鳩見すたのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前巻で回収されなかった謎が明らかに。
二転三転する真相、まさかまさかの展開に驚かされること多数。
菫貴妃の件もそう。
彼女の懐妊に関わる騒動も意外だったし、そこから連座するように彼女含めて罰せられるべき人間が悉く罪を暴かれる終盤の展開にもびっくり。
広げるだけ広げた風呂敷をたたみきった!
黒幕の件も驚き。
実際に指示を出していた黒幕は予想できる人物だったが、政治的な意味での黒幕は更にいたという。
その本人が望んでいなかったにも関わらず。
ゆえに、あるキャラとは悲しい別れとなってしまった。
望んでいないことを勝手にやった人に対して、何と言葉をかけたらいいのか。
そんな中でも主役二人は一度は結ばれ(突然だったので驚いた)途中色々あって別れそうになったけど、諸々乗り越えて無事決着。
本当に紆余曲折あったけれども。
美味しいものを頼れる仲間たちと食べて、愛しい人と語り合えるラストで本当によかった。 -
Posted by ブクログ
【引用】いま作るハンコは、あくまでいまの自分なんです(p.61)
・いちおうミステリの体裁ですがとぼけた会話がとっても楽しい。ノーマークだったけど思いがけないメッケモンでした。
・動物がやってるお店系。今回はミナミコアリクイのハンコ屋さん。
・ちょっとブラックな不動産会社の営業、江田真夜には「したいこと」がなかった。
・モノがすぐ見つからなくなる呪いの家を売ろうとしている鈴掛台次郎。
・音大を退学しようとしている宮前文乃。
・花枝さんがまだ生きている頃、「僕」は七瀬ときょうだいになった。これの謎は、まあすぐに解けるでしょう。
▼有久井印房についての簡単なメモ
【一行目】ミナミコアリクイが、地面にせっせとビスケットを置いていくーー。
【有久井印房/ありくいいんぼう】食事と印鑑の店。ミナミコアリクイの有久井さんが店長。
【育実/いくみ】鈴掛台次郎と花枝の娘。プロのオカリナ奏者で世界を飛び回っている。チーズが好き。
【一寸ちゃん/いっすんちゃん】会社での江田真夜の後輩。有久井印房の近所に一寸堂という文房具店があるが関係あるかどうか不明…珍しい名前やし展開上あるのでしょう。
【一寸堂/いっすんどう】有久井印房の向かいにある文房具店。美人の奥さんが有名でチョットさんと呼ばれている。
【宇佐ちゃん】有久井印房の店員。ウサギの若い女性。営業のプロである江田真夜が彼女は有能な営業になれると太鼓判をおした。
【江田真夜/えだ・まよ】おいしそうな名前。オフィスビル賃貸の営業。ブラックな体質だが江田真夜はけっこう満足している。三十歳。
【M先生】音大で宮前文乃のピアノの先生。
【かぴおくん】カピバラ。有久井印房にいる職人。名刺やスタンプのデザイン担当。無口だがときおりダジャレか哲学ポエムを発する。
【カピバラ物流望口営業所】有久井印房の近くにある。江田真夜が物件を売ろうとしている。カピバラマークの通販サイトはここの経営ではなかろうかと思われるが価格が安い代わり届くのに一週間かかる。
【かぴばら不動産】鈴掛台次郎が家を売ろうとしている不動産会社。マスコットキャラクターとしてSUUMOくんならぬすもうくんがいる。
【川沙希市望口/かわさきし・のぞみぐち】有久井印房がある。カピバラの名を冠するものが多い。
【グランパレス火毘腹/かぴばら】「僕」の一家が住むことになった。
【景観】《僕が定義する「景観」はただの景色ではなく、大人になってから懐かしさとともに思いだされる心象風景だ。》p.221
【鈴掛台次郎/すずかけ・だいじろう】ものがなんでも見つからなくなる呪いにかかっているような家を売るために実印を作ろうとする。六十九歳。すぐ噴火する。
【俊子】七瀬の実母。父と結婚した。前の姓は西野。仕事はトリマー。
【七瀬】昨日から姉になった。十七歳の女子高生。じつは僕の父と結婚して僕の母になろうと目論んでいたが実の母に先を越された。将来海賊王になるかもしれない。
【根津/ねづ】江田真夜と同じ会社の契約管理課。なにかとうっとうしい男という印象だが他の社員からの受けはいい。
【望口高校】七瀬の通う高校。
【パークハイム叙七三/じょなさん】僕や七瀬の家族が以前住んでいた。
【ハト】有久井印房の客のようだ。タイプライターでなにやら書いている。
【花枝】鈴掛台次郎の妻。鈴掛花枝というきれいな名前となる。故人。わりとお気楽な性格だった。
【ピザトースト】《ピザトーストは実に懐が深い。》p.101
【僕】姓は筑紫野。達観した小学六年生。七瀬ときょうだいになった。
【ミナミコアリクイ】有久井さんの種類。威嚇が有名。
【宮前大良/みやまえ・だいら】音大の学生。ピアノ科。注文した通販の商品が届かないことがある。バイトでかぴばら不動産のマスコットキャラクターすもうくんの中の人をやってる。じっとしているだけなので眠っていることも多い。
【宮前文乃/みやまえ・ふみの】音大を辞める予定。ピアノ科。通販生活が普通で自分が注文したものも覚えていない。トリアタマとよく言われる。実家は島根でいつもカニを持っている。この作中屈指のおもしろい人。もしシリーズ化するならぜひレギュラーになってほしい。
【ミルフィーユ】有久井さんのつくるミルフィーユは「……もふっ」「もふふっ」。
【夢をかなえた】《だって、『なりたい自分』がないってことは、いまの自分が一番ってことじゃないですか。》p.63 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中華風の後宮話だが、脳内イメージは寧ろヴェネチアに近かった。
水の街で、足代わりに船が頻繁に行き交っている。
でも、中身は後宮らしくドロドロとした嫉妬と陰謀が渦巻く街である。
水鏡と文青の関係性が本編では中盤以降にならないと見えてこないのだが、粗筋に酷いネタバレがあるのが少し残念。
あの二人どうなっているんだ!?とヤキモキするのも、この作品の楽しみの醍醐味だと思うので。
商人の娘かつ姉の死の真相を探るためにやってきた水鏡が主人公なので、後宮内では変わり者の立ち位置で様々な事件を解決していく。
ミステリ部分が予想よりしっかりとした内容だったことに非常に驚いた。
しかも次から次へと事件が起きるので、落ち着く暇もない。
それだけ多彩な事件、しかも本格的な謎解きができる事件が起きるので、ミステリとしてもしっかり味わえる作品。
次第に協力者も増えていく水鏡。
ただ姉の死の真相が見えてきて、黒幕にももう少しで手が届くというところで、まさかの展開。
完全解決とはいかず、寧ろ姉の死の真相については、更なる謎が出てきて終わるという。
これは、続きを想定した話か。
水鏡と文青の不思議な関係性の進展も欲しいところだし、是非続編を期待したいところ。
少なくとも、あの黒幕と後宮で好き勝手している某妃を引きずりおろすところまでは見たい。
黒幕も悪役もまだ跋扈している後宮なので。
更なる解決編、お待ちしております。 -
Posted by ブクログ
前巻ラストのアリクイさんの衝撃発言の真相は如何に? と思って読み始めてのだけど、そこは前巻と時間軸がかぶっていたこともあり最後まで引っ張られてしまった。
その結果は、やっぱりな、と^^
アリクイさんに会って感情を取り戻していく女性や、引きこもりからアリクイさんに会いたいがために外出する次女や、アリクイ印房大好き女オーナーとか、いや、アリクイさんモテ過ぎだろう!笑
アリクイ印房にも人の入れ替わりと言うか時間の進みがあるようで、なんとなくこれが最終回みたいなイメージだけど、あとがき(ジョナサンの)見ると、まだ続くのかな?
だとすると、アリクイさんとムロさんの、ほんとのパートナーもワンチャンあるんじゃないかと。
なんだかお似合いな気がするからなあ^^
続編を待ってます。 -
Posted by ブクログ
アリクイさんは元人間だったんだ(衝撃!)
シリーズ3巻目。
今回は4つのお話の登場人物たちがいろんな形で繋がっていて、へえ、と思って愉しかった。
いやまあ、それ以上に、これまでの巻の登場人物たちもいて懐かしかったんだけど。
今巻の特徴は過去話が多かったこと。
それもあってアリクイさんの過去が知れたのだけど、いやあ、ペルー恐るべし!
一体どんな魔術の結果なんだろうか? それとも呪い?
まあ、かわいければ、なんでもいいんだけど(笑)
ラストで衝撃の展開。
次巻が気になるけど、アリクイさんだからなあ、まあ期待せずにいよう。
それにしても宇佐さん、なぜそんなに恐れられるポジションに?(笑)