店にあったのを何度も見かけ、迷った末買ってみました。

    けれど、「線」の思考、アースダイバー神社編、、と同じく。。いまこれを読む時間を割けるかというと、なかなか。。。ということで、途中でパラパラ読みになってしまいました。。。

    ただ、ピューリタンがパブティストなどを不寛容な態度を取っていた。契約結んで作られたコミュニティは、そのルールを承認してない人を入れる必要はない。。てことになる=不寛容=排斥。。って考えを学べました。

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    2021年07月13日
  • 不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)

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    ネタバレ

    ちょっとだけ感動した。特に、平和と真理の対立の横にいるのが、言葉を発しない忍耐であることに。

    不寛容論、というのは、異文化理解や多様性がキーワードとなった我々の目の前にある「寛容」の矛盾に向き合うにあたり、まず「不寛容」から考えてみようではないか、という取り組みを表す。不寛容の代表例はプロテスタント(ピューリタン)へのカトリックの弾圧である。特に宗教と政治が繋がった時代において、宗教の違いがそのまま村八分と弾圧による死につながる問題であった。その根拠は、異端の存在が、コミュニティの平穏を揺るがす問題であるとの認識にあった。不寛容にもそれなりの根拠はあるわけである。それなりの根拠を持つ不寛容に

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    2021年04月10日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 宗教国家アメリカのふしぎな論理

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    宗教と社会の一般的関係を考えたくて、手に取りました(日常的に思考の基本的枠組みを提供している、ということなのかなと思いました)。土着化したキリスト教という所が面白かったです。アメリカについて、少し変わった視点から眺めることができました。

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    2020年12月31日