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「人の秘密はそっとしておかなければならないんです。膝の上に乗ったハリネズミみたいに」
いつも無表情な麦さんは“ささいな謎”を愛する、ちょっと不思議なパン屋の店員さん。
彼女の貴重な笑顔に一目惚れして以来、毎日せっせと謎を探しお店を訪ねる僕。パンとコーヒーと“ハリネズミ”とともに、今日も僕らのおいしい謎解きが始まる――。
“なるほどフォカッチャ”。それは「僕と彼女」を結び、「日常の謎」を紐解く魔法の合言葉。
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Posted by ブクログ
映画『かもめ食堂』を観ればシナモンロールを焼きたくなるように、この小説を読めばパンをかじりたくなる。
それも、個人がやってるブーランジェリー(パン屋)のパンを。
ライトノベルか深夜アニメ化と思うほどしっかり味付けされたキャラクター設定。
日本のお家芸である「普通(だと自任している)男性キャラクターが美女/美少女とつるみながら何かする」テンプレートに則りながら、ハリネズミとパンというふわふわもちもちが加わることでそのニオイ消しになっている。
殺人事件が起きるわけではない。
トンでも事件に巻き込まれるでもない。
「これは何なんだろう」をひたすら追って解き明かす。
間にパン休憩が入る。
私は近所のブーランジェリーのイートインスペースでこの本を読んだ。
その読み方だとこの本はきっと何倍も“おいしい”。
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