志水アキのレビュー一覧
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相変わらず、志水アキさんのイラストが美しい、百鬼夜行シリーズのコミック化。
今回は1巻の中に小説家・関口と京極堂は出てこないが、わき役としていい味を出す町田の釣り堀屋「いさま屋」こと伊佐間一成がメインの語り手として登場。
冬の逗子で謎の女、朱美との出会いを通して髑髏の絡む妙な事件に巻き込まれる。
また、今回、メインキャラクターともかかわりを持つ降旗という男が初登場するが、彼の陰鬱さはすごくリアルに描かれているし、彼の回想に登場するある夢のグロテスクなエロスはなかなか。
そして、彼の子供時代には、あるキャラクターたちもひょっこり登場するのだが、その姿は必見。 -
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幻想水滸伝Ⅲの漫画化でその高い『翻訳』能力を見せた志水アキ先生が京極堂シリーズを漫画化……でも明らかに映像にするには向かない台詞量だしなあと敬遠してたんですが、愚かでした。素晴らしかった。4,5巻以降の真相開示ではさすがに台詞過多だったけど、3巻までは素晴らしく適切に取捨選択して映像化されてました。漫画化とはこうあるべきという理想像です。
京極堂シリーズはちょっとしたキャラも後々の作品で再登場することがあるので人物像を思い浮かべるのに苦労してたんですが、これで主役陣のビジュアルは万全です。みんなイメージ通りで素敵。
特に千鶴子さんが文章だと行動を書くだけで終わるところを漫画だと絵になって -
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そうか、魍魎の匣なのに何かが足りないと思ったら・・・・
『みつりし』
か・・・・・
原作読んだ人にしか分からないネタかもしれないですね、みつしり。
さ、さそれはさておき。
川新がしっかり出てくるとは思わなかった。そうか、いい伏線だな。思い切り、塗仏の宴を期待してしまいます。
せっかくの拝み屋姿なのに、色がはっきりと分からないのが惜しい。というか、鼻緒が・・・鼻緒の色が分からないのが惜しい。
やっぱり鼻緒だけが赤いんだろうか。ああ、よくよく見たら131pにありました。それらしい表現が。でも白黒っていう。
分かっていながらも「魔術的踏切(マジカルステップ)」といわれると不思議と魔法少女 -
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小説じゃあわからない京極堂の表情がとても豊かで見ていて非常に楽しいです。
人間味が増したと言うか何というか。
京極堂の立ち姿も思った以上に・・・細いな!!分かっていたけど、細いな京極堂!!木場の旦那と対比すると余計に細く見えます。
まあそれはいいんですけど。
京極堂は何だかんだといいながらしっかり関くんの作品に目を通し、尚且つ彼が抱えているだろう問題に一つの回答を示す。本当に何なんだと思うけど、こういうところに流石学生時代からの友人と思ってします。友達っていいもんですねえ。
よくよく見ると、榎さんの首がしっかりとしていてビックリしました。まあ、当然といえば当然か。意外と体育会系っぽいとこ -
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来たぜ、中野の眩暈坂!
予想以上に目眩のしそうな坂で驚きました。車とか通れなさそうですね。
それにしても千鶴子さんの美しいこと美しいこと。まあ、千鶴子さんが美しいのはよく存じておりますが。
そしてやっと登場の芥川の幽霊ですが・・・・しょっぱなからお茶目ですね。このお方。
絵がある分、件の長い薀蓄も結構すらすら読めますね。まあ、理解するにはやはり少々かかりますけど。
関口君が徐々に事件にのめり込んで行く描写がまた上手い。ちょっとぞっとします。やっぱり、関口君が一番読者に近い立場なのかな、と。いや、その後、その読者すら遠い場所に行きそうな・・・いやいや・・・まあ・・・。
榎さんがあまりにも