鳩見すたのレビュー一覧
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“自分を人間だと思っているレッサーパンダ”というフレーズと、ラブリーな表紙にハートを鷲掴みにされて手に取った本書。
高尾山のふもと付近にある〈西洋料理店 小熊猫軒〉。
こちらの料理人・レッサーパンダ(!)のコタローさんが作る料理を食べるとお腹も心も満たされて、つい素直になってしまうようで・・・次々と数珠つなぎのように人と人が繋がっていく連作七話の構成となっております。
読み始めは高校生のやり取りがラノベテイストということもあって、あまり期待はしていなかったのですが、コタローさんの可愛らしい姿と、その小さな手で一生懸命に作る美味しそうな料理にすっか癒されてしまった私。
正直、二葉ちゃんの面倒 -
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ネタバレかなり面白かったです。
楽しく読めました。
ですが、もっと細かくゆっくり読んでいたかった気がします。
あと、後半にかかってくると切なくて。そして美しいけれどやはり残念だった。救いが見えたのはよかったけれど、最後の数ページで驚きの内容が立て続けにあってついていけてたか?わからなかった…。
なので、話はとてもよかったけれど、もっとたくさん読みたかったかもと思いました。
あと、幽鬼を祓う、ってのが多くて幽霊ものが少し得意ではないからそこは少しすっ飛ばして行きたかったかも。
でも主軸のストーリーなのでそこは仕方ないのかな。
幽鬼ではなくて何か、、んー?妖し?みたいなのだったらよかったかな?
また違う -
Posted by ブクログ
ネタバレ姉の死の真相を探るために後宮入りした商人の娘が活躍するライトミステリー。
なんだか似たような設定のお話を前にもいくつか読んだなあと思った。
なんというか後宮とか宮中とか言うとミステリーおおすぎじゃないだろうか?
まあ、後宮→事件→ミステリーと言う図式で、後宮とミステリーの親和性高すぎだろうと^^
まあ、でも楽しく読めたので良かった。
驚いたのは、この作品があの『ひとつ海のパラスアテナ』や『アリクイのいんぼう』の作者の作だと言う事。
今までの作風にはまったく当てはまらなくて、こういうお話も書かれるんだあと思った。
物語はたくさん謎を残した形で終わったので、続巻があるのだろうか。気になる。 -
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マジシャン姉妹の、ゆる同居日常描写のお話
実の姉妹だけど、ビジネス姉妹としてマジシャンコンビを組んでいる二人
料理担当でどこか抜けてる「いずみ」、しっかり者で堅実な「ちず」
そんな姉妹が暮らす部屋の窓際に置いてある豆苗視点で綴られる日常生活
深夜にパンを食べて消したけどカロリーは消せていないとか
カップ焼きそばの湯切りに失敗してカロリーカットだとか
そんな馬鹿話がほとんど
個人的に面白かったのは、素人が100均で買ったマジックグッズの手品でウケてたのに対抗して、本職が結婚式の二次会にハトまで持ち出すのが笑える
ゆるゆるストーリーの中にもミステリ要素があったりもする
アイスを多く食べられ -
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★いえ、ぼくはアリクイです(p.251)
【感想】いま読むのをいちばんたのしみにしているシリーズだったりします。ストーリー的にはしんどいシチュエーションもあるんやけど会話の楽しさとキャラクタがすべて緩和させます。
【内容】
・ワーキングマザーの宿命と訂正印。
・ニートの人の父の死と相続問題。
・動物の言葉がわかると言い張る小学生女子と消しゴムハンコ。
・有久井印房の先代と「学」と「まなぶ」。
【一行目】「ごめん新一! 保育園の支度はしてあるから、連絡帳だけ記入して!」
▼有久井印房についての簡単なメモ
【青葉】以前はキキのチームにいたが今はタマちゃんのチームの後輩。
【アザミ】字箕。 -
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★ほんと、ハンコって人生変わるわよねぇ(p.160)
・ストーリーはともあれ会話とキャラクタの楽しさに一読の価値があるシリーズ。第二巻。ストーリーもけっこうひねりがあるけど。
・今回はかすかにミステリっぽいところもなく。
・父親との間がぎくしゃくし学校でいじめにあっている女子中生は御朱印を集めていた。
・有久井さん恋される。
・予備校の喫煙所で二人のクズがくすぶっている。
・ハトとかぴおくんがいつもケンカしている理由がわかる。
【一行目】蚊に刺されて一番最悪なのは、むこうずねの辺りだと思う。
▼有久井印房についての簡単なメモ(巻数のない引用は第一巻と思う)
【アザミ】字箕。一浪中の予備 -
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ネタバレ前巻で回収されなかった謎が明らかに。
二転三転する真相、まさかまさかの展開に驚かされること多数。
菫貴妃の件もそう。
彼女の懐妊に関わる騒動も意外だったし、そこから連座するように彼女含めて罰せられるべき人間が悉く罪を暴かれる終盤の展開にもびっくり。
広げるだけ広げた風呂敷をたたみきった!
黒幕の件も驚き。
実際に指示を出していた黒幕は予想できる人物だったが、政治的な意味での黒幕は更にいたという。
その本人が望んでいなかったにも関わらず。
ゆえに、あるキャラとは悲しい別れとなってしまった。
望んでいないことを勝手にやった人に対して、何と言葉をかけたらいいのか。
そんな中でも主役二人は一度は結 -
Posted by ブクログ
【引用】いま作るハンコは、あくまでいまの自分なんです(p.61)
・いちおうミステリの体裁ですがとぼけた会話がとっても楽しい。ノーマークだったけど思いがけないメッケモンでした。
・動物がやってるお店系。今回はミナミコアリクイのハンコ屋さん。
・ちょっとブラックな不動産会社の営業、江田真夜には「したいこと」がなかった。
・モノがすぐ見つからなくなる呪いの家を売ろうとしている鈴掛台次郎。
・音大を退学しようとしている宮前文乃。
・花枝さんがまだ生きている頃、「僕」は七瀬ときょうだいになった。これの謎は、まあすぐに解けるでしょう。
▼有久井印房についての簡単なメモ
【一行目】ミナミコアリクイが