森本あんりのレビュー一覧
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やはり米国史はキリスト教の理解なくして学べないと痛感させられました。
本書の内容は、冗長な記述もなくとても簡潔でありながら、しかし要点はきっちり押さえてあって、まさに過不足なく書かれているといった印象です。
米国のキリスト教の歴史を学ぶ第一歩として最適な基本書といってよいでしょう。
ないものねだりで注文をつけるとすれば、各州の位置がわかる地図と、各宗派に関するごく簡単な説明が冒頭にあればなおよかったでしょうか。
そのあたりの基礎知識がなかったため、「メリーランドが……」とか「メソジストが……」とかいう記述が出てくるたびに、その州の位置や宗派の概要を調べないといけませんでした。 -
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ネタバレこの本はアメリカ史?についての本です。しかし、焦点を当てるのはむしろアメリカの歴史のダイナミズムの下に隠れる宗教の強さ。あるいはこうも言えるかもしれません - 宗教という隠れ蓑にひそむ人間の汚さ・狡さ。
いずれにせよ、イデオロギーは人を聖者にも殺戮者にもしうるし、本来倫理に悖るような行為についてもひとたび神を持ち出すことで正当化される。これが読後の正直な感想です。
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さて内容ですが、個別トピックの中では、南北戦争がちょっと引っ掛かりました。
筆者の分析は南北戦争の背景に宗教的分断があると見ているようでして、このような記述があります。
「聖書は、古代世界の通念として奴隷の存在を容認してい -
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通販生活の表紙に「私はあなたの意見には反対だけど、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」というヴォルテールの言葉が掲げられていた。確かに、美しい言葉かもしれないけど、この通りにするのは、かなり無理をして、頑張らないといけない感じする。
この本によると、中世の「寛容」は、大きな悪が実現しないように小さな悪をそのままにしておくという、かなり消極的な、相対的な考え方だったというのです。金貸しも、娼婦も、それ自体は悪には違いないけど、それが無くなったら、社会全体はもっと悪くなるので、まぁ、放っておくか。そんな考え方だと。
なるほど。
この現実主義が、カトリック教会をさまざまな極論から守り、 -
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アメリカは言わずと知れた超大国で、芸術も音楽もスポーツも優れたものがいくらもあります。
ノーベル賞の受賞数だって300以上あり、2位のイギリスの3倍と圧倒しています。
それなのに、大統領選となると、稀に頭がちょっとアレで思慮に欠ける人を選んでしまうのは何故だろうと、これは長年の素朴な疑問でした。
言うまでもなく、直近ではトランプさんですが、少し遡ってブッシュさん(特にジュニア)、かなり遡ってアイゼンハワーさんも結構なアレだったと物の本で読んだことがあります。
中でもトランプさんなんて、我が邦のどこの村にも1人はいる、尊大で金持ちの保守オヤジと大差ないですもんね。
個人的には、こういうタイプの人 -
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ネタバレタイトルから、作者の名前の印象からは、一体なんの本なのか分かりにくいだろう。アメリカにおけるピューリタン、キリスト教におけるリバイバル(信仰復興)の歴史。学歴がなくとも話術があれば牧師や説教師となることができ、その人望によって宗教を利用したビジネスを成功させるエピソード満載。教会という必要とされたコミュニティの場の存在。アメリカにおける大学の序列。
著者はICUの学長ではあるが、決してキリスト教を礼賛する目的ではなく、史実をユーモアを交えた語り口にインテレクチュアルを感じる。ヨーロッパとは異なるアメリカでのキリスト教への対峙の仕方を知ることがこれほど興味深いとは。
映画『ペーパームーン』の例 -
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ヨーロッパ各国もキリスト教国なのだが、米国がそれとは全く異なる「キリスト教国」である所以を理解する貴重な本。1620年のメイフラワー号事件、盟約から始まり、決して熱心なクリスチャンばかりでなかった初期の人たちのことが意外だったし、1776年の独立時のワシントンやジェファーソンも正統的なクリスチャンではなく、むしろ理神論者だったいうことも不思議。その中で会衆派、長老派が少数派に転落し、メソジスト派、そしてバプテスト派が増えていって、現在の共和党の岩盤支持層と言われる流れへの繋がりが興味深い。奴隷制、人種分離主義がキリスト教信仰と矛盾するように思われる点がどういう理屈づけができるかも理解が進む。
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米国はキリスト教主義の国と言われるが、同じキリスト教のヨーロッパ各国と違いは何なのか?それが政治に影響を与えていることはここ近年の共和党の岩盤支持層がキリスト教福音派と報道されることが多い、その深い意味は何なのか?米国建国前のメイフラワー号での移民の歴史から説き起こし、数回起こったリバイバル(信仰復興)運動との関係から説明する。独立前の第1回の運動ではジョナサン・エドワーズ、ジョージ・ホイットフィールド、19世紀の第2回にはチャールズ・フィニー、ドワイト・ムーディー、19世紀終わりから20世紀初頭の第3回はビリー・サンデーと大衆説教者が続き、にはまたピューリタンが英国教会に出自はあるが、改革派